平屋の場合、2階建て以上の家と同じ居住スペースを確保するためにはより広い土地が必要となります。4人家族で平屋に住む場合、建物と土地はそれぞれ何坪くらいあれば快適に暮らせるのでしょうか。
この記事では、4人家族に適した住居の広さと必要な土地の広さ、平屋のメリットや間取り例などをまとめて解説します。
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4人家族で平屋の場合、何坪必要?

4人家族で平屋に住む場合、建物と土地はそれぞれ何坪程度あれば暮らせるでしょうか。ここではまず、国土交通省が「住生活基本計画」で示す基準をもとに、必要な面積について見ていきましょう。
建物の坪数の目安
住生活基本計画によれば、4人家族で暮らすのに最低限必要な広さ(最低居住面積水準)は「50平米」とされています。一方、快適な暮らしに必要な面積である「誘導居住面積水準」には、都市型と一般型の2種類があり、都市型では95平米、一般型では125平米が目安となっています。
都市型は都市部の集合住宅、一般型は郊外の一戸建てを想定した広さです。このように、必要な広さと快適な広さには大きな開きがあり、住むエリアやライフスタイルによっても異なります。
現実的に考えると、4人家族で50平米以下に暮らすのでは手狭に感じられてしまうので、少なくとも最低居住面積水準はクリアするのが望ましいといえます。なお、1坪を3.3平米として計算すると、50平米は約15坪、95平米は約29坪、125平米は約38坪となります。
(出典:国土交通省『住生活基本計画における「水準」について』)
土地の坪数の目安
平屋は、2階建て以上の家と同じ延床面積を確保するためには、より広い土地を必要とします。仮に建ぺい率を50%と想定すると、必要な土地の広さは単純計算で建物の坪数の2倍です。
この条件で最低居住面積水準(50平米=約15坪)の平屋を建てるなら、土地は約30坪、誘導居住面積水準(95~125平米=約29~38坪)の平屋を建てるなら、土地は58~76坪必要となります。
建ぺい率はエリア・用途地域によっても異なり、たとえば閑静な住宅街にあたる「第一種低層住居専用地域」では、30%と設定されているケースもあります。その場合は、さらに広い土地が必要となるため、建ぺい率にも注意しながら土地の広さを検討することが大切です。
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子育て世帯が平屋を選択する4つのメリット

平屋には2階建て以上の建物にない、さまざまな魅力があります。ここでは、子育て世帯が住むことを想定し、平屋のメリットを4つに分けて見ていきましょう。
バリアフリー性が高い
平屋は階段移動がないため、小さな子どもがいても安心して生活できるのが魅力です。また、段差の少なさは、高齢になってからの暮らしやすさにもつながります。
さらに、すべての空間がワンフロアに集約されるため、家族間のコミュニケーションが生まれやすいのも特徴といえるでしょう。
生活動線が効率的
上下階を行き来する必要がないため、生活動線が効率的になるのもメリットです。家事や掃除などの負担が軽くなるだけでなく、洗濯物を干すときなども、子どもからあまり目を離さずに済むのが特徴です。
メンテナンスの負担が小さい
平屋のメンテナンスは、2階建てのように大掛かりな足場を組む必要がないため、特に外壁の修繕コストを抑えやすい面があります。また、普段のちょっとした修理やDIYなども、平屋であれば上下移動がないため、比較的労力が小さいでしょう。
設計の自由度が高い
平屋は構造上の安定性に優れるため、コの字型やロの字型といった特殊な形状も実現しやすいです。中庭のある家など、2階建て以上ではなかなか実現が難しい設計も可能なため、デザイン性を追求しやすいといえます。
また、高さ制限に引っかかるリスクが小さいため、天井高を確保してリビングの開放感を確保するなど、室内空間のアレンジも行いやすいのが特徴です。
4人家族に適した平屋の間取り例

4人家族で暮らす住まいとして平屋が適しているかを考えるには、実際の物件を参考にしてみるとイメージが湧きやすくなります。ここでは、LIFULL HOME’Sに掲載されている物件のなかから、2つ紹介します。
家族の交流を図りやすい間取り

こちらの物件は、真ん中にLDKがあるので家族同士のコミュニケーションが取りやすい間取りだといえるでしょう。水回り設備が近くにまとめられており、各部屋にも移動しやすいつくりとなっています。
アイデア次第で、庭を活用できる物件

こちらの物件は間取りとしてはコンパクトですが、広い庭があります。LDKからウッドデッキを通じて庭に出られるので、開放感を感じられるでしょう。
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平屋を選択するときの注意点と対策

平屋を選ぶメリットはたくさんありますが、同時にいくつか気をつけておきたい点があります。例えば、平屋では建物の中心の日当たりや風通しが悪くなりやすいので、窓や通気口の配置を工夫する必要があるでしょう。
また、周りに高い建物があるとプライバシーの問題が発生するため、フェンスや生垣を設置したり、窓の配置やサイズを考慮したりすることも大切です。
そして、平屋はどうしても総二工夫をすれば建築費用を抑えられます。
家づくりのことが気になり始めたら、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」に相談をしてみてください。
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記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:4人家族で平屋に住むなら、何坪必要?
A:国の基準に照らしてゆとりのある暮らしを考えるなら、1坪を3.3平米として計算すると、約29坪~38坪は必要になるでしょう。ただ、この坪数は居住面積なので、必要な土地の広さを考えるには、建ぺい率などを基に計算する必要があるので注意しましょう。
Q:平屋を選択するメリットは?
A:主なメリットとして、「バリアフリー性が高い」「生活動線が効率的」「メンテナンスの負担が小さい」「設計の自由度が高い」といった点が挙げられます。将来的な暮らしのことも考えて、平屋を選ぶかどうかを検討してみましょう。
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