東京の下町、蔵前駅に行ったことはありますか?
蔵前駅は、東京都台東区の東部に位置しています。浅草や両国に挟まれている、江戸時代に発展したエリアです。
私は江戸時代からこの蔵前で、3代にわたって商売を続ける両親のもとで育ちました。幼いころから慣れ親しんだ街は暮らしやすく、ほかの地域への引越しができなくなってしまいました。あらためて街を散策すると、蔵前には自慢できるポイントがたくさんあります。
この記事では27年間住み続けてきた私が「蔵前の魅力」について、隅から隅までご紹介します。蔵前駅の物件を探す
蔵前駅周辺の基本情報

まずは交通の便がよく、都心で働く人々が住みやすい蔵前駅周辺の魅力についてご紹介します。
交通の便がいい蔵前駅周辺
蔵前駅は、東京都台東区の東部に位置しています。台東区の人口は2022年4月1日時点で、約20万人。世帯数は、およそ13万世帯です。
蔵前駅には、都営大江戸線と都営浅草線が通っています。さらに徒歩圏内には、東京メトロ銀座線「田原町駅」と「浅草駅」、つくばエクスプレス「新御徒町駅」と「浅草駅」があり、都心へ移動するには大変便利な場所です。
自転車に乗ればJR総武線「浅草橋駅」、JR京浜東北線・山手線「御徒町駅」、東京メトロ日比谷線「中御徒町駅」など数多くの駅に10分以内で到着できます。
鉄道のほかにも、路線バスが多く乗り入れており、錦糸町駅・大塚駅・東京駅などに1本で向かえるのが特徴です。区営バス「めぐりん」に乗れば、台東区内を移動できます。料金は大人・子どもの両方が100円で、大人1人に対して同伴の幼児は、2人まで無料です。
米の町、問屋街として栄えた風情が残る蔵前
蔵前という地名は、江戸時代の幕府の米蔵が由来です。蔵前にある米蔵の面積は、3万6,650坪で、東京ドームおよそ2.5個分の広さを誇りました。堀に沿って54棟もの蔵が立ち並び、常時40~50万人分もの、年間の米が備蓄されていたそうです。
この地は、安藤広重の「名所江戸百景」のうち、『浅草川首尾の松御雁厩河岸』にも描かれた場所。関連する石碑や看板が各地に設置されているので、ぜひ見てみてください。
さらに、明治・大正・昭和と時が流れて、蔵前は問屋街として発展しました。蔵前駅を離れて少し裏手に入ると、玩具・和人形・花火・装飾・革製品などの問屋がちらほら。有名な玩具メーカー数社もこのあたりに本社を構えているので、散策していて楽しい街です。
蔵前駅周辺を離れられないワケ

私は生まれてから27年間、蔵前に住んでいます。蔵前を出て、どこへ移り住んでもいいのに、変わらず蔵前での暮らしを選ぶ理由をお教えしましょう。
蔵前は「東京のブルックリン」
蔵前は、ニューヨークの都市“ ブルックリン”に似ていることから、“東京のブルックリン“と呼ばれています。「蔵前とニューヨーク?」と思われるかもしれませんが、文化や街並みにいくつかの共通点があります。
蔵前は、かつて問屋街だったことから、職人が多く暮らしていました。今でも、職人の手作り商品の店や手作り体験できるお店が集まっています。
「カキモリ」では、自分の好きな紙・表紙・柄の手帳やノート、好きな色の万年筆インクが作れます。そのほかにも、和紙やレターセット、おしゃれなペンなど、ギフトにぴったりなグッズが魅力です。
2つある店舗は、オーダーノートやペン、インクなど多数の商品を扱う「カキモリ」、オーダーインクとつけペン専用の「Inkstand by kakimori」に分かれており、それぞれ取り扱うものが異なります。
カキモリで配布している蔵前駅周辺の地図は、イラストレーターによる手書きで、おしゃれなカフェやレストラン、ショップの情報がまとまっています。※1人1枚まで、数に限りがあります。

施設情報:カキモリ
所在地:東京都台東区三筋1-6-2 1階
アクセス:都営浅草線蔵前駅徒歩8分
営業時間:平日12:00~17:00、土日祝日11:00~18:00
定休日:月曜(祝日の場合営業)
施設情報:inkstand by kakimori
所在地:東京都台東区三筋1-6-2 M2階
アクセス:都営浅草線蔵前駅徒歩8分
営業時間:平日12:00~17:00、土日祝日11:00~18:00
定休日:月曜(祝日の場合営業)
ブルックリンには、昔を感じるレンガ調やコンクリートが打ちっぱなしの古い倉庫・工場跡が数多く残っています。
問屋街だった蔵前周辺にも倉庫跡地が空き家として残っていました。
最近はその空き家を改装してカフェやセレクトショップとしてリニューアルする流れがあり、蔵前のあちこちにおしゃれな外装のお店を見かけるようになりました。そのなかから私のお気に入りの場所をご紹介します。
「from afar(フロムアファー)」は、印刷工場だった場所を改装した大人気のカフェ。店内はおしゃれな家具や照明があちこちに飾られ、内装を見るだけでも楽しい作りです。
このカフェのイチオシは、多く取りそろえられたアンティークカップ。ホットドリンクを頼むと、毎回異なるカップに入ったドリンクが出てきます。
ブレンド珈琲は、同じく蔵前にあるカフェ「コフィノワ」のオリジナルブレンドを使用。写真にある「ほうじ茶のテリーヌ」は、季節を問わず販売しています。こってりとした舌触りがお気に入りで、大好きなデザートです。

施設情報:from afar(フロムアファー)
所在地:東京都台東区寿2-5-12 1階
アクセス:都営地下鉄蔵前駅徒歩10分
営業時間:11:00~19:00(予約不可)
「Readin’ Writin’ BOOK STORE(リーディンライティンブックストア)」も、古くからある建物を改装した場所です。ここは、元新聞記者の店主が脱サラして始めた、“ベストセラーを置かない本屋さん”。店主のこだわりで選び抜かれた、おもしろくて珍しい本が並びます。
店内は、ジェンダー・フェミニズム・スポーツなど、テーマごとに本が並んでいるのも特徴です。あなたのとっておきの一冊を探してみてはいかがでしょうか?

施設情報:Readin’ Writin’ BOOK STORE(リーディンライティンブックストア)
所在地:東京都台東区寿2-4-7
営業時間: (火金)12:00 ~17:00、(水木)12:00 ~17:30、(土日)12:00 ~18:00
店休日:月曜日
ブルックリンにはイーストリバーが流れていて、天気のいい日は、川沿いで散歩を楽しむ人の姿があります。蔵前には隅田川が流れており、春にはおよそ1,000本の桜の木が咲き乱れます。
お花見でにぎわう浅草~蔵前の景色は、春の風物詩。夏には隅田川花火大会が開催され、東京の夜空に色とりどりの花が咲き誇ります。隅田川花火大会は毎年7月の最終土曜日に開催され、多くの観光客でにぎわいます。※新型コロナウィルスの影響で、2022年の第45回大会も中止が決定いたしました。

下町を感じる各種イベント
隅田川花火大会のほかに、このあたりで大きなイベントといえば、「鳥越祭(まつり)」です。このお祭りでは、都内随一の重さを誇る、本社神輿が蔵前の街を練り歩きます。最終日に、天狗と馬が神輿と共に通りを歩くさまは圧巻です。江戸っ子に囲まれて神輿を担いでみるのも、風情があっておすすめです。
街には数多くの屋台が出店し、昔ながらの金魚すくいやかき氷、綿あめを楽しめます。鳥越祭は毎年6月に開催されます。
開催情報:鳥越祭(まつり)
開催地:蔵前周辺
アクセス:都営地下鉄蔵前駅徒歩6分
開催日程: HPにて事前にご確認ください。
蔵前は、「過去と現代」、「自然とおしゃれ」がそれぞれ融合しており、東京のほかの場所では感じられないおだやかな風が吹いています。これこそが、蔵前を離れられない一番の理由です。
蔵前駅の住みやすさ

一度住んだら離れられなくなる街、蔵前の住みやすいポイントを紹介します。
(1)蔵前駅周辺の交通利便性
基本情報にある通り、交通の利便性が高いです。周辺に駅が多いだけでなく、蔵前駅から都心へのアクセスがいいところも便利なポイントです。
都営浅草線「蔵前駅」から「新橋駅」までは約12分、都営大江戸線「蔵前駅」から「新宿西口駅」まで約20分で到着できます。
蔵前駅周辺での暮らしに欠かせないのが、自転車です。蔵前駅周辺には、浅草や東京スカイツリー、錦糸町、浅草橋など多数の繁華街があります。自転車は小回りが利くため、電車よりも自転車の方が、早く到着できる場合もあります。
そしてなんといっても、隅田川を自転車で渡るときの気分が爽快です。蔵前駅の前には、区営の駐輪場があるので、蔵前で暮らす場合には自転車を手に入れるのがおすすめです。
(2)蔵前駅周辺の買い物・飲食店事情
蔵前には、24時間営業のスーパーやコンビニ、ファストフード店が多く、どの時間帯でも食べ物に困ることはありません。上野や浅草、東京スカイツリーなど繁華街が近いため、UberEatsなどの配達も、すぐに手配できて大変便利です。
施設情報:スーパーヤマザキ三筋店
所在地:東京都台東区三筋2-15-6
営業時間: 24時間営業
(3)蔵前駅周辺の自然
蔵前には隅田川のような自然を感じられる場所がいくつかあります。台東区立蔵前公園や藏前神社には緑があり、平日の疲れた心を癒やせるでしょう。
施設情報:藏前神社 (東石清水宮)
所在地:東京都台東区蔵前3-14-11
アクセス:都営地下鉄蔵前駅徒歩1分
(4)蔵前駅周辺の公共施設
蔵前には徒歩圏内に公共施設が集まっています。
蔵前小学校は、2003年に開校した比較的大きな小学校で、周辺の子どもたちのほとんどが通っています。東京都教育委員会より、「オリンピック・パラリンピック教育推進校」に指定されており、熱心な教育が行われている学校です。
環境ふれあい館ひまわりは、環境や自然について学べる施設です。環境情報室や環境学習室で、エネルギー資源や地球温暖化など、地球環境について積極的に学べます。
環境ふれあい館ひまわりの6階には、くらまえオレンジ図書館があり、環境や植物・生き物に関する本を多く取りそろえているのが特徴。台東区の図書館ホームページで予約した本を、こちらで受け取ることもできます。
施設情報:環境ふれあい館ひまわり
所在地:台東区蔵前4-14-6
アクセス:都営浅草線蔵前駅徒歩3分
開館時間: 9:00-21:00(1・7階)
10:00-16:00(3階)
10:00-18:00(2・5・6階)
13:00-17:00(4階)
(5)蔵前駅周辺の治安
台東区の中でも蔵前は、上野や浅草に比べて、犯罪件数は低くなっています 。蔵前警察署が、駅のすぐ目の前の川沿いにあるため、蔵前駅の近くに住めば安心です。大通りにあるコンビニは、どれも24時間営業しています。
蔵前駅から少し離れると、街灯は多くても夜は人通りが少なくなるので、小道を避けて大通りを歩くのがおすすめです。
施設情報:蔵前警察署
所在地:東京都台東区蔵前1-3-24
アクセス:都営浅草線蔵前駅徒歩1分
(6)蔵前駅周辺の病院事情
蔵前駅周辺には、個人経営のクリニックがいくつかあります。内科、整形外科、歯科、皮膚科など、困ったときに頼れるクリニックがそろっています。
永寿総合病院柳橋分院は、台東区の中でも大きい市中病院の永寿総合病院の分院です。内科・循環器内科、呼吸器内科、整形外科、皮膚科、小児科、リハビリテーション科があります。
施設情報:永寿総合病院柳橋分院
所在地:東京都台東区柳橋2-20-4
アクセス:都営浅草線蔵前駅徒歩7分
受付時間:平日8:30~12:00、13:00~16:30、土曜日8:30~12:00
診療時間:平日9:00~12:30、13:30~16:30、土曜日9:00-12:30
(7)蔵前駅周辺の家賃相場
蔵前駅は、一人暮らし向けの賃貸マンションが比較的多く、都心で働く20~30代が多く暮らしています。一人暮らし向け物件の家賃相場は、以下の通りです。
ワンルーム:10.58万円
1K:9.94万円
1DK:12.66万円
1LDK:17.25万円
ちなみに隣の浅草駅は、ワンルームが9.86万円、1Kが9.56万円、1LDKが16.04万円と蔵前駅の相場の方が若干高くなっています。また、浅草の物件は、駅から10分ほど歩く場所が多いですが、蔵前の物件は駅から近いこともポイントです。
台東区全体の家賃相場を見ると、ワンルームが9.68万円、1Kが9.8万円、1LDKが16.7万円となっており、少しだけ蔵前駅の方が高い設定です。
蔵前駅は近くに公共施設が多く、教育に関連する施設も充実しているため、ファミリーも多く暮らしています。ファミリー向け物件の家賃相場は、以下の通りです。
2DK:15.89万円
2LDK:22.23万円
隣の浅草駅周辺でファミリー向け物件の家賃相場を見てみるとは、2DKが16.08万円、2LDKが20.81万円です。
台東区で見ると2DKの家賃相場は17.49万円、2LDKが22.55万円となっており、蔵前駅の方が安くなっています。
参照元:LIFULL HOME'S家賃相場(2023年8月21日時点)
(8)蔵前駅周辺の好きなところ
蔵前駅周辺で私が一番好きなところは、温故知新を感じられる街並みです。
まるで昭和時代のような問屋街の街並みや、古くから続く伝統のイベントがそのままの形で、現代に受け継がれています。反対に、現代に新しく生まれた文化や生活様式も、昔の街並みと調和して、モダンな雰囲気を醸し出しています。
蔵前駅周辺は、素敵な雰囲気に魅了された若者が集まる人気の街です。ここまで趣を感じながら暮らせる街は、東京の中でも蔵前が群を抜いていると思います。
都心の核家族化により“お隣さん”文化が衰退してきている中でも、人々の温かみを感じながらおだやかに生活できる蔵前が、私は大好きです。
蔵前駅周辺の口コミ
蔵前駅周辺で暮らす20代、30代の口コミを集めました。繁華街から少し距離があるため、土日でもそれほど騒がしくないことに対する満足の声が多いです。季節ごとのイベントが多いことも、人気の理由でした。
「交通の便がいいのでどこにでも移動がしやすく、お店も多いので物もそろえやすい。」(20代、女性)
「周辺で毎月のように、お祭りやイベントがある。スーパーがたくさんある。」(30代、女性)
「住みやすく、近くに浅草寺もあり観光スポットも楽しめる。」(30代、女性)
口コミ参照元:まちむすび 蔵前駅
どこを歩いても新しい発見がある蔵前駅
昔の景色を残しながらも、おしゃれでレトロなカフェがたくさんある蔵前。若者が行列する店やインスタ映えスポットがところどころにあり、毎週末新しいスポットを発見できます。
隅田川花火大会や鳥越祭など、都心にいながらも季節を感じられるイベントがあり、地域のつながりを持ちやすい街です。隣の浅草駅までは歩いて15分ほどで行けるため、観光気分をいつでも味わえて、おいしいグルメも楽しめます。
このように素敵な街は東京のどこを探してもないと思えるくらい、私にとって蔵前は大好きな街です。引越し先にお悩みの方は、ぜひ私の大好きな蔵前での暮らしを検討してみてくださいね。
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