家を建てたい! と考えたとき、土地を所有していない人がまず取り組むのが土地探し。「どこのエリアにするか」「周辺はどんな環境だとよいのか」など悩むことも多いはず。
実際、注文住宅を購入するまでに一番時間がかかるのが「土地探し」のプロセスなんです。

そこで今回の記事では、土地探しに関連して「意外と知られていないけれど、知っておくとよいこと」をご紹介します。
自身も注文住宅の建築経験がある、住まいの窓口のハウジングアドバイザー・勝田さんに話を聞きました。

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話し手:勝田さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
2016年のサービス立ち上げ当初から、住まいの窓口に携わる。首都圏エリアの複数の店舗での相談やビデオ通話相談などを担当。プライベートでは3人の子どもを持つ父親で、自らも子どもの成長にあわせて注文住宅の購入や売却に取り組んだ経験を持つ。

電線が近いと、電線に鳥がとまりやすくなります。そのため、庭に設けた洗濯物の干場の付近や駐車スペースのそばに電線がある、などとなるとフンが落ちてきてしまい、洗濯物や車が汚れてしまう可能性があるんです

 

こうした土地を購入するなら、洗濯物は室内に干す、駐車スペースには屋根をつけるなどの対策が必要となる場合もあることを覚えておきましょう。

 

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これは住まいの窓口に来られたお客様の実例なのですが、早朝に近所のニワトリの鳴き声がうるさくて生活に支障をきたすほどなので、別の場所に引っ越したいという方がいらっしゃいました。動物の鳴き声も程度によっては騒音と化すんですね。

 

このような問題は早朝にその場所を訪ねてみないと分かりません。
昼間に土地や物件を見学する方は多いのですが、意外と早朝や夜にその場所を訪ねてみると分かることも多いもの。候補の土地は、時間帯を変えて複数回見学するのがおすすめです

消防署や病院がそばにあれば何かあったときにも安心と考える人もいると思います。ただ、消防署や病院(救急を受け入れている病院)が近いと、消防車や救急車のサイレンやアナウンスなどが気になることも。慣れれば気にならなくなることも多いようですが、音に敏感な人は考慮しておく必要があります。

 

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音に敏感な人が同じく気をつけたいのは、24時間営業のお店が近くにあるかどうか。特にコンビニは近くにあると便利な反面、駐車場に止まっている車やバイクの音がうるさかったり、深夜まで人が集まって話し込んでいたり、と騒がしいことも多いと覚えておきましょう。

幹線道路沿いは利便性がよい反面、騒音や小さいお子さんを持つご家庭は安全面などで気になるポイントも多い場所。
加えて、幹線道路沿いで考慮したいのが「振動」と「視線」です。

 

幹線道路沿いは、大型のトラックやバスが通ることも多いので、木造の古い造りの住宅だと揺れてしまうことがあります。住まいの窓口に過去に相談に来られたお客様でも、幹線道路沿いにお住まいで振動がひどく、お子さんの勉強に支障が出ているという方がいました。

 

幹線道路沿いで信号が近くにあったり、渋滞したりしやすいような場所は、自分の家の前で車が止まっていることもしばしば。道路沿いに窓があると人の視線が気になることもあります
この場合は、鉄筋コンクリート造りにする、窓の位置を工夫するなどが必要です。

土地は土地でも、通常の宅地を購入すると、周りは昔からそのエリアに住んでいる人ばかりで地域のコミュニティに入っていけないことがあります。

 

一方で、不動産会社などが所有している土地を複数に分けて販売している「分譲地」なら、周りも同じ時期から住み始める人が多く、仲良くしやすくなります。
私の実体験ですが、分譲地を購入したときに近所でグループLINEをつくり、不審者情報などを共有していたことがありました。助け合いがしやすい土地が良いのなら、分譲地を選ぶのも一つの手です

 

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工場の近くの土地だと、音やニオイ、飛散物などが気になることがあります
例えば、大型のトラックが出入りしていてうるさい、鉄工所が近くにあると鉄粉がつくなどは聞いたことがある人もいるかもしれません。住まいの窓口に来られたお客様では、パン工場が近くにあり、その匂いがふとんにつくのが嫌だという方もいました。

 

他の例にも言えることですが、「不快」や「気になる」と思うレベルは人それぞれ。工場の近くは何かと気になる点が多くなりがちなので、どんな工場で、生活にどんな影響があるのかを必ず確認しておきましょう。

近くに公園や川など、自然と触れ合える場所が近くにあることを希望する人も多いと思います。ただ、自然が近い=虫も多いことは意外と忘れられがちです

 

対策としては、網戸などに虫よけ剤等を設置したり、照明に集まる虫のリスクを減らすため、建物の外に照明をつける場合などは窓から離れた場所に配置したりします。街灯が近くにあれば、窓や間取りの配置を工夫したりするのも一つでしょう。

 

※本記事は2022年8月に住まいの窓口noteに掲載された内容です。

 

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