注文住宅で家づくりをするときに、土地がない場合は土地探しから始めることになります。土地は自分で探す方法もありますが、見つけるのに時間がかかったり、建築条件に合う土地を探したりするのに苦労することがあるでしょう。
家を建てることを前提とした土地探しなら、ハウスメーカー(住宅メーカー)に依頼をしてみるのも一つの方法です。この記事では、ハウスメーカーに土地探しを依頼するときのポイントや注意点などを解説します。
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注文住宅の土地探しでハウスメーカーに依頼するときのポイント

注文住宅で家づくりを行うとき、家を建てるエリアにもよりますが、土地探しに意外と時間がかかるケースがあります。自分で土地を見つけるよりも、ハウスメーカーに土地探しの段階から相談をする方がスムーズにいく場合があるでしょう。
ただし、ハウスメーカーに土地探しを依頼するときは、同じ会社に家を建ててもらうことも前提となります。土地の形状や法規制などによって、建てられる家は異なるからです。
そのため、ハウスメーカーに土地探しを任せるときは、家を建てることもお願いしたいと思えるような会社を選んでみましょう。土地から建物のことまでトータルで相談できるところであれば、イメージに合わせた家づくりを進めやすくなるはずです。
土地探しに強いハウスメーカーを選ぶときのポイントとしては、分譲地を持っていたり、グループの系列に不動産会社が入っていたりする会社を選んでみるとよいでしょう。土地探しにノウハウを持つ会社に依頼をすることで、家づくりをスムーズに進めやすくなるといえます。
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ハウスメーカーに土地探しを依頼する5つのメリット

ハウスメーカーに土地探しをお願いするメリットとして、次の5つの点が挙げられます。各メリットについて、ポイントを解説します。
ハウスメーカーに土地探しを依頼する5つのメリット
- インターネットでは公開されていない土地の情報を教えてもらえる可能性がある
- 建築したい家の形状に合わせた土地探しを行える
- 土地の購入費用も含めて住宅ローンを組む場合の手続きがスムーズに行える
- 土地の仲介手数料が不要となるケースがある
- 家づくりに関する手間や労力を省力化できる
インターネットでは公開されていない土地の情報を教えてもらえる可能性がある
ハウスメーカーに土地探しを依頼することで、インターネットでは未公開となっている土地の情報を教えてもらえる可能性があります。特にグループ会社として系列に不動産会社があったり、提携している不動産会社があったりするハウスメーカーであれば、土地に関する情報を多く持っているでしょう。
また、自社で分譲地を持っている会社なら、土地探しもスムーズに進めやすくなります。できるだけ早めに相談をして、有益な情報をもらえるようにしましょう。
建築したい家の形状に合わせた土地探しを行える
ハウスメーカーに土地探しを依頼することには、土地の購入で失敗しにくくなるメリットがあります。建てたい家のイメージに合わせて土地を探すことができるため、後から失敗する可能性が低くなるでしょう。
土地の形状や法規制などによって、理想どおりの家が建てられないケースがあるため、まずは家づくりのイメージをハウスメーカーにきちんと伝えることが大切です。満足のいく家づくりを進めるために、土地探しに強いハウスメーカーを選びましょう。
土地の購入費用も含めて住宅ローンを組む場合の手続きがスムーズに行える
家を建てることを前提に土地探しを行う場合、土地の購入費用も住宅ローンに含めることができます。住宅ローンの審査においては、見積書や建物の設計図などを提出する必要があるので、初めからハウスメーカーに依頼をする方が手続きをスムーズに行えます。
住宅ローンの手続きを簡素化できるため、スケジュールに余裕を持つことができるでしょう。
土地の仲介手数料が不要となるケースがある
購入する土地を不動産会社から紹介してもらった場合、通常は仲介手数料が発生します。仲介手数料は法律によって上限額が決められており、たとえば2,000万円の土地を購入するときの仲介手数料は、最大で72万6,000円となります。
しかし、ハウスメーカーが土地の売り主であれば、仲介手数料が不要になるケースがあるので費用を節約できる可能性があるでしょう。
家づくりに関する手間や労力を省力化できる
土地探しの段階からハウスメーカーに相談できれば、家づくりにかかる手間や労力を省力化できます。土地に関する相談だけでなく、建てたい家の相談も含めてコミュニケーションが図れるので、負担軽減につながるはずです。
注文住宅は、プランを立ててから物件の完成までに1年程度の時間を要するため、いろいろと不安を感じる部分もあるでしょう。そうしたときに、いつでも相談できる窓口があることで、安心しながら家づくりを進められます。
土地探しを行うときにチェックしておきたい項目

土地探しをハウスメーカーに依頼する場合でも、どのような基準で土地を判断すればよいかは理解しておく必要があります。特に以下の項目についてチェックしておくことが大切です。
土地探しのチェック項目
- 土地の広さや形状
- 地盤の強さ(地盤改良工事の有無)
- 法律の規制(用途地域、容積率、建ぺい率など)
- 前面道路の状況
- 高低差や擁壁
まず土地の広さや形状によって、建てられる家の大きさや間取りが変わってきます。特に土地の形状が三角や台形、旗竿地などの不整形地の場合は、特殊な間取りになりやすいので注意が必要です。
また、土地の地盤が弱いと地盤改良工事が必要になり、その分だけ費用がかさむ可能性があります。加えて、用途地域・容積率・建ぺい率といった法律の規制も把握しておかなければ、理想どおりの家を建てるのが難しくなってしまうでしょう。
さらに、建築基準法の規定では、建物の敷地が幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。前面道路の幅が4m未満の場合は、建物をセットバックさせる必要があるので気をつけましょう。
そして、高低差の激しい土地に家を建てるときには、盛り土や擁壁の工事が必要になるケースがあります。上記のような点を踏まえて、土地探しを依頼するハウスメーカーがしっかりと取り組んでくれているかをチェックしてみましょう。
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ハウスメーカーに土地探しを依頼するときの注意点

ハウスメーカーに土地探しを依頼するときには、複数の会社を比較検討することが重要です。会社ごとに得意とするエリアや条件などは異なるため、候補となる会社を見つけたら、最初の段階でしっかりと希望を伝えておきましょう。
また、土地の購入にあたって仲介手数料の有無や、その他の費用が発生するかどうかも契約前によく確認しておくことが大切です。そして、土地を探してもらった後に、建築を別のところに頼むのは難しい点も押さえておきましょう。
そのため、建築も含めてどのハウスメーカーに依頼をするのかを十分検討することが大事です。LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」なら、土地探しから相談できるハウスメーカーを紹介してもらうことが可能です。
家づくりを考え始めた段階で、気軽に相談をしてみましょう。
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記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:ハウスメーカーに土地探しをお願いできる?
A:分譲地を持っていたり、系列に不動産会社を抱えていたりするハウスメーカーはあるので、土地探しから依頼をすることは可能です。家づくりのイメージをきちんと伝えて、自分に合った会社を見つけましょう。
Q:建築を他の会社に依頼をするのは難しい?
A:あくまで家を建てることを前提とした土地探しなので、建築を別の会社に依頼するのは難しいといえます。初めから、建築までお願いしたいと思える会社を選ぶようにしましょう。
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