敷地20坪の狭小地。ノスタルジックハウス

敷地20坪の家とは思えない…。プライバシーが保たれ上質で、豊かな大人時間が流れる家。

木、コンクリート、紙など素材それぞれがもつ風合いを活かし、白を基調としたシンプルなデザインに。 窓枠やカウンター材、巾木などはできるだけ薄くし、ラインをそろえることで、すっきりとした設えにしています。

敷地は、狭小地かつ斜線制限が厳しいため、居住空間を最大に確保できるシンプルな片流れ屋根を採用。2階バルコニーを跳ねだし、バルコニー壁を高く立ち上げることでプライバシーが保たれた空間に。

またバルコニー床を一部くりぬき、前庭に植えたシンボルツリーのアオダモを1.2階まで貫通させました。2階リビングにいながらでも、緑を感じられる。自然とつながる暮らしを実現しています。

玄関を開けたらすぐ、多目的に使えるモルタル仕上げの土間空間が広がる。 大切な愛車のメンテナンスをしたり、ペットのブラッシングやペットグッズを収納したりと使い方は自由自在です。

玄関土間は、モルタル素地の左官仕上げ。壁天井は、塗り壁のような美しい表情と質感を兼ね備えた紙クロス。ラワン合板にチーク塗装を施したアクセント壁と勾配天井など、シンプルかつそれぞれの持ち味を引き出した仕上げとしました。

真っ白なシンプルキッチンは、使い勝手の良い『I型スタイル』。北側斜線制限の影響で、天井が斜めになりましたが、圧迫感もなくいごこちの良いものに。背面のカウンタータイプの食器棚は、作業台としても使えます。

間接照明やスポット照明など、灯り計画にもこだわりました。必要以上に明るくなりすぎない…ホッと寛げる空間が広がっています。

様々な場所に照明器具を配置し、部屋全体に「明るさの差」を付けることで、空間にメリハリをつけています。

日向ぼっこもできて、まったりとくつろぐ愛犬君。