LIFULL HOME'Sに2021年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した
"実際に探されている街・駅"のランキング結果です。
買って住みたい街は購⼊物件の順位、借りて住みたい街は賃貸物件の順位です。
近畿圏(大阪府 兵庫県 京都府)の
ランキング結果を発表します
買って住みたい
近畿圏版
「買って住みたい街」ランキング 総評
「谷町四丁目」が初の1位獲得! 大阪市中心部は再開発の進捗で注目度に違いが
近畿圏「買って住みたい街」ランキングは、「谷町四丁目」が前回の3位からランクアップし、初めての1位に輝きました。前回まで2年連続で1位だった「本町」は僅差の2位で、依然として高い人気を獲得しています。3位は前回2位の「三ノ宮」がランクインし、ベスト3の顔ぶれは順位の変動のみにとどまりました。
今回初めての1位となった「谷町四丁目」は、2020年の15位から前回3位、そして1位へと順位が上昇しています。大阪市内ではもともと比較的落ち着いた住環境が人気のエリアでもあり、それに加えてここ数年は再開発に伴って駅周辺にタワーマンションが相次いで新規分譲されたため、一気に注目度が高まったことが大きな要因です。2位の「本町」は大阪の中心部に位置し、専ら商業地として高度利用されてきましたが、5年ほど前からタワーマンションの分譲が本格化し注目されるようになってから、ランキングの上位に登場するようになりました。3位の「三ノ宮」も2020年の32位から急上昇し、2年続けて上位にランクされています。これも市営地下鉄「三宮」、JR神戸線「三ノ宮」、阪急・阪神線「神戸三宮」を最寄りとする大規模マンションプロジェクトの進行によるものです。ベスト3はいずれも話題性のあるマンション開発の進捗と密接な関連があります。どの街も交通利便性に優れた商業地中心のエリアながら、職住遊近接型の効率的な住み方ができることが人気の背景です。
2018年から2年連続の1位に輝いた「姫路」はその後2位→7位と推移して今回は4位となりました。コロナ禍でインバウンドが急減して姫路経済圏は打撃を受けていますが、マンション開発はコンスタントに継続しており、居住エリアとしての注目度は依然として高いことが明らかです。
以下、5位に「天満橋」(前回32位)、6位「香里園」(同4位)、7位「寝屋川市」(同5位)、8位「御影」(同11位)、9位「大阪」(同98位)、10位「高槻」(同12位)がベスト10にランクインしましたが、特に大阪市中心部の「天満橋」および「大阪」の急上昇が目立ちます。
「天満橋」は大川に面した商業地域ですが、大手前エリアにかけての一帯で近年タワーマンションや大規模商業施設の開発が進められており、完成予定の2025年に向けて今後もさらに注目が集まるものと考えられます。9位の「大阪」も、同様にグランフロント大阪に続く約17haを再開発する“うめきた開発2期”が進行中で、賃貸物件を含むタワーマンション2棟の建設が計画されており、完成予定は2028年ですから、今後もランキング上位にとどまる可能性があります。
近畿圏では、首都圏のような“意向の郊外化”および“二極化”はまったく発生しておらず、コロナ禍が継続する現状においても、大規模な面開発に伴って大阪と神戸の各中心部に居住ニーズがほぼ集中し、次いでこれら中心部へのアクセスの良好なベッドタウンが支持されるという状況が続いています。
借りて住みたい
近畿圏版
「借りて住みたい街」ランキング 総評
5年連続の1位の「三ノ宮」を「江坂」が逆転 利便性に優れる市街地中心部にニーズ集まる
近畿圏「借りて住みたい街」ランキングは、2017年から5年連続で1位を独走していた「三ノ宮」が2位となり、代わって地下鉄御堂筋線の「江坂」が前回5位から浮上して初めて1位を獲得しました。隣駅の「新大阪」も4位となり、事実上大阪駅北側一帯のベッドタウンが近畿圏での借りて住みたい街No.1ということになります。3位は前回4位の「姫路」が入り、ベスト3の顔ぶれとしては大きな変化はありませんでした。賃貸ユーザーの居住ニーズの中心は、ここ数年神戸市内と大阪市中心部となっています。
今回初めて1位となった「江坂」は「新大阪」で新幹線と地下鉄御堂筋線が交わるため、大阪中心部へのアクセスが良く、さらに赴任先が大阪なら移動するのにも便利で、「新大阪」同様に他地域からの単身者の流入がとても多いエリアとして知られています。「三ノ宮」は今回2位に後退しましたが、駅勢圏(駅周辺の繁華性が維持されているエリア)が広く、賃貸物件が豊富でユーザーのニーズに幅広く対応できる条件が整っているため、今後も上位を維持することはほぼ確実です。3位の「姫路」は「買って住みたい」街でも4位にランクされており、居住ニーズ全般が高く維持されています。姫路市を中心に「播磨圏域連携中枢都市圏」が形成されていることもあり、コロナ禍の影響によるインバウンドの減少とは別に、経済圏として確立していることが分かります。
以下、5位は「武庫之荘」(前回3位)、6位に「出町柳」(同9位)、7位に「大正」(同36位)、8位に「明石」(同16位)、同率9位には「東三国」(同10位)と「大国町」(同20位)がそれぞれランクインし、ベスト10の顔ぶれには大きな変化はありませんでした。前回36位から7位に急上昇した「大正」は大阪ドームとショッピングモールが近く、JR大阪環状線と地下鉄長堀鶴見緑地線との乗換駅で繁華性の高いエリアです。居住エリアとしての特性からファミリー層の支持を得て今回大きく順位を上げました。「大正」以外の上位駅は人気の固定化が進んでおり、交通利便性の良さだけでなく、賃貸物件が豊富で比較的安価な賃料でも借りることができるという共通する条件があります。
また、前回16位から8位にランクインした「明石」も「姫路」同様近畿圏の郊外エリアですが、神戸市内へ30分程度で通勤・通学が可能であり、駅前の再開発が完了して利便性が高まったこともあって順位を上げています。
一方で、今回21位の「寝屋川市」、24位の「高槻市」、34位の「茨木市」、36位の「塚本」、44位の「茨木」など、これまで大阪市中心部へのアクセスの良さからベッドタウンとして長らく機能し続けてきたエリアの人気がコロナ禍に入ってから低迷しています。
首都圏の「借りて住みたい街」とは対照的に、近畿圏では郊外よりも市街地中心部での居住ニーズが依然強く、特に大阪市、神戸市の各中心エリアへのニーズが維持され続けています。
買って住みたい・借りて住みたい街ランキング
- 対象期間
- 2021年1月1日 ~ 2021年12月31日
- 対象者
- LIFULL HOME’S ユーザー
近畿圏は大阪府、兵庫県、京都府を対象とした
- 集計方法
- LIFULL HOME’S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
- 分析
- LIFULL HOME’S 総研
過去の住みたい街ランキング
過去に実施した住みたい街ランキングはこちらからご覧いただけます。一部調査手法が異なります。
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本件に関するお問い合わせ先
株式会社LIFULL(ライフル)
メール:sumai-homes@lifull.com
更新日: / 公開日:2022.02.03





















