私の子ども時代、実家の子ども部屋は「かわいい!」や「おしゃれ」は皆無で、よくある学習机とハンガーラックが置かれただけの部屋でした(ベッドもなくカーテンもタンスもかわいくない普通のものでした…)。
当時は特に気にしていなかったのですが、インテリアに興味を持ち始めると、“海外のような子ども部屋”にあこがれを抱くようになりました。いつかこんな子ども部屋を作りたいなあと、毎日ネットで画像を探しては保存していました。
現在、わが家の子どもたちは、小学生になったのをきっかけに自分の部屋を持つことになりました。そこで、理想の子ども部屋を作るべく、DIYを開始。今回は、わが家の子ども部屋DIYのきっかけやDIYの過程を、詳しくご紹介します。
男の子の子ども部屋をDIY
長男の小学校入学を機に、子ども部屋作りを開始
子どもが幼い頃は、子ども部屋というのは、おもちゃ収納部屋として使っていた部屋でした。しかし、長男の小学校入学を機に、本格的に「子ども部屋を作ろう!」と思い立ちました。漠然と抱いていた“海外のような子ども部屋”のイメージを、ようやく形にできる、とわくわくしたのを覚えています。
当時はDIYもそれほど経験がなかったので、“作り上げる”というよりも“買ってきたものを並べる”ことがほとんどで、DIYといっても買ってきた家具の色を変えるくらいの簡単なものだけでした。
シンプルすぎる子ども部屋からスタート
こちらは、小学校へ上がる準備のために整えた長男の部屋。DIYを始める前の子ども部屋は、写真のように白を基調としたかなりシンプルなもの。インテリアショップで買ってきた机や棚を飾っただけの部屋でした。
徐々に、部屋を整えていこうとランドセル置き場として買ったロッカー。中は教科書を入れるようにと購入しました。当時、私がモノトーンインテリアにハマっていたため、長男部屋のコンセプトは“白×グレー”。
それ以外の色味は一切なく、子どもの好きなおもちゃやキャラものを飾るのはNGでした。今見返すと、「これは子ども部屋…?」というほど殺風景でした。
長男に「どんな部屋にする?」と聞いても、「どうせお母さんが白と灰色にするんでしょ」と寂しくつぶやいていたのを覚えています。当時はモノトーンという自分の好みを優先するあまり、子どもの意見を聞かずに部屋作りをしていました。
ベッド周りを「海外風」にしたことがきっかけでDIYが始まる
DIYを始めたのは、ベッドまわりがきっかけでした。本格的にDIYをする前も、ベッド周りは私のあこがれだった「海外風」インテリアを実践。アクセントクロスとしてグレーの壁紙を貼り、北欧デザインのポスターやガーランド、かわいい鹿のハンティングトロフィーを個人輸入。さらに北欧インテリアを取り扱うお店で買った棚や雑貨を飾っていました。
また、海外のようなウィービングタペストリーも欲しくて、100円ショップの材料と段ボールを駆使した自家製織機で作りました。
子ども部屋作りを始めた頃は、まだ長男が年長だったこともあり、モノトーンで色を抑えつつも“かわいい”を目指したベッド周り。ここがきっかけで子ども部屋DIYが始まりました。
子ども部屋DIYで重視したこと
私が子ども部屋のDIYで重視したのはこの3点です。
・飾りたいものを飾る
・子どもの好きという気持ちを尊重する
・すべてしまい込んですっきり! ではなく、出しやすくて片づけやすい部屋にする
理由としては、学年が上がるにつれ本やキャラクターグッズで散らかる子ども部屋を子ども自身で片付けられるようにしたいと思ったからです。
DIY前は私の理想だけで作ってしまった子ども部屋。子ども自身がモノを出し入れしやすい環境ではなかったのでしょう。さらに、当時小学4年生になった長男は、お気に入りのキャラクターなどがはっきりしてきた頃。
自分の気に入ったおもちゃや、キャラクターグッズを見えない収納場所へしまうことを嫌がり始めました。長男にとっては、「片付け=お気に入りのグッズのないつまらない部屋」だったようです。
そこで、私の理想を押し付けるのではなく、子どもの気持ちを重視して自然と片付けやすい部屋作りを意識するようにしました。
わが家の子ども部屋DIY実例
DIY前はとことんシンプルだった子ども部屋
こちらは、DIY前に精一杯片づけた子ども部屋。おもちゃはクローゼットに、教科書や図鑑はグレーのロッカーに、そのほか自分で作った粘土細工や折り紙もすべて引き出しの中。とにかくしまい込んでいた子ども部屋でした。
ただ、しまい込んだまま目につかないと、子どもは自分から図鑑や本を読もうとしません。片づけるのが面倒だからと、知育ブロックなども触らなくなりました。
子ども部屋DIY途中経過
まずどうにかしたかったのが、図鑑や本などをしまい込んで読まなくなってしまっていたことです。
そこで、すのこベッドのDIYと同時に、ベッドの手前に本棚を作りました。長男は子ども部屋にいるときは、大体床に座って何かをすることが多いので、床に近い低いところに本棚を設置。
少し高さのあるロフトベッドがいいけど、高いと落ちるのが怖いといっていたので、子どもが怖くないというギリギリの高さでベッドをDIYしました。
そして、もう一つどうにかしたかったのは、キャラクターのブロックで作り上げる“長男ワールド”でした。「壊したくない、いつも眺めていたい!」というのが長男の希望だったので、ベッドの足元の延長線上に“小上がり”のようなフリースペースを作り、そこにブロックのワールドを飾ることにしました。
写真の本棚より奥側が“小上がりスペース”です。壁全体に大好きなキャラクターを飾れる棚を設置し、机もDIYしました。
子どもの「好き」を隠さない部屋へ
本棚つきベッドは、図鑑が目に見える位置にあるので、図鑑や本を手に取る機会が増えました。
肝心の“小上がりスペース”やデスク周り、ウォールシェルフには、子どもが好きなものを隠すことなく飾っています。もちろんキャラクターものもあります。
子ども部屋DIYでこだわったところ
子ども部屋のDIYでこだわった部分についてご紹介します。
見せる収納にした
4年ほど前から長男の部屋作りをし始め、実際に使いながら感じたことは、「子どもは親の理想通り片づけてくれない」ということ。
収納場所を作って、ここにしまってねといっても出しっぱなし、もしくは棚の上に置いたり、クローゼットに隠すように置いたりするだけ。
図鑑や本も片づけることなく床に山積みになっていました。
そこでDIYでオープン型の本棚を作って見せる収納にしたところ、きちんと元の位置に片づけてくれるようになりました。
クローゼットの中も、今までは引き出しボックスに入れて整理をしていましたが、DIYですべてオープンタイプに。引き出しボックスは入れられるサイズに限りがあり、しまうモノの大きさを考えて入れなくてはならず、入りきらないサイズのものは、出しっぱなしになっていることが多くありました。
しかし、オープンタイプにしたことで、クローゼットスペースを広く使えるようになり、格段に子ども自身で片づけやすくなったようです。子どもが取り出しやすく片づけやすい部屋になり、結果的に、親子ともども負担が減ったと思います。
子どもの意見を取り入れた
最初の頃はシンプルさを追求するあまり、子どもの好きを押し殺した部屋になっていました。当たり前ですが、子ども部屋は「子どもが使う部屋」です。親の趣味趣向を押し付ける部屋ではなかったと、今では反省しています。
DIYを始めるにあたり、好きなもの・興味のあるもの・飾っておきたいものなどを子どもに聞き、自分の部屋のディスプレイを決めてもらいました。話をしているうちに、「そんなことを考えていたんだね。そういうことに、興味があるんだ」と、新たな発見も。飾りたいものを決めてもらったら、あとは私が棚やボックスを選んだり作ったりしました。
今回の子ども部屋DIYでは、子どもの“好き”という気持ちを尊重することを特にこだわりました。部屋に愛着をもってもらうことが部屋をきれいに保つきっかけでもあり、好きという気持ちを尊重することが自己肯定心を育てることにもつながると思っています。
実は、私自身では「部屋の雰囲気に合わないし、これはダサいな」と思いながらも飾っているものあります。しかし、小学生の男の子たちにとっては人気のグッズであるようで、長男の友達が遊びにきたときに「これ持ってるの? かっこいい!」と聞こえてきてくることも。息子が褒められているのはとてもうれしく思いました。
大きな家具類は色味を抑える
デスク・ベッド・収納棚など、部屋の印象を決める大きな家具たちは色味を抑えました。当初のコンセプト通り、白×グレーが基本です。
おもちゃや雑貨、図鑑など子ども部屋にはカラフルなものがたくさんあるので、色の氾濫が起こらないように家具のカラーは3色までに決めています。例えば同じグレーでもトーンの違うグレーはそれぞれ1色と数えるようにしました。
ウッド調の家具を置く場合も、木の種類によって色味が違うので、木の種類を統一してすっきりおしゃれに。あえて違う種類の木を合わせるというのもおしゃれで雰囲気がありますが、結構難しかったです。
色味を抑えてカラートーンをそろえると、物がたくさんあってもすっきりまとまっているように見えるので不思議です。
わが家の子ども部屋は5畳ほどの狭さなので、ベッドやデスクなどの家具類を部屋サイズに合わせてDIYしています。
基本的に、家具は買ってきたものでももちろんOKです。家具まで作らなくても、壁紙を貼ったりペインティングやモールディングをしたり、シェルフをDIYしたり、小さなDIYでも十分楽しめると思います。
DIYを楽しむには
DIY可の賃貸物件
賃貸物件でDIYを楽しむためには、DIY可の物件を探すと良いでしょう。家具を作るなどのDIYであれば問題ないですが、壁紙や床材を貼り替えたり、壁にモールディングを施したりといったDIYは原状回復できるか否かが重要です。
今では壁紙を傷めずに剥がせるDIYアイテムも売っていますが、長時間そのままにしていると、うまく剥がせなかったりするケースも少なくありません。重いシェルフなどを壁に取り付ける際には太いネジを壁に打つ必要があり、大きな穴が空いてしまいます。
DIYが楽しくなってくると、大がかりなDIYをしたくなってくるもの。私も壁色チェンジやモールディングに飽き足らず、カップボードを解体したりもしました。ただし、どこまでやっていいかは、DIY可の物件であっても確認が必要でしょう。
DIY可の物件だと原状回復を気にせず楽しめるので、選ぶアイテムの幅も広がります。くれぐれも、原状回復範囲は契約内容をよく確認してくださいね。
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中古住宅を買って自分でDIYという手も
DIYを本格的に楽しみたい方は、中古住宅を買ってセルフリフォームをしてみるのはいかがでしょうか。最近では古民家再生などのDIYが流行っていますが、古民家ほど古くなくても中古住宅を自分好みに変えていくのはとても楽しいと思います。
私がSNSでフォローしている方も、昭和な中古物件をまるで海外の住宅のように変えている方もいらっしゃいます。ビフォーアフターもとても見ごたえがありますね。
私はまだまだ素人DIYerですが、体さえ傷つけなければ大がかりなこともできると思っています。中古住宅に少しずつDIYで手を入れながら、理想の形にしてみてはいかがでしょうか。
子ども部屋DIYは子どもの意見を取り入れよう
子ども部屋DIYはリビングやベッドルームのDIYと違い、子どもの身の回りのものをすべて詰め込むので、使い勝手や収納など、考えさせられることの多いDIYです。
収納のしやすさや見た目の良さもそうですが、何よりも子どもが気に入って使ってくれることが重要です。将来的には、子どもの成長に合わせて部屋を作り変える必要もあるかと思います。お子さまと相談しながら、ぜひ子ども部屋DIYを楽しんでみてくださいね!