2021年からキャンプを始めたわが家。8歳の息子と5歳の娘を連れてのファミリーキャンプは、通算14回になりました。月に1度は家族でキャンプに行くほど、わが家では大きなイベントになっています。
キャンプに行った際、特に楽しいと感じるのは、家族みんなで食べるキャンプ飯の時間です。どんなごはんやおやつが食べたいか提案し合って準備するキャンプ飯は、みんなで作り上げる楽しみや達成感があります。そのため、自宅ではあまりお手伝いをしたがらない子どもたちも、キャンプ中は喜んでお料理に参加してくれます。
この記事では、わが家がキャンプ飯を楽しむようになったきっかけや、実際に子どもたちと作ったキャンプ飯のレシピをご紹介。子ども連れのキャンプに興味のある方は、ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。
キャンプ飯ってどんなもの?
最新のキャンプ飯事情とは
多くの方が「キャンプ飯」と聞いて連想するものは、飯ごうで炊いた白飯や野菜を切って鍋でグツグツ煮たカレーではないでしょうか。最近では、パスタやピザ、スイーツなど、バリエーションの豊かなキャンプ飯が増えています。
冷凍食品や缶詰などを使用して、簡単かつ時間をかけずにお料理が作れるようになったため、おしゃれなキャンプ飯をSNSでよく見かけるようになりました。
キャンプ飯を始めたきっかけ
わが家がキャンプを始めたばかりの頃、キャンプ飯といえばカップラーメンやレトルトのものを食べることがほとんどでした。カップラーメンもレトルトもおいしいけれど、キャンプ飯というよりは、忙しい平日の夜に間に合わせで食べるようなメニューに感じてしまって、いつも食べているものと変わらない印象。
「どうせならキャンプ場で、見た目も味もおいしいと感じるものが食べたい!」と思ったのがきっかけで、すぐに調理できる食材を準備し、おいしいと感じるキャンプ飯を作ることを目指しました。
家族みんなでどんなキャンプ飯を作るか相談し合ったり、一緒にお料理をしたりしていると、思い出が積み重ねられていきます。同時に、愛しい時間がどんどんと増えていきました。
わが家のキャンプ飯の楽しみ方
わが家のキャンプ飯は、簡単かつ時短、そして洗い物の少なさを重視してメニューを決めています。食材をなるべく少なくしてみたり、冷凍のカット野菜やフルーツを使用してみたり、缶詰やレトルトを調味料の代わりにしてみたり。このように工夫することでストレスを減らしつつも、子どもたちと一緒に料理を楽しめるようになりました。
洗い物を少なくするためには、紙皿や紙コップの使用は欠かせません。すぐに捨てられるものを使うことで、大人がのんびり過ごす時間が増えるよう工夫しています。
子どもと一緒に楽しめるキャンプ飯レシピ3選
わが家のキャンプ飯は、カセットコンロや炭火を使用したり、火を一切使わなかったりと、いろいろな方法で調理しています。そんなわが家のレシピを3点ご紹介します。
キャンプ飯(1)野菜とお豆たっぷりミネストローネ
「野菜とお豆たっぷりミネストローネ」は、カセットコンロと小鍋を使用した料理です。はさみがあれば、まな板と包丁は必要なく、洗い物も少なく済みます。
<材料>4人分
早ゆでマカロニ 100g
●トマト缶 1缶
●水 1缶(トマト缶を入れたあとの空き缶で計量)
●コンソメ顆粒スティック 1本
●ミックスビーンズ 120g
●ミックスベジタブル 120g
●スライスベーコン 4枚
●カットキャベツ 1〜2つかみ
塩 少々
こしょう 少々
<作り方>
(1)小鍋に●の材料をすべて入れる。スライスベーコンははさみでカットすると洗い物が少なくなるのでおすすめ。
(2)材料を入れたらキャベツがしんなりするまで煮る。
(3)早ゆでマカロニを加えて規定のゆで時間まで熱したら、塩とこしょうをお好みで加えて完成!
基本的に材料を入れるだけなので、ほとんど子どもに任せています。ベーコンを切るときだけは、はさみや包丁でケガしないように補助しながら行っています。
キャンプ飯(2)野菜とベーコンのホイル焼き
「野菜とベーコンのホイル焼き」は、アルミホイル皿と焚き火台、炭を使います。火の取扱いがあるので、子どもには食材の準備をしてもらって、火元は大人が担当しています。
<材料>4人分
お好みの野菜(ブロッコリー・プチトマト・ヤングコーン・じゃがいも など)
厚切りベーコン 200g
バター 60g
塩 適量
こしょう 適量
<作り方>
(1)お好みの野菜と厚切りベーコンを一口大にカットして、アルミホイル皿4つに並べる。
(2)バターを4等分にカットして15gずつを1に入れ、塩、こしょうをし、アルミホイルでふたをする。
(3)炭火でじっくりと温めて、食材に火が通ったら完成!
今回使用したお野菜は、ブロッコリー・カリフラワー・プチトマト・ヤングコーン・じゃがいも。ブロッコリーとカリフラワーは冷凍を使用して、プチトマトはヘタを取っています。
ヤングコーンを調理する際は、8歳の息子には包丁係を、5歳の娘にはキッチンバサミ係を頼みました。普段は、じゃがいものように少し固さのあるものや厚切りベーコンは包丁で手伝ってあげて、やわらかい食材であれば子どもたちに任せています。
キャンプ飯(3)野菜入り煮込みハンバーグ
「野菜入り煮込みハンバーグ」は、カセットコンロとフライパンを使用します。包丁もはさみも使わず、食材を入れていくだけなので、とても簡単です。
<材料>4人分
市販のハンバーグ 4個
デミグラスソース缶 1缶
お好みの冷凍野菜(にんじん・いんげん・ヤングコーンなど)
水 50ml
ケチャップ 大さじ3
<作り方>
(1)市販のハンバーグ、デミグラスソース、水、ケチャップをすべてフライパンに入れる。
(2)冷凍野菜を1の上に並べていく。
(3)ふたをして中火で8分〜10分ほど熱したら完成!
今回チーズインハンバーグを使用してみたところ、中からとろりと出てくるチーズに子どもたちが大喜びしていました。好みでハンバーグを変えるのもよし、入れる野菜を変えてみるのもよし、さらにチーズを足すのもおすすめです。
煮込みハンバーグを食べて残ったデミグラスソースに、炊いたご飯とチーズを加えてリゾットを作っても最高においしいですよ。
子どもと一緒に楽しめるキャンプおやつレシピ3選
キャンプおやつ(1)はさむだけフルーツサンド
「はさむだけフルーツサンド」は、フルーツの下ごしらえに包丁を使用します。カットして、ホイップクリームをぬってフルーツをはさむだけのシンプルな工程です。
<材料>4人分
サンドイッチ用食パン 8枚
ホイップクリーム(しぼるだけのタイプ) 適量
お好みのフルーツ(いちご・キウイなど)
<作り方>
(1)サンドイッチ用の食パンを1枚置いてホイップクリームを塗る。
(2)お好みのフルーツを並べる。(画像のいちごはそのままの大きさ、キウイは半分にカット)
(3)フルーツを並べたときにできる隙間にホイップクリームをしぼる。
(4)もう1枚のサンドイッチ用の食パンに1と同じようにホイップクリームを塗り、3のフルーツの上に重ねる。
(5)フルーツの断面が見えるようにサンドをカットしたら完成!
8歳の息子がフルーツの下ごしらえをしてくれました。どこにフルーツを配置するかも考えてくれ、工程の大部分を担ったフルーツサンドがきれいに仕上がると、うれしそうにしていました。
キャンプおやつ(2)かけるだけフルーツパンチ
「かけるだけフルーツパンチ」は、器のみ必要です。洗い物が面倒なときには紙コップやプラカップが大活躍してくれます。
フルーツのカラフルさを楽しむのであれば、透明の器がおすすめです。
<材料>4人分
ミックスフルーツ缶 1缶
お好みのカットフルーツ(いちご・キウイ・種なしぶどうなど)
サイダー 適量
お好みでレモン汁
<作り方>
(1)器にフルーツを入れていく。
(2)サイダーをそそいで、お好みでレモン汁を入れたら完成!
カラフルな色みのフルーツをよそって、サイダーのしゅわしゅわを見て食べて、最後まで楽しめるフルーツパンチはいつ作っても魅力的です。
キャンプおやつ(3)混ぜて焼くだけフルーツパンケーキ
「混ぜて焼くだけフルーツパンケーキ」は、フライパンで生地を混ぜて焼きます。油なしでも食材がくっつかない、表面がコーティングされたフライパンを使用してくださいね。
<材料>4人分
●パンケーキミックス 200g
●牛乳 150g
●たまご 1個
お好みのフルーツ(いちご・キウイ・柑橘類・りんごなど)
ホイップクリーム(しぼるだけのタイプ) 適量
チョコソース 適量
<作り方>
(1)●の材料をフライパンに入れ、フォークや箸などで均一になるように混ぜ合わせる。
(2)均一になったら弱火で表面がふつふつとするまで熱する。
(3)フライ返しなどで裏返して1〜2分焼く。
(4)火を止めたらお好みのフルーツ、ホイップクリーム、チョコソースで飾りつけて完成!
たまたまボウルを忘れてしまって、「そのままフライパンで生地を混ぜて焼いても作れるんじゃない?」というアイデアで完成したレシピ。写真では子どもたちがフォークで生地を混ぜてくれています。
フライパンによっては生地を焼くときにくっついてしまうので、お持ちのフライパンに合わせて油やバターを使用してくださいね。
キャンプ飯が楽しめるおうちの特徴とは?
広々とした庭付きのおうち
キャンプ飯は、キャンプ場に限らずおうちでも作れます。おうちでもキャンプと同じような楽しみ方をするのであれば、広いお庭があるといいですね。
広いお庭があると、休日にバーベキューを楽しんだり、外の空気を吸いながらのんびりと過ごしたりできます。普段からキャンプをする方であれば、改めて道具を買い集める必要がないので、すぐにキャンプ気分が味わえます。
ただし、話し声や物音のボリューム、過度のにおいには注意が必要です。ご近所に迷惑をかけないよう、マナーをしっかりと守って過ごしましょう。
リラックス空間が楽しめるテラスがあるおうち
庭付きのおうちと同じような条件で楽しめるのがテラス。テラスは、ダイニングやリビングなどの室内からつながる屋外スペースです。屋根がない開放的なテラスであれば、空を眺めながらくつろげます。
キャンプで使用するランタンを灯すと、さらにキャンプのような雰囲気が楽しめます。外出することなくアウトドア気分が味わえるので、テーブルやチェアなどを並べてみてもいいですね。
テラスがあるおうちでも、庭付きのおうちと同じように、話し声やにおいに注意して楽しみましょう。
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キャンプ道具が収納できるおうち
キャンプが趣味になると、いろいろなキャンプ道具が欲しくなるものです。テントやタープ、テーブル、チェアなど、キャンプ道具というのはとてもかさばるもので、どこにしまうのか悩んでしまいます。その際、あると便利な設備が、キャンプ道具を収納できる空間です。
ウォークインクローゼットがあれば、ひろびろとした空間で収納しやすいでしょう。ランタンや調理道具などのこまごまとしたものは、いくつかのハードボックスにまとめて棚に並べると統一感が出るので、見た目よくきれいに収納できます。
シューズクロークなどの広めの収納が玄関ドアの近くにあれば、玄関先にキャンプ道具を収納できます。車に運び込む際にすぐ出せて、とても便利です。
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外でもおうちでもキャンプ飯を楽しもう
今回は、子どもと一緒に作れるキャンプ飯レシピに加えて、キャンプ飯を楽しめるおうちをご紹介しました。
子どもとキャンプ飯を作っていると、食材を切る際に包丁やはさみを使います。ちょっぴり危なっかしくもありますが、道具の扱いを覚えてくれたり、子どもの成長を身近に感じたりできるため、メリットの方が大きいです。
キャンプ飯は簡単かつ時短で作れるものが多く、キャンプに限らずおうちでも楽しめます。外でもおうちでもおいしいものを食べて、家族みんなで笑顔に過ごせる時間が増えますように。