住みたい街ランキングでも上位になるなど、人気の高い北千住。北千住駅は5路線が乗り入れるターミナル駅で、JR東日本の一日平均乗車数ランキングでは10位(2023年)に位置しています。この順位は新橋や秋葉原よりも上なんです。
北千住駅を出ると、下町の人情味があふれる昔ながらの商店街がいくつもあるのが特徴です。商店街の歴史と個性のあるお店を見ながら歩いているだけでも楽しめます。
今回は、そんな北千住に実際に住んでいるLIFE LIST編集部の富田がおすすめの散歩スポットを紹介します。休日に北千住を散歩してみたい方、あるいは既に北千住に住んでいる方という方も、ぜひ参考にしてみてください。
北千住の基本情報
まずは、北千住の歴史や特徴を紹介します。知っておくことで、北千住散策がより楽しくなると思います。
北千住の歴史
「北千住」というのは駅名で、地名ではありません。地名としてあるのは「千住」となります。
北千住エリアは、江戸時代に「千住宿」として江戸近郊で最大の宿場町として栄えていました。当時の宿場町の中心地だった場所は、現在は「宿場町商店街」となっています。
北千住の特徴
実際に北千住に住んでいて感じているのは、若者が多く街に活気があるということです。その背景のひとつとして、北千住には学生が多く住んでいることが挙げられます。2006年に東京藝術大学のキャンパスの開校を皮切りに、東京電機大学などのキャンパスが次々に開校しました。現在、北千住駅周辺には5つの大学キャンパスがあります。
昔ながらの下町の雰囲気を残しながらも、大学を誘致したり、駅前には大型ショッピングセンターができたりと、発展を遂げています。北千住は新旧がよいバランスで混在している街だと感じます。
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北千住の散歩におすすめのスポット
ここからは、地元民の私がおすすめする北千住の散歩スポットを紹介します。北千住の駅からスタートして、回りやすい順番に並べています。この順番通りにじっくり一日かけて回ってみたり、気になる場所だけ行ってみたり、思い思いに北千住散策を楽しんでみてください。
北千住の散歩スポット(1) 宿場町通り商店街
駅を出るとすぐに、昔ながらの雰囲気を残した商店街が複数あるのが北千住の特徴です。中でも散歩におすすめしたいのは、当時の千住宿の中心だったエリアを含む「宿場町通り商店街」です。
お休み処 千住街の駅
宿場町通り商店街の中にある、北千住を案内してくれる街の駅です。まずはここで北千住の情報収集をしてみるとよいでしょう。北千住散策に役立つ無料のマップなどが置かれています。スタッフの方もいるので、北千住のことやおすすめのスポットを質問してみるといろいろと教えてくれます。
名称:お休み処 千住街の駅
住所:東京都足立区千住3-69
開館時間:9:00~17:00(1月1日~3日は10:00~16:00)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~31日
宿場町通り商店街に残る歴史ある建物
宿場町通り商店街には、歴史ある建物が今も残っています。その中の一部を紹介します。
吉田絵馬屋
吉田絵馬屋は、現在の吉田晁子さんで8代目となる、歴史ある絵馬屋です。建物の扉が閉められていることが多いので初見だと入れないようにも見えるのですが、中に吉田さんがいらっしゃるタイミングで声をかければ絵馬を販売してくれます。絵馬は吉田さんが一つ一つ直筆で描かれたものです。訪れた際にはぜひ一つ購入してみてはいかがでしょうか。
名称:吉田絵馬屋
住所:東京都足立区千住4-15-8
横山家
吉田絵馬屋の向かいに建つのが、江戸時代後期に建てられて今も残る、横山家の住宅です(1936年に改修を実施)。宿場町だった頃の千住の名残を残す貴重な建物です。
名称:横山家住宅
住所:東京都足立区千住4-28-1
和食板垣
現在は日本料理店として運営していますが、この建物は元々1938年に板垣家の住居として建てられました。木造2階建てのこだわりのある建物で、2022年には国登録有形文化財に登録されました。
日本料理屋になったのは2020年。板垣さんが建物を残して活用してくれる方への売却を希望し「和食板垣」として再生されました。
名称:和食板垣
住所:東京都足立区千住5-6-7
営業時間:昼の部 11:30~14:00/夜の部 17:30~22:00
北千住の散歩スポット(2) 足立市場
東京で市場といえば、豊洲市場や築地市場が有名ですが、千住にもコンパクトな足立市場があります。一般客でも市場で魚介類などを購入することが可能です。
市場内には新鮮な海鮮丼などが食べられる飲食店が数軒ありますので、北千住散策時の朝食やランチにいかがでしょうか。私は朝食の時間帯によく利用しています。不定休のようですが、主に日曜日と水曜日は休業しています。訪れる際には公式サイト等で営業カレンダーを確認してみてください。
名称:足立市場
住所:東京都足立区千住橋戸町50
松尾芭蕉の像
足立市場の入口のすぐ隣りには、松尾芭蕉の像があります。有名な「奥の細道」は、実はここ北千住からスタートしました。それを記念する銅像なんです。
北千住の散歩スポット(3)隅田川河川敷
北千住といえば荒川の河川敷が有名ですが、隅田川の河川敷も同じくらい私の好きな場所です。荒川河川敷のように野球のグラウンドなどはないので人は多くないですが、景色が開放的で心地よく散歩にはぴったりの場所だと思います。
千住大橋
江戸時代に、墨田川にかけられた最初の橋が千住大橋でした。この大橋を渡った先は荒川区となります。現在の鉄橋になったのは1927年のこと。タイドアーチ型の鉄橋としては、現存する最古のもので、歴史的建造物としても注目されているようです。
北千住の散歩スポット(4) 千住宿歴史プチテラス
千住宿歴史プチテラスでは、北千住の歴史を伝えるミニ展示会などが主に土日に開かれています。無料で展示を見ることができ、スタッフの方が展示物や北千住の歴史について詳しく説明してくれます。この建物は、先ほど紹介した宿場町通りの横山家にあった土蔵を移築したものなんです。
名称:千住宿歴史プチテラス
住所:東京都足立区千住河原町21番11号
北千住の散歩スポット(5)仲町の家
仲町の家は、「音まち千住の縁」というアートプロジェクトが運営している千住の文化サロンです。戦前に建てられた家屋の中で藝大生による作品展示会などが開かれており、私も展示会の情報をチェックしてよく訪れています。
展示会がないときも中に入れるように家屋を開放してくれているので、緑がいっぱいの庭園を眺めながら一休みしてみてはいかがでしょうか。
名称:仲町の家
住所:東京都足立区千住仲町29-1
開館時間:土日月祝 10:00〜17:00 ※年末年始・夏季休業あり。
北千住の散歩スポット(6)荒川河川敷
ドラマ『3年B組金八先生』のオープニングで使われたことでも有名な荒川河川敷。河川敷沿いには広めの緊急用河川敷道路が整備されており、この道路には車が通らないこともあり、ジョギングやサイクリングをしている人が多くいます。私も休日によく自転車でこの川沿いの道路を走っています。広々とした空間がずっと続き、気持ちのよい時間を過ごせます。
北千住の散歩スポット(7)銭湯
北千住には歴史と趣のある銭湯がいくつもあります。散策で疲れた体を銭湯で癒やしていってください。
北千住の銭湯の中でも有名なのが「キングオブ縁側」という異名を持つタカラ湯。脱衣所につながる縁側から美しい日本庭園を見ることができます。日本庭園には池があり、鯉も泳いでいます。私は風呂上がりによく縁側で涼みながら、泳いでいる鯉を見つめて癒やされています。
タカラ湯の縁側は男湯からのみ行けるのですが、水曜日だけ男湯と女湯が入れ替わるので(2023年2月現在)、縁側を見たい女性は水曜日に訪れてみてください。
名称:タカラ湯
住所:東京都足立区千住元町27-1
営業時間:15:00〜22:45(最終入店22:15)
定休日:金曜日
北千住の散歩スポット(8)飲み屋横丁
銭湯に入って温まったら、私はいつも居酒屋に冷たいビールを飲みに行くのを楽しみにしています。北千住には居酒屋が本当に数多くあり、今日はどこの居酒屋に行こうかと考えるのも楽しい時間です。
お酒好きなら、北千住駅前の飲み屋横丁にはぜひ行ってみてください。所狭しと小さな店舗が立ち並ぶノスタルジックでディープな雰囲気の通りは歩いているだけでも楽しめます。飲み屋横丁のお店は一見常連でないと入りづらそうに感じますがそんなことはなく、どのお店も初めて訪れても優しく受け入れてくれました。お店に入るとお客さん同士で自然と会話が始まることもよくあり、人々の距離が近い下町らしさを感じられるかもしれません。
今度の休日は、北千住を散歩してみませんか?
いかがでしたでしょうか。北千住は歴史を感じる建物や昔から愛されてきたお店が数多くあるので、眺めながら散歩をするのが本当に楽しい街です。また、北千住は下町らしく人情味あふれる人が多いので、散歩をしていると自然と地元の人と会話が始まったりということもあるかもしれません。次の休日にはぜひ、北千住に訪れてみてください。