上棟式(じょうとうしき)とは、建物の骨組みができた段階で実施される儀式であり、さまざまな形で行われます。

初めて家づくりを行うときには、どのように対応すればよいか分からず、悩んでしまうこともあるでしょう。また、上棟式の際、工事関係者の方に対して何か差し入れが必要なのかと考えてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、上棟式や差し入れについて、事前に確認しておいた方がよいポイントを解説します。

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上棟とは、木造住宅を建築するときに建物の骨組みが完成した状態のことを指します。場合によっては、上棟式という形で儀式を行うケースがあり、工事が最後まで無事に完了することを願う目的で執り行われます。

 

また、上棟式には施主が工事関係者を労うといった意味も込められており、食事や飲み物などを差し入れたり、地域によっては地元の神主を招いて祝詞をあげてもらい、建物を清める儀式を行ったりする場合もあります。

 

一方、神主を呼ばずに上棟を担当するハウスメーカー(住宅メーカー)が段取りを整えて、小規模で行うケースも増えてきています。

 

いずれにしても、地域性や施主の考え、ハウスメーカーの判断などが関係してくるので、上棟式を行うかどうかは事前によく確認しておくことが大事だといえます。

 

住宅の建築に携わっている工事関係者に対し、「何か差し入れをしたい」と考えている場合は、上棟時がよいタイミングだといえます。

 

家づくりを依頼していても、現地になかなか足を運べていないというケースであれば、上棟時は工事の途中経過を見に行くよい機会であるため、ついでに差し入れを渡しやすいでしょう。

 

また、上棟とは住宅の屋根を支える棟木(むなぎ)という木材を取り付ける作業のことであり、家づくりにおいては見せ場であると同時に、「施主に見てもらいたい」と考える大工さんもいます。そのため、都合が合うのであれば、上棟式を前向きに検討してみるといいでしょう。

 

差し入れを持っていく時間帯としては、大工さんの休憩時間や仕事終わりがよいです。上棟式を行うかどうかも含めて、上棟の時期をあらかじめハウスメーカーの担当者に確認しておくとスムーズに進めやすいです。

 

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差し入れはこちらの都合で何でも持っていってよいというものではなく、大工さんの視点で考えて喜ばれるものを持っていくことが大切です。

 

金額のかさむものはかえって気を使わせてしまう場合があるため、お弁当や軽食、飲み物などがよいでしょう。

 

具体的には、次のようなものが挙げられます。

差し入れで喜ばれやすいもの

  • お弁当(ボリュームや個数に気をつける)

  • 飲み物(コーヒー、お茶、スポーツドリンクなど)

  • お菓子(小分けになったものがよい)

  • 暑さ対策につながるもの(アイス、ゼリー、冷たいおしぼりなど)

  • 寒さ対策につながるもの(カイロ、温かい飲み物など)

差し入れで持っていくものは、基本的に休憩中に食べやすいものや消化によいものを選んでみるとよいでしょう。工事中は手が汚れている場合もあるため、手で直接ふれずに食べられるものもよいといえます。

 

手作りのものは衛生面を気にされる方もいるため、控えた方が無難です。おかずのようなものであれば、ごはんと一緒に食べやすいものや持ち帰って食べられるものの方がよいでしょう。

 

また、ご祝儀については受け取りを断っている会社もあるため、渡したい場合はハウスメーカーの担当者にあらかじめ確認しておきましょう。どのようなものを持っていくにしても、事前に確認をしておく方がよいといえます。

 

一方、差し入れであまり持っていかない方がよいものとして、以下のものが挙げられます。

差し入れで持っていかない方がよいもの

  • 暑さで傷んでしまいやすいもの
  • 手作りのもの など

暑さで傷んでしまいやすいものとしては、生ものなどが挙げられるでしょう。食中毒などの心配があるので、差し入れとして持っていくのは控えた方がよいといえます。

 

また、夏の暑い時期には溶けやすいチョコレートなども避けた方が無難です。

 

最近はスーパーなどで購入したものを差し入れとして持っていくのが一般的になっており、衛生面も考慮して手作りのものはできるだけ避けるようにしましょう。

 

差し入れを持っていくときには、大工さんの休憩時間を見計らって行くようにしましょう。作業中に話しかけてしまうと事故の危険性があるため、あらかじめ休憩時間を確認してから行くことが大事です。

 

また、せっかく差し入れを持っていっても量が足りないといけないので、数は多めに持っていく方が無難です。飲み物であればペットボトルにするなどして、余ったら持ち帰れるようなものを選んでみましょう。

 

そして、現地に出向くときは現場の様子を確認するだけでなく、近隣の方にも挨拶をしておくとよいでしょう。

 

住宅の建築にあたっては、工事関係者や車両の出入り、騒音などで近隣に迷惑をかける恐れがあるので、一言でも挨拶をしておく方が家づくりを円滑に進めることにつながります。

 

差し入れに関してはケースバイケースなところがあるので、不明な点は自分で判断をするよりも、ハウスメーカーの担当者に確認をした方が早い部分もあります。

 

上棟式や工事関係者への差し入れなど、初めて家づくりを行うときは何かと分からないことが出てくるものです。

 

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どのような形で家づくりを進めていくのか流れが分かれば、安心して一つひとつのことに取り組んでいけるはずです。家づくりを検討し始めた段階で、まずは気軽に相談をしてみてください。

 

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上棟式は必ず行わなければならないもの?

上棟式を行うかどうかは、施主の考えや地域の慣習、ハウスメーカーの判断などによります。最近は上棟式が行われないケースもありますが、工事の経過をチェックしたり、工事関係者に差し入れを持っていったりする意味合いなども含めて、上棟式を行うケースがあります。

差し入れでは何を持っていけばいい?

差し入れで持っていくものとして適しているのは、お弁当や飲み物、お菓子などが挙げられます。手を汚さずに食べられる小分けになったものや、そのまま持って帰れるものが喜ばれるでしょう。ご祝儀などを渡すときはいきなり持っていくのではなく、事前にハウスメーカーの担当者に確認する方が無難です。

 

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更新日: / 公開日:2025.01.24