“好きな中華料理ランキング”で上位になることの多い餃子。高温で一気に焼き上げられ、口の中で肉汁があふれる餃子は、不動の人気を誇っています。
お店で食べる餃子はもちろんのこと、自炊する人が増えた最近は”おうち餃子”の人気も高まっているようです。そこで今回は、「羽つき餃子発祥の地」である蒲田に住む私が、”おうち餃子”の魅力とおすすめ野菜餃子のレシピを紹介します。
おうち餃子の魅力
その日の気分に合わせていろいろなスタイルの餃子を楽しむことができるのが、おうち餃子の魅力です。
今回の記事では、餃子の餡から手作りし、皮に包んで焼く自家製餃子だけでなく、持ち帰り用の餃子や冷凍餃子も含みます。
わが家でおうち餃子は大人気
私たち夫婦は2人とも餃子が大好きなので、よくおうち餃子を楽しんでいます。蒲田には餃子のお店がたくさんあるため、以前はお店で買ってきたものを食卓に並べていました。ところが最近では、自分たちで餡を作って皮に包む、自家製餃子にもハマっています。
はじめは大変そうに感じていた自家製餃子ですが、慣れてしまえば簡単な作業なので、いまでは餃子を包むのが楽しみになっています。餃子の材料はひき肉と野菜と餃子の皮だけなので、お財布に優しいところも魅力ですね。
餃子のカロリーはどれくらい?
餃子はカロリーが高いイメージがありますが、実際はダイエットにも向いている料理といえます。意外かもしれませんが、一皿でバランスよく栄養摂取できる餃子は、病院での入院食に採用されることもあるそうです。
それでは、餃子の食材に含まれている栄養素を確認していきましょう。小麦粉からできた餃子の皮は炭水化物を含んでいます。餡にはタンパク質となるひき肉、ビタミンやミネラルを摂取できるキャベツやニラなどの野菜が入っています。
餃子1個あたりのカロリーは、使う食材にもよりますが約40~50kcal、1人前(5個)の場合、約250kcalです。水餃子にすれば、さらにカロリーを抑えることができます。ただし食べ過ぎはよくありませんから、たとえ美味しくても食べ過ぎには十分に注意しましょう!
餃子をたくさん食べたいときは、餃子の餡の分量を調整するのがおすすめです。肉を少なめにして野菜を多めにしておくと、カロリーを気にしすぎることなく餃子を堪能できますよ。
餃子のタネ(餡)のバリエーション
自由に具をアレンジできるところが、おうち餃子の最大の魅力です。
にんにくが苦手であれば餡を作るときににんにくを抜き、ガッツリ食べたいときには肉の量を増量させると、食べごたえが増します。ひき肉の代わりに海老を入れれば、ぷりぷりの食感を楽しめる海老餃子になるなど、餃子のバリエーションは無限に広がっていきます。
パクチーを使ってアジアンテイストにしたり、あんこを入れてスイーツにしたりと、変わり種に挑戦できるのもおうち餃子の魅力です。激辛の餃子を混ぜて、ロシアンルーレット風に楽しむこともできますよ。
わが家のヘルシーな逸品! 「野菜だけ餃子」
いくら美味しいといっても餃子の食べ過ぎには注意です。私自身も、餃子をパクパクと食べてしまい、気づいたら食べ過ぎていたという経験が、数え切れないくらいあります。
少しでもカロリーを減らすために、わが家では餃子の餡を野菜オンリーにしたヘルシー餃子をつくることがあります。肉が入っていないと物足りなかったりジューシーさが減ってしまったりするのではと心配になる人も多いでしょう。
しかし実際につくって食べてみると、野菜の甘みとボリューム感で想像以上の満足度です。もちろん野菜だからといって食べ過ぎはよくありませんが、カロリーをセーブできるので妻にも好評です。
野菜餃子のレシピ
わが家の「野菜だけ餃子」の材料は次のとおりです。
[材料]10個分(2人分)
キャベツ 1/8個
塩 小さじ1
玉ねぎ 1個
しいたけ 1個
ニラ 1/2束
大葉 5枚
にんにくチューブ 1cm~適量 …(A)
しょうがチューブ 1cm~適量 …(A)
中華スープの素 大さじ1 …(A)
片栗粉 大さじ1 …(A)
餃子の皮 10枚
ごま油 大さじ1
[つくり方]
① 餃子の皮を冷蔵庫から出し、常温に戻します。
② キャベツをみじん切りにして塩をふって混ぜ合わせ、15分程度冷蔵庫で寝かせて水分を抜きます。
③ 玉ねぎをみじん切りにして耐熱容器に移し、ラップをかけてレンジで2分ほど加熱します。
④ 大葉をみじん切りにして軽く水にさらし、しいたけとニラもみじん切りにしておきます。
⑤ キャベツ・玉ねぎ・大葉の水分を十分に切り、しいたけ・ニラ・(A)をボウルに移し、混ぜ合わせます。
にんにくチューブとしょうがチューブは好みに合わせて量を調節してください。
⑥ 餡を餃子の皮に包んでいきます。皮に具をのせ、皮の端に水を薄く塗ります。皮を半分に畳んで端からヒダを寄せて閉じていきます。最後まで閉じたらカーブをつけるように形を整えて底を作りましょう。
⑦ 包み終わった餃子を焼きます。隙間をあけて餃子をフライパンに並べ、軽くフライパンに押しつけます。
⑧ 弱火でフライパンを温め、餃子に白い焼き目がついたら熱湯を1~2mm程度注ぎ、中火にしてフタをして蒸し焼きにします。
⑨ パチパチという音がしてきたらフタを外し、残っている水分を飛ばします。
⑩ 最後にフライパンの端からごま油を回し入れ、焼き目が付いたら完成です。
餃子は焼きで失敗することが多いですが、野菜のみの餃子であれば皮にさえ火が通っていれば問題なく食べられるので、失敗しにくいです。
余った餃子は冷凍して水餃子に
焼く前の餃子は冷凍保存ができます。少し多めに作っておいて、アレンジレシピとして冷凍餃子を水餃子にしても美味しいですよ。
[材料]1人分
冷凍餃子 3個
中華スープの素 小さじ1
水 200ml
好きな野菜・乾燥わかめなど 適量
[つくり方]
① 鍋に油をひき、野菜を炒めます。
② 野菜に火が通ったら水1カップと冷凍餃子を鍋に入れ、中火で5分ほど加熱します。
③ 冷凍餃子に火が通ったら中華スープの素を入れ、全体に味が馴染んだら完成です
水餃子のレシピは簡単なので、一品追加したくなったときに役立ちます。
野菜餃子のアレンジレシピ
続いてアレンジレシピを紹介します。一工夫を加えるだけで新たな味わいを感じられますよ。
アレンジ餃子レシピ1. 豆腐
「豆腐ハンバーグ」は聞いたことがある人も多いと思いますが、その餃子版といえば分かりやすいかもしれません。ひき肉の代わりに水切りした木綿豆腐を使います。
野菜餃子のレシピに水切りした木綿豆腐半丁を混ぜ合わせて皮に包み、焼くだけの簡単レシピです。豆腐は水分が多いので十分な水切りが必要です。豆腐はキッチンペーパーで包んでレンジに数分かけると水分が抜けますよ。
アレンジ餃子レシピ2. とろけるスライスチーズ
餃子とチーズも鉄板の組み合わせです。スライスチーズをマス目状に小さく切り、餡に混ぜ込むだけですが、チーズを入れることで濃厚さとジューシーさが増します。チーズを少し大きめに切ると、チーズがのびる餃子を作れます。
チーズを組み合わせた餃子はイタリアンのような風味を楽しめます。餃子のチーズフォンデュもおすすめです。チーズ好きであれば、挑戦してみてはいかがでしょうか。
アレンジ餃子レシピ3. 寒天スープ
ジューシーさを倍増させたいときには、寒天を使ってみましょう。小籠包のような熱々のスープが餃子から溢れ出すジューシー野菜餃子が完成します。
[材料]
中華スープの素 小さじ1
寒天 1g
お湯 100ml
[つくり方]
① 材料を混ぜてスープ寒天を作ります。
② 冷めて固まったゼリー状の寒天スープを餃子の餡と混ぜ合わせ、皮に包んで焼き上げます。
熱いスープが飛び出てくることがありますので、食べるときにはヤケドに注意してください。
野菜餃子をさらに美味しくするタレ
餃子を食べるときは、定番の醤油・お酢・ラー油などにつけて食べることが多いのではないでしょうか。これらも美味しいですが、変わり種のタレにつけて食べると、新たな体験ができます。
タレの種類は山程ありますが、今回はわが家イチオシの3種のタレをご紹介します。基本的には材料を混ぜ合わせるだけですので、ぜひ試してみてくださいね。
野菜中心で食べごたえのあるタレ
① ピリ辛ダレ
[材料]
長ネギみじん切り 1/2本
しょうがみじん切り 1/2個
醤油 大さじ2
酢 大さじ2
砂糖 大さじ1
食べるラー油 大さじ1
餃子だけでなく豆腐にかけても美味しいピリ辛ソースです。食べるラー油がアクセントになり、あとを引く辛さが病みつきになります。
② ねぎ塩レモンダレ
[材料]
長ネギみじん切り 1/3本
ごま油 大さじ2
鶏ガラスープの素 小さじ1
塩 小さじ1
レモン汁 大さじ2
牛タンや唐揚げでよく出てくるねぎ塩レモンは、餃子にも合います。さっぱりしたレモンとごま油の香りが、餃子の味を引き立たせます。ねぎを多めにすることでソースが餃子によく絡まりますよ。
③ 柚子梅ダレ [材料]
・柚子の皮みじん切り 1/2個
・梅干し果肉 2個
・液体塩こうじ 大さじ1
・酢 大さじ1
・ごま油 大さじ1
これは好みが分かれると思いますが、柚子の甘い香りと梅の酸味が新感覚です。ハマる人はハマると思いますので、ぜひ一度試してみてくださいね。
おうち餃子を楽しみやすいキッチン
テレワークなどで自炊をする機会が増えた人も多いと思いますが、自炊をするなら広めのキッチンがおすすめです。コンロが2口以上あると同時に2つの加熱調理ができますので、効率がアップします。
料理しやすいキッチンのある物件
私が学生時代に住んでいたアパートはキッチンがとても狭かったため、食材を切るスペースがありませんでした。たまに料理をする程度であればいいのですが、頻繁に料理をするとなると、ストレスがたまります。
また、コンロも1口の電気ヒーターだったので、火力もイマイチでした。こうなると次第に自炊することから離れてしまい、コンビニ弁当や外食ばかりの食生活に。健康面でも金銭面でも、できれば食事は自炊を中心にしたいですよね。
自炊を継続するためには、料理しやすいキッチンがある賃貸物件に住むことが重要です。ちなみに私が今住んでいる部屋のキッチンは3口コンロがついています。食材を調理するスペースもしっかりとれるので、夫婦2人ともストレスなく料理ができています。
ぜひ、賃貸を探す際には料理しやすいキッチンを探して、生活の質を見直すきっかけにしてみてはいかがですか。
まとめ
今回の記事では、おうち餃子を楽しむためのレシピを紹介しました。ヘルシーでありながら食べごたえのある野菜餃子。ぜひおうち餃子レパートリーの1つに加えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに餃子は中国では縁起のいい食べ物とされており、お正月にも食べられているそうです。餃子は食べて交わるという字のとおり、人との交流を円滑に促してくれる食べ物なのでしょう。家族や友達とみんなでワイワイと餃子の餡を包めば、自然と笑い声や笑顔があふれ楽しい空間が生まれます。
おうち時間が増え、自炊の機会が増えている人も多いと思います。せっかくの機会ですから料理しやすいキッチン環境を整え、自炊ライフを楽しんでみてくださいね。