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【趣味・陶芸のすすめ】陶芸教室の選び方や作品作りのコツをまとめます
【趣味・陶芸のすすめ】陶芸教室の選び方や作品作りのコツをまとめます

【趣味・陶芸のすすめ】陶芸教室の選び方や作品作りのコツをまとめます

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日々の生活で大きな比重を占めるのが食事に費やす時間です。丹精込めて作った料理を食器に盛り付けて食卓に並べる。そんな毎日の食事に彩りを与えてくれるのが、料理をさらに引き立ててくれる食器の数々です。自分の気に入った食器を購入するのが一番手軽な方法ですが、それが著名な陶芸作家の作品や海外の有名メーカーのものであれば、値段の面などで手に入れにくいケースも少なくありません。

「こんな食器に盛り付けたいけど、値段の問題もあってなかなか手が出ない・・・」。そんな時は、自分で作る「陶芸」という手段があります。ハードルが高いと思われがちな陶芸ですが、教室に通えば自分のイメージ通りの陶磁器を作るのも決して難しいことではありません。今回は、私が実際に陶芸教室に通う中で知り得た教室の選び方や、作品作りのコツ、作り上げた作品の楽しみ方などをお伝えします。

陶芸と陶芸教室の魅力

世界に1つしかないオリジナル陶磁器を作るには、やはり専門家である陶芸の先生のもとで、学び、体験できる「陶芸教室」に通うのが一番の近道になります。私も陶芸教室に通って2年たちます。

私が陶芸に興味を持ったのは、高校生の頃。通っていたアートクラブで陶芸を体験したことがきっかけです。それまで、アートは自分を表現する方法ではありましたが、作成する絵や立体物はあくまでも飾りであり、必要とされるものではありませんでした。

しかし、やってみると陶芸は他のアート作品と同様に自己表現できる制作過程を楽しめることが分かりました。作品は日常的に使え、食生活で自分らしさを表現できます。さらに、使い込むことで愛着が湧いてきます。このような魅力もあって陶芸教室へ通うようになりました。

陶芸教室の選び方

一括りに陶芸教室といっても、自分がイメージする作風や講習の頻度や内容、費用なども検討する必要があります。自分に合ったペースで続けていくためにも教室選びは重要です。では、一体どのように陶芸教室を選べばよいのでしょか。これまでの経験などからいくつかのポイントをご紹介します。

陶芸教室選びのポイント(1) 受講頻度

「仕事や育児もあって決まった日に通える自信がない・・・」。講習の日時が指定されていると通うのが難しい方も少なくありません。このような方のために、陶芸教室ではさまざまな受講形態をとっています。

もちろん週に1回など定期的に通うコースもありますが、1日だけの体験型コース、受講回数分のチケットを購入し、自分の都合の良い時にチケットを使って教室に行けるコースなどもあります。自分のライフスタイルに合わせ、無理なく通える教室を見つけてください。

陶芸教室選びのポイント(2) 学び、体験の内容

陶芸を始めようとするのは「こういった食器を作りたい」というイメージがあるからだと思いますので、「どのような陶芸が体験できて、学べるのか?」は教室選びの重要なポイントです。

これは陶芸教室やコースによって異なります。
陶磁器は、「陶器」と「磁器」の2種類に分けることができます。陶芸教室では主に陶器作りができますが、まれに磁器の土を扱っている教室もあります。

陶芸は、いくつかの作業工程を経て完成させますが、教室によって学べる、体験できる工程が異なります。成形にはろくろを使う技法や、ろくろを使わずに土を指先で延ばしながら成形する「手びねり」という技法があり、両方を体験・学べる教室もあれば、片方のみ学べる教室もあります。
まずは陶器と磁器どちらを作りたいのか、どういった制作技法を学びたいのかによって陶芸教室選びは変わってきます。

陶芸教室選びのポイント(3) 先生

陶芸の先生には、専門学校や大学で陶芸を学んだ方、制作された陶器で世界的に有名になった方などさまざまな経歴を持った方がいます。自身の「作りたい食器」にイメージが似た作品、好きな作品を作っている陶芸家を調べて、開催している陶芸教室を選ぶのも一つの方法です。

自分にあった陶芸教室を選ぼう

教室選びのポイントを3点ご紹介してきましたが、陶芸教室といってもさまざまな形態があります。「作りたいと思ったタイミングで行くのか」「短期間で陶芸の技術を習得したいのか」、あるいは「会話を楽しみながら陶芸をしたいのか」。ご自身が求めているものや、目標などに合わせて陶芸教室を選ぶようにしましょう。

教室選びで迷っている方は、まず、どの制作過程を体験したいのか、どのような作品に魅力を感じるのかを確認するため、まずは陶芸関連の書籍を読んでみることおすすめします。長期間陶芸教室に通う予定の方は、1日体験の陶芸イベントを複数回ってみて、条件や希望に合う教室を見つけてみてもよいかもしれません。私の場合、現在通っている陶芸教室の先生が、自宅近くのアートセンターで行われていたイベントの講師として来ていため、それが縁で今の陶芸教室に決めました。

陶芸教室ではどんなことをする?私の体験談

実際、陶芸教室ではどのように作品を制作していくのでしょうか。皆さん、不安や緊張もあると思いますので、ここからは私の体験を元に、陶芸教室の一連の流れをお伝えしていきましょう。

私が通う陶芸教室は、自宅から車で15分ほど。12枚つづりのチケットを購入し、好きなタイミングで行ける教室です。チケットは、家族とシェアできるため、私1人で行くこともあれば、家族と一緒に行くこともありました。先生1人が3〜4人の生徒を担当。家族とチケットをシェアする生徒もいるため、子どもから高齢者まで陶芸を学びに来ています。教室では、ろくろと手びねり双方を体験することができ、毎回テーマなどはなく、好きなものを各自作っています。

陶芸教室の実際 準備編

まずは、教室に行く前に必要な準備についてです。

陶芸教室には「何を持っていく必要があるのか?」を事前に確認しておきましょう。教室によっては、初回にヘラやスポンジ、土を教室で購入することもあります。私の場合、何度も通う陶芸教室だったため、最初にヘラやスポンジといった小物、制作用の土の塊も購入しました。しかし、教室に置いておくことができなかったため、教室があるたびに持参しなければならない状況でした。そのため、結局それらをまとめて収納し、持ち歩けるようカートのようなものも購入しました。

どの陶芸教室にもいえることとしては、汚れてもよい服装で行くことです。教室では、土を触り、絵付けもするため、衣服が汚れてしまう可能性があります。エプロンを貸し出してくれる教室もありますが、着ていく服には気をつけましょう。

陶芸教室の体験談:土選び〜素焼き

私が通う教室では、最初に「自分が作るもの」を決め、3種類の土から使用する土を選びます。選んだ土を作品の大きさに必要な量だけカットし、まずは50回ほどこね、成形の工程に移ります。

私の教室では、まずは手びねりを体験しました。
手びねりは、土をこねたあと長細い棒状にして輪にして重ねたり、土を棒で平らに均等に延ばしてパーツ毎にカットしたものを組み立てたりと、粘土細工のように成形していきます。

私が最初に制作したかったのは「魚をモチーフにした大皿と取り分け小皿のセット」。魚の形で、どのように器として機能させるのかという点を考え、大きさや縁の反り具合を工夫して作りました。壊れにくくなるよう、厚さを均一にすることを常に意識していました。

魚をモチーフにした大皿と取り分け小皿のセット  © maho
魚をモチーフにした大皿と取り分け小皿のセット  © maho

成形が終わったら乾燥させ、柄やサインを彫り、もう一度乾燥させます。その後、素焼きの工程に入るのですが、素焼きは生徒自身ではなく、教室の先生が行います。

陶芸教室の体験談:施釉(せゆう)〜本焼き

素焼きが終わったら、焼き物に釉薬(ゆうやく)、いわゆる「うわぐすり」をかける施釉(せゆう)の工程に入ります。高台と、色が必要ない部分には釉薬がつかないようにろうを塗り、そのほかの部分に釉薬をつけます。施釉が終わったら先生が本焼きをして、完成です。

趣味・陶芸の醍醐味、手作り陶磁器を使おう

いよいよ手塩にかけた陶磁器が出来上がりました。世界でたった1つのオリジナル食器は、感慨深いものがあります。ここからは、手作り陶磁器をいかに使っていくかについて紹介していきます。

手作り陶磁器のある暮らし

自分らしさを詰め込んだ陶磁器と、自分の創作料理を組み合わせることで、食卓の雰囲気が変わり、個性を表現することができます。成形や絵付けの際の色の取り入れ方を変えることで、夏向きの涼しげな食卓、真冬の温かみのある食卓を演出することもできます。

家族3人おそろいの湯飲み      © maho
家族3人おそろいの湯飲み © maho

ただ陶磁器の取り扱いはくれぐれも慎重に。
どのような土を使ったのか、施釉をしているか、焼かれた温度などによって、食洗機や電子レンジを使用した際のダメージの有無が変わってきます。自分の作った陶磁器が食洗機や電子レンジに対応しているかどうかは、陶芸教室で確認するようにしましょう。正しく扱って、長い間、手作り陶磁器と食生活を送ることで、さらに愛着が湧いてきます。

趣味で陶芸を楽しむための住環境とは

陶芸教室に通うなら、できるだけ気に入った教室に近いエリアに住むのがおすすめです。
教室では、乾燥や焼きに時間がかかってしまうため、後日完成したものを受け取る必要があります。自宅から陶芸教室が遠く、物理的に受け取りが難しい場合、郵送してくれる陶芸教室もありますが、送料がかかってしまうことがほとんどです。

作品を毎回郵送してもらうとなると、費用負担もばかになりません。そこで完成した作品を受け取りに行きやすい、衣服に汚れがついても着替えに帰りやすい、陶芸教室との距離が近い物件に住むことをおすすめします。

家庭で楽しむ場合は保管スペースも考えて

陶芸を自宅でも楽しみたいという方には、「オーブン粘土」というものもあります。

記事にもあるように、家庭で楽しむ場合は、作品を乾燥させるための保管スペース、作業ができる広いダイニングテーブルなどがあればより作品作りに没頭できるでしょう。

手作り陶磁器は、食事だけでなく、インテリア雑貨や小物入れなどとしても使うことができます。食生活だけでなく生活全体に彩りや個性をプラスしてみましょう。食事や部屋の様子を、自作の陶磁器ともに写真に収め、SNSなどに投稿してみるのも楽しいでしょう。皆さんもぜひお気に入りの手作り陶磁器を作ってみませんか。

テキストパーツトップ画像提供:© maho

maho

大阪生まれ。幼少期は神奈川と米・ロサンゼルスで育ちました。現在大学2年生で、社会福祉を学んでいますが、将来は幼い頃から憧れている建築家を目指しています。学生団体に所属し、カフェを経営したり、PR会社とメディアで長期インターン活動するなど興味のあることはとことん挑戦しています。
建築とジャズと珈琲が好きで、レコードでジャズを流しながら、珈琲を片手に建築雑誌を読むことが趣味です。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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