LIFULL HOME'Sに2021年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した
"実際に探されている行政区"のランキング結果です。
買って住みたい行政区は購⼊物件の順位、借りて住みたい行政区は賃貸物件の順位です。
近畿圏(大阪府 兵庫県 京都府)の
ランキング結果を発表します
買って住みたい
近畿圏版
「買って住みたい行政区」ランキング 総評
大阪市中央区が1位に返り咲き 阪神間・北摂中心に上位の行政区の顔ぶれが固定化
公表4回目となる近畿圏「買って住みたい行政区」ランキングは、売買物件が登録されている152行政区・自治体を対象として集計しています。
今回は前回2位に順位を下げた大阪市中央区がトップを奪還しました。まさに大阪市だけでなく近畿圏全域の行財政の中心エリアであり、物件価格が相応に高額であっても高いニーズを維持しています。次いで前回1位の吹田市が2位、3位は前回4位の西宮市となりました。千里ニュータウンを擁する2位の吹田市には、南北に北大阪急行と阪急千里線が延伸していて、大阪市中心部へのアクセスが極めて良好であり、北摂エリアの中心地としても機能しています。3位の西宮市も阪神間の人気住宅地であり、2019年に1位を獲得して以降、2位→4位→3位と近畿圏屈指の人気住宅地としての地位を維持しています。
4位は大阪市北区(前回8位)、5位は東大阪市(同7位)と大阪市中心部のエリアが順位を上げました。コロナ禍にあっても利便性の高い大阪市中心部とその周辺に買って住みたいというニーズが集まっているようです。
ほか上位は、大阪のベッドタウンとして機能する枚方市が6位、阪神間の尼崎市が7位、買って住みたい街でも4位に登場した姫路市が8位、9位に豊中市、10位は神戸市中央区と人気の街を擁する行政区・自治体が並んでいます。
なお、兵庫県西部の姫路市と明石市は今回も8位と11位にランクインしており、風光明媚で独立した経済圏としての人気を確かなものにしています。このエリアは18位の加古川市も含めて、“神岡間エリア”(神戸市と岡山市の間)と呼ばれており、近畿圏の人気住宅地である阪神間のように居住快適性が高いエリアとして注目され始めています。ただし、人口推移はおおむね横ばいで明確な増加は示しておらず、近畿圏における新たな住宅地として今後発展していくかどうかは未知数です。
また、今回もベスト50に大阪市の行政区が13区ランクインしており、前回同様大阪市内での居住意向は依然として高く維持されています。ただし、今回は天王寺区が13位(前回11位)、淀川区23位(同22位)、住吉区43位(同23位)など順位を下げるところがあり、大阪市の“求心力”が今後もこのまま維持されるのか注目されます。同じく人気の阪神間では、神戸市中央区が10位(前回13位)、東灘区が12位(同12位)と健闘しており、大阪市のベッドタウンでは6位の枚方市を筆頭に、茨木市が14位、寝屋川市が15位、高槻市も17位にそれぞれ入っていて、行政区単位で見ると根強い人気が保たれています。
京都市内の行政区では中京区の20位(前回36位)が最上位で、右京区が21位(同20位)、京都駅南側に位置する伏見区が24位(同17位)など、やや低迷しています。景観条例によって新規供給が限られていることもあり、「買って住みたい行政区」としての注目度は低いようです。
借りて住みたい
近畿圏版
「借りて住みたい行政区」ランキング 総評
2年連続して尼崎市が1位、東大阪市が2位
近畿圏「借りて住みたい行政区」ランキングは、賃貸物件が登録されている154行政区・自治体を対象として集計しています。
今回は2年連続で尼崎市が1位、東大阪市が2位となりました。3位は前回5位の姫路市となり、ベスト3の顔ぶれに大きな変化はありませんでした。4位も2年連続で西宮市、5位は前回6位の大阪市中央区が1つ順位を上げています。6位は吹田市(前回9位)、7位は大阪市北区(同3位)、8位は大阪市淀川区(同7位)、9位は豊中市(同10位)、10位は大阪市東淀川区(同8位)とベスト10の顔ぶれは順位が異なるだけで2020年以降まったく同じです。その意味では賃貸ユーザーがイメージするエリアが決まってきているということになります。
1位の尼崎市は阪神間に位置し、大阪市淀川区および西淀川区などと隣接していますから、長らく大阪市のベッドタウンとして機能しています。また地場産業に従事している賃貸ユーザーが数多く居住しており、通勤でも地場でも居住ニーズの高さは近畿圏有数です。また、近年では尼崎駅の北側エリアで大規模な再開発が継続していることから将来の発展にも期待が持てるエリアです。
2位の東大阪市は大阪市を挟んで尼崎市とは反対側に位置しており、大阪市に隣接する“衛星都市”が1位と2位を占める結果となりました。尼崎と並んでものづくりの街としても知られていることから、多様な居住ニーズを得て人気を維持しています。なお、ベスト10の顔ぶれは、姫路市を除くと、大阪市とエリアが連続する周辺自治体で構成されており、近畿圏での賃貸ユーザーの居住ニーズは、行政区単位では大阪市北部と北摂エリアに集中しています。
大阪市内の行政区では5位の中央区を筆頭に、7位北区、8位淀川区、10位東淀川区、12位西区、14位浪速区、23位生野区、27位住吉区、28位城東区、29位都島区とベスト30に10の行政区がランクインしました。賃貸ニーズの意向・要望が郊外化している首都圏とは対照的に、コロナ禍にあっても大阪市内での賃貸ニーズは増すばかりです。首都圏では東京都心から周辺3県へと賃貸ニーズが拡散する動きがあるのに対して、近畿圏では大阪市とその周辺エリアに集中する状況に変化がありません。これはテレワークの定着率や企業の規模および業種・職種の違い、都市圏としての大きさの違いなどに起因しており、加えて都市圏中心部と郊外での賃料水準の格差が近畿圏では比較的小さく(1.3~1.5倍程度)、首都圏では大きい(2倍強)というのも要因の一つです。
京都市の行政区では13位に伏見区(前回12位)、15位に左京区(同13位)、18位に中京区(同19位)などがランクインし、19位に右京区、21位に下京区、25位に上京区が続いています。「買って住みたい」では上位進出がない京都市ですが、「借りて住みたい」では根強い人気があります。
買って住みたい・借りて住みたい行政区ランキング
- 対象期間
- 2021年1月1日 ~ 2021年12月31日
- 対象者
- LIFULL HOME’S ユーザー
近畿圏は大阪府、兵庫県、京都府を対象とした
- 集計方法
- LIFULL HOME’S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅が所在している行政区をそれぞれ集計
- 分析
- LIFULL HOME’S 総研
過去の住みたい街ランキング
過去に実施した住みたい街ランキングはこちらからご覧いただけます。一部調査手法が異なります。
街選びのお役立ち情報
本件に関するお問い合わせ先
株式会社LIFULL(ライフル)
メール:sumai-homes@lifull.com
更新日: / 公開日:2022.02.03





















