- 注文住宅の全国平均相場
- 土地購入費を含む新築注文住宅の全国平均相場は5,811万円ですが、建てるエリアによって金額は大きく変動します。自己資金は、購入資金の2〜3割を目安に準備しましょう。
詳しくは、「新築の注文住宅は平均相場が「5,811万円」」をご覧ください。 - 注文住宅にかかる費用の内訳
- 注文住宅の費用は、主に「土地購入費用」「住宅の建築費用」「諸手続きの費用」の3つです。総費用の大半を占める建築費用は本体工事費と付帯工事費に分かれるため、内訳を理解しておきましょう。
詳しくは、「注文住宅の購入にかかる費用の内訳」をご覧ください。 - 注文住宅の費用を抑えるコツ
- 費用を抑えるには、優先順位を付けることが重要です。住宅性能など変更が難しい部分を優先し、後から変えられる設備のグレードは調整しましょう。建物の形をシンプルにするなど、設計の工夫も有効です。
詳しくは、「注文住宅の購入費用を抑えるためのコツ」をご覧ください。
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注文住宅を建てようと検討する際は、予算オーバーとならないために相場をきちんと把握してプランを立てることが大切です。また、購入にかかる費用の内訳を知り、どのように予算を捉えればよいかを押さえておきましょう。
この記事では、注文住宅の平均的な相場や費用の内訳、予算を抑えるためのコツを解説します。
新築の注文住宅は平均相場が「5,811万円」

国土交通省が公表している「令和5年度 住宅市場動向調査 報告書」によれば、土地購入費用を含む新築の注文住宅の平均相場は「5,811万円」となっています。
また、新築の注文住宅における延床面積の平均は、「116.2平米(約35坪)」です。
あくまで全国の平均値であるため、地域によって相場や住宅面積に差がある点は考慮しておきましょう。
一般的には、首都圏や都市部の方が土地の購入費用が高くなる傾向があるので、注文住宅の購入価格も高くなるといえます。

そして、購入資金のうち自己資金は1,685万円となっており、残りの4,126万円は住宅ローンを組んでいることが読み取れます。
購入資金の2~3割程度を自己資金で用意し、残りを住宅ローンで賄っている傾向が見られるので、一つの目安としておくとよいでしょう。

(参考:国土交通省『令和5年度 住宅市場動向調査 報告書』)
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注文住宅の購入にかかる費用の内訳

注文住宅を購入する費用は、大きく分けて「土地購入費用」「住宅の建築費用」「諸手続きの費用」の3つがあります。
費用の内訳を理解しておけば、予算を立てるときの判断材料となるので、それぞれのポイントを見ていきましょう。
土地の購入費用
注文住宅を建てるときに気をつけておきたいのが、土地の購入費用です。
すでに取得している土地に家を建てるのであれば問題ありませんが、新たに土地を購入して家を建てるときには予算オーバーとならないように注意しましょう。
住宅金融支援機構が公表している「2023年度 フラット35利用者調査」によれば、新築の注文住宅における土地の購入費用は、全国平均で「約1,497万円」となっています。
地域別に見ていくと、以下のように違いがあります。
注文住宅における土地の購入費用
地域 | 金額 |
|---|---|
首都圏 | 2,277万3,000円 |
近畿圏 | 1,850万8,000円 |
東海圏 | 1,319万4,000円 |
その他地域 | 915万3,000円 |
(参考:住宅金融支援機構『2023年度 フラット35利用者調査』)
上記のとおり、土地を購入するエリアによって金額は大きく異なります。土地の購入費用が高くなるほど住宅の建築に使える予算は少なくなってしまうため、バランスを考えて土地を選ぶことが大切です。
予算オーバーになりそうなときは、家を建てる場所も含めて検討してみるとよいでしょう。LIFULL HOME’Sの「価格相場」では、エリアごとの土地価格の相場を調べられるので参考にしてみてください。

住宅の建築費用
注文住宅にかかる建築費用は、本体工事費・付帯工事費(別途工事費)の2つで構成されています。本体工事費とは、建物の構造や内外装、住宅設備などの建物全体にかかる費用をいいます。
一般的に、総予算の70%程度が目安と言われており、どこまでの工事を本体工事費に含めるかはハウスメーカー(住宅メーカー)によって違いがあるので事前に確認をしておきましょう。
付帯工事費には、主に地盤改良工事や水道などのインフラの引き込み工事、外構工事、造園工事、空調設備工事などが含まれます。総予算の20~25%程度が目安となります。

諸手続きの費用
諸手続きの費用は、土地を購入したときにかかる仲介手数料や建物の登記費用、契約書の印紙代、固定資産税、火災保険料、引越し費用などです。
住宅ローンを組む場合は、事務手数料や団体信用生命保険料なども含まれます。

注文住宅の予算を考えるときのポイント

自分や家族に合った住まいを手に入れるためには、予算以外の部分でもいくつか検討しておきたいポイントがあります。
将来的なライフステージの変化も踏まえて、以下の点についても考えておきましょう。
家族構成に合わせた部屋数と床面積
新たに建てる家の大きさを検討するときは、家族構成やライフスタイルを考慮して決めることが重要です。必要以上に大きな家を建てるのは、予算が膨らむ原因となります。
将来的に家族が増えたり、子どもが自立したりすることも考えながら、必要とする部屋数や床面積を検討してみましょう。

土地の広さ
必要とする建物の広さが分かったら、次はどの程度の広さの土地を買えばよいかを検討します。
たとえば、40坪で総2階建てとするならば1階部分の床面積は20坪必要であり、建ぺい率が50%なら40坪の土地が必要ということになります。
また、庭を設けたり、駐車場をつくったりするのであれば、その部分の土地も考慮する必要があります。

家を建てるエリア
前述のとおり、家を建てるエリアによって土地の購入価格は大きく異なるため、予算を立てるときには十分に検討しておきましょう。
同じエリア内であっても、人通りの多い駅前や商業施設の近くは、土地価格が高くなる傾向があります。
通勤や通学の利便性、ライフスタイルなどを含めて、どのエリアに家を建てるのかを検討してみましょう。


世帯収入とのバランス
住宅ローンを組んで家を建てた場合、入居後はローンの返済が始まります。そのため、世帯収入から無理なく返済できる金額を算出して、住宅ローンの借入額を決める必要があるでしょう。
LIFULL HOME’S の「おうち予算シミュレーション」なら、年齢や世帯収入、家族構成などの項目を入力するだけで、無理なく購入できる予算を計算できるので活用してみましょう。
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注文住宅の購入費用を抑えるためのコツ

理想の家づくりを目指しながら住宅の購入費用を抑えるには、住宅設備や建物の仕様に優先順位をつけることが重要です。
家を建ててから変更するのが難しい住宅性能(断熱性や耐震性など)に費用をかけ、後から変更できる住宅設備などはグレードを下げて費用を抑えてみるのも一つの方法だといえるでしょう。
また、建物の外観をシンプルなデザインにすること、水回り設備を1ヶ所にまとめることなどでも費用を抑えられます。
部屋数が多ければ、その分だけ費用が膨らんでしまうので、部屋数を少なくして壁を減らすなどの工夫も有効です。

さらに、新たに住宅を購入する際に活用できる補助金・助成金などもあるため、ハウスメーカーに相談をしながら予算を考えていくことも大切です。

一から家づくりの相談をしたいときや、自分のイメージに合ったハウスメーカーを知りたいときは、「住まいの窓口」で専任のハウジングアドバイザーにサポートしてもらいましょう。

よくある質問
Q.1:初めて注文住宅を建てたいのですが、全体の費用はどれくらい見ておけばいいですか?
A.1:土地代を含めた注文住宅の建築費は、全国平均で約5,811万円です。ただし、この金額は建てるエリアや家の大きさによって大きく変動します。特に、首都圏などの都市部では土地の価格が高くなる傾向があります。
Q.2:注文住宅にかかる費用には、どのような種類がありますか?
A.2:注文住宅にかかる費用は、大きく分けて「土地の購入費用」「建物の建築費用」「諸費用」の3種類です。予算を立てる際は、この3つを合計して考える必要があります。
Q.3:土地の購入費用は、場所によってどれくらい違いますか?
A.3:土地の購入費用はエリアによって大きく異なり、1,000万円以上の差が出ることもあります。例えば、首都圏の平均が約2,277万円なのに対し、その他の地域では平均約915万円です。家を建てるエリアの土地価格を事前に調べておくと、予算が立てやすくなります。
Q.4:建物の建築費用には、具体的に何が含まれますか?
A.4:建物の建築費用は、主に「本体工事費」と「付帯工事費」の2つに分けられます。「本体工事費」は建物そのものにかかる費用、「付帯工事費」は地盤改良や外構工事などにかかる費用です。一般的に、建築費用全体の70~80%を本体工事費、20~30%を付帯工事費が占めます。
Q.5:家や土地の代金以外に、どんな費用がかかりますか?
A.5:土地代や建築費のほかに、「諸費用」がかかります。具体的には、登記費用、各種税金、契約書の印紙代、火災保険料、引越し費用などです。また、住宅ローンを利用する場合は、金融機関に支払う手数料なども必要になります。
Q.6:自己資金(頭金)は、どれくらい準備するのが一般的ですか?
A.6:一般的に、購入総額の2~3割程度を自己資金(頭金)として用意する方が多いです。例えば、全国平均の約5,811万円で考えると、1,100万~1,700万円程度が目安になります。あくまで目安として参考にしてください。
Q.7:自分たちに合った予算は、どのように考えればいいですか?
A.7:ご自身に合った予算を立てるには、以下のステップで考えるのがおすすめです。
1. 現在の収入から、無理なく返済できる住宅ローンの月額・総額を把握する。
2. 将来の家族構成の変化やライフプランを考え、必要な部屋数や広さ、住みたいエリアを検討する。
3. 上記を基に、土地代や建築費にかけられるおおよその予算を算出する。
Q.8:家の広さや部屋数を決めるときのポイントはありますか?
A.8:現在の家族構成だけでなく、将来の子どもの成長や独立など、ライフステージの変化を予測して決めることがポイントです。家族の将来を見据えて、本当に必要な部屋数や広さを検討することで、予算オーバーを防ぐことにもつながります。
Q.9:注文住宅の費用をできるだけ抑えるには、どんな工夫ができますか?
A.9:費用を抑えるには、以下のような工夫があります。
・建物の形をシンプルにする: 凹凸の少ない四角い家は、コストを抑えられます。
・水回りをまとめる: キッチン、浴室、トイレなどを1ヶ所に集約すると、配管工事費を削減できます。
・優先順位を決める: こだわりたい部分と、標準仕様で十分な部分を分け、設備のグレードを調整します。
Q.10:予算内で理想の家を建てるには、何から始めればいいですか?
A.10:まずは、家づくりで「こだわりたいこと」と「妥協できること」の優先順位を決めることから始めましょう。例えば、断熱性や耐震性など、後から変更が難しい部分にはしっかり予算をかけ、後からでも変えられる設備のグレードは抑える、といった考え方です。利用できる補助金制度などについて、ハウスメーカーに相談しながら計画を進めることをおすすめします。
更新日: / 公開日:2024.12.05










