今回は、3LDKの2階建てを建てるケースを想定し、プランを決めるうえで意識したいポイントを解説します。
住むのに適した人数や2階建てを建てるときの注意点、参考にしたい間取り例などをまとめて見ていきましょう。
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ポイント1:3LDKは何人家族に適した間取り?

まずは、3LDKの基本的な特徴と部屋割りについて見ていきましょう。
3~4人家族に適した間取り
3LDKとは、10畳以上を目安にしたLDK(リビング・ダイニング・キッチン)と3つの部屋を組み合わせた間取りのことです。一口に3LDKといっても、住宅面積はリビングや各部屋の広さによって差が生まれます。
部屋割りという点で考えると、3LDKは「夫婦+子ども1人~2人の3~4人家族」に適した間取りです。ただし、ライフスタイルや細かな家族構成によっても異なるので、具体的な要素を踏まえて検討していきましょう。
部屋割りの考え方
3LDKは、3つの部屋をどのように割り当てるかが大きなポイントとなります。たとえば、以下のような組み合わせが考えられます。
居室1 | 居室2 | 居室3 | |
|---|---|---|---|
パターン1 | 夫婦の寝室 | 子ども部屋1 | 子ども部屋2 |
パターン2 | 夫の部屋 | 妻の部屋 | 子ども部屋 |
パターン3 | 夫婦の寝室 | 子ども部屋 | フリースペース |
必要な子ども部屋の数は、子どもの人数や子ども同士の性別、性格によって異なります。また、子どもが複数いる世帯では、受験のタイミングや年齢差によっても考え方が変わってくるでしょう。
一定以上の年齢差が開いていれば、上の子が独立するタイミングで部屋の入れ替えが行えるので、子どもの人数に対して部屋数が少なくても事足りるケースは多いです。
ポイント2:注文住宅の間取りプランを成功させるコツ
注文住宅の間取りは、ある程度の道筋やコツに沿って決めていくことが大切です。
おおまかなゾーニングから考える
ゾーニングとは、用途に合わせて各スペースを分けることを指します。住まいのゾーニングでは、おおまかに「パブリックゾーン」と「プライベートゾーン」を分けるのがポイントです。
パブリックゾーンとは、来客時にも使われる空間のことで、玄関・客間・LDK・トイレなどが挙げられます。一方、プライベートゾーンは基本的に家族のみが使う空間で、寝室や子ども部屋、浴室やサブトイレなどが該当します。
家族以外の人も使う場所、家族だけが使う場所を分けることで、プライバシーを守ることができます。
生活動線を意識しながら細かな間取り配置を考える
おおまかなゾーニングが決まったら、生活動線を意識しながら細かな間取り配置を考えていきます。
生活動線には炊事や洗濯のしやすさを考慮した「家事動線」、来客時を想定した「来客動線」、においや衛生面を意識した「衛生動線」、通勤などの外出準備に関する「通勤動線」などがあります。
たとえば、「洗濯機置き場からバルコニーはアクセスしやすいか」(家事動線)、「来客時にトイレを貸し出しやすいか」(来客動線)、「帰宅後すぐに手を洗えるか」(衛生動線)、「朝の身支度で洗面所が混雑しないか」(通勤動線)などを意識すると、暮らしの快適性が向上します。
収納スペースを確保する
部屋や設備の配置が決まってきたら、次は収納スペースの配置を考えます。各部屋の用途に合わせて、位置やサイズを検討しましょう。
広さにゆとりがある場合は、玄関まわりにシューズクローゼット、キッチンまわりにパントリー、空いているスペースにウォークインクローゼットを設けると利便性が高まります。
ドアの設置場所を確認する
収納の配置ができたら、ドアの設置場所を決めていきます。生活動線がスムーズになるように配置するのがポイントです。
ドアのタイプを引き戸や折れ戸、開き戸のどれにするかによって、開閉に必要なスペースが変わります。部屋や空間の広さにも関係してくるため、ドアタイプも併せて検討しましょう。
将来を見据えた間取り配置を考える
必要な部屋数や適した住環境は、ライフステージによっても大きく変わります。
子どもがいる家庭では、いずれ独立したときに部屋を持て余してしまう可能性があります。長い目で見て、必要な居室数を検討することも大切です。
また、老後まで長く住むことを考えると、段差のないバリアフリーなつくりや、車いすでも移動可能な廊下の幅なども考えておきたいポイントです。
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ポイント3:2階建てを建てるときの注意点

続いて、2階建てを建てるうえで注意したいポイントを解説します。
老後の暮らしも想定する
2階建ての場合は、特に老後を見据えた設計の重要性が高まります。
老後もそのまま生活をすることを考えると、水回りや寝室、リビングは1階にまとめて、ある程度1階だけで生活が完結できるようなつくりにすると安心です。
上り下りの少ない家事動線を意識する
階段の上り下りをなるべく減らした家事動線を意識することが大切です。
具体的には、「洗濯機置き場とバルコニーを同じ階に設置する」「掃除がしやすいよう回遊しやすく行き止まりのない間取りにする」などのポイントを押さえておくと、効率的な動線設計がしやすくなります。
上下の移動が少ない家は、老後も生活しやすいので長く住むことができます。
生活音の影響が生まれにくい配置を考える
2階建てでは、上下の部屋の関係性にも目を向ける必要があります。
たとえば、家族で遅くまで過ごすことの多いリビングの上に寝室を配置すると、場合によっては就寝時に生活音が気になってしまうケースがあります。
ポイント4:参考になる間取り事例を見つけよう
一戸建ての間取りプランを考える際には、実際の施工事例が参考になります。ここでは、2階建ての3LDKの間取りを3つ紹介します。
広いLDKとリビング階段が特徴の家

この事例では、2階に3つの居室をまとめ、1階部分を丸ごと水回りとLDKに充てることで、広いリビングを確保できている点が特徴です。
2階に居室をまとめると、家族間のコミュニケーションが少なくなりやすいのが課題となりますが、リビング階段を採用することで、顔を合わせやすいつくりになっています。
吹き抜けのある開放感にあふれたLDKが魅力の家

この事例では、2階部分にLDKを配置することで、日当たりに恵まれた団らんスペースを確保しています。
リビング上部にはロフトとともに吹き抜けが設けられ、空間が縦に広がるように設計されているのも特徴です。住宅面積が限られていても、開放感のあるスペースづくりが実現されています。
地下室を採用した独創的な間取り

3つ目に紹介するのは、少し変わった間取りです。広さを確保するために3階建てを希望しても、高さ制限などによって実現が難しい土地もあります。そのようなときは、この事例のように地下を活用することで、より広い居住スペースを確保することができます。
地下1階にはLDKとほぼ同じサイズの居室が設けられています。地下室は防音性に優れていることから、幅広い用途が期待できるのが特徴です。
また、室内階段にはらせん階段が採用されており、全体的に開放感が生まれやすいつくりになっています。
ただし、地下室は通常よりも建築コストがかかり、特殊な技術が求められます。実績が豊富な施工会社を見つけて相談することが大切です。
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ポイント5:悩んだときに活用したい相談サービス

家づくりの計画を立てる際には、住まいの条件や間取りなどについて、客観的な視点からアドバイスをもらうのも有効な手段です。
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家づくりの進め方や予算の決め方、施工会社の選び方など、客観的な知識と情報を基にアドバイスをしてくれるので、まだ具体的な計画が定まっていない人でも安心して利用できます。
家づくりのプランに悩んだときには、ぜひ活用してみてください。
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