車を大切に保護するために、ビルトインガレージを検討することもあるでしょう。この記事では、インナーガレージとの違いや設置するメリット、費用、注意点などを解説します。
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ビルトインガレージとは

ビルトインガレージとは、駐車スペースを建物の一部に組み込んで、シャッターやドアなどを設置したガレージのことを指します。
敷地内に駐車スペースを設ける場合と比べて、土地を有効活用できるので人気がある方式だといえるでしょう。
似たような言葉にインナーガレージというものがありますが、基本的にビルトインガレージと同じ意味です。
ちなみに、ビルトインガレージやインナーガレージを設けた家そのものをガレージハウスといいます。
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ビルトインガレージの4つのメリット

ビルトインガレージを設けることで、多くのメリットが得られます。各メリットについて、ポイントを解説します。
- 車を雨風や紫外線などから守ることができる
- 盗難やいたずらなどの防犯面で安心できる
- 駐車スペースから室内への移動がラクになる
- 駐車スペース以外としても活用できる
車を雨風や紫外線などから守ることができる
ビルトインガレージにすることで、車を雨風や紫外線から守れるようになります。
屋外の駐車スペースの場合、屋根を設けていたとしても雨風で車が汚れたり、強い風で飛んできたもので車体が傷ついたりしてしまうことがあります。
ビルトインガレージであれば、車を屋内で保管できるので雨風や紫外線などの心配をする必要がありません。悪天候のときであっても、気にしなくてよいというメリットがあります。
盗難やいたずらなどの防犯面で安心できる
屋内に駐車をすれば防犯性が高まるので、車の盗難やいたずらなどの心配をせずに済みます。
シャッターに鍵をかけることによって、外からはどのような車を止めているかが分からないので、セキュリティを向上させられるでしょう。
駐車スペースから室内への移動がラクになる
ビルトインガレージのよい点は、一度屋外に出なくても車の乗り降りができることです。買い物帰りで荷物がかさばるようなときでも、屋内に車が止められれば荷物の搬入などがラクになるでしょう。
また、ビルトインガレージの近くに収納庫やキッチンを配置すれば、運び込んだ荷物を片付ける負担が減ります。
悪天候時に傘をさす必要がないので、小さな子どもや高齢者などがいる世帯にとっては、乗り降りの負担軽減につながります。
駐車スペース以外としても活用できる
ビルトインガレージは、車を止めることを目的としていますが、駐車スペース以外としても活用できます。
たとえば、家族でバーベキューを楽しむときにビルトインガレージを活用すれば、床が汚れてもすぐに水で流せるので、後片付けもラクです。
また、子どもの遊び場として使ったり、趣味のスペースとして用いたりすることもできるでしょう。居住スペース以外の部分で、多目的に活用できるスペースとして検討してみるのもよいといえます。
ビルトインガレージを設置するのにかかる費用

実際にビルトインガレージを設置する際の費用がどれくらいかかるのか、気になる人も多いでしょう。設置費用は施工する広さによって、大きく変わってきます。
そのため、まずはどれくらいの広さのガレージが必要であるかを検討してみましょう。
車1台あたりに必要な広さは「4坪~6坪(約13平米~20平米)」程度が目安です。
また、国土交通省が公表している「駐車場設計・施工指針について」という資料によれば、必要とされる広さは次のとおりです。
ビルトインガレージに必要な広さの目安(車1台分)
軽自動車:奥行き3.6m×幅2.0m(約7平米)以上
小型車:奥行き5.0m×幅2.3m(約12平米)以上
普通自動車:奥行き6.0m×幅2.5m(約15平米)以上
- (参考:国土交通省『駐車場設計・施工指針について』)
上記のように、車の種類や大きさによっても必要な広さは異なってきますが、運転席のドアを開いたときに、車の乗り降りに支障がない広さの確保は最低限必要です。
車が出入りする間口の広さは2.0~2.5mが必要であり、車いすを使用する場合は3.53m以上が必要であると定められています。
ビルトインガレージを設置することで、居住スペースが圧迫されて、住みづらくなってしまわないかをよく確認しておきましょう。
具体的な設置費用については、工事を依頼する会社によって異なりますが「坪単価50万~80万円程度」がひとつの目安となります。
そのため、車1台分のビルトインガレージを設置するときには、「200万~480万円程度」の費用がかかる計算です。
家を建てる際にビルトインガレージの設置を検討する場合は、建築費用が予算オーバーとなってしまわないかをチェックし、必要な広さを決めましょう。
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ビルトインガレージを設置するときの注意点

ビルトインガレージは屋内に設置するという特性上、家を建てた後に設置するのは難しいといえます。そのため、家づくりを行うときに設置するかどうかを検討してみましょう。
ただ、前述のとおり設置するためにはそれなりの費用がかかってくるため、資金計画に無理がないかをよく確認しておくことが大切です。ほかにも、以下のような注意点があります。
設置するときの注意点
- 騒音や換気対策が必要になる
- ガレージの上に部屋をつくる場合には、断熱性や耐震性に注意する
- 住宅の延床面積の5分の1を超える部分については、固定資産税がかかる
ビルトインガレージは屋内に駐車スペースを設けることになるため、騒音や換気が気になる場合があります。
間取りを確認して、ビルトインガレージに隣接する部屋に影響がないかを調べたり、部屋の配置を工夫したりしてみましょう。
また、ガレージの上に部屋を設けるときには、断熱性や耐震性に気をつける必要があります。熱がこもったり、振動が生じたりすることで住環境に悪影響が出ないように考慮することも大切です。
さらに、延床面積が全体の5分の1を超える部分については、固定資産税がかかってしまう点にも注意が必要だといえます。
ビルトインガレージとしての機能を確保しつつも、むやみにスペースを広げないことも重要です。
家づくりにおいて、ガレージを設けるかどうかで悩んだときは、第三者の中立的なアドバイスを参考にしてみるとよいでしょう。
LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」では、ハウジングアドバイザーが家づくりの基本から、ていねいにアドバイスしてくれます。
ガレージの設置に実績のあるハウスメーカーを紹介してもらうことも可能なので、まずは気軽に相談してみてください。

記事のおさらい
ビルトインガレージとは?
ビルトインガレージは駐車スペースを建物の一部に組み、シャッターやドアなどを設置したガレージのことです。土地を有効活用できるため、人気があります。
ビルトインガレージを設置するメリットは?
ビルトインガレージを設けることで、車を雨風や紫外線などから守ることができ、盗難やいたずらなどの防犯面を強化できます。
また、屋内で車の乗り降りができるので生活動線がラクになり、駐車スペース以外としても活用できるなどのメリットがあります。
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