2月9日は、「肉の日」です。スーパーやお肉屋さんは毎年にぎわっていますね。
肉料理は、ハンバーグ・唐揚げ・ステーキ・焼肉などさまざまなものがありますが、どのお料理も高カロリーな印象があります。健康的でヘルシーな食事を心がけたいとは思いつつ、お肉料理が食べたいときもありますよね。
そんなときわが家ではお肉の代わりに大豆でできた「ソイミート」を使用しています。食感も味も本物のお肉にとても近く、大豆が苦手な方でも食べやすいですよ。
今回は、わが家で愛用しているソイミートの魅力やレシピについて、ご紹介していきます!
ソイミートとはどんなもの
ソイミートとは?
ソイミートは、大豆の油分を搾油・加熱・加圧して、タンパク質をお肉のように繊維状にした食品です。「大豆ミート」とも呼ばれています。
牛・豚・鶏などの動物性タンパク質は使用せず、大豆の植物性タンパク質からつくられています。ヘルシーな食品を求めている方やお肉を控えている方に好まれています。
ソイミートは一般的に乾燥したものが多く、湯戻しが必要でした。しかし最近では、湯戻し不要のものも販売されるようになり、さらに便利になっています。
ソイミートの形状には、ブロックタイプ・フィレタイプ・ミンチタイプなどがあります。ブロックタイプは、ごろっとした肉感があるので、唐揚げや酢豚などのお料理に向いています。フィレタイプは、薄いスライス肉のようになっているので、生姜焼きや野菜炒めなどのお料理におすすめです。ミンチタイプは、ひき肉のように細かいので、ハンバーグやミートソースなどのお料理に使いやすいです。
ソイミートを購入するときには、つくりたい料理に合わせたタイプを選びましょう。
ソイミートのさまざまな魅力
高タンパクでヘルシー
ソイミートの原料である大豆にはさまざまな栄養素が含まれています。三大栄養素であるタンパク質・脂質・炭水化物に加え、ビタミンB1・ビタミンE・葉酸・カリウム・マグネシウム・カルシウム・リン・鉄・亜鉛、銅などです。
ソイミートは大豆の油分を強い圧力を加えて搾油しているので、加工された段階で脂肪分が少なくなり、低カロリーな食品です。動物性のお肉を摂取する機会の多い方であれば、過剰に摂取すると健康面でデメリットがある飽和脂肪酸を控えることができます。
動物性のお肉には含まれない食物繊維がたっぷり含まれているので、脂肪の吸収を防ぎ、腸内環境を整え、便秘予防や解消につながりやすくなります。
大豆のタンパク質には中性脂肪を下げる働きがあるので、引き締めたいダイエット中などにうまく食事に利用すると効率よくタンパク質をとることができるのもうれしいですね。
長期保存できる
ソイミートは、乾燥しているものが一般的で、常温で1年ほど保存できるものが多いです。まとめ買いにぴったりな容量も販売されているので家族が多い方にはうれしいですね。お湯で戻すと量が増えるのでコスパがいいと感じます。
わが家がソイミートにハマったきっかけ
私がソイミートに出合ったきっかけは、とある食堂でソイミートの唐揚げ定食を食べたことでした。「大豆なのに本当にお肉みたいにおいしいの?」と半信半疑のまま食べてみたら、想像しているよりもずっとジューシーで、大豆の香りはせずまさにお肉のような味わいだったのです。
おいしさに加え、植物性タンパク質と食物繊維が手軽にとれるソイミートは普段の食生活にうまく組み合わせられたらうれしい食材だと感じました。
わが家では動物性のお肉とソイミートをその日の気分で使い分けて楽しんでいます。すべてを置き換えるのではなく、その日の体調などに合わせて調理できるといいですね。
普段の食事を置き換えてみよう! ソイミートレシピ3選
乾燥ソイミートの下準備
ソイミートは乾燥した状態で販売されていることが多く、湯戻しが必要です。特に、大豆独特の香りが苦手という方は、この湯戻しをしっかり行ってみてください。大豆の風味がとれるため、よりお肉に近い味を楽しむことができます。
湯戻しの方法
1.お鍋にたっぷりのお湯をわかします。
2.沸騰後、乾燥ソイミートを入れて3〜5分ほどゆでます。
※量にご注意ください。ソイミートは湯戻しすると3倍ほどに量が増えるものが多いです。
3.ゆでたソイミートをザルにあげて、水洗いします。(水のにごりがなくなるくらい2〜3回ほど繰り返していきます)
4.水洗いをしたらギュッとしぼって水を切ります。ここでしっかり水洗いをすることで大豆の香りが抜けていきます。
下味をつける
水洗い完了後は下味をつけていきます。
ニンニクやしょうが、塩こしょうやしょうゆなど、下味をつけて5分ほどなじませたら下準備の完了です。
ここまでの下準備ができれば、基本的にどんな料理にも合わせやすくなりますよ。
ソイミートハンバーグのレシピ
■材料(4人分)
ソイミート(ミンチタイプ) 65g
玉ねぎ 2分の1
サラダ油(玉ねぎ用) 小さじ2
サラダ油(ハンバーグ用) 大さじ1
(A)ハンバーグ用調味料
・パン粉 60g
・牛乳 160ml
・塩 小さじ2分の1
・黒こしょう 少々
・ナツメグ 少々
・にんにく 1かけ
お好みでハンバーグソースやケチャップ
1.湯戻ししたソイミートを用意します。
2.にんにくと玉ねぎをみじん切りにしましょう。
3.フライパンに油をひき、玉ねぎを炒めます。
4.ボウルに1、2、と上記の(A)を入れてよくこねます。
5.ボウルの中身を4等分に分け、ハンバーグの形に整えていきましょう。
6.フライパンを熱してハンバーグ用の油をしき、ハンバーグを並べます。
7.弱火で片面5分ずつ焼き、最後に強火で焼き目をつけます。
8.お好みのハンバーグソースをかけたら完成です。
ソイミート唐揚げのレシピ
■材料(唐揚げ10個分)
ソイミート(ブロックタイプ) 10個
(A)唐揚げ用調味料
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
・おろしニンニク 1かけ分
・おろししょうが 1かけ分
・塩こしょう 少々
片栗粉 適量
揚げ油 適量
1.湯戻ししたソイミートを用意し、ポリ袋に入れておきます。
2.上記(A)の材料を1のポリ袋に入れもみ込みます。
3.ソイミートを軽くしぼり、片栗粉をまぶします。
4.180度に熱した油で1〜2分揚げたら完成!
ソイミートは、鶏肉に比べ火の通りが早く、焦げやすくなります。調理中は、火加減など様子を見ながら進めてくださいね。また、お好みで下味にごま油を加えるのもおすすめです。風味がよくなり食欲が増しますよ。
ソイミートソースのレシピ
■材料(4人分)
ソイミート(ミンチタイプ) 60g
玉ねぎ 1個
にんじん 2分の1本
オリーブオイル 大さじ1
にんにく 1かけ
お好みのトマトソース缶
1.湯戻ししたソイミートを準備します。
2.玉ねぎとにんじん、にんにくをみじん切りにします。
3.フライパンを熱して、オリーブオイルを入れ、にんにくを炒めます。
4.3のフライパンで2の野菜を炒めて、火が通ったら1のソイミートを入れて炒めます。
5.トマトソース缶を加えて、全体がなじんだら完成です。
今回は簡単な手順となるように、トマトソース缶を使用したレシピをご紹介しました。
お好みでトマトソースをつくる場合は、カットトマトの缶詰とソース、ケチャップなどを組み合わせてつくってみてくださいね。
ソイミート料理が楽しめる空間作り
作業がしやすい広々カウンターキッチン
お料理をするとき特に不満を感じるところ、それは“キッチンの窮屈さ”ではないでしょうか?キッチンツールやボウル、材料や調味料などを並べるとあっという間に作業スペースがいっぱいになってしまいますよね。
私の理想のキッチンは、作業スペース、コンロ、シンクが一連で並んでいるカウンターキッチンです。準備から後片付けまでスムーズにできるのでストレスフリーな空間でお料理を楽しむことができます。
また、カウンターキッチンのように対面式であれば、家族と会話をしながら作業できるというのも魅力的ですね。
3口コンロでいろいろな料理を同時調理
毎日のようにお料理をするご家庭であれば、3口コンロがおすすめ。ご紹介したソイミートの調理と一緒にスープや副菜など同時につくることで時短にもなります。
コンロが3口あれば、加熱するだけでなく完成したお料理を置いておく場所として使うこともできますね。
パントリーで収納力UP!
ソイミートは基本的に乾燥した状態で販売されているので、常温で保存することができます。長期保存ができるのはメリットなのですが、場所をとってしまうというデメリットも。
そんなときにあると便利なのが大きめのパントリーです。ソイミートと一緒に、常温で保存できるパスタや、トマト缶、小麦粉やお砂糖など、日持ちするものを収納することが可能です。
パントリーがあれば、災害時の保存食のストック場所としても活用できます。さらに、家族が多い場合、食材を多めに置いておける空間があると便利ですよね。
ソイミートで体に優しい生活を
低カロリーで栄養価も高いソイミート。食物繊維をたっぷり摂ることができるので、いつもの食事の何割かをソイミートに置き換えてもいいかもしれません。
アレンジもしやすいのでわが家はこれからもソイミート生活を楽しんでいきたいと思います。