注文住宅で家づくりを行うときには、間取りや外観のデザイン、住宅設備など決めなければならないことが多くあるため、つい見落としがちな部分も出てくるでしょう。実際に住み始めてから困ってしまわないように、確認漏れが起こりやすい箇所をあらかじめ把握しておくことが大切です。
ハウスメーカーの担当者と緊密にコミュニケーションを図りながら、家づくりを着実に進めましょう。この記事では、注文住宅で忘れがちなポイントや家づくりをスムーズに進めるためのコツについて解説します。
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注文住宅で忘れがちなポイント

注文住宅を建てるときは、建築プランや資金計画などいろいろと決めなければならないことが多いため、忘れてしまう部分が出てきやすいものです。特に忘れてしまいがちなポイントとして、次のような点が挙げられます。
注文住宅で忘れがちなポイント
- 諸費用
- 部屋の広さ
- 生活動線
- 収納スペース、配線計画
- 家の周りの外構部分 など
それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。
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忘れがちなポイント1:諸費用

諸費用とは、住宅ローンの事務手数料や登記費用などのことを指しますが、資金計画を立てるときにしっかりと盛り込んでおくことが重要です。なぜなら、諸費用の多くは現金で支払うものが多いため、事前に想定をしておかなければ、後から手元資金の不足してしまう恐れがあるからです。
諸費用の具体的な項目として、次のものが挙げられます。
諸費用の主な項目
項目 | 内容 |
|---|---|
印紙代 | 土地や建物の契約書に貼付する印紙代 |
登記費用 | 司法書士などに依頼をするときに支払う報酬 |
仲介手数料 | 土地を購入するときに不動産会社に支払うもの |
地盤調査費用 | 地盤の強弱を調査するための費用 |
建築確認申請の費用 | 建築確認申請を行うときにかかる費用 |
ライフラインの引き込み工事費 | 電気・ガス・水道などのライフラインの引き込みにかかる費用 |
地鎮祭・上棟式の費用 | 地鎮祭や上棟式を実施するときにかかる費用 |
住宅ローンの事務手数料 | 融資を受ける金融機関に支払う手数料 |
団体信用生命保険料 | 団体信用生命保険に加入する場合 |
火災保険料・地震保険料 | 火災保険や地震保険に加入するための費用 |
各種税金 | 不動産取得税や登録免許税、固定資産税、都市計画税などの各種税金 |
引越し代 | 引越しの時期や荷物の量、移動距離などによって金額は異なる |
諸費用がどれくらいかかるかは状況によって異なりますが、一般的には予算全体の5~10%程度を見込んでおく必要があります。仮に、4,000万円の予算を組むとすれば、200万~400万円程度の現金を用意しておく方がよいでしょう。
どのような費用がどのタイミングで、いくら必要になるかを把握するために、ハウスメーカー(住宅メーカー)の担当者にあらかじめよく確認しておくことが大事です。
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忘れがちなポイント2:部屋の広さ

注文住宅は建売住宅とは異なり、実物を見てから判断できないため、部屋の広さには注意が必要です。図面を見ただけでは、部屋の広さが体感的に分からないことがあるので、実際に住み始めてから失敗したと感じる部分が出てくる可能性があります。
家具や家電製品を配置してみると、思ったよりも狭く感じたり、逆に必要以上に広すぎたりしてしまうケースなどが挙げられます。そうしたミスを防ぐためには、部屋の広さを体感するために、住宅展示場などに出向いてみるとよいでしょう。
これから建てようとする家の間取りに近いモデルハウスを見学すれば、具体的なイメージが湧きやすくなるといえます。また、どの程度の広さが必要かは家族構成やライフスタイルによって違ってくるので、家族間でよく話し合うことも大切です。
忘れがちなポイント3:生活動線

部屋の広さや住宅設備などに問題がなくても、部屋の配置によっては暮らしづらさを感じてしまうことがあります。たとえば、洗濯機からベランダまでの位置が遠かったり、玄関からキッチンまでの距離が遠かったりすれば、家事に負担を感じることもあるでしょう。
また、2階建て住宅の場合、生活スペースが1階部分に集中していなければ、階段の上り下りに負担を感じることもあります。長く住み続けることを想定しているならば、老後のことも考えて間取りを設計しておく必要があります。
生活動線をできるだけコンパクトにする方が暮らしやすくなるだけでなく、建築費用を抑えることにもつながるケースがあるので、ハウスメーカーの担当者に相談をしてみることが大切です。
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忘れがちなポイント4:収納スペース、配線計画

収納スペースの広さや位置も、注文住宅においては見落としがちなポイントだといえます。収納が狭くてスペースが足りなかったり、奥行きがありすぎて使いづらかったりなどさまざまなケースが想定されるでしょう。
また、各部屋に収納スペースをつくれば便利ではありますが、建築費用がかさんでしまう原因にもなります。家族構成や荷物の量などを踏まえたうえで、収納スペースの広さや配置を検討してみましょう。
さらに、コンセントの位置や数も気をつけておきたいポイントです。必要なところにコンセントが設置されていなければ、家電製品を置く位置を変えなければならないため、過不足がないかをあらかじめ確認しておきましょう。
忘れがちなポイント5:家の周りの外構部分

外構部分については、住宅の間取りなど家の内側の話が終わってから決めることになるため、忘れがちなポイントだといえるでしょう。駐車場や駐輪スペースなどの設置に必要な予算を残していなかったり、門柱や柵などを検討し忘れて後から慌てて探して失敗したりといったケースが考えられます。
外構部分についての見落としをなくすには、資金計画を立てる段階で、住宅の内側にかける予算と外側にかける予算を初めからきちんと分けておくことが大事です。ただ、外構部分については住宅が完成してからでも設置が可能なものもあるので、ライフスタイルなどを考慮したうえで、優先させたいものを決めておきましょう。
まとめ
どのような家を建てるかにもよりますが、注文住宅の設計は自由度が高い分だけ、一つひとつのことをきちんと決めていかなければならないので、忘れがちなポイントには注意が必要です。LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」なら、家づくりの基本的な部分から、専任のハウジングアドバイザーに相談できるため、家づくりで悩んだときには活用してみましょう。
希望すれば実績の豊富なハウスメーカーを紹介してもらえるので、イメージに合った家づくりを進めやすくなるはずです。自分だけで判断するとつい見落としてしまう部分もあるため、できるだけ第三者と相談をしながら進めていくことが大切です。
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記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:注文住宅で忘れてしまいがちなポイントは?
A:主なものとして、諸費用・部屋の広さ・生活動線・収納スペース・配線計画・家の周りの外構部分などが挙げられます。後から慌てて決めてしまうと、失敗しやすいポイントでもあるので注意しておきましょう。
Q:家づくりで失敗しないためのコツは?
A:失敗を防ぐためには、家づくりのイメージや資金計画がある程度固まった段階で、第三者からのアドバイスをもらうことが重要です。ハウスメーカーの担当者に相談をしたり、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」を活用したりしてみましょう。
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