初めての「ジャズ喫茶」を楽しむ方法。全国のおすすめのジャズ喫茶も紹介

皆さんは「ジャズ喫茶」をご存じでしょうか。聞いたことはあっても、「入るハードルが高そう…」といった印象を持っている方も多いかもしれません。実は、ジャズ喫茶自体初めてで何もわからなくても、気楽に通えるお店はたくさん存在します。

ジャズ喫茶へ行くにあたり、一つだけ気を付けるべきルールがあるとすれば、ジャズを楽しみに来ているお客さんが多いので騒がしくしないという点だけ。これだけ押さえれば、ジャズ喫茶に行くのは何も恐くありません。

基本的にジャズ喫茶は、ジャズを聴きながらおいしいコーヒーや紅茶を楽しめる、とっておきの空間です。少しでもジャズに興味がある方なら、どなたにもおすすめです。

今回は、ジャズ好きが高じてジャズが盛んな町に引越した経験のある私が、ジャズ喫茶とはどのようなところなのか、どのように楽しめばいいのかをご紹介します。おすすめのジャズ喫茶も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

ジャズ喫茶の基本情報

ジャズとは

ジャズは、1900年あたりにアメリカ合衆国ルイジアナ州で生まれた音楽ジャンルです。今や世界中に広がっており、多くの人に愛されています。またその広がる過程でさまざまな国や地域の音楽と融合し、多くのジャンルが生まれています。

例えば一般的なモダンジャズ、現代的な雰囲気を出すモードジャズ、ロックな雰囲気を取り入れたフュージョンなどが挙げられます。多くのジャンルがあるので、そのときの気分でジャンルを聴き分けて楽しむことができるでしょう。

また何といっても、ジャズは即興・アドリブが重視される演奏スタイルなので、生演奏が最高に楽しめるジャンルです。演奏者にとっても自由性の高い音楽ジャンルとなっており、ある程度のルールや進行さえ押さえていれば、初めて会った演奏者同士でもセッションでき、演奏しながら一つの作品を生み出せるでしょう。

ジャズ喫茶とは

ジャズ喫茶とは、簡単にいうとジャズを聴きながらお茶やコーヒーなどを楽しむ喫茶店です。多くのジャズ喫茶では、レコードの音源をよりいい機材（オーディオ）で再生してジャズを楽しむスタイルが主流です。コーヒー一杯のお金で多くの曲を楽しめるので、ジャズ好きにはたまらない空間です

また、ジャズ喫茶の中には生演奏を楽しめる店も。生演奏はレコードとは違う緊張感と臨場感を味わえます。そして何よりもジャズ特有のアドリブ要素は、その場限り、一生に一度しか聴けない体験ができます。

ジャズ喫茶の基本ルールやマナーについて

近年は、昔ながらの「ジャズ喫茶では一言も話してはいけない」という暗黙のルールは薄れているものの、今でも根強く残っている喫茶店も一部あります。ジャズ喫茶はジャズを聴くという目的のお客さまも多いので、基本的には大声で話したり、騒いではいけません。

私語厳禁の喫茶店はHPやSNS、または店内にその旨が表記されているので注意しましょう。また、生演奏があるジャズ喫茶ではチャージ料金（追加料金）が発生することもあります。店ごとにルールが異なるので事前に確認しておくことをおすすめします。加えて生演奏中はオーダーしたり、トイレに行ったりすることは避ける方がベターでしょう。

ジャズ喫茶の楽しみ方

ジャズ喫茶で忘れてはいけないのは、ジャズを楽しみながらお茶やコーヒーを頂ける場所ということ。つまり、ジャズ喫茶では話すことが一番の目的ではないため、一人で行っても充実した時間を楽しむことができるのです。もちろん、同じジャズ好き仲間と行ってもいいでしょう。

ジャズ喫茶をより楽しむ方法として、ジャズの曲を多く知っておくことが挙げられます。自分の知っている音楽が流れるとうれしくなるのでおすすめですよ。さらに生演奏を聴く際には、普段自分で聴いている曲をアレンジして演奏してくれることが多いので、どのようにアレンジするのか、という期待感で興奮が高まります。

ジャズの生演奏では、それぞれの楽器演奏者のソロパートが用意されていることが多いです。ソロの演奏が終わったタイミングで拍手を送るのが一つのルールとしてあるので、覚えておくといいでしょう。

私のジャズ喫茶体験談

ジャズ喫茶の魅力は一体何なのか、私の経験を踏まえてご紹介します。

私がジャズ喫茶にハマった理由

私がジャズ喫茶にハマったのは、自分で演奏することを諦め聴く専門に徹したのがきっかけです。

もともと私は大の音楽好き。エレキベースを弾くのが趣味で、ジャズとは程遠いロックやメタルにハマっていました。ある日、楽器の生演奏が聴ける喫茶店があるという情報を耳にし、その喫茶店に行ったところ、迫力のあるウッドベースの演奏に心を打たれジャズの虜になりました。

当時、こんなにベースが派手で目立つことができるジャンルは、ジャズしかないと興奮していたのを鮮明に覚えています。

私が思うジャズ喫茶の魅力

私が思うジャズ喫茶の魅力は、ジャズをメインに楽しみながら大好きなコーヒーや紅茶が飲めることです。普通の喫茶店の場合、コーヒーや紅茶を楽しむという目的はもちろんありますが、友人と来店し、お話をメインとすることが多いでしょう。

その点ジャズ喫茶では話すことをメインの目的としないので、おのずとジャズを楽しむことが中心の空間になります。

まわりで話している客も少ないことを考えると、ゆっくりと考えごとをしたい、静かに過ごしたいときにも最適な空間です。

ジャズ好きが高じて、ジャズが盛んな高槻へ引越し

私はもともと、一戸建て住宅を購入することを夢見ており、購入するエリア決めの際には、相当に慎重に進めていました。エリアを決める要素には、もちろん家族が住みやすい点も考慮していました。

しかし最後の一押しは、やはりジャズ。そんなジャズが盛んである、大阪府高槻市を常に選択肢の上位に入れていたのです。実は、私がジャズにハマるきっかけとなった、生演奏が聴けるジャズ喫茶がある街がこの高槻市でした。

また高槻市では1年に1回、高槻ジャズストリートというジャズ音楽フェスが開催されます。高槻ジャズストリートは阪急高槻駅周辺のいたるところ、さまざまなお店で生演奏が聴けます。アマチュアの演奏家や学校のブラスバンドチーム、そしてプロの演奏まで聴けるのが、この音楽フェスの醍醐味です。

このようなジャズに溢れる街の魅力が決め手となり、高槻市へ移住しました。

私のおすすめのジャズ喫茶は高槻市のJKカフェ

ここからは、私がおすすめする実際のジャズ喫茶を紹介していきましょう。

高槻市にある「JKカフェ」は、ジャズを楽しめる最高のカフェです。落ち着いた木目調をベースとした雰囲気で、ゆったり過ごせるオシャレな空間です。

カフェならではのコーヒーや紅茶、ワンコイン（500円）で楽しむことができます。また夜の時間帯ではお酒も提供しているのでお酒好きにもおすすめ。

あとは何といっても、1日1回生演奏を楽しめるのが特徴的（土日は1日2回）。さまざまな演奏者が参加されるので、多くの演奏を楽しめます。もちろん楽器もさまざま。トランペット、コントラバス、ピアノ、ギター、時にはボーカルなど。

このように、JKカフェはジャズ好きにはたまらない空間なのです。

ジャズ喫茶のある街で暮らそう

日本にはさまざまなジャズ喫茶が存在します。自宅近くであればとても通いやすいでしょう。ここでは、全国でおすすめしたいジャズ喫茶をご紹介します。

大阪府・高槻市「JKカフェ」

大阪府・枚方市「ブルーライツ」

大阪府・大阪市「Sub Jazz Cafe」

大阪府・茨木市「Vanguard」

東京都・新宿区四谷「いーぐる」

愛知県・名古屋市「JAZZ & COFFEE YURI」

福岡県・福岡市「JAB」

ジャズ喫茶は初めてでも楽しめる！

今回は、ジャズ喫茶とはどのようなところなのかから、楽しみ方、おすすめのお店までを紹介しました。

ジャズ喫茶と聞くと昔は敷居が高いイメージがありましたが、今は気楽に来店できるお店が多くなりました。ジャズ喫茶の楽しみ方は人それぞれですが、多くのお客さんはジャズを楽しみに来ています。それゆえに基本的には騒がしくしないことが大切です。

それさえ守ればジャズ喫茶は誰でも楽しめる空間なので、ジャズに興味がある方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。