住宅購入を考える読者の皆さんのなかには、広々とした一戸建てに憧れのある人も少なくないと思います。

ただ、一戸建てには注文住宅と建売住宅があり、どちらを選ぶかによって、価格や立地、住宅性能なども大きく違うもの。

そこで、今回は注文住宅と建売住宅の違いについて、住まいの窓口のハウジングアドバイザーに教えてもらいました。
「実は違いがよくわかっていない…」という人に向けてわかりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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住まいの窓口にいらっしゃるお客様でも、注文住宅と建売住宅の違いがよくわからないという方は多いです。
はじめに、注文住宅と建売住宅の違いを改めて説明します。

・注文住宅:自分で構造や素材を選んで作成した間取りを基に、ハウスメーカーに建築してもらう住宅

 

・建売住宅:ハウスメーカーが企画した、土地と建物がセットで販売されている住宅。

※新築一戸建て・分譲住宅・分譲一戸建てなどとも呼ばれます。

 

建売住宅は大手のハウスメーカーが土地を買い、同じ仕様の住宅を複数建てて販売するため、価格が安く立地がいい傾向にありますが、間取りが平均的、住宅性能も最低限の場合が多いです。

 

一方で注文住宅は、ハウスメーカーの担当者の提案をもとに一から決めていくため、自由度が高く、住宅性能も高められます。一方で、建売住宅と比べると価格が高くなりやすく、入居までに時間もかかりやすいです。

 

 

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先に挙げた注文住宅と建売住宅の特徴を説明すると驚かれることが多いのが、「注文住宅にすると、住宅性能を高められる」という点です。

 

注文住宅はデザインが自由にできるイメージが強いようですが、耐震性や断熱性(高気密・高断熱)などの性能も自分で選択できます
例えば建売住宅の耐震性能は、耐震等級1の住宅が標準的ですが、注文住宅は耐震等級2や3にすることもできるのです。

 

※建売住宅のなかでも、一部住宅性能の高い注文住宅を手がけるハウスメーカーの建売住宅(分譲物件)は、性能が高くなっています。

 

そのため、住まいの窓口のお客様でもデザインや間取りの自由度だけでなく、性能面を重視したいと、注文住宅を選ぶ方が少なくありません。
決めることが多い分、やや時間はかかるものの、満足度の高い家づくりにしたい方には向いています。

 

一方で、建売住宅を選ぶ方は価格の安さが最優先の方が多いです。
なかには、当初は住宅を希望していたけれど、価格面でどうしても折り合いがつかず、建売住宅を選ぶ方もいます。

 

また、立地がよい物件が多いので、「一戸建てでも駅から徒歩10分以内くらいまでの場所がいい」など、アクセスのよさを重視する方も建売住宅を選びやすい傾向です。

 

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検討途中で住宅種別の希望が変わる方も、たくさんいます。

 

実際に私が担当したお客様でも、

  • お客様自身は建売住宅希望だったが、注文住宅が合う可能性もあったため、注文住宅のハウスメーカーもご紹介。最終的に注文住宅に決められた
  • 注文住宅のみで検討を始め、ハウスメーカーを何社か訪問したけれど、途中で「建売住宅も見てみたい」と希望され、新たに検討することにした

などのケースがありました。

 

住まいの窓口では、ハウスメーカーや物件をご紹介する前にお客様の希望を一緒に整理するのですが、検討初期段階の希望はご自身が知りうる知識やイメージによるものが中心となりがち

 

そのため、特に家に対する強いイメージや希望がなかった人は、モデルハウスや実際の物件を見ていくなかで希望が変わることもよくあります。

ですので、検討の初期段階で注文住宅か建売住宅かで迷いがあるお客様には、「ご紹介した会社をまず一通り見てみてください」とお伝えし、ご自身の検討材料をより具体的にイメージできるようにしてもらっています

 

どちらも一通り見たうえでまだ迷っているお客様には、家に対する希望を書き出して、改めて優先順位を整理することをおすすめしています。
頭の中であれこれ考えるよりも書いて見える形にしたほうが、頭が整理されるからです。

 

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先ほどもお伝えしたように、注文住宅か建売住宅かは、検討を重ねていくなかで変わっていくものです。知識として両者の違いは知っておくとよいですが、どちらがよいかを初めから決める必要はありません。

 

ですので、これから住宅を購入される方には「最初は難しく考えずに動き出してみること」をおすすめします

住まいの窓口のお客様のなかには、「頭の中で(買うことを)1~2年考えていました」などとおっしゃる方もいます。

 

でも近年、住宅価格は上がり続けていますし、そう考えている間にも賃貸住まいなら家賃にお金を支払い続けていたはず。いい物件に巡り合うチャンスを逃していた可能性だってあります。そう考えると、ちょっともったいないですよね。

 

まずは動いてみて、「今じゃないな」と思うならやめることもできます。
頭であれこれ考えるだけでなく、フットワーク軽く行動することを大切にしてみてほしいです

 

※本記事は2023年11月に住まいの窓口noteに掲載された内容です。

 

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