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こだわりの食器、調理道具があれば、毎日の食事がより楽しくなる
こだわりの食器、調理道具があれば、毎日の食事がより楽しくなる

こだわりの食器、調理道具があれば、毎日の食事がより楽しくなる

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暮らしの道具は、ひとつひとつの動作を助けてくれるもの。

生活道具の使いやすさ、デザインなどにこだわり続ける暮らしが続いて、結婚以来18年がたちました。子どもの頃から道具が好きで、学生時代は文房具にはまり、おしゃれな雑貨屋さんも大好き。

結婚して家事が日常の作業となり、いかに道具が暮らしを楽にしてくれるか、楽しくなるかを実感しました。今ある道具は結婚以来、長く使っているものばかり。

暮らしの道具が好きなのです。

使いやすい調理道具の選びかた

調理道具、食器はしっかりしたお店、メーカーのものを買うのが近道です。例えば金物なら新潟の燕三条のメーカーのもの、昔からつくられている亀の子たわしなど、信頼のおけるつくり手のものを選ぶとよいでしょう。

プチプラの道具を探すのは、よいものに触れてからでいい。プチプラのものを使ってストレスを感じて捨てて買い直すのは、無駄な時間になるからです。

いいものを買うとなかなか壊れませんし、使い心地もよいので長く使えます。多くは定番として販売され続けていますから、もし壊れた際にも買い直すことができますね。

気に入って使っているものが廃番になり、もう手に入らなくなる悲しさは、経験したことがあるはず。ずっと使える道具を選びましょう。

調理道具のデザインにもこだわるべき

調理道具のデザインも重要ですよね。

家の空間が、置いてあるその道具で彩られます。気に入らないデザインだと、置いてあるだけでその空間が気に入らない空間になってしまいます。

優れた道具はデザインも優れているもの。機能がシンプルな道具は、つくりに無駄がなく、洗練されています。昔から変わらないデザインも魅力ですし、プロダクトデザイナーがこだわりぬいて生み出したデザインも素敵です。

調理道具のおすすめ

●フライパン

私は、釜浅商店の鉄打出しフライパンの2サイズを使っています。

最初は失敗したりもしましたが、鉄で焼く楽しさはほかのフライパンでは得られないものです。特にステーキや目玉焼きなどは焼いているとき、焼き上がりもよく、気に入っています。またティファールの深さのあるウォックパンも重宝しています。

焦げ付きが心配な料理はこちらでつくることも。深さがあるので時短のミートソースなどもつくれます。野菜炒めなどにも便利。取っ手が取れて収納性が高いところが気に入っています。丁寧に扱えばコーティングがはがれることもありません。

●ビタクラフトと無水鍋

無水調理できるHALムスイの無水鍋23cmと、ビタクラフトのミニパンセットを愛用。鋳物のストウブなども憧れるのですが、無水鍋のシンプルな形と軽さが好きで、こちらを選びました。ビタクラフトのミニパンは3つの鍋がセットになっているのですが、内径16cmで小さいんです。大きな鍋で野菜を蒸したりするのが面倒だったのですが、ブロッコリーやじゃがいもなどをさっと蒸せるようになって、料理の幅が広がりました。どちらも蒸し料理が得意ですが、スープにも便利。

一つの鍋で焼く、揚げる、蒸す、ゆでるができるのは本当に便利です。ずっと使えるところも魅力ですね。

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●スパチュラ

無印良品の黒いシリコーンスパチュラは、2本使い。調理スプーンも持っています。

フッ素樹脂加工の鍋での調理は鍋が傷つかないので必ずこれを使いますね。

また調理が終わったあとのカレーやソースなどをスクレイパーの要領でこそげ落とします。汚れのかすはそのまま流すと環境にもよくないので、すっきり落とせるところが便利。

スクレイパーよりも使いやすいと思います。耐熱温度が高いので、調理にはもちろん、食洗機にも入れられます。

●アクリルたわし

洗剤がいらないところが便利。また、スポンジよりも手の感触があるので、汚れが残っているところがひっかかってわかるのです。食器、鍋、シンクはもちろん、洗面所、お風呂もすべてアクリルたわしで洗っており、うちにはスポンジがありません。

プラスチック素材の油汚れだけは落ちないので、その際には少量の食器用洗剤を使います。

食洗機があるおかげもありますが、洗剤の使用量もほかのお宅よりは少ないと思います。

食器と小物はおいしいごはんへの近道

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●最初にティーマ

料理の盛り付けの見た目を左右する食器にもこだわりたいもの。

雑誌の料理の撮影などで私物を持っていくことがあるのですが、なんだかんだ一番使えるのがイッタラのティーマです。

サイズ、色はいろいろ持っていますが、オフホワイト、グレー、グリーン、黄色も、料理が映えるんです。

オフホワイトは本当にいい色。以前は青みがかった白が好きだったのですが、ティーマの温かみのあるオフホワイトを使ってからは、手放せなくなりました。

●民藝が熱い

日本人は和食だけでなく、いろいろな国の料理をつくるので、食器はこれさえあればいいっていうのがないのが大変ですね。また、あまりシンプルすぎても味気なくなります。

木の器、陶器、土っぽいものなどを組み合わせることで、テーブルが完成されると思います。

小鹿田焼、沖縄のやちむん、有田焼など古くからの窯元の食器がいまブームです。昔ながらの伝統の窯元に若いつくり手の感覚が入り、おしゃれに仕上がったものが増えました。

ずっと変わらずあるデザインにも注目が集まっています。また漆器や木の器も増えていますね。

高級品ではなく、日常生活に取り入れられる価格帯の作家もののうつわは、ひとつあると生活に潤いが増します。口当たり、持ちやすさなど細部にまでこだわりを感じられて、使うたびにうっとりとします。

●おすすめは小物使い

盛りつけテクなしで見た目をおしゃれにしたいのであれば、便利なのが、箸置き、カトラリーレストとランチョンマットです。

価格はそれほど高くないですし、雰囲気をがらりと変えることができます。ポップなさし色、エスニックテイストなども小物使いでコーディネートできます。

これらはプチプラの店なども常にチェックして、いいものがあったら買うようにしています。場所を取りませんから、多めに持っていても大丈夫です。

調理道具、食器をどこで探す?

調理道具探しで行ってほしいのはまずは合羽橋です。

またD&デパートメント、アクタス、コンランショップなどのライフスタイルショップにも、こだわりの視点で選ばれた品が並んでいます。

食器は百貨店ほか、民藝が流行ってビームスや個人の店でも取扱われるようになりました。

歩いて探し、手に触れる、口に当てるなどしてお気に入りを探してほしいですね。

合羽橋

台所道具全般にさまざまな商品があります。昔より一般向けの店が増え、買い物しやすくなりましたね。

カフェなどもオープンしています。わたしが愛用している「つば屋」の包丁はもう18年使ってますが、まだまだ現役です。高かったけど、充分元を取れていますね。また、食器、調理道具含め、市価より手ごろに購入できるのも楽しみのひとつ。
いろいろめぐって、お気に入りを見つけてください。

浅草・上野エリアは老舗店や美術館・博物館なども多く、休日にたずねたい場所がたくさんあります。上野駅は11路線も走っており、都心へのアクセスに便利ですよ。

高円寺cotogoto

日本で暮らす、日本の素材を使った暮らしの道具を提案する店。

この店の視点が大好きで、いつ行っても長時間滞在してしまいます。

上に挙げたHALの無水鍋や、家事問屋のステンレス、木村硝子店のタンブラーなど、使いやすさにこだわった調理道具がずらり。

また食器は白山陶器などのメジャーどころから、有田焼のJICON(愛用しています)など、手に入りにくいものもセレクトされていて、その視点が楽しいです。

中央線沿線の中でも高円寺は商店街が駅の中心に何本も走り、暮らしやすい街。

古着屋さんや雑貨屋さんが多く、街ブラが楽しいです。JRほか、丸ノ内線も通っており、近くには自然が豊富。古くからの住宅街は落ち着きがあります。

手紙社のイベント 京王多摩川

2018年はカフェや雑貨店を運営している手紙社は「東京蚤の市」や「布博」、「紙博」といったイベントも手がけています。

京王多摩川の東京オーヴァル京王閣で「もみじ市」を開催。

陶芸、木工家さんなどたくさんのつくり手が集まる、ファンが多いイベントです。開催場所、テーマなどは毎年変わるので、手紙社のホームページなどでご確認を。

京王線調布駅から徒歩20以内の京王多摩川駅。

多摩川方面は多摩エリアがどーんと眺められ、夏の花火大会の際には多くの人が集まります。京王線調布駅は地下化して駅ビルが誕生。シネコンにビックカメラ、アパレルや雑貨店、成城石井の旗艦店などが入り、便利に暮らせます。

漆器は浄法寺塗 D&デパートメントほか

日常使いできる漆器で、身近に手に取れるのがD&デパートメント。

ロングライフデザインという言葉を広めた、大好きなお店です。
いまこちらでは、その土地に長く続く、土地のつくり手によるロングデザインに力を入れています。岩手の浄法寺塗の漆器はデザインが美しく、使うごとに漆が育つのを楽しめる器。

ほかにもたくさんのロングセラーの器、道具があるので、いつもわくわくしてしまいます。

九品仏、自由が丘エリアは、閑静な高級住宅地。九品仏は小さな駅なので、商業施設も小さめ。自由が丘まで行けば、レストラン、買い物も充実します。東急東横線、大井町線は渋谷方面、大井町方面へとアクセスがあり、横浜方面へもスムーズです。

湊谷 明子(みなとや・あきこ)フリーランスライター、生活道具研究家。

2006年より料理、掃除、雑貨、住宅などのジャンルで執筆している。夫と二人暮らし。
道具オタクで、家にあるほぼすべての道具について、使い勝手とその道具のストーリーを語れる。
趣味は山登り。登るのはもちろん、山道具の奥深さを追求するのもライフワークとなっている。
【略歴】
1975年東京都生まれ。東京在住。
金融機関勤務後、2年間の専業主婦生活を経てライタースクールへ入学。住宅情報誌、生活情報誌などに執筆を始める。現在はフリーランスライターとして、主に料理、掃除、雑貨、住宅ジャンルで執筆している。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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