家づくり検討のきっかけとしてよく挙がる、子どもの誕生や成長。子育てしやすい家にしたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は住まいの窓口のハウジングアドバイザーで1児の父、ご自身も注文住宅を建てた経験を持つ高瀬さんにお話を伺いました。
高瀬さんの成功談・失敗談から、子育てしやすい家づくりのポイントを見ていきましょう。
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話し手:高瀬さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
ハウスメーカー・工務店への広告媒体営業を経て、2016年より住まいの窓口のハウジングアドバイザーに。立ち上げ時期から参画し、ビジョンの制作からサービス設計、スタッフ教育までを手がけ、サービスの拡大に尽力。現在はビデオ通話相談グループのグループ長を務める。
子育てしやすい家づくりのポイント7選
(1)玄関のドアと公道の距離はなるべく空けて広く

私の家は、できるだけ建物面積を広くするために建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)ギリギリで建てたのですが、その分玄関を出るとすぐ道路になってしまいました。
※建ぺい率は都心だと80%、郊外50%程度。
子どもが小さいうちは、走り回って一人で外に出てしまうことがよくあるので、外に飛び出してしまう危険性もあります。
子育てしやすい家にするなら、できるだけ道路から家までの距離をとるようにするとよいと思います。
(2)玄関収納はたっぷりめがマスト!

子育てしやすい家にするなら、玄関収納はマストな設備だと感じます。私の家でもっと広くしておけばよかったと思うところです。
ベビーカー、傘、コート、外に遊びに行く道具などを閉まっておくのに便利なので、ぜひ広めにとってください。子ども用品は何かとかさばるので、玄関に限らず収納スペースはたくさん用意しておくとよいと思います。
(3)玄関入ってすぐ洗面所とランドリー収納で、時短・家事ラクになる

玄関の近くに洗面所を設けておくと、子どもが外遊びから帰ってきてもすぐに手洗い・うがいができて衛生的ですし、感染症対策にもなります。トイレやお風呂などもその続きで済ませられる間取りだと、より便利ですね。
さらに、わが家はランドリーに収納タンスを設置し、洗面所で身支度をすべて済ませられるようにしました。朝少し混み合うデメリットはあるものの、子育てしやすいだけでなく、支度の時短や家事ラクにもつながるのでおすすめです。
(4)天井高は2.7mだとのびのびできる
一般的な家の天井高は2.4mで、その次に多いのが2.7mといわれています。天井高を高くするとその分費用がかかってしまうことも多いので、私は2.4mを選択しました。
ただ、建ててみると、2.4mだと子どもを“高い高い”するときに意外と低く感じました。ご自身の身長にもよりますが、個人的には2.7mのほうがのびのび空間が使えて子育てしやすいと感じます(ちなみに私高瀬の身長は174cmです)。
なお、天井高に関連して、リビングに開放感を求めて吹き抜けをつくりたいという方も多いと思いますが、吹き抜けをつくると耐震等級が下がってしまいがちなので、注意が必要です(工法によっては等級を維持しながら吹き抜けをつくることも可能です)。また、吹き抜けは暑さ・寒さを防ぐには不向きなことも覚えておくとよいでしょう。
(5)リビングは広さと窓の位置に注意

お子さんが小さいうちは、どの家庭でもリビングが子どもの物で埋まってしまいがち。小さな子どもからは目を離せないので、子ども部屋に物を置くより、どうしてもリビングに置くことになってしまうからです。
子育てしやすい家にするには、リビングをできるだけ広くとるのがおすすめです。
また、防犯面で注意してほしいのは窓の位置ですね。私の家はリビングに大きな窓を設けましたが、外から中の様子が丸見えになってしまったため、ずっとカーテンを閉めたまま。リビングが道路や外に面しているご家庭も多いと思いますので、窓の位置や大きさはよく考えて設置したほうがよいです。
(6)子どもの安全・成長にプラスになる設備は?

お子さんが小さいうちは、ドアの開け閉めで指を挟まないかも心配になりがちです。その点、全館空調を取り入れると各部屋の開け閉めの必要がないので、リスクを回避できます。全館空調は、室温のことで家族間で喧嘩になりにくいという点でもおすすめです。
また、私が家に取り入れた設備で意図せず子育てのしやすさに貢献しているのが、手すりや段差のない床といった、老後を意識したバリアフリー設備。
トイレから立ち上がるときに意外と手すりを子どもも使っていて自立に一役買っているので、子育て中のご家庭にもおすすめです。
(7)飾り棚、飾り壁は多めにつくる

子どもが保育園、幼稚園に通うようになると、作った作品を持って帰ってくることが増えます。子どもの作品を飾る壁や棚はあるに越したことはないです。家族の写真を飾ることも多くなると思いますので、飾れるスペースをあらかじめ用意しておくのもおすすめです。
※本記事は2022年3月に住まいの窓口noteに掲載された内容です。
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