ワンフロアで完結する平屋は、リビングを中心とした間取りにしやすいのが特徴です。そのため、リビングを広く取り、のびのびと過ごせる空間にしたいと考えている人も多いでしょう。今回は、平屋のリビングを広くすることのメリット・デメリットや、広々としたリビングをつくるときのポイントを解説します。
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平屋のリビングは広い方がいい?

結論から言うと、家族が集まるリビングはなるべく広い方がおすすめです。その理由の一つに、コロナ禍を経てテレワークやリモート学習が浸透し、家で過ごす時間が増えたことが挙げられます。
リビングが広ければ、家族の存在を感じながら、それぞれが好きな時間を過ごせます。小さな子どもがいる家庭であれば、見守りながら自分の作業に取り組むことができるでしょう。リビングの用途は個室よりも柔軟性があるため、幅広いライフスタイルに対応しやすいといえます。
具体的な広さとしては、1~2人暮らしのLDKなら20畳程度、3~4人暮らしのLDKならそれ以上が目安となるでしょう。
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リビングが広い平屋のメリット・デメリット

リビングが広い平屋には、メリットばかりでなくデメリットもあります。それぞれ見ていきましょう。
平屋のリビングが広いことのメリット
メリット
- リビング全体が明るくなる
- 生活動線がスムーズになる
- 家族がリビングにいても適度な距離を保てる
リビングを広くできれば、その分、大きな窓を設置しやすくなります。開口部が大きいと、風や自然光をより多く取り入れることができ、リビング全体が自然と明るい印象になります。
さらに、リビングを広くすることで、生活動線をスムーズにすることもできます。リビングに面するようにキッチンや洗面所、それぞれの居室を配置したり、あえてダイニングキッチンと仕切らずオープンにしたりすると、よりスムーズに移動できるようになります。
また、開放的で広いリビングは家族が集まっても適度な距離を保ちやすく、長時間居てもストレスを感じずに過ごせるでしょう。
平屋のリビングが広いことのデメリット
デメリット
- ほかの居住スペースが圧迫されることも
- 冷暖房の効率が悪くなりがち
平屋でリビングを広くするデメリットとしては、住宅の敷地面積には限りがあるため、リビングに面積を割いた分、個々の居室面積が狭くなってしまう点が挙げられます。
また、部屋は広くなるほど室温の維持が難しくなります。平屋は2階、3階建ての住宅に比べて冷暖房効率がよいとされていますが、リビングが広くなれば冷暖房効率が下がることが予測されます。特にリビングに大きな窓を設ける場合は、断熱性の高い窓を採用するなどの工夫が必要です。
平屋で広々としたリビングをつくるためのポイント

ここからは、実際に平屋で広いリビングをつくる際のポイントについて見ていきます。
窓のサイズを大きくして部屋を広く見せる
広いリビングをつくるときは、窓のサイズを大きくするのがおすすめです。室内から外の景色が見えると、視覚的に部屋全体が広く見えます。道路や隣家との距離にもよりますが、窓が大きければその分、自然光を取り入れることができ、明るさも確保できます。
大きな窓を設けるのが難しい場合は、いくつかの窓を並べて配置するのもおすすめです。ただし、いずれの場合も、先述したように断熱性には十分配慮しましょう。
天井を高くすればより開放感を得られる
上階のない平屋は、天井高の設計も自由に行えるのが特徴です。リビングの天井を高くすれば、より開放感のあるリビングに仕上がります。屋根の傾斜に合わせた勾配天井にすればデッドスペースが生まれにくく、スペースを有効活用できます。
天井を高くしたら、併せて天窓の設置も検討しましょう。窓は高い位置にあるほど採光性・通風性に優れます。また、天井に埋め込み式の間接照明を設置するのもおすすめです。高い位置からリビングをやさしく照らすようにすれば、夜間も安らぎを感じるリビングになるでしょう。
効率的な生活動線を意識する
平屋の間取りでは、リビング・ダイニングの周りに洗面所や浴室などの水回りをまとめるケースが多く見受けられます。これは、生活動線をより効率的にするための工夫であり、快適に暮らすために重要なポイントです。
コンパクトな生活動線は、住宅全体にすっきりした印象を与えるというメリットもあります。広いリビングを中心にして水回りや居室を配置することで、さらに空間の広がりを感じられるでしょう。
収納を確保して生活感を抑える
同じ広さであっても、整理整頓されたリビングとそうでないリビングでは広さの感じ方が変わります。加えて、可能な限り生活感を抑えると、より広さが際立ちます。そこでポイントとなるのが収納計画です。収納家具を置くよりも、住宅の設計段階から収納場所を確保した方が空間に統一感が生まれ、スマートな印象に仕上げやすくなります。
扉が付いた背面収納やパントリーなどを設ければ、物が集まりがちなLDKもすっきりとした空間に。収納アイデアは多数あるため、住宅メーカーと相談しながら決めていきましょう。
テラスやデッキを設置し、外とのつながりをつくる
リビングの窓の外にテラスやデッキなどを設けることで、住宅の内と外のつながりや庭との一体感が増し、より広い空間をつくることができます。また、テラスやデッキはリビングの延長としても活用可能です。気候のいい時季には、テラスやデッキでくつろぐこともできるため、自宅での過ごし方の幅も広がるでしょう。
内装や家具の色選びにこだわる
リビングの空間を広く見せるには、内装や家具の色選びも大切です。選ぶ色は膨張色と呼ばれる明るい色が原則ですが、好みによって濃い色(収縮色)を取り入れたい人もいるでしょう。その場合のテクニックとして、天井側に明るい色を採用し、床に近づくに従って暗く・濃くしていく方法が挙げられます。こうすることで、収縮色の効果を和らげることができます。
また、思い入れのある家具を置きたい場合は、部屋の一部(天井、床、壁、扉など)の色を家具のトーンに合わせると、空間にまとまりが出ておすすめです。
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記事のおさらい
平屋のリビングは広い方がいいのはなぜ?
家族が集まるリビングを充実させることで、コミュニケーションを取りながら、家族それぞれのライフスタイルに対応できるためです。詳しくは「平屋のリビングは広い方がいい?」をご覧ください。
平屋のリビングが広いとどんなメリットがある?
広いリビングは自然光を取り入れやすく、リビング全体が明るい雰囲気になります。そのほか、生活動線がスムーズになる、リビングにいる家族と適切な距離感を保てるなどのメリットがあります。詳しくは「リビングが広い平屋のメリット・デメリット」をご覧ください。
平屋でリビングを広く見せるために意識するポイントは?
窓のサイズを大きくする、天井を高くする、効率的な動線をつくる、十分な収納を確保するなどが挙げられます。詳しくは「平屋で広々としたリビングをつくるためのポイント」をご覧ください。
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