LIFULL HOME'Sに2020年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した
"実際に探されている街・駅"のランキング結果です。
買って住みたい街は購⼊物件の順位、借りて住みたい街は賃貸物件の順位です。
九州圏(福岡県)の
ランキング結果を発表します
買って住みたい
九州圏版
「買って住みたい街」ランキング 総評
「唐人町」が前回3位からトップに 地下鉄空港線沿線の人気がさらに高まる
九州圏(福岡県)の「買って住みたい街」ランキングは前回3位だった「唐人町」が1位となりました。前々回から4位、3位、そして今回1位と徐々にランクを上げてきており、福岡市内屈指の人気エリアと言えるでしょう。2位には前回9位からジャンプアップした「藤崎」、3位には前回1位の「西鉄平尾」が2ランク下がったもののトップ3を守りました。
「唐人町」は4位の「大濠公園」にも隣接したエリアで、天神駅や博多駅にも近い福岡市中心部の商業混在の住宅地としてこれまでも人気がありました。同駅と福岡PayPayドームの間に総戸数600戸弱の大型ツインタワーマンションが分譲され、さらに注目度と話題性が高まったことにより1位を獲得したと見られます。
2位の「藤崎」はこれも人気住宅地の百道(ももち)の最寄り駅で、百道エリア人気に加えて200戸強の福岡市内では大規模なマンション分譲などがあり、前回の9位から一気に2位に上昇しています。
3位は前回1位の「西鉄平尾」で、福岡市中心部の「西鉄福岡」=天神まで2駅と交通至便ながら隣接する浄水エリアと並ぶ閑静な住宅地として知られており、以前から根強い人気を維持しています。
以下、4位「大濠公園」、5位「薬院」、6位「高宮」、7位「西新」、8位「姪浜」、9位「六本松」、10位「赤坂」など福岡市中心部の駅名が並んでおり、職住エリアが近接していて短時間で往来が可能な福岡市の特性をよく示す結果となりました。
特に福岡市営地下鉄空港線沿線の街(駅)は、トップ15に6駅がランクインしており、その人気の高さが際立っています。これは空港線の名称のとおり福岡空港に直結し、博多および天神という福岡市内で最も繁華性の高い事業集積地にもアクセスしているためで、交通利便性と生活利便性が両立している結果といえます。また、利便性だけでなく将来の資産性も含めて検討するなら、福岡市営地下鉄空港線の駅を最寄りとするエリアに住みたいというニーズが顕在化しています。コロナ禍においても福岡市中心部への一極集中という状況には変化がなく、首都圏のようなコロナ感染拡大の影響による居住ニーズの変化は認められませんでした。
このように、福岡県では福岡市の中心部に位置するエリアが毎回上位をほぼ独占しており、比較的コンパクトにまとまっている福岡市内でも、とりわけ交通利便性と生活利便性が共に高いところに人気が集中する傾向があります。
ただ、今回16位に「千早」、17位に「香椎宮前」、18位に「香椎」と福岡市東部の各駅が前回から20ランク程度急上昇して上位に登場しているのが注目されます。開発が進んで建設用地が少なくなった福岡市中心部から、徐々に東側方面にマンション開発が進み始めており、それに伴って注目度も高まってきているようです。
借りて住みたい
九州圏版
「借りて住みたい街」ランキング 総評
「博多」が4年連続で1位獲得 西鉄天神大牟田線の沿線も高い人気
九州圏(福岡県)の「借りて住みたい街」ランキングは、「博多」が4年連続の1位を獲得しました。2位は前回3位で「買って住みたい街」でも3位に入った「西鉄平尾」、3位は前回2位の「高宮」で入れ替わりになりました。「博多」の事業集積性と交通利便性は福岡県内だけでなく、九州全域でも群を抜いて高いため、当面の間1位の座を譲ることはなさそうです。
「博多」は鹿児島本線などのJR線各線、福岡市営地下鉄空港線のほか、山陽新幹線や九州新幹線の起点・終点でもあり、バスも遠距離・近距離を問わず多数乗り入れています。また九州に本支社を置く企業の多くは「博多」周辺にオフィスを設置しており、周辺に就業者向けの賃貸物件が多いことも人気の高さの要因です。なお、「博多」は駅周辺がオフィスやテナントビル、ホテルなどが立ち並ぶ大規模商業地で、駅近くに分譲マンション開発の計画もないことから「買って住みたい街」では19位とやや低いランクにとどまっています。
このように、福岡県の賃貸ニーズは圧倒的に「博多」に集中していますが、2位の「西鉄平尾」、3位の「高宮」をはじめ、4位「大橋」、8位「井尻」、13位「薬院」など西鉄天神大牟田線の各駅も上位に多数ランクインしています。これは福岡市南区から大牟田方面へ南下するエリアの賃料水準が落ち着いていること、西鉄線だけでなくバスでも福岡市中心部にダイレクトアクセス可能なことなど賃料と交通利便性のバランスが良好なことによるものと考えられます。
また、「買って住みたい街」で上位に多数登場している福岡市営地下鉄空港線の各駅は、9位に「東比恵」、10位に「大濠公園」、11位に「西新」、17位に「赤坂」がランクインしており、「買って住みたい街」1位の「唐人町」は19位でした。ランキングの動向から、地下鉄空港線沿線エリアは、賃貸ユーザーよりも購入ユーザーからの支持のほうが高いことが分かります。2022年度に予定されている地下鉄七隈線の「博多」乗り入れが開始されると(空港線と同一のホームにはならない予定です)交通利便性の向上が期待されるため、今後「渡辺通」や「六本松」「福大前」などが上位に登場することが予想されます。
なお、コロナの影響によって首都圏の「借りて住みたい街」ランキングで発生している“郊外化”は、福岡県では確認することができませんでした。「博多」および「博多南」など博多エリア、「西鉄平尾」「高宮」「大橋」「井尻」など西鉄線沿線エリアに賃貸ニーズが集まっており、その意味では福岡県内の賃貸ニーズは二極に分散する傾向があるといえます。
買って住みたい・借りて住みたい街ランキング
- 対象期間
- 2020年1月1日 ~ 2020年12月31日
- 対象者
- LIFULL HOME’S ユーザー
九州圏は福岡県を対象とした
- 集計方法
- LIFULL HOME’S に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
- 分析
- LIFULL HOME’S 総研
過去の住みたい街ランキング
過去に実施した住みたい街ランキングはこちらからご覧いただけます。一部調査手法が異なります。
街選びのお役立ち情報
本件に関するお問い合わせ先
株式会社LIFULL(ライフル)
メール:snsc@lifull.com
更新日: / 公開日:2021.02.09






















