LIFULL HOME’Sでは、2022年8月に土地を買って注文住宅を建てた人に家づくりに関するアンケート調査を実施。その結果から、家づくりの過程で重視したことや苦悩したことなど、様々な傾向が明らかとなりました。

今回はその調査結果の中から、注文住宅検討者が「家づくりで『こだわったこと』」をピックアップ。
上位にランクインした5つのポイントについて、住まいの窓口のハウジングアドバイザー・山崎さんと見ていきます。

注文住宅について住まいの窓口に相談する住まいの窓口とは注文住宅を探す

話し手:山崎さん(住まいの窓口ハウジングアドバイザー)
富山県出身。ブライダル業界勤務を経て、「違う業界でもお客様の一生に一度の経験に携わりたい」と住まいの窓口のハウジングアドバイザーに転身。神奈川県、東京都の店舗をメインに担当。趣味は読書とお笑いで、霜降り明星が好き。

「住宅性能」を重視される方の理由としては、「今の家が寒い」「夏涼しくて冬暖かい家がいい」などが多いです。

 

注文住宅というと「間取りの自由度」に目が行きがちなのですが、実は住宅性能を高くできることも注文住宅の大きなメリット。建売住宅と注文住宅の価格差が生じるのは、住宅性能が高いことも一因なんです。

 

高気密・高断熱にすると夏は涼しく冬は暖かい家が実現できるだけでなく、光熱費など購入後のランニングコストを抑えられるので、購入してからの総費用は建売住宅より抑えられることもあります。

住まいの窓口の相談でもそうしたお話をすると、納得されるお客様が多いですね。

 

注文住宅について住まいの窓口に相談する 高気密・高断熱住宅の住宅カタログを探す

「住宅の耐震性」も気にされる方が多いです。耐震性について細かく知識があるというより、「なんとなく地震が怖いから強くしておきたい」という方が大半だと感じます。近年、地震が頻繁に起きているからかもしれません。

 

上位5つではないものの、「災害に強いエリア」もランクインしています。実際ハザードマップを気にされる方は多いので、土地の災害への強さと、建物の災害への強さの両方を重視されているようです。

 

耐震・免震・制震住宅の住宅カタログを探す

各部屋には必ず収納がほしい、ウォークインクローゼット、シューズインクローゼット、ファミリークローゼット、玄関回りの収納がほしいなどのリクエストは住まいの窓口のご相談でもよく聞かれます。
収納を重視される方は、たいてい「今の家に収納が少ないから」とおっしゃいますね

 

ただ収納をどこにほしいのか、具体的なイメージがある方とそうでない方がいます。 例えばお子さんがいる方だと、ヒアリングしていくなかで「子どものおもちゃの収納がほしい」などの意見が出てきたりしますね。希望の住まい像が見えると、具体的な数やほしい場所が見えてくるのだと思います。

 

収納が得意な会社を探す

生活動線は、

  • 洗濯する場所と洗濯物を干す場所が隣同士で時短になる
  • 玄関、シューズインクローゼット、リビングがひと続きで、リビングから出てシューズインクローゼットで身支度をしてすぐに出かけられる

などの間取りの工夫を指します。「家事をラクにしたい」と希望される方は多いものの、生活動線も具体的なイメージができていない人がほとんど。

建築会社を訪問して、実際に間取りの提案があってから意識するようになるポイントだと思いますね。

 

生活導線デザインにこだわる家の事例を探す

間取りは、注文住宅を希望される動機として最も多い印象です。注文住宅を希望されるきっかけとなるところ、ともいえるでしょうか。
第2位の生活動線とも関わりが深いポイントです。

 

ただ、「こだわりたい」の程度は人によって様々。具体的にイメージがある方もいれば、「具体的なイメージはないけれど、ネット上で建売住宅の間取りを見てもピンとくる物件がなかったから注文住宅がいいなと思った」というような温度感の方もいます。

 

住まいの窓口のお客様から間取りのご希望として私がよく聞くのは、

  • 子どもが必ず親と顔を合わせるタイミングを作りたいからリビング階段にしたい
  • 水回りは1ヶ所にまとめたい

などですね。

 

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ランキング上位5つ以外だと、「交通利便性」はみなさん気にされますね。注文住宅に限らず、住宅購入を検討される方が気にされるポイントです。
具体的には、職場やご実家へのアクセスなどが挙げられます。

 

注文住宅なら間取りは自由にできますし、様々な機能や設備を自分で選択できますが、利便性はマンションや建売住宅のほうがよい場合が多いです。
もちろん利便性も間取りも性能も全部思い通りにできたらいいですが、その分価格が高くなってしまう、利便性がよいところに土地が見つからないなど、すべての希望がかなうことはそうありません。

 

ですので、ご自身の予算内でアクセスのよさを優先するのか、かなえたい間取りや性能などを優先するのか。優先順位、どこなら譲れるかを考えていくことになります。

 

注文住宅を購入される方の場合、利便性も大事だけれど、家族で過ごせる広い空間など、家そのものに対する希望やこだわりが強いと考えられます。
このランキングはそうした傾向を反映していると思いますね。

自分のこだわりを反映した家づくりをするためには、漠然とでもいいので優先順位をつけておくことが大切です。

建築会社を訪問する中で優先順位は変わっていくものなので、最初から決めきる必要はないですが、なんとなくでも希望を決めておくと合う建築会社を見つけやすくなります。

 

あとは、最初から「この希望はかなわない」などと決めつけないことも大切ですね。
希望の優先順位が途中で入れ替わり、ほかの希望の優先度が下がったことで、意外と無理だと思っていた希望がかなうこともあります。

 

建築会社の担当者、住まいの窓口のような無料相談サービスのアドバイザーなど、実現性にかかわらずに希望はすべて話すことを心がけてみてください。どうしたらかなうか、プロと検討してみると意外と解決策があるものですよ。

 

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※本記事は2023年1月に住まいの窓口noteに掲載された内容です。

 

注文住宅について住まいの窓口に相談する 注文住宅の事例を探す

注文住宅購入経験者がこだわったことの上位5位は、「間取り」「生活動線」「収納」「住宅の耐震性」「住宅性能(高気密・高断熱、省エネなど)」という結果でした。

 

下記の記事には他の調査結果も掲載しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

 

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