「子育てするならどんな街がいいのだろう?」。子どもとの生活を考えたとき、こんなことを疑問に思ったことはありませんか。
現在私は、医療系の仕事に従事しながら、2人の子どもを育てています。三田市で暮らし始めてから早10年以上。今回は、そんな私が子育ての街としておすすめしたい、三田市についてご紹介していきます。
三田市は歴史と文化、自然が共存している街です。忙しく過ぎていく日々をリフレッシュしてくれますよ。市内には広大な面積を誇る「有馬富士公園」や、毎週末にイベントを開催している「人と自然の博物館」があり、子どもにさまざまな体験をさせることができます。
三田市は生活の利便性がよく、スーパーも多くあるため、お買い得価格で買い物ができ子育て世代には大助かりです。都心へのアクセス面も充実していて、電車やバスを利用すれば大阪や神戸市の中心地まで1時間程度で行くことができます。
今回はそんな子育てしやすい街、三田市を私の経験した実感も交えてご紹介します。
私が子育てに三田市を選んだ理由
まずは、三田市についてご紹介していきます。
三田市の概要
三田市は兵庫県内阪神北圏域に位置し、1969年の北摂ニュータウン計画の発表以降、大阪市と神戸市のベッドタウンとして発展してきました。
鉄道網を中心に発展してきた三田市には、JR福知山線の三田駅、新三田、広野、相野、藍本の5駅があり、神戸電鉄の三田線と公園都市線が乗り入れています。大阪まではJRの快速を利用し40分ほどで行くことができます。
三田市は自然豊かな景観に加えて、歴史のある街です。人が住み始めたのは旧石器時代までさかのぼるとされ、南北朝時代には「三田」という地名がすでにあったそうです。三田小学校には三田城址、近くには旧九鬼家住宅資料館があり、街の歴史を感じられます。
最近では、駅前やニュータウン地区の一部で再開発が進められ、さらに住みやすい街へと進化しています。
わが家が子育て環境に三田市を選んだワケ
ここでは、わが家が子育ての地として三田市を選んだ理由についてご紹介します。
三田市を子育ての街に選んだ理由(1)アウトドア派のわが家にぴったりの施設がある
三田市には大小さまざまな公園があります。その中でも代表といえるのは有馬富士公園。子どもを遊ばせやすく、子どももとても楽しんでくれます。
さらに三田市には野外活動センターがあります。そばに川が流れており、川遊びはもちろん、バーベキューもできますよ。
三田市を子育ての街に選んだ理由(2)高速道路へのアクセスが良く、遠出するにも便利
三田市は鉄道網だけではなく、高速道路も整備されています。県内のスキー場や日本海に面した海水浴場へも1時間程度で行くことができます。
わが家は毎年、夏は日本海の海へ、冬は県内のスキー場に行きます。
三田市を子育ての街に選んだ理由(3)こどもの医療費助成制度がある
こちらについては後ほど詳しくご紹介しますが、三田市には子どもの医療費助成制度があります。
いざというときの子どもの病気に備えて安心できる、と思ったことも三田市を選んだ理由の1つです。
三田市を子育ての街に選んだ理由(4)保育コンシェルジュが設置されている
保育園入園などの相談は、市の保育コンシェルジュに相談することができます。待機児童などの問題も気になっていたので、相談先があるということを知ってとても安心しました。
三田市を子育ての街に選んだ理由(5)スーパーが多い
わが家が三田市で住まいを探していたときに感じたのが、スーパーの数が多いという点でした。子どもと一緒に買い物に行くにしても、自宅から近いスーパーがいくつかあるのは、とても便利です。
わが家の周りにはお手頃価格のお店が多く、とても助かっています。
実際どう?三田市の子育て
わが家は、三田市のニュータウンエリアで暮らし始めて10年以上になります。ここからは三田市の子育てに関する状況や、実際に利用した制度などをご紹介します。
数字で見る三田市の子育て事情
三田市の人口は10万8,577人です。0歳から14歳の人口は1万3,635人、15歳から64歳の人口は6万4,896人となっています。65歳以上の人口は3万46人でした(2022年10月時点)。
三田市の待機児童数ですが、2024年度(4月1日時点)の待機児童数は、前年度より4人減少し、2人となりました。
三田市の認定こども園の数は13ヶ所、認可保育所の数は10ヶ所、小規模保育園の数は6ヶ所あります。
三田市の子育て支援情報
三田市の子育て支援情報についてご紹介します。三田市は、若い世代を受け入れるために子育てしやすい環境が用意されていると感じます。
実際にわが家も、三田市の子育て支援制度に大変お世話になりました。主な子育て支援制度をご紹介していきます。
ただし、子育て支援制度は頻繁に変わるため、最新情報については三田市の公式サイトをご確認ください。
三田市の子育て支援情報(1)三田市の乳幼児等・こども医療費助成制度
三田市には、中学生までが対象の医療費助成制度があります。わが家も、子どもが小学校に入学するまでは病気が多く、よく利用しました。
対象となるのは、三田市に住所がある0歳から高校生期(※)まで。何らかの健康保険に加入していることが条件です。
※ 高等学校等への在学を要件とせず、中学校卒業後、18歳に達する年度の年度末(3月31日)までの期間
三田市の子育て支援情報(2)保育コンシェルジュの配置と入所相談
三田市では、待機児童ゼロを目標に保育園入所の相談ができるように、保育コンシェルジュが配置されています。利用するための事前申し込みは不要なので、自分の都合のよい日に気軽に相談することができます。
保育園コンシェルジュは、市役所以外にも地域の交流センターにも配置されているため、近場を選んで行けるのもうれしいポイント。また、事前申し込みは必要ですがオンライン相談も可能です。外出が難しい方でも気軽に利用できて便利ですよ。
私も子どもの保育園入園準備期間に、実際に利用したことがあります。どんな園があるのか、保育園の選び方など、保育園に関する悩み事などを相談していました。
三田市の子育て支援情報(3)病児・病後児保育
三田市には民間のクリニックと連携した病児保育があり、所得によっては利用料の補助もあります。
わが家は、このサービスを最もよく利用しました。共働きで近所に頼る親戚などもなかったため、本当にありがたかったです。
わが家の子どもが幼稚園の頃に、子どもが2人ともインフルエンザにかかったことがありました。このときは2人とも一緒に病児保育を利用しました。兄弟割引もあり、利用できてよかった子育て支援のひとつです。
三田市の子育て支援情報(4)さんだファミリーサポートセンター
「さんだファミリーサポートセンター」とは、子育て中の人が、仕事や急な用事などで子どもの世話ができないときに地域の人が応援する、会員同士の相互援助活動です。「子育ての応援をしてほしい人」(依頼会員)に、「子育ての応援をしたい人」(協力会員)をセンターが紹介します。
私は依頼会員として、このサービスを利用しました。子どもが慣らし保育で早く帰ってくるとき、協力会員さんに私が仕事を終えるまでの子どもの世話をお願いしました。このときは、会員さんのお宅で預かっていただきましたが、子どもはとても楽しく過ごしていましたよ。
三田市の子育て支援情報(5)不育症治療支援事業
不育症の方に補助金が支給されます。三田市在住の私の友人は、4年間ほど不妊治療をしていました。不育症と判断され、同時にこの制度を知り利用することができたそうです。
経済的にも精神的にもとても助けられた、と話してくれました。この支援を受けた友人は、今ではお母さんとなり子育てに奮闘しています。
三田市での子育て体験談
日々の生活の中で感じた三田市の魅力や、住んでみてわかったことをお伝えします。
三田市で子育てをする魅力
三田市の中でも、ニュータウンとして開発されたエリアはとても坂が多いです。その坂も、緩やかではなく角度がついている坂が多いです。このため、市内で電動自転車を利用する方をよく見かけます。わが家にも電動自転車があり、買い物などによく利用します。
また三田市といえば、冬の寒さが有名。関西エリアで最も寒い地域といわれています。このため、冬の光熱費は、夏に比べかなり高い傾向にあります。三田市に引越して迎えた最初の冬は、あまりの寒さと光熱費の高さにびっくりしました。冬の底冷えが厳しい三田市ですが、積雪は1シーズンに数回程度です。
さらに三田市は、春と秋に寒暖差が大きい日が続くことがあります。このため、少し小高い場所にあるわが家からは雲海が見えることがあります。朝のひんやりして澄んだ空気の中で見る雲海は、1日の始まりを穏やかにスタートさせてくれます。
三田市の子育て環境
三田市の子育て環境(1)有馬富士公園
三田市には、三田駅から車で10分ほどの場所に有馬富士公園があります。就学前の子どもが遊ぶのにぴったりなエリアはもちろん、自然観察やハイキングができるコースもあり、多世代にわたって楽しむことができますよ。
また、公園内には、子どもの遊具が充実した「あそびの王国」があります。階段の高さが子ども用になっており、はだしでも大丈夫なようにクッション性の高い地面になっています。子どもが遊びやすいように、さまざまな部分が配慮されています。
施設名:有馬富士公園
所在地:兵庫県三田市福島1091-2
アクセス:バスを利用する場合
JR「新三田」駅で下車後、神姫バス20番系統の路線バスに乗り、「有馬富士公園前」
下車すぐ(乗車時間5分)
営業時間:9:00~17:00(夏休み期間は18:00まで)
三田市の子育て環境(2)地域子育て支援センター
三田市内には地域子育て支援センターが複数あり、天候に関係なく子どもを遊びに連れていくことができます。
特に「多世代交流館 ふらっと」は、幼児が遊ぶのにぴったりの場所。木のおもちゃや絵本がたくさんあり、子どもが飽きることはありません。わが家もよく利用しました。
施設名:多世代交流館「ふらっと」
所在地:兵庫県三田市弥生が丘1-1-2 サンフラワーショッピングセンター 2F
アクセス:神戸電鉄フラワータウン駅から徒歩1分
開館時間:9:30~17:30
私のおすすめは、三田駅から車で30分ほどの場所にある三田市野外活動センター。近くを流れる川はきれいに整備されており、小さい子どもでも川遊びができます。また、バーベキューも利用できます。
事前予約が必要なことと、利用料がかかりますが、利用料は市内在住であれば子ども、大人を問わず100円です。
施設名:三田市野外活動センター
所在地:兵庫県三田市小柿 949
アクセス:三田駅から車で約25分
開所時間:10:00~18:00
三田市の子育て環境(3)地産地消の給食
小中学生にとって楽しみなのが給食です。三田市の給食はおいしいと評判。地産地消を心がけており、三田牛が給食に出ることもあります。わが家の子どもたちも、毎日給食を楽しみに登校しています。
三田市は子どもの五感を刺激し育んでくれる環境がある、豊かな住みやすい街だと感じます。
三田市の住まい事情
三田市の家賃相場について紹介します。
ファミリー向けは2LDKから3LDKの物件が中心で、家賃は6.5万円から8万円ほどとなっています。JR三田駅から徒歩圏内の物件が多いです。
隣接する神戸市北区の家賃相場と比べてみました。ファミリー向けは2LDKから3LDKの物件が中心で、家賃は6.5万円から7.5万円ほどとなっています。
三田市の賃貸物件は、私が確認した時点では隣接する神戸市北区に比べると若干高めでした。ただ、駅まで徒歩10分圏内の物件が多かったことを考えると妥当かな、と思いました。
三田市の子育て世帯におすすめエリア
三田市内で特に子育て世帯におすすめしたいエリアは、フラワータウンと三田駅前エリアです。
三田市の子育て世帯におすすめエリア(1)フラワータウン駅周辺
フラワータウンは、神戸電鉄フラワータウン駅が中心となったエリア。フラワータウン駅前近くには「人と自然の博物館」があります。数年前にリニューアルされたきれいな施設です。高校生以下は入館料も無料です。
また、フラワータウンにはスーパーやドラッグストアが隣接する商業施設もあります。子育て世代には買い物に便利です。エリア内に認定こども園も複数ありますよ。
施設名:兵庫県立人と自然の博物館
所在地:兵庫県三田市弥生が丘6丁目
アクセス:神戸電鉄フラワータウン駅から徒歩で約5分
開館時間:10:00~17:00
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三田市の子育て世帯におすすめエリア(2)三田駅周辺
次におすすめするのは三田駅前エリア。通勤に便利なJR三田駅に近いのが魅力です。
わが家は三田駅前エリアが生活圏内なのですが、土地のアップダウンが少なく、自転車での移動も簡単です。また、三田駅近くには市役所もあります。今後保活を検討していると市役所が近いのは何かと便利。
これから子育てを考えている方にとって、三田駅前エリアは特に生活しやすいと思います。
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三田市は子どもと一緒にのびのび子育てしたい人にはぴったりの街
これまでにご紹介したように、三田市は子育て支援が充実した街だと思います。わが家も実際にいくつかの子育て支援を利用し、助けられた経験があります。
私は三田に住んで10年以上になりますが、日を追うごとに三田市の魅力を実感しています。自宅近くにある公園をよく利用しますが、子どもと一緒に思い切り体を動かし筋肉痛になったのもいい思い出。
子育てや仕事に日々奮闘する毎日ですが、三田の緑豊かな自然に癒やされています。あなたもぜひ、三田市の魅力に触れてみてください。