神戸歴20年が語る、神戸の住みやすさ。リアルな暮らしとおすすめエリアは？

海の見えるおしゃれな街「神戸」。 観光で訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。

住みたい街ランキングなどでも度々みかける神戸ですが、「実際に生活するにはどうなの?」「街の雰囲気は?」「住みやすいエリアは？」という疑問もありますよね。

神戸は住み始めると、他のエリアへの転居を考えられなくなるほど住み心地のよい街です。神戸市在住歴20年、神戸大好きな私が、神戸市のリアルな住みやすさと魅力をお伝えします。

神戸市の基本情報

神戸市にはたくさんの魅力があります。ファッション産業やイベント、お祭り、歴史など、どれも今日の神戸を形作ってきたものばかりです。

それぞれの項目に焦点を当て、神戸市の魅力を深掘りしていきます。

神戸は歴史のある港町

神戸市は兵庫県の南部、瀬戸内海・大阪湾に面した場所にあり、人口は約149万人(令和6年11月15日時点)の政令指定都市です。

神戸市の南北は六甲山系に二分されており、大阪湾に面した南側に神戸の中心地が位置しています。山と海に囲まれているので、南北を示すときには山側・海側で通じます。

古代から港町として発展してきた神戸ですが、鎖国終了後に神戸港が外国に開かれたのは1868年のことです。神戸開港を機に欧米の文化や産業が流入し、神戸の地場産業が発展していきました。異国情緒のある街並みは、外国の文化の影響を受けているからです。開港とともに建設された外国人居留地は、神戸観光の人気エリアとなっています。

神戸のファッション産業とイベント、お祭り

神戸は衣・食・住・遊に変わる生活文化産業全般を「ファッション産業」と位置づけ、振興に取り組んでいます。その中のひとつにケミカルシューズがあります。ケミカルシューズ産業は神戸を代表する地場産業であり、日本でゴム靴が作られたのは神戸が最初ともいわれているのです。

食い倒れの街大阪は有名ですが、履き倒れの街神戸といわれるほど神戸は履物で有名な街です。

日本最大級のリアルクローズファッションショー「神戸コレクション」は、2021年の春夏は、灘五郷の酒蔵を舞台にオンライン配信されました。神戸は「洋服」も地場産業として力を入れています。

神戸市内のお祭り・イベント

神戸市では三宮を中心に5月に「神戸まつり」が開催されます。神戸まつりといえばパレード！ さまざまな団体によるパフォーマンスは圧巻です。

私が子どものころは、毎年家族で見に行っていました。サンバの衣装で踊るダンサー達の迫力あるパフォーマンスに衝撃を受けたのを覚えています。

8月には「みなとこうべ花火大会」が開かれ、ハーバーランドで1万発以上の花火が打ち上げられます。関西でも人気の花火大会です。
そのほか、通常は11月には神戸マラソン、12月にはルミネーションで有名な神戸ルミナリエが開催されます。（2021年の神戸ルミナリエは新型コロナウィルスのため、中止が決定）

神戸市に長く住み続けたいと思う理由

神戸で20年以上暮らしながら、これからも私が住み続けたいと思う理由は、都会と自然の融合がちょうどよいからです。

神戸は、都会でありながら海も山もあり、大阪市や京都市と比較すると人が多すぎることもありません。気候は大阪・京都の関西主要都市と比較すると夏は涼しく、冬は暖かく過ごしやすいのです。交通インフラも整備されているので、関西の中心地大阪だけでなく他地域へのアクセスも良好。他府県への移動や通勤・通学に便利ですし、駅前のスーパーも充実しているので仕事帰りに買い物もできます。

商業施設・レジャー施設も豊富で、休日に遊ぶ場所にも困りません。公園も多いので子どもが遊べるところがたくさんあり、何より海も山も近いので遊びに行きたいと思えばすぐに出かけられところが嬉しいです。

あえて不便と思うところを挙げるとすると、坂道が多いところでしょうか。バスを使えば不便はないのですが、歩くのが好きな私は、バスを使わずに息を切らしながら坂道を登っています。

神戸市の住みやすい6つのエリアの特徴と魅力

神戸市といっても、エリアによって特徴はさまざまです。6つの区の住みやすさをそれぞれご紹介しましょう。

(1)神戸市中央区:利便性は抜群! 神戸市の中心地

中央区の家賃相場は神戸市の中で一番高く、一人暮らし向けは1Rが6.64万円、1LDK11.13万円、ファミリー向けの2LDKで15.22万円です。

交通の便がよく、生活に必要なものが徒歩圏内にそろっているので、家賃よりも利便性重視の方におすすめです。グルメやショッピング街、観光スポットも周辺にあるので、休日にふらっと散策しても楽しめます。おしゃれなカフェもたくさんあるので、カフェ巡りが好きな方はとても楽しめるエリアでしょう。

オフィスと観光地が一緒になっているため、平日・休日問わず人でにぎわっているエリアでもあります。

※参考：不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場（https://www.homes.co.jp/chintai/hyogo/kobe_chuo-city/price/）2024年12月9日時点

(2) 神戸市東灘区:利便性のいいおしゃれな住宅地

東灘区はおしゃれだけでなく、「灘五郷」と呼ばれる日本を代表する酒どころのひとつです。施設を見学できる酒蔵もあります。イベントが開催されているときもあるので、お酒好きな方は訪れてみてはいかがでしょうか。

交通は、阪急・JR・阪神の3つの鉄道が走っており、区役所のあるJR住吉駅には快速電車が停車します。バスも山手から海沿いまで走っているので、交通インフラも充実。区役所のあるJR神戸線住吉駅からの場合、快速電車で三宮まで約10分、大阪へは約20分で行けます。

東灘区の家賃相場は、中央区についで高いエリアです。一人暮らし向けの1Rは5.73万円、1LDK10.49万円、ファミリー向けの2LDKで12.78万円。おしゃれで落ち着いた住宅街のため、シングル・ファミリーともに住みやすい場所です。

東灘区には大学だけでなく、灘中学・高校、神戸大学附属中等教育学校などの名門校があるエリアなので、学習塾が多いのも特徴です。

※参考：不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場（https://www.homes.co.jp/chintai/hyogo/kobe_higashinada-city/price/）2024年12月9日時点

(3) 神戸市灘区:ファミリーに人気の住宅地

灘区の家賃相場は少し高めで、一人暮らし向けの1Rは5.41万円、1LDK9.81万円、ファミリー向けの2LDKで12.39万円です。ファミリーに人気のエリアではあるのですが、一人暮らしの方にもおすすめのエリアです。

北側の山手方面は住宅が多いので、通勤時間のバスは混んでいます。南北は坂道になっているため、自転車での移動は厳しいでしょう。車を利用されない場合は、バス停の場所も考慮して物件を選んだほうがよいでしょう。

※参考：不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場（https://www.homes.co.jp/chintai/hyogo/kobe_nada-city/price/）2024年12月9日時点

(4) 神戸市垂水区:明石海峡大橋が見える住宅地

交通はJR・山陽電車が走っています。JR神戸線垂水駅から快速電車を利用すると、三宮駅までは約21分、大阪までは約43分で到着。山陽電車は一見不便なように見えますが、地下鉄や阪神電車とも連絡しています。バスも走っているので、交通の不便はありません。

家賃相場は東灘区や灘区と比較すると低く、一人暮らし向けのワンルームは4.84万円、1LDK5.65万円、ファミリー向けの2LDKで10.28万円です。とても住みやすい場所なので、一人暮らしにもファミリーにもおすすめです。

駅から住宅街へは坂道が続きます。自転車を使うのは大変だと思うので、車を利用しない方はバス停との距離を考慮されることをおすすめします。

※参考：不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場（https://www.homes.co.jp/chintai/hyogo/kobe_tarumi-city/price/）2024年12月9日時点

(5) 神戸市西区:自然あふれる住宅地

家賃相場は神戸市のほかの区と比べると低く、一人暮らし向けの1Kは5.72万円、1DK5.98万円、ファミリー向けの2LDKで7.91万円。広めのお部屋に住みたいファミリーに人気です。自然が好きな方や、広い公園で子どもを遊ばせたい方におすすめです。

私自身も子どものころ、西区へ蛍を見に行ったりおたまじゃくしを取りに行ったりしていました。自然の中でいろいろな体験ができる場所です。

※参考：不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場（https://www.homes.co.jp/chintai/hyogo/kobe_nishi-city/price/）2024年12月9日時点

(6) 神戸市須磨区:海が近い住宅地

交通はJR・山陽電車が走っています。JR神戸線須磨駅から快速電車を利用すると、三宮駅までは約13分、大阪までは約41分です。バスも走っているので、交通の不便はありません。

家賃相場は東灘区や灘区と比較すると低く、一人暮らし向けの1Kは5.22万円、1LDK7.96万円、ファミリー向けの2LDKで12.26万円です。住みやすい場所なので、ファミリーにも一人暮らしにもおすすめのエリアです。

夏ににぎわう須磨海岸だけでなく、須磨浦山上遊園や須磨離宮公園、海づり公園などのレジャー施設を楽しめます。広い公園もあるため、子育てするにもよい環境です。

※参考：不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場（https://www.homes.co.jp/chintai/hyogo/kobe_suma-city/price/）2024年12月9日時点

神戸市の家賃相場は？

最後に、神戸市の家賃相場をまとめてみます。

気になる神戸市のエリアごとの家賃相場

家賃相場が低く、広い部屋に住みたい場合は西区・北区で探してみるといいでしょう。

区によって特徴があるので、重視したい環境と家賃相場から自分に合った住まいを見つけてくださいね。

※参考：不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場（https://www.homes.co.jp/chintai/hyogo/kobe/city/price/）2024年12月9日時点

移住するならインターネット環境は大切

住み続けたくなる、山と海に囲まれた神戸市

神戸は山と海に囲まれた自然ある街です。休日にはレジャーをするために出かけるなど、趣味の充実した生活が手に入るでしょう。

神戸はどのエリアも交通の便がよく、日常生活に不便を感じることは少ないです。そのため、レジャーや子育てなど、生活するのに欠かせないポイントを念頭に置いて住むエリアを選ぶことで、理想の神戸暮らしができるはずです。

イベントにレジャーに楽しめる場所がたくさんあり、一人暮らしからファミリーまで非常に暮らしやすいこと間違いありません。ぜひ、神戸の住み心地のよさを体験してください。