「フルーツカービング」の5つの魅力！体験談や簡単な始め方を紹介します

「フルーツカービング」という言葉をご存じでしょうか。
フルーツカービングとは、専用のナイフでフルーツに花や鳥などのモチーフを彫刻すること。結婚式やパーティー会場などのテーブルに置かれ、ひっそりと華を添えている光景を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

実際に経験したことのある人は少ないと思いますが、実は見た目の豪華さのわりに簡単に楽しむことができます。今回は、フルーツが大好きでぶどう農園で働いていた経験もある私が、フルーツカービングのある暮らしをご紹介します。おうちで楽しめる新しい趣味を探している人はぜひ挑戦してみてくださいね。

意外と簡単！ フルーツカービングとは？

「フルーツカービング」という言葉を聞き慣れない人も多いでしょう。しかし、フルーツカービングは私たちにとって身近で、簡単に始めることができる趣味の一つです。まずは、フルーツカービングについてご紹介していきます。

タイ発祥、フルーツカービングとは

フルーツカービングの発祥はタイです。南国のタイといえば、マンゴーやドラゴンフルーツといったフルーツが有名ですね。タイに行ったときの私の印象は、まさに「南国のフルーツ王国」でした。

この写真は、観光客向けの少し高いスーパーで撮影したものですが、山積みになったパイナップルは1個130円ほど。南国の太陽をしっかりと浴びて完熟したフルーツの味は、もちろん間違いない甘さです。

タイでフルーツカービングが始まったのは、約700年前。タイ王朝の子女たちが王様へ献上するフルーツや野菜を美しく彫刻をしたのが始まりといわれています。女性の愛を起源とした文化ともいえるでしょう。

そのため、当時の宮中の女性たちには、儀式で使うフルーツに彫刻を施すフルーツカービングの技術が必須でした。その技術が子孫にも引き継がれ、現在のフルーツカービングの伝統へとつながっています。

タイの学校では、文化体験の一種として、男性も一緒に一度はフルーツカービングに触れるようです。また、伝統工芸としてフルーツカービングの教室が盛んだったり、大会が行われたりしています。観光客向けのフルーツカービング教室もあるので、ぜひタイに行ったら本場のフルーツカービングを味わってみるのもおすすめです。

フルーツカービングはアート？ 食品？　

「フルーツカービングをした食材はその後どうするの？」と気になることもありますよね。フルーツカービングはもちろんアートとして楽しめますが、第一に食品であることに変わりありません。しっかりと撮影し終えた後は、美味しくいただきます！　

フルーツカービングに使うフルーツは基本的に、皮に細工することが多いため、中の果実は問題なく食べることができます。リンゴのように皮をカービングをしている間に品質が変わりやすいフルーツもあるため、そういったものは早めに食べてしまいましょう。

カービングフルーツはイベントの飾りにも利用さることもあるため、数時間飾っておくこともあるかと思います。ただ、夏などの暑い時期はどうしてもフルーツが傷みやすくなってしまいます。常温で長時間おいてしまったフルーツは衛生面からみて食べるのは避けたほうがよいでしょう。

私とフルーツカービングの出会い

私はフルーツカービングを独学で始めました。ぶどう農園に勤務していたときに、農園でフルーツカッティング体験をしたことがきっかけです。

教わってからすぐに、上記の写真の作品を作ることができました。思っていたよりも簡単で、完成度の高いものができたことに驚いたのを覚えています。フルーツはもともと、色や香りが人を惹きつける魅力を備えています。そのため、自分の技術がなくても少し手を加えるだけで素敵な作品になってくれるのです。
実際に、普段の食卓やちょっとした女子会の際に振る舞うと、みんなに喜んでもらえました。味をしめた私は、フルーツカービングにも挑戦することにしました。

当時、ざっくり調べたところ、動画を見ながら挑戦できることがわかったのです。専用のナイフを購入し、オンライン動画を見ながら試してみました。
基本的には、刃を入れて斜めに彫るという動きを繰り返していきます。技術力もそれほど必要なく、簡単に始めることができました。

フルーツカービング5つの魅力

フルーツカービングを始めてよかったと感じる点は、特技として役立つところと、集中して取り組めるところです。手先を細かく動かし、フルーツと向き合っている感覚は、子どものときに工作をしている際の没頭した感覚に似ています。
私が実際に感じているフルーツカービングの魅力を5つご紹介します。

1. おもてなしやギフトに最適

せっかくなら、日常生活で何か役立てることのできる趣味がいいですよね。フルーツカービングは、私の想像以上に役に立ってくれています。フルーツをそのまま出すよりも、少し飾るだけで周りの反応が違います。

ギフトは購入するものという概念がありましたが、手作りでプレゼントをするのもいいなと思うようになりました。珍しがられるうえに、気持ちのこもったプレゼントを贈ることができます。

2. 必要なのは専用ナイフ1本だけ

ナイフと果物があれば簡単に始められる気軽さが、フルーツカービングの魅力です。ナイフもピンキリで、安いものは1,000円くらいから、高くても1万円くらいの値段でした。

こちらは私が使っているナイフです。通販で1500円くらいで購入しました。

まずは、気軽に1,000〜3,000円くらいのものを購入することをおすすめします。カービングに使用するナイフにもいくつか種類があり、おすすめは私が使っているようなピーリングナイフです。刃が三日月の形をしているところが特徴で、初心者も使いやすく、初めに買うナイフに最適です。

3. フルーツカービングは応用できる

専用のナイフをそろえて彫刻の仕方を一度学んでしまえば、石鹸やキャンドル、野菜もカービングすることができます。とくに野菜のカービングは、毎日の食卓に少し添えるだけで一気に可愛くなるので、大いに活用できるでしょう。

野菜のカービングをする場合、ラディッシュやにんじんといった華やかな色の硬いものが向いています。

4. 使用したフルーツを有効活用

フルーツカービングで余った部分も、美味しくいただけます。スイカやメロン、オレンジは皮の部分に彫刻を施すことが多いため、くり抜いた部分は捨てるしかありません。しかし、りんごは実をくり抜くので、くり抜いた部分も食べています。ただし、かなり細かく刻んでいた場合は、スムージーにしてしまうことが多いです。

グリーンスムージーのレシピ
私は朝にグリーンスムージーを飲んでいます。朝の4時から昼の12時までの午前中は、人間にとって身体を浄化する時間といわれています。そのため、お水や消化のよいフルーツをとって、老廃物を排泄するよう努めるのがおすすめです。

スムージーに葉野菜を入れて、グリーンスムージーにするところもポイントです。葉野菜を入れることで免疫・美肌・アンチエイジングへの効果が期待できます。

それでは、グリーンスムージーの基本的なレシピを紹介していきましょう。

【材料　1人前】
・オレンジ(1/2個)
・りんご(1/2個)
・バナナ(1本分)
・葉野菜（ほうれん草・小松菜など）(2束)
・水100ml

ポイントは、水分の多いフルーツから順にミキサーに入れていくところです。今回の場合、材料の記載順に入れていきましょう。葉野菜を入れてもバナナの甘さでカバーできるので安心してくださいね。

フルーツカービングで余ったフルーツを使ったり、旬のフルーツに置き換えたりして、お好みのスムージーを作ってみるのもおすすめです。

5. フルーツが日常の一部に

みなさんはフルーツを日常的に食べていますか？ 私自身、フルーツカービングを始めてからはおうちにフルーツが常備されるようになり、より多くのフルーツを食べるようになりました。
フルーツカービングで使ったフルーツは、スムージーにして飲むこともありますが、細かく刻んで保存しておくことも多いです。小腹が空いたときにはスナックがわりにフルーツを食べるようにしています。
フルーツのとりすぎは良くないといわれていますが、スナック菓子を食べるよりは健康的かと思い、気にせずたくさん食べています。　

フルーツカービングの始め方

フルーツカービングは一見難しそうですが、専用のナイフ1本とフルーツがあればすぐに始められます。
専用のナイフは、インターネット通販で1,000円〜3,000円ほどで購入できます。フルーツカービングには、皮が厚く加工しやすい、以下のフルーツが向いています。

・スイカ
・メロン
・パイナップル
・オレンジ
・パパイア
・りんご

カービング練習でよく使用されるのは、手軽に手に入れられるりんごです。大きさも扱いやすいので、初心者の方に適しています。オンライン動画で初心者の方向けにりんごを使ってレクチャーしているものがありますので、それらを参考にすれば簡単に挑戦できます。

このように、フルーツカービングの初期費用はとても安いです。私の場合、ナイフが1,500円、りんごが1個150円くらいだったので、1,650円ほどで始められました。趣味の中には初期費用が高いものもありますが、フルーツカービングは気軽に始められる趣味といえるでしょう。

フルーツカービングを楽しみやすい素敵な住まい

家の中をフルーツであふれる家にすることで、毎日の生活が華やかになります。フルーツカービングに必要な住環境を整え、毎日の生活をより彩りあふれるものにしてみてはいかがでしょうか。

ゆったりした広いキッチン

フルーツカービングは、ナイフがあればできるので実際どこで作業しても大丈夫です。しかし、食べ物を扱う以上、シンクが近いと何かと便利です。
また、手元にしっかりと集中できるよう、立って行うよりも座って作業することをおすすめします。そのため、キッチンの作業スペースに合う高さに調節できる椅子をキッチンに設置するとよいでしょう。

以上の点から、作業スペースがしっかり確保でき、椅子が用意できるようなある程度広いキッチンが最適といえます。

フルーツが保存できるパントリー

フルーツカービングをするには、たくさんのフルーツが必要です。オレンジやりんごといった小さなフルーツも使いますが、メロンやスイカなどの大きなフルーツもたくさん使います。大きなフルーツも保存できるような大きい冷蔵庫や広いパントリーがあるといいでしょう。

家庭菜園ができる広いお庭

自分が大切に育てた果物を使ってフルーツカービングをすることができたら、世界で1つの自分だけの作品を作ることができます。柑橘類をはじめとしたフルーツはフルーツカービングに使うことができ、家庭でも簡単に育てることが可能です。そういったフルーツをたくさん育てられる広いお庭があるおうちだと、フルーツカービングを本格的に行えるでしょう。

日当たりがいい立地だと、フルーツを育てやすいです。日光をしっかりと浴びたフルーツは、甘くなります。見た目だけではなく味がいいと、楽しみながら趣味として長く続けられます。

八百屋さんの近くの住まい

近所に八百屋さんや直売所があると、フレッシュで美味しいフルーツが気軽に購入できます。もちろんネット販売でも、いつでも購入はできます。しかし新鮮さや価格の点でいうと、八百屋さんや直売所で購入するほうがおすすめです。

わが家の近くには、毎日のように通っている八百屋さんがあります。時々、店主の方がおまけをしてくれることもあって心があたたかくなります。

フルーツカービングを楽しむ暮らし

目で楽しめて、美味しく食べられるフルーツカービングは、気軽に始められて健康的なところが魅力です。実際に始めてみてもっと極めたいと思った人は、教室に通って学ぶこともできます。

フルーツは、見た目が鮮やかで美味しいため、人を笑顔にしてくれる力をもっています。みなさんも、ぜひフルーツカービングに挑戦して日常生活に彩（いろどり）を添えてみませんか？