梅雨も終わりに近づき、本格的な夏が始まる7月。
年に一度の七夕の日がやってきます。子どものころ、短冊に願いごとを書いた経験がある方も多いのではないでしょうか? 子育てをしていると、行事の準備も大変ですよね。
私は保育士として働いていた10年間、七夕が近くなると毎年さまざまな七夕飾りを作っていました。そこで今回は、2児の母でもある私が、子どもと一緒に簡単に作れる「七夕飾り」をご紹介します。
そもそも七夕とは?短冊にはどんな意味がある?
私は数ある年中行事の中でも七夕が大好きです。子どものころから七夕の日は、夜空を眺めて「天の川って本当にあるのかな」と、確認していました。有名な神話でもあるので、七夕の物語をご存じの方は多いでしょう。
七夕とは? 誰のための行事?
保育士をしていたころ、「七夕ってどんな日? 」と園の子どもたちに質問をしてみると、しっかり答えが返ってきました。
「短冊に願いごとを書いて飾る日」
「織姫さまと彦星さまが、年に1回だけ会える日」
どちらも正解ですね。七夕は五節句のひとつで、織姫と彦星という名の2人が出会って結婚したという中国の神話に由来しています。織姫は機織り、彦星は牛飼いとして熱心に仕事をしていました。しかし、結婚後2人は遊んで暮らすようになってしまい、神様は大激怒。2人の間に天の川を作り、1年に1度しか会えないという決まりを作ったのです。
保育園の子どもたちも七夕のお話に興味津々ですが、中には少し切なそうな表情をしている子もいます。七夕は、年中行事で一番ロマンチックといえるかもしれません。
織姫と彦星が会える日は7月7日、七夕の日といわれています。また、織姫と彦星が再会するときには、天の川にカササギがやってきて橋を架けてくれたともいわれています。
今でも七夕になると「織姫と彦星は会えたかな?」と、語り継がれているなんてロマンチックでしょう。ただ、7月7日はまだ梅雨が明けていない時期でもあります。私はそんな大切な七夕の日に、よく雨が降っているので残念に感じていました。
雨だと天の川は渡れません。雨は、会えない寂しさから2人が涙を流しているのではないでしょうか? 単なる梅雨時期の雨だとしても、タイミングが少し意地悪に感じます。
七夕に欠かせない短冊とは?
七夕には、笹にさまざまな飾りや願いごとを書いた短冊をかけます。風に揺れる短冊からは、七夕でしか味わえない風情を感じることでしょう。七夕に願いごとをする風習は、織姫が「はた織りや裁縫が上手になりますように」と、願ったことから広がったといわれています。そこから変化し、現在では各々が自由に願いごとを短冊に書いて飾るスタイルが定着したようです。
保育士として働いていた当時、七夕の時期は園行事のひとつとして、短冊に子どもたちが願いごとを書き、笹に飾っていました。願いごとには子どもたちの本音が垣間見え、純粋な気持ちがかわいいなと感じていました。私が忘れられない、子どもたちの微笑ましい短冊の内容をご紹介したいと思います。
・アイスクリームがいっぱいたべられますように
・ペットのわんちゃんと、おはなしができますように
・まいにちパパのおしごとをやすみにしてください
・きょうのごはんは、オムライスにしてください
本当にかわいくて、見ているだけで幸せな気分になる短冊ばかりでした。その日、そのとき考えた願いごとは、家族にとっても大切な宝物になりますね。
「七夕に何を願う?」 家族会議は大切な時間
梅雨が始まる6月の中旬ごろになると、毎年わが家では家族会議が開催されます。議題は、「今年の七夕は、短冊にどんなお願いごとを書く? 」です。
お願いごとの数は正式に決まりがあるわけではありません。「ひとり何枚短冊を使っていいか」といったことも話し合います。「七夕のお願いごとにどれだけ力を入れているんだ」と、少し笑ってしまいますが、わが家はまじめに話し合いをしています!
願いごとを考えるのは、忙しい毎日に「自分はどんなことを願っているのか? 」と、心の本音を聞く大切な時間だと思っています。「休息が欲しい」なら疲れているとき、「欲しいものがたくさんある」なら心が満たされていないときでしょう。
子どもたちが今一番重要だと思っていることも、短冊から伝わってきます。この時間だけは、子どもが思春期になっても、ずっと続いてほしいと願っています。
子どもたちと七夕飾りを作ろう
子育てをしていると毎日があっという間に過ぎてしまいます。そんな中、実際に「子どもと何かを一緒に作る機会」は少ないように感じませんか? 行事を通して、その瞬間を一緒に楽しめたら最高ですよね。
ここからは、七夕を思いきり楽しむために、子どもと作る七夕飾りをご紹介します。
子どもと行う七夕飾り作りは知育にも
行事や季節を楽しむための飾りは、お店でも安く簡単に手に入ります。しかし、今年は家族で手作りしてみてはいかがでしょうか。
子どもたちと一緒に準備することで、普段は子どもとの時間がなかなか確保できていない方も、いい機会になりますよ。また毎年していると、「手先が器用になった」「ハサミが使えるようになった」など、子どもの成長を感じられる時間にもなります。
「織姫と彦星」七夕飾りの作り方
ここからは、子どもと作る飾りの紹介です。七夕といえば織姫と彦星ですが、雛人形や5月人形のように飾りとしてはあまり売っていません。私はイベントを彩るためだけに飾りを作るのではなく、七夕の由来も説明したいと考えています。そのため、毎年織姫と彦星の人形を作ることにしています。
まずは、織姫と彦星の簡単な作り方をご紹介しましょう。
・お花紙で作る飾り
【用意するもの】
色画用紙(折り紙)
厚紙
お花紙(数色)
クレヨン
両面テープ(のり)
ハサミ
こより
【七夕飾りの作り方】
1.織姫と彦星の体になる部分をだ円にハサミで厚紙をカットする。
2.お花紙をクシャクシャに丸める。
3.体の形にした厚紙に両面テープかのりをつけ、丸めたお花紙をのせる。
4.画用紙で顔と頭の飾りを作って貼りつけ、こよりを付ければ完成。
【注意点】
そのままのお花紙では大きすぎるので、小さくちぎりながら丸めてくださいね。お子さんが丸めた紙を口に入れないよう注意しましょう。
・ちぎり絵で作る飾り
【準備するもの】
色画用紙(折り紙)
千代紙
クレヨン
両面テープ(のり)
ハサミ
こより
【七夕飾りの作り方】
1.織姫と彦星の体になる部分を、画用紙で三角になるようにハサミで切る。
2.千代紙を小さくちぎる。
3.体の形にした画用紙に両面テープかのりをつけ、ちぎった千代紙をのせる。
4.画用紙で顔と頭の飾りを作って貼りつけ、こよりを付ければ完成。
【注意点】
千代紙がなければ、折り紙でも代用可能です。幼児~小学生なら、好きな飾りをハサミで切って貼ってもOKです。ハサミの取扱いには十分気をつけましょう。
「かわいい短冊」七夕飾りの作り方
続いて、簡単にできる短冊の作り方をご紹介します。短冊はみんなの思いをのせる特別なものなので、ひと工夫を加えてみましょう!
・さまざまな短冊
【準備するもの】
折り紙
千代紙
スズランテープ
両面テープ(のり)
ハサミ
こより
【短冊の種類】
・お星さまを付けた短冊
・折り紙で縁取ったカラフルな短冊
・スズランテープを付けた流れ星風の短冊
・折り紙を三角にして繋げた短冊
【注意点】
大人向けの短冊の台紙を折り紙で作るときは、縦に3等分で十分です。一方で細かい字を書くことが難しい子どもたちには、折り紙半分の大きさがピッタリでしょう。
四季折々の行事に対応できる家
1年を通して、日本にはたくさんの行事があります。子どもたちには、行事を通して季節の雰囲気を味わってほしいですよね。
しかし、四季折々の行事すべてに対応しようと思うと、グッズの管理が大変です。お正月や雛祭り、子どもの日、七夕、ハロウィンやクリスマス…。住環境によっては、すべてのイベントに関するアイテムを集めることが難しいかもしれません。
そのようなときは、子どもたちと毎年手作りして楽しめると解決できますよ。
行事の飾りつけは広い玄関が最適
毎回行事のたびに、アイテムをどこに飾ろうか悩んでしまうことはありませんか。わが家も最初は、畳の部屋に飾ったり、リビングの棚の上に飾ったりとバラバラでした。年中行事は思いのほか多く、飾るために毎回棚の上を整理するのも一苦労ですよね。
わが家は、行事の飾りは玄関に飾ると決めています。靴箱の上には台になるようなスペースがありますが、基本的になにも置かず、季節に関するアイテムを入れ替える作戦です。広い玄関であれば、クリスマスツリーや笹も飾れるでしょう。玄関に季節を感じられる手作りの飾りがあると、来客があった際も季節を感じてもらえるため、とても好評です。
広い壁があると飾りが映える
子どもたちが一生懸命作った飾りをずっと保管しておくには限界がありますよね。わが家では行事のたびに、子どもと一緒に手作り作品を写真に撮っています。成長過程や家族行事の記録になり、毎年製作のクオリティが上がっていて、その写真を見比べるのが私のひそかな楽しみです。
ただ、そんな写真撮影のときに気になるのが、部屋の散らかり具合です。洗濯物の部屋干しをしていたり、床におもちゃが転がっていたり。育ち盛りの子どもがいるので仕方のないことではありますが、写真にはできるだけうつしたくありません。
そこでわが家では、記念撮影の背景としていつでも使えるように、「なにもない壁」をひとつ確保しておけるように心がけています。背景になる広い壁があれば、生活感丸出しの写真撮影を避けられるからです。
家族の思い出を収納するスペース
行事のたびに、アイテムを製作しているわが家ですが、記念写真をたくさん残すのでアルバムの保存が大変です。通常は季節行事が終わると手作り作品は処分します。しかし、どうしても残しておきたい製作物もあり、保管することもあります。重たくてかさばるアルバムは、押し入れにしまいこんでいる人も多いのではないでしょうか。
私は、思い出のアルバムこそ「家族がすぐに手に取れる場所へ収納するべき」だと考えています。家族のだんらんの時間に、みんなでアルバムをめくって思い出にひたるのが大好きです。リビングに思い出の収納スペースを確保しておくと、すぐに手に取れますよ。
「収納を重視したい」人向けの賃貸物件
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家族で七夕の飾りつけをしよう
今年のわが子のお願いごとは、「ヒーローになってかぞくを守れますように」だそうです。仕事や子育て、家事に疲れた私は「もっとゆっくりお風呂に浸かりたい」とお願いしました。もはや、短冊に書くようなお願いごとではない気もしますが、今年も家族のお願いごとがそろうのが楽しみです。
折り紙で飾りを製作して、笹に飾る作業もワクワクします。今ある家族の時間を大切にしたいと思います。