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〈近畿圏版〉2023年 LIFULL HOME'S  みんなが探した!住みたい行政区ランキング

LIFULL HOME'Sに2022年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した "実際に探されている行政区"のランキング結果です。
買って住みたい行政区は購⼊物件の順位、借りて住みたい行政区は賃貸物件の順位です。

近畿圏(大阪府 兵庫県 京都府)の
ランキング結果を発表します

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「買って住みたい行政区」ランキング 総評

大阪市中央区が2年連続1位! 姫路市が2位に躍進して明石市も8位に浮上

公表5回目となる近畿圏「買って住みたい行政区」ランキングは、売買物件が登録されている155行政区・自治体を対象として集計しています。

今回は大阪市中央区が2年連続でトップに輝きました。4位には隣接する大阪市北区もランクインしており、この2区は近畿圏全域の行財政の中心エリアで、物件価格が高額であっても高い居住ニーズを維持し続けています。また、前回2位の吹田市が11位まで後退し、代わって姫路市が前回8位から2位に躍進しました。3位は前回5位の東大阪市となりました。

近畿圏を代表する事業集積地である大阪市中央区および北区では、大阪市中心部を南北に走る地下鉄沿線でのタワーマンション開発が引き続き活性化しており、職住近接で移動負荷の少ないライフスタイルを望んでいるユーザーからの支持を集めています。大阪市の北部エリアに隣接する3位の東大阪市は、梅田・大阪駅周辺へのアクセスが良好な割に大阪市内ほど住宅価格が高額ではないことから、同じく職住近接で比較的安価な住宅を探しているユーザーに人気があります。この一帯は行政区・自治体としては大阪市城東区を挟んでほぼ連続しており、このエリアでの人気および居住ニーズの高さがうかがわれます。

今回2位に躍進した姫路市は、コロナ禍で後退したインバウンドが2022年には本格的に回復し始めたことで、姫路市を中心とした“播磨圏域連携中枢都市圏”の再活性化および事業集積性が高まり、それと連動して居住ニーズが顕在化しました。姫路市内ではコロナ禍でも小規模ながら新築マンションの分譲が継続していたこともあり、回復し始めた居住ニーズの受け皿となっています。また、テレワークによって職住近接の必要が薄れたユーザーが、価格水準が相対的に低い姫路市内の住宅に注目していることも一因です。

以下、5位は枚方市、6位西宮市、7位尼崎市、8位明石市、9位大阪市西区、10位に豊中市と顔ぶれに大きな変化はありません。上位は大阪市中心部、阪神間、神戸市以西の郊外、京阪エリアで構成されており、これには変わりがない状況です。やはり大阪市を中心としてその周辺での居住ニーズが大勢を占めているといえます。

なお、兵庫県西部の姫路市と明石市は今回もともに2位と8位に順位を上げており、近畿圏でありながら風光明媚でほぼ独立した経済圏としての人気および居住ニーズを確実なものにしています。このエリアは14位の加古川市も含めて、“神岡間エリア”(神戸市と岡山市の間)と呼ばれており、近畿圏の人気住宅地である阪神間のように居住快適性が高いエリアとして注目され始めています。ただし、人口推移はおおむね横ばいで明確な増加は示しておらず、近畿圏における新たな住宅地として今後発展していくかどうかは未知数です。

また、今回はベスト50に大阪市の行政区が14区ランクインしており、前回同様大阪市内での居住意向は依然として高く維持されていると見ることができます。同じく人気の阪神間では、神戸市垂水区が13位、東灘区が15位で、中央区は三ノ宮での物件開発がやや落ち着いていることから前回10位から22位へと順位を下げています。また、大阪市のベッドタウンでは枚方市が前回6位から5位へと順位を1つ上げ、寝屋川市が17位、茨木市が19位、高槻市が21位と自治体としては確実に支持を集めています。

なお、京都市内の行政区では中京区が前回20位から12位まで順位を上げています。景観条例によって中心部での開発が進まず景気が停滞しているといわれる京都市ですが、2022年秋に市内南部の規制を緩和すると公表しました。今後開発がどのように進展し、住みたい街としての求心力を発揮することができるのか注目されます。

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「借りて住みたい行政区」ランキング 総評

西宮市が2年連続トップの尼崎市を抑えて1位奪取!

近畿圏「借りて住みたい行政区」ランキングは、賃貸物件が登録されている154行政区・自治体を対象として集計しています。

今回は2021年&2022年と連続して1位だった兵庫県尼崎市が2位に後退し、代わって兵庫県西宮市が3ランクアップしてトップに輝きました。3位と4位には大阪市中央区(前回5位)と大阪市北区(同7位)が並んで順位を上げ、兵庫県姫路市が5位(同3位)と健闘しています。1位から3位までの得点差はごくわずかで、大阪市中心部および阪神間での人気と賃貸ニーズが極めて高いことが浮き彫りになっています。

以下、6位は東大阪市(前回3位)、7位は吹田市(同6位)、8位は大阪市淀川区(同8位)、9位および10位は大阪市東淀川区と豊中市で前回から順位を入れ替えてベスト10入りしています。ベスト10の顔ぶれは順位が異なるだけで2020年以降4年連続して全く同じです。また、ベスト10の顔ぶれは姫路市を除いて、大阪市とエリアがほぼ連続する周辺自治体となっていて、近畿圏での賃貸ユーザーの居住ニーズは、行政区・自治体単位では大阪市北部と北摂エリアおよび阪神間に集中していることが分かります。その意味では賃貸ユーザーが物件を借りたいと考えている利便性の比較的高いエリアはほぼ固定化しているといえるでしょう。

阪神間に位置し良好な住宅地として知られる1位の西宮市は、2019年以降4位→5位→4位→4位と常に上位を維持しており、今回は尼崎市と大阪市中央区を僅差で抑えてついにトップになりました。六甲山系と大阪湾に挟まれた人口50万人弱の西宮市は文教地区としても、また69位の芦屋市と並ぶ阪神間有数の高級住宅地としても名が通っています。惜しくも2位となった尼崎市も阪神間に位置し、長らく隣接する大阪市のベッドタウンとして根強い人気を維持してきました。また、近年では尼崎駅の北側エリアで大規模な再開発が継続していることから将来性にも期待が持てます。また、一大商業地の梅田エリアを擁する大阪市中央区は、4位の北区と並んで商都大阪の名実ともに中心であり、賃料も近畿圏で最も高い水準ながら、職住近接のニーズを的確につかんで今回は3位に浮上しています。

大阪市内の行政区では3位の中央区と4位の北区を筆頭に、8位淀川区、9位東淀川区、11位西区、12位浪速区、17位都島区、21位城東区、23位生野区、25位住吉区と、今回もベスト30に10の行政区がランクインし、賃貸ニーズの意向が郊外化している首都圏とは対照的に、コロナ禍が継続する中にあっても大阪市内での賃貸ニーズは維持され続けています。首都圏では東京都心から周辺3県へと賃貸ニーズが拡散する動きがあるのに対して、近畿圏では大阪市とその周辺エリアに集中するという正反対の動きを示しています。これはテレワークの定着率や企業の規模および業種・職種の違い、あるいは都市圏としての規模の違いなどに起因しており、加えて都市圏中心部と郊外での賃料水準の格差が近畿圏では比較的小さく(1.3~1.5倍程度)、首都圏では大きい(2倍強)というのも要因のひとつです。

京都市の行政区では14位に左京区(前回15位)、15位に伏見区(同13位)、19位に中京区(同18位)がランクインし、22位に右京区、24位に下京区、30位に上京区、33位に南区が続いています。「買って住みたい行政区」では中京区が12位に進出したものの、ほかの行政区が伸び悩む京都市ですが、「借りて住みたい行政区」ではインバウンドの再活性化に伴って根強い賃貸ニーズがあります。

調査概要

買って住みたい・借りて住みたい行政区ランキング

対象期間
2022年1月1日 ~ 2022年12月31日
対象者
LIFULL HOME’S ユーザー

近畿圏は大阪府、兵庫県、京都府を対象とした

集計方法
LIFULL HOME’S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅が所在している行政区をそれぞれ集計
分析
LIFULL HOME’S 総研

過去の住みたい街ランキング

過去に実施した住みたい街ランキングはこちらからご覧いただけます。一部調査手法が異なります。

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本件に関するお問い合わせ先

株式会社LIFULL(ライフル)
メール:sumai-homes@lifull.com

更新日: / 公開日:2023.02.10

LIFULL HOME'S総研

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株式会社LIFULL

プロフィール
LIFULL HOME'S 総研は、日本の住まいの未来を考える小さな研究所です。日本の「住むこと」がより豊かでもっと自由なものになるよう、住まいの提供に関わる産業に対して、中長期視点・生活者発想での情報発信をしていきたいと考えています。

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