スマホやパソコンの普及により、デジタルは私たちにとって身近な存在になりました。家族や友人と気軽につながれたり調べものも手軽にできるようになったりと、便利な時代になりました。
しかしその反面、デジタル機器に長時間触れることで、私は眼精疲労や肩こりといった体の異変を感じるようになりました。また、スマホが手元にないと不安になったり、SNSを開いていないと取り残された感覚になったりすることもあります。私と同じような経験をしている方は多いのではないでしょうか。
そんな私ですが、今は「デジタルデトックス」を実践し、スマホに依存せず適度な距離を保ちながら、快適な生活を送っています。
当記事は、私が3年間実践してきたデジタルデトックスの方法をご紹介します。気軽にできる方法ばかりなので、ぜひ実生活に取り入れて快適な生活を目指してみませんか。
デジタルデトックスとは?
デジタルデトックスとは
デジタルデトックスとは、パソコンやスマホなどのデジタル機器と距離を置き、ストレスや疲労を軽減することです。デジタル機器の普及で生活が豊かになった分、小さな画面を集中的に見ることで、眼精疲労が起きやすくなったといわれています。また、スマホを見る姿勢がよくないと首の骨が真っすぐになり、肩こりや頭痛、めまいといったストレートネックを発症する恐れもあります。
それだけではありません。デジタルコンテンツは時間を問わずに見ることができます。大量の情報を浴びつづけることによって、強いストレスにつながることもあります。
そんな弊害を和らげ、健全にデジタル情報やSNSでのコミュニティと付き合っていくために、デジタルデトックスは有益といえます。決してデジタル情報を完全にシャットアウトするものではないのです。
デジタルデトックスの効果
デジタルデトックスの効果は人によりますが、私は目の疲れが軽減し、頭の疲れが取れ気持ちがスッキリしました。さらにストレスが減ることで寝つきがよくなるなど、睡眠の質が改善するといった効果も実感しています。
仕事で行き詰まるほど、ネットやスマホで情報収集をしてしまいがちですよね。しかし、デジタルデトックスを行うと創造力が高まることもあるので、実践する価値があります。
通勤時の電車内や、待ち時間にいつもスマホを見ていた時間を、中吊り広告や景色を見る時間に変えてみてはいかがでしょうか。周囲を眺める時間が増えるだけでも、デトックスの効果を感じられますよ。
私がデジタルデトックスを始めた理由
疲労から肩が上がらなくなった
年齢のせいにしたくはないのですが、30代半ばを過ぎてから、疲れが取れにくいと感じるようになりました。とくに仕事で遅くなる日が続くと、体も心も重く疲労感がたまってしまうのです。
ある日、仕事で倉庫に荷物を積み上げる業務があり、段ボールを上の棚に上げようとしたところ、肩が上がりませんでした。そして、肩を上げると激しい痛みに襲われたのです。
その頃の私の仕事はデスクワークが多く、常に座ってキーボードを打つ業務、休憩中や移動中は情報収集のためスマホ画面を見る毎日。その積み重ねから、知らぬうちに体が悲鳴をあげていたのです。
デジタルデトックスで感じた効果
肩の調子を戻すために整体院に通い始めると、肩の痛みはパソコン作業やスマホを見る時間が多いことが原因だとわかりました。痛みを軽減させるために、肩のストレッチなどを実践しましたが、仕事でパソコンを使う時間が減るわけではありません。根本的な解消は難しかったのです。
そこで、まずはスマホから離れるためにデジタルデトックスに挑戦しました。デジタルデトックスを実践し始めてから感じた効果は、睡眠の質が高くなったことです。その結果、仕事への集中力も高まりました。
そして、スマホを触るときも猫背にならないようにするなど、姿勢も意識するようにしました。デジタルデトックスを定期的に行った結果、半年間で肩の痛みも和らぎ、快方に向かいました。
簡単デジタルデトックス 3選
ここからは、私が実際に行ったデジタルデトックスの方法を3つご紹介します。時間がないときでも簡単に実践できるものばかりです。疲れを感じて悩んでいる人、質の高い休養を取りたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
簡単デジタルデトックス1. 1ヶ月未使用のアプリは削除
スマホのアプリはとても便利です。暇な時間にはゲームをしたり、仕事でもちょっとした調べものをしたりと、私も活用しています。新しいもの好きな私は、気になるアプリがあるとすぐダウンロードして使っていました。
もちろん、毎日のように使っているアプリもありますが、いざ確認してみると本当に必要なものはごく少数です。1ヶ月利用していないSNSやアプリは、それ以降もほとんど使うことはないでしょう。
削除したものは、複数あったニュース配信アプリ、動画配信アプリなどです。とくに社会人の方は、ニュース配信アプリを複数使っている場合も多いのではないでしょうか。次々と入ってくる情報は気になりますが、「いつか見るから」とストックしていても、そのストックがたまるだけです。
それらのアプリを削除したところ、私はスマホを見る時間がかなり減りました。アプリ削除後は通知もこないため、スマホを見る癖もなくなりました。これは誰にでも取り入れやすい方法の一つです。
簡単デジタルデトックス2. 見ていないメルマガは即解約
無料だからとついつい登録していたメルマガ。登録して満足してしまい、配信されたメール内容はほとんど見ていませんでした。私が登録していたのは、「投資メルマガ」「ポイントサイトのメルマガ」「通販系のメルマガ」などです。
フリーアドレスのメールには、1日で2桁ほどのメールが送られていました。中には大切な情報もあるかもしれないのでときどきチェックはしていましたが、大半はそのときの私にとって必要のない情報でした。
知りたければ、そのときに調べればいいのです。メルマガ情報を精査している時間もスマホを利用しています。必要かもと思っている程度のメルマガなら、解約するだけでスマホの閲覧時間は激減します。
私が解約したのは、通販利用時に登録したメルマガ、キャンペーンのために登録したメルマガです。たった数ポイント獲得するためにかける労力ではなく、1分でも質の高い休息をしたほうがよいと思ったからです。
簡単デジタルデトックス3. 家事に集中する
「スマホやパソコンを触らない時間を増やす」ことは、デジタルデトックスを成功させるカギです。
掃除や料理などはスマホを見ながら、触りながらでは作業がはかどりません。そのため家事に集中する時間をしっかりとると、必然的にデジタル機器に触れる時間を減らすことができます。
たとえば、何時までにお風呂掃除をする、ご飯を作るというように、時間を決めて行うことで生活にもメリハリが出ます。実践してみたところ、思っていたよりも体を動かす作業が多いことが分かりました。また、仕事中は座りっぱなしで体が凝りますが、家事で体を動かすことでリフレッシュにもなると感じました。家の環境も整い、デジタルデトックスも叶うため一石二鳥です。
デジタルデトックスによって得られたもの
「デトックス」と聞くと、断食と同じように長時間の苦行に思うかもしれません。しかし、私がやってみたデジタルデトックスは誰でもできる簡単なものです。少しの実践でも、次のような効果を得られました。
・睡眠の質が改善した
・体と心の疲労が回復しやすくなった
・生活にメリハリが生まれた
・時間の使い方がうまくなった
・仕事に集中できるようになった
ほんの小さなデジタルデトックス法かもしれません。それでもスマホから離れる時間ができたことで上記のようなさまざまな効果を実感しています。
デジタルデトックスのQ&A
ここではデジタルデトックスにまつわるよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
Q:何から始めたらいいでしょうか?
A:もっとも気にならないものからスタートしましょう。とくに、スマホは多くの方にとって身近なデジタル機器ではないでしょうか。日常的に使用頻度が高いものの使用を制限するというのは難しいものです。
例えばスマホであれば、なくても気にならないアプリや情報から手放してみましょう。いらないメルマガやアプリであっても、通知がくると気になってしまいます。少しだけ確認しようとスマホを触ってしまうと、意外と時間を費やしてしまうものです。
普段なんとなく見てしまっているサイトから離れるだけでも、スマホ画面を見る時間を削ることができるのです。少しずついらないものから手放すことで、継続もしやすくなりますよ。
Q:デジタルデトックスの間は何したらいい?
A:「積極的休養」と「消極的休養」を取りましょう
デジタルデトックスをしている間は、しっかり休養することが大切です。休養と疲労・ストレスの関係は深く、ストレスを改善するために大切なことは、まず休むことです。
私が実践した休養には、2つの方法があります。軽い運動で血行促進をし、疲労回復する「積極的休養」と、休息や睡眠などのしっかり体を休める「消極的休養」です。この2つををバランスよく取ることで、質の高い休養ができ、リフレッシュできます。
Q:どうしても継続できない場合どうしたらいい?
A:強制的にする方法もあります
簡単なデジタルデトックス法でも、継続することは難しいものです。そんな場合は、強制的に取り組む方法もあります。
たとえば、スマホの使用時間を事前に設定し、時間を超えるとロックされるというアプリを使いましょう。もしデジタルデトックスを継続できない場合は、このようなアプリを利用し、強制的に利用時間を短くすることも可能です。徐々にペースがつかめるようになれば、自然に継続していけるようになります。
リフレッシュできる理想の住まい
自然豊かな公園が近くにある
デジタルデトックスをしている間、軽いウォーキングやストレッチ運動ができる環境があると、疲労回復を早められます。自然を感じると、人間がもつ生命力の活性化にもつながり、血圧や筋肉の緊張がほぐれる効果も期待できるでしょう。緑豊かな公園が近くにある住環境や、自然のスポットへのアクセスがいいエリアがおすすめです。
夫婦でデジタルデトックスをしている方は、会話できる程度でのジョギングや、軽いウォーキングができる公園があるといいでしょう。近隣にそのような自然スポットがなくても、交通機関1本で行ける場所であれば、長く続けられます。反対に交通の便が悪かったり、近隣になかったりすると、出かけること自体が負荷になり継続できなくなる可能性があります。
閑静な住宅街
いつでもどこでもぐっすり眠れた20代とは違い、30歳を過ぎると睡眠の質も落ちていきます。睡眠の質を改善したい人は、歓楽街やオフィス街といった昼夜問わず人が多い環境よりも、閑静な住宅街での暮らしが向いているでしょう。
一時的に情報を遮断するという意味でも、いつでも休める落ち着いた環境のほうが望ましいです。騒音がひどい環境での睡眠は浅く、日常生活に影響を及ぼすこともあります。少し家賃が高くても落ち着きのある静かな住宅街がおすすめです。
デジタルデトックスで習慣を見直そう
私はデジタルデトックスを実践した結果、ダラダラとスマホ画面を見ている時間が減り、肩こりや頭痛といった体の不調が和らぎました。
大げさに考えすぎず、まずはスマホなど身近なデジタル機器から離れる時間を作ってみましょう。自分の習慣を見直すだけでもデジタルデトックスの時間は短くなり、体や心へのストレスを軽減する効果が期待できます。ぜひ実践してみてくださいね。