私が暮らす愛知県名古屋市には、家族で楽しめる魅力的な公園がたくさんあります。
緑が豊かな場所へ行くと、気持ちが癒やされますよね。体を思い切り動かしたり、家族や親しい人とお弁当を食べたり、園内を散歩して気分転換をしたり。そのときの気分や目的に合わせて、いろいろな楽しみ方があります。
私は大学の建築学科でまちづくりを学んだのち、建設コンサルタントとして公園設計などの仕事を経験。登録ランドスケープ・アーキテクト(RLA)という資格のほか、造園施工管理技士の資格なども持っています。
現在は、名古屋市内で子育て真っ只中。休日などは家族で公園に行くことが多いので、そんな私の視点から名古屋市内にあるおすすめの公園と、周辺の住みやすさをご紹介します。
愛知県名古屋市で暮らすわが家の公園事情
まずは、名古屋市の公園の特徴についてお伝えしましょう。
名古屋市の公園の特徴
名古屋市の公園は、他の都市と比べてどのような特徴があるのでしょうか。名古屋市ホームページから閲覧できる主要都市公園面積等比較表のデータ(※1)によれば、名古屋市は他の都市に比べて1公園あたりの面積や、住民ひとり当たりの公園の面積が広いとされています。
名古屋市の住民ひとり当たりの公園の面積は7.00平方メートル。横浜市の4.92平方メートルや東京23区の2.94平方メートルに比べて、大幅に高い数値となっています。
比較的規模が大きい公園として有名なのは、名古屋市の観光スポットのひとつ「名古屋城」の周囲にある「名城(めいじょう)公園」や桜の名所とされる「鶴舞(つるま)公園」があります。また、名古屋市内最大の商業エリアに近い「久屋大通(ひさやおおどおり)公園」や「白川(しらかわ)公園」なども有名です。
※1 参考:名古屋市「みどりの年報 2019年」その3 主要都市公園面積等比較表
https://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000120446.html
名古屋市には家族で楽しめる大きな公園がいっぱい
わが家の公園の利用状況
名古屋市には家族でのんびり過ごせる公園がたくさんあります。
わが家では平日・休日を問わず、公園をよく利用しています。平日に利用するのは、自宅近くの小さな公園です。砂場でトンネルや山などを作っていると、あっという間に時間が過ぎていきます。公園に行く時間帯は昼間がほとんど。そのため、つかれたときなどに一息つけるようなベンチのある公園に行くことが多いです。
お休みの日には、車や公共交通機関などを使い、家族で規模の大きい公園に出かけます。気持ちのよい芝生や築山(つきやま)などがあれば、子どもと追いかけっこをしたり、ボールや手投げグライダーなどで遊んだりすることが多いです。春や秋などの陽気のいい日には、お弁当を持って行き、1日のんびりと過ごすこともあります。
いろいろな公園を訪れた体験をもとに、名古屋市の5つの公園を紹介します。
名古屋の大きい公園(1) 鶴舞公園
鶴舞公園は、名古屋市昭和区にある、JRと地下鉄の「鶴舞」駅のすぐ近くに位置するアクセスしやすい公園です。面積は、約24.07ヘクタール。1909年(明治42年)に名古屋市最初の公園として整備されており、長い歴史を持つ公園です。「日本さくら名所100選」のひとつでもあり、桜の時期にはたくさんの人が訪れ、ツツジや花しょうぶなどの花まつりも開催されています。
広い園内には、バラ園などの洋風庭園としょうぶ池などの日本庭園の両方を楽しむことが可能。名古屋市公会堂や図書館、グラウンドや遊具のある広場、カフェなどもあり、老若男女問わずいろいろな目的で利用されています。駅からアクセスしやすく園内の起伏が少ないため、ベビーカーを押して散歩する親子やお年寄りの姿もよく見られます。
公園名:鶴舞公園
所在地:名古屋市昭和区鶴舞1丁目1
アクセス:JR中央本線「鶴舞」駅下車、徒歩5分、名古屋市営地下鉄鶴舞線「鶴舞」駅下車、徒歩5分4番出口ほか
面積:24.07 ha
開園時間:24時間
休園日:なし
名古屋の大きい公園(2) 名城公園
名城公園は名古屋市北区の名古屋城付近に位置しており、地下鉄「名城公園」駅からすぐ近くの公園です。一般的にはお城の北側の北園を指すことが多いようですが、城を囲む二ノ丸、三ノ丸も名城公園です。鶴舞公園と同じく、桜の名所としても有名で、園内には約2,800本もの桜が植えられています。
この公園には、水場のある芝生広場や四季の園、名城公園フラワープラザなどもあります。毎年2月には「梅まつり」、7月には「名古屋朝顔まつり」が開催されるなど、季節ごとにさまざまな草花を楽しめます。
2017年4月には、名古屋市で初めての公園商業施設「tonarino(トナリノ)」が誕生。食・体・緑・集という4つのキーワードをもとに、カフェやレストランなどが集まっています。週末はマルシェなども開催されており、多くの人で賑わっています。
公園名:名城公園
所在地:名古屋市北区名城1丁目2-25
アクセス:名古屋市営地下鉄名城線「名城公園」駅2番出入口より徒歩3分
面積:約80.41ha
開園時間:24時間
休園日:なし
名古屋の大きい公園(3) 天白公園
天白公園は、名古屋市天白区に位置します。面積は、約26.5ヘクタール。起伏の多い地形を生かした公園で、園内には大きな池や山があります。地下鉄の最寄り「植田」駅からは徒歩20分程度。駅からはやや離れているため、遠方から来る人はバスまたは車でのアクセスが便利です。ちなみに駐車場は2つあり、北駐車場(約100台)と東駐車場(約30台)があります。
天白公園で人気があるのは、斜面を利用した長いローラー滑り台。休日になると、子どもだけでなく大人も一緒に滑る姿を見られます。起伏のある広々とした芝生広場は、散歩やボール遊びにもよく利用されています。
この地域は豊かな自然が残っていることも大きな特徴です。園内にはバーベキューなどができるデイキャンプ場(※2)や冒険遊び場「てんぱくプレーパーク」などもあり、自然環境の中で一日ゆっくりと過ごせます。
※2 デイキャンプ場は、新型コロナウィルスの状況などにより利用を停止している場合もあります。最新の情報については、名古屋市のホームページをご覧ください。 ※参照:名古屋市ホームページ(https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/15-12-16-11-0-0-0-0-0-0.html)
公園名:天白公園
所在地:名古屋市天白区天白町大字島田黒石ほか
アクセス:名古屋市営バス「平針南住宅」下車、名古屋市営バス「溝口」下車、名古屋市営バス「天白公園」下車
面積:26.5ha
開園時間:24時間
休園日:なし
名古屋の大きい公園(4) 大高緑地
大高緑地は、名古屋市緑区にある公園で、「大高緑地公園」と呼ばれることもあります。園内には合計1600台以上の駐車場があり、車でのアクセスも便利です。
園内には、ゴーカート場・野球場・テニスコート・ゲートボール場・ドッグラン・デイキャンプ場(※3)などがあります。竹林散策路は、「第1回名古屋まちなみデザイン20選(名古屋市)」にも選ばれており、美しい木漏れ日を楽しむことも可能。広大な敷地のなかにいろいろな施設があり、一日のんびりと過ごせます。竹など植物をテーマにしたイベントやマルシェなども随時開催中。
また、2016年7月には恐竜のテーマパーク「ディノアドベンチャー名古屋」がオープン。全長900mのコースを歩くと、22種類の恐竜に出会えます。恐竜が好きな人はぜひ訪ねてみてもいいかもしれません。
※3 デイキャンプ場は、新型コロナウィルスの状況などにより利用を停止している場合もあります。最新の情報については、大高緑地のデイキャンプ場に関するページをご覧ください。 https://www.aichi-koen.com/daycamp/
※4 ディノアドベンチャー名古屋に入場するにはチケットが必要です(当日券は大人800円、中学生以下600円、2歳以下無料)。営業時間は、平日は10:00から17:00、土日祝は9:00~17:00、夏季シーズンは9:00~17:30です
公園名:大高緑地
所在地:名古屋市緑区大高町字高山1-1
アクセス:名鉄名古屋本線「左京山駅」下車後徒歩5分、JR東海道本線「大高駅」下車後徒歩30分
面積:106.6ha
開園時間:7:00~19:00
休園日:月曜日
名古屋の大きい公園(5) 小幡緑地
名古屋市守山区および尾張旭市に位置し、自然豊かな丘陵地帯にある公園。園内は、西園・本園・東園・中央園に分かれており、芝生広場や遊具、野球場やテニスコートなどの運動施設があります。豊かな自然環境が残っているため、ハイキングコースとしても人気です。
小幡緑地で観察できる代表的な植物として、絶滅危惧種の「マメナシ」があります。NPO団体などが主催するマメナシをテーマにした自然観察会なども、随時開催されています。私も観察会に数回参加したことがありますが、マメナシをはじめ豊かな自然に触れることができました。
2021年には、民間活力導入施設「オバッタベッタ」のレストランとバーベキューサイト、キャンプサイトがオープン。自然に囲まれた環境でアウトドアを身近に楽しみたい人におすすめです。
公園名:小幡緑地 所在地:名古屋市守山区大字牛牧字中山1632-1
アクセス:
(西園)【電車】名鉄瀬戸線「小幡駅」下車、名古屋市営バスもしくは北へ徒歩15分
【バス】名古屋市営バス「小幡ヶ原」下車後すぐ
(本園)【電車】名鉄瀬戸線「小幡駅」下車、名古屋市営市バスもしくは北へ徒歩25分
【バス】名古屋市営バス「緑ヶ丘住宅」下車、北へ徒歩約5分
【ゆとりーとライン】「小幡緑地」下車、南へ徒歩3分
(東園)【電車】名鉄瀬戸線「印場駅」下車、市バスもしくは北へ徒歩15分
【バス】市バス「旭桜ヶ丘」下車、徒歩3分
面積:76.2ha
開園時間:西園:8:30〜19:30、本園・東園:(4~9月)8:30〜19:00、(10〜3月)8:30〜17:30
休園日:月曜日
名古屋市で暮らす魅力と人気のエリアとは?
名古屋市には、ニーズや好みに合わせて楽しめる公園がたくさんあることがわかりました。ここでは、わが家の実体験や口コミをもとに、名古屋市の住み心地や子育て世帯に人気の街を紹介します。
名古屋市の住み心地とお気に入りのポイント
私は、名古屋市で暮らし始めて15年ほど経ちます。実際に住んでみて感じるのは、名古屋市は交通の便が良く、緑が豊かであるということ。名古屋市の中心部は地下鉄やバスなどが発達しており、公共交通機関を使って行きたい場所へアクセスできます。
ちなみに私自身は東京都内の大学を卒業後、名古屋市の企業に就職しました。通勤にかかる時間は自転車で片道30分ほど。道中には緑豊かな公園があり、四季折々の自然景観を日々楽しむことができました。
また、名古屋市から少し足を延ばして市外に出れば、海や山などの自然環境があります。休日には、アウトドアライフを思い切り楽しむことができます。市外の自然スポットへのアクセスが良好であることも、大きな魅力かもしれません。
子育て中の家庭に人気のある駅はどこ?
小さな子どもを持つ家庭にとって、住宅の間取りや広さだけでなく、周辺の環境は気になるポイントのひとつです。たとえば、住まいを選ぶ際に「ファミリーが多い」「治安がいい」「運動に適した公園がある」といった点を意識しているという人も多いのではないでしょうか。
ここでは「まちむすび」を参考に、子育て中の家庭に人気のある駅を3つピックアップし、そこで暮らす人の口コミとともに紹介したいと思います。
名古屋市営地下鉄東山線 上社(かみやしろ)駅
閑静な住宅地があり、便利でありながらも自然が多いエリア。名古屋市のなかでも上社駅周辺は人気が高く、同じく市営地下鉄東山線にある星が丘駅・一社(いっしゃ)駅・本郷駅・藤が丘駅も、まちむすびで紹介されています。
徒歩圏内に必要な施設、店、サービスなど揃っていて駅近い。第1種低層住宅地域のため環境がよい(40代 女性)
バスの本数など最寄り駅へのアクセスが良好。徒歩圏内に24時間激安スーパー、コンビニがある。夜間も治安がよく、閑静な住宅街の側面もある。大型スーパー、その他商業施設も付近に充実している。(50代 男性)
静かで住みやすく、自然に囲まれており、とても豊か(20代 男性)
上社駅の賃貸物件
名古屋市営地下鉄桜通線 徳重(とくしげ)駅
駅前には商業施設や公共施設などがあり、とても便利なエリア。駅から少し離れると、住宅地が広がっています。
地下鉄一本で名古屋駅に行けるし、スーパーも数多くあり、概ね満足できるレベルにあると思う。(40代 男性)
緑が多く、住宅同士の間隔が広く住みやすい。子育てもしやすいと感じる(30代 女性)
生活圏内にスーパーやコンビニが複数あり買い物が便利。子どもが多く、活気がある町(40代 男性)
徳重駅の賃貸物件
名古屋市営地下鉄名城線 瑞穂運動場東(みずほうんどうじょうひがし)駅
自然が豊かで広々とした瑞穂公園が近くにあり、静かにのびのびと暮らしたい人にぴったりのエリアです。閑静な住宅地が多く、教育環境も充実しています。
電車も地下鉄と、少し歩けば名鉄もある。子供を育てる上でとても治安も良く安心して遊ばせられる場所が多くある事。近くにスーパーや薬局もあるのでチョットした買い忘れの時も便利。(30代 女性)
通勤、通学、買い物に散歩のできる公園もあり、生活にはとても満足している。(60代 男性)
自転車で行ける範囲内に商業施設、役所関係、病院などがあり、生活に困らない。近くに大きな公園もあり、桜の名所もあり、四季も感じられる。(50代 女性)
瑞穂運動場東駅の賃貸物件
暮らしやすく自然の多い名古屋で暮らそう
家族で楽しめる公園が多い、愛知県名古屋市。今回は5つの公園を紹介しましたが、魅力的な公園はまだまだたくさんあります。いろいろな公園を訪ねてみて、お気に入りの公園を見つけてみてくださいね!
記事の後半では「まちむすび」をもとに、子育て中の家庭に人気のある駅を紹介しました。口コミなども参考にしながら、自分に合うエリアや暮らし方について考えてみてはいかがでしょうか。