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テーブルコーディネートの基本を知ろう。食卓をもっと美味しく心豊かに
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テーブルコーディネートの基本を知ろう。食卓をもっと美味しく心豊かに

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家で過ごす時間が増えた今、テーブルコーディネートを楽しむ人が増えているようです。
家族と囲む食卓は日々の疲れを癒やし、元気づけてくれる大切な場所。その場所が、ちょっとした工夫やアイディアで、笑顔あふれる時間になったなら。

「テーブルコーディネートという言葉は聞いたことがあるけれど、なんだか難しそう…。」
そう思っているあなたに、趣味で始めたテーブルコーディネートが楽しすぎて、ついにはOLを辞めて仕事にしてしまった私から、テーブルコーディネートの魅力やコツをお伝えします。

テーブルコーディネートとは

“テーブルコーディネート”…格式が高そうに聞こえるこの言葉。結婚式やパーティーの豪華なテーブルを思い浮かべるかもしれませんね。

テーブルコーディネートの本当の目的は、「美味しいものをもっと美味しく食べるために食卓を演出すること」です。わかりやすくいうと、食卓の上で季節の行事や記念日を盛り上げる工夫をしたり、季節を感じられるようにしたりすること。

例えば、クリスマスにはサンタクロースやトナカイなど、関連するアイテムを飾ってクリスマスらしいテーブルにしたり、お花見の頃には桜を飾ったり。桜をイメージさせるピンク色を使うことで、春のお花見らしい季節感たっぷりのテーブルを作ることもできます。

「美味しい!」「うれしい!」「楽しい!」。お料理がのっただけのいつものテーブルで食べるより、お料理がもっとおしいく感じられて、会話が弾むようになる…そんな家族で囲む食卓を心豊かな時間にしてくれるのが、テーブルコーディネートの魅力です。

テーブルコーディネートに必要なアイテム

それでは、洋風のテーブルコーディネートに必要なアイテムをまずはご紹介します。

食器

①メインのお料理をのせるディナー皿
一番使いやすいサイズは25~27㎝前後のもの。

②19~23㎝ほどのクープ型のスープ皿
スープを入れるのはもちろん、深さがあるのでパスタやカレー、ピラフなどにも使えて便利です。

③21㎝くらいのデザート皿、18㎝くらいのケーキ皿、16㎝くらいのパン皿
必要に応じて、使い勝手がよいサイズの平皿を選びましょう。

④14~17㎝くらいの深さのあるボウルタイプのもの
サラダやシリアル、ヨーグルトなどを入れるのに便利です。

カトラリー

ナイフやフォーク、スプーンなど。

グラス類

ワイングラスやジュース、水用など、用途別にそろえます。

上級者になると、ワイングラスはシャンパン用、赤ワイン用、白ワイン用と使い分け、同じ色のワインでも品種ごとに合うように作られたグラスで味の違いを楽しんでいる方もいらっしゃいます。

テーブルクロスなど

テーブルクロスのほか、気軽に使えるランチョンマットやコースター、テーブルのアクセントになるテーブルランナーやナプキンなど。
色や素材でコーディネートが劇的に変化する布類は、テーブルコーディネートには欠かせない存在です。100円ショップでも手に入る紙ナプキンは、布ナプキンの代わりとして手軽に使えておすすめです。

演出のための小物類

クリスマスならサンタクロースやトナカイ、お正月なら鏡餅、夏休みなら貝殻。季節のお花をテーブルの上に飾るだけで行事や季節を連想させるアイテムです。
既製品のもので思い通りのものがなければ、ちょっとひと手間かけて手作りするのも楽しみの一つになりますよ。

洋風コーティネートのセッティング手順・ポイント

1. テーブルクロスを敷く
2. お皿をセッティングする
3. カトラリーを置く
4. お花など演出小物を置く
5. キャンドルやナプキンを置く
6. グラス類を置く

布類はあらかじめアイロンをかけてしわを取っておくと、コーディネートの完成度がぐっとあがります。

テーブルの上の主役はあくまでもお料理と、そこに座る人ですから、演出小物が過剰になりすぎないようにすることも大切なポイント。小物を置きすぎてお料理をのせるスペースがなくなってしまったり、会話の邪魔になるような行きすぎた演出をしてしまったりするのは避けたいものです。

私の価値観を変えてくれたテーブルコーディネート

テーブルコーディネートとは無縁だった忙しい日々

わが家は共働きで、夫婦ともに残業が当たり前。「早く帰れるほうが買い物をして料理を作る」というのが、夫婦の暗黙のルールになっていました。
外食に頼ることもありましたし、仕事帰りのぎりぎりに駆け込むデパ地下やスーパーマーケットでディスカウントになったお惣菜に頼ることも多い日々でした。

テーブルコーディネートを始めてから

そんな忙しい暮らしの中で、ふと目に入った豪華なテーブルコーディネートの写真。見た目の美しさに惹かれて憧れるようになりました。
最初は「敷居が高そう」、「私に続けられるかな?」と、手持ちの食器の数も多くなかった私は少しの戸惑いはあったものの、思い切ってテーブルコーディネートを習ってみることに。

習い始めてすぐに自宅でもテーブルコーディネートを取り入れるようになると、お料理がのるだけだったそれまでの殺風景な食卓は激変。華やかなテーブルで食事をするのが楽しくてたまらなくなりました。

テーブルコーディネートが夫婦共通の楽しみに

簡単に済ませがちだったわが家の食事でしたが、テーブルコーディネートを始めたことをきっかけに、週末のほかにも季節ごとの行事、家族の記念日に、外食に頼らず自宅で食事をすることが自然と増えていきました。

時間があるときには料理本をめくってお料理にもこだわるようになり、すてきなコーディネートが載った雑誌を眺めてはコーディネートに使うアイテムを少しずつ買いそろえるようになっていきます。

そしていつしか、それがストレス解消方法の一つになっていました。
準備段階から楽しめて、以前より会話が弾むようになった食卓。心を豊かにしてくれるテーブルコーディネートが、夫婦共通の楽しみの一つに加わったのでした。

テーブルコーディネートは暮らしを豊かにしてくれる

美しく華やかなテーブルコーディネートの写真に惹かれたはずが…?

見た目の美しさに惹かれたはずのテーブルコーディネートの世界。
最初は見ているだけで仕事の疲れも吹き飛び、ストレス解消にもなって癒やされていたのですが、実際にやり始めてみると食卓を整えるということの大切さや奥深さに次第に魅了されました。

食器の置き方、グラスの並べ方には見た目の美しさだけではなく、食事のしやすさに配慮した合理的な決まりがあります。サービスの仕方や食べ方には世界各国の歴史の変遷や文化の違いが背景にあって、形を変えながら現在まで進化してきたことがわかりました。

また、日本人は古くから四季の移り変わりを敏感に感じ取り、季節を大切に過ごしてきました。季節の行事には、さまざまな意味が込められています。

和食器一つとっても、他国の器にはない数多くの色が使われ、形も多種多様。日本人ならではの繊細な感性が表現された日本の文化は素晴らしく、大切に受け継いでいかなければならないということにも気づかされました。

ほかにも、単純に見た目の色だけを合わせるのではなく、形や素材までを考えることで、より統一感を持たせることができるのもコーディネートの醍醐味。そういった要素がわかってくると、楽しみが倍増していったのです。

このようにたくさんの魅力があるテーブルコーディネートの世界ですが、その中でも一番感銘を受けたのが、「テーブルコーディネートはやさしさを表現する」ということ。「どうしたら楽しんでもらえるか」、「どうしたら喜んでもらえるか」、「どうしたらリラックスしてもらえるか」など、相手の立場に立って配色や配置、使う道具を考えるのがテーブルコーディネートの楽しさであり、おもてなしの極意でもあったのです。

単に見た目だけに惹かれて飛び込んだテーブルコーディネートの世界でしたが、大切なのは「人を思いやること」と知り、食卓の上でまで優しさを表現するというその奥深さに感動し、すっかりのめり込むようになりました。

季節の行事や記念日を大切に家族の笑顔に囲まれて暮らす

クリスマスにお正月、誕生日に結婚記念日など、1年の中にはたくさんの季節の行事や大切な記念日があります。そういう日には、家族そろって楽しい食卓を囲みたいもの。そういうときこそがテーブルコーディネートを楽しむチャンスでもあります。

それまでは外食をしてお祝いをすることが多く、お店探しも含めて楽しんでいたわが家でしたが、テーブルコーディネートをするようになったおかげで、自宅で十分楽しめるようになりました。

もちろん外食することもありますが、自宅にいながらにしてまるでレストランに出かけたかのような気分でゆっくりお食事を楽しめるようになったのです。

誕生日にテーブルコーディネート

例えば、誕生日には主役のリクエストを聞いてメニューを決め、主役の好きな色を使ったりしながら誕生日というお祝いにふさわしいコーディネートを考える…といったように、大切な家族の笑顔を思い浮かべながらコーディネートするのは本当に楽しいもの。

そして実際に喜んでもらえると、こちらまで幸せな気持ちになれるので、笑顔が循環し、家族共通の楽しかった誕生日の思い出として記憶に残ることになります。

クリスマスにテーブルコーディネート

例えばクリスマスだったら、クリスマスソングを聴きながらクリスマスにふさわしいちょっと手の込んだ豪華なお料理を準備。キラキラ輝く華やかな飾りつけをしたら、自然と笑顔があふれるクリスマスの食卓が完成!
家族で一緒にコーディネートを考えたりセッティングしたり、準備の段階から楽しむことで家族の絆がより深まりますよ。

レストランに出かける外食分の予算で、普段はなかなか手が出ないような食材や飲み物を買うこともできるでしょう。
昨年のクリスマスも自宅で過ごしましたが、外食したと思っていつもよりも少しだけ高価なシャンパンを用意したところ、非日常を味わえたのでとてもよい思い出になっています。

夫と一緒にキッチンに立つ休日

テーブルコーディネートをするようになってから、休日には夫婦でキッチンに立つことが増えました。
「今日何食べる?」メニューを考えるところから夫婦の会話が生まれ、メニューが決まったら役割分担。

自宅でテーブルコーディネートするようになったメリットの一つに、夫の料理の腕が上がったということがあります。私が知らないうちに覚えたレシピのお料理が登場したり、お店で食べて美味しかったものを自分なりに再現してくれたり。テーブルコーディネートを楽しむためにレパートリーを増やしてくれる夫の様子を見て、思わず笑顔になってしまいます。

夫は元からお料理上手だったわけではありません。私がテーブルコーディネートを楽しんでいる様子を見て、一緒に楽しもうとお料理の腕に磨きをかけてくれたのです。

休日には一緒に食材の買い出しに出かけて、あれこれメニューを出し合って、担当制で2人並んでキッチンに立つのが楽しくて仕方ありません。シンクとコンロを行ったり来たりしながら、お互いの動きが重ならないようにタイミングを見て、阿吽の呼吸で動けるのは夫婦ならでは。

次々にお料理を仕上げて、テーブルの上に並べていけばおうちレストランの開店です。もちろんテーブルコーディネートは私の担当。ときにはおうち居酒屋になることだってあります。

少しの手間と、ちょっとの工夫やアイディアしだいで幾通りにも楽しめるテーブルコーディネート。おかげで、暮らしの幅が本当に広がりました。もしかしたら、夫がキッチンに立ってくれるようになったことがテーブルコーディネートをするようになって変わった暮らしの最大のメリットかもしれません。

テーブルコーディネートができる住まい・住環境とは?

ダイニングテーブルが置けるスペースがある

ダイニングテーブルはテーブルそのものの大きさの他に、椅子の出し入れや通路の確保など、人が座ったり歩いたりするスペースまで考えると、かなり広いスペースが必要になります。一般的な4人掛けテーブルだとしても、最低5畳は見ておきたいものです。
家族の暮らしの真ん中にあるのが食卓。食卓テーブルが置ける十分なスペースを確保し、食卓を照らす照明器具にはこだわって、家族の笑顔が集う空間づくりをしたいものです。

食器棚やカップボードの置ける広さ

テーブルコーディネートを楽しむなら、ある程度容量のある食器棚やカップボードが必要になってきます。ダイニングテーブルと食器棚の動線はなるべく短くなるように、食器棚を置ける広さがあるスペースが必要です。お気に入りの食器やさまざまなアイテムは、容量を計算して効率的に収納したいもの。食卓テーブルとの動線を考えて収納場所を確保しておくことも大切です。

家族の笑顔が見えるキッチン

キッチンは作業効率に優れているだけでなく、キッチンに立っていても家族の様子が見えるアイランド型や対面キッチンがおすすめです。
独立型のキッチンにこもってしまっては、お互いに様子が見えなくなってしまいますよね。調理しながらでも家族の笑顔が見えて、反対に家族からもこちらが見える…盛り付けや配膳を手伝ってもらうのにも声がかけやすいでしょう。
キッチンに立つ時間というのは、家族のコミュニケーションが取れる大切な時間なのです。

テーブルコーディネートで心豊かな暮らしを

見た目の豪華さだけがクローズアップされがちなテーブルコーディネート。ですが、実は一般のご家庭でこそ楽しめるのが真のテーブルコーディネートです。
伝統ある行事や家族の大切な記念日に家族そろって美味しいものを食べることは、家族の絆をより深め、楽しかった記憶として残っていくでしょう。

お腹も心も満たされる、暮らしの真ん中にある食卓。そこでの食事をより美味しく、より楽しく、より心豊かにしてくれるテーブルコーディネート、ぜひご家庭でもお楽しみください。

中西まゆみ食空間コーディネーター

テーブルコーディネートのほか、紅茶やチーズなど食に関することを中心に地元北海道の他、東京銀座でもレッスンを行っています。中でも人気なのがアフタヌーンティーレッスンです。テーブルコーディネートのコンテストでは優勝経験のほか受賞多数。メディアへの出演や、ブライダル広告のコーディネート、過去には横浜西洋館の装飾も担当。WEBライターとしても活動しています。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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