平屋での生活は、ワンフロアにすべてが集約されるため、家事動線がシンプルになるのが人気の理由のひとつです。特に毎日利用するキッチンは、効率よく使えるようにすることで、暮らしの質が大きく変わります。
この記事では、平屋に適したキッチンのタイプやおすすめのレイアウト、設置する際に気をつけておきたいポイントを解説します。
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平屋にぴったりなキッチンを選ぶなら「形」にこだわろう
1日の中でも多くの時間を過ごすキッチンにこだわりたい人もいるでしょう。まずは基本的なキッチンのタイプを把握して、自分にあったものを選びましょう。
I型

I型キッチンは、シンクやコンロ、調理台が一直線に並んだシンプルなデザインが特徴です。
設置スペースがコンパクトなので、狭い空間でも導入しやすく、ほかのタイプよりも比較的価格がリーズナブルな点も魅力です。
ただし、横幅が長くなると、移動距離が伸びて作業効率が悪くなるので注意しましょう。
U型

U型キッチンは、シンク・コンロ・調理台がU字型にレイアウトされているのが特徴です。
設置には広いスペースが必要ですが、収納力が高いため、食器や調理器具などをたっぷり収納でき、調理スペースも広くとれます。料理が好き、家族や友人など複数人で料理したい、という人におすすめです。
L型

L型キッチンは、L字型のレイアウトが特徴で、壁付けでも、対面でも設置できます。
一般的にコンロとシンクが90度に向かい合うように配置するので、作業動線は短く、作業スペースは広くなるのがメリットです。
ダイニングテーブルをキッチンで囲うように配置すれば、振り返るだけで完成した料理を配膳できます。
アイランド型

アイランド型は、壁に接する部分がなく、名前のとおり「島」のように独立したレイアウトが特徴です。開放感があり、キッチンを主役としたおしゃれな雰囲気づくりができます。
作業スペースが広く、キッチンの四方どこからでも作業できるので、家族や友人など複数人で調理を楽しめ、ホームパーティーが好きな人にもぴったりです。
また、キッチンの周りに遮るものが何もないので、作業をしながらリビングにいる家族とコミュニケーションを取ったり、リビングのテレビを見ながら作業したりできます。家族との団らんを大事にしたい人にもおすすめです。
ただし、設置するためには広いスペースが必要になります。スペースに余裕がない場合、アイランド型を採用すると窮屈になってしまうので気をつけましょう。
ペニンシュラ型

ペニンシュラ型は、左右どちらかが壁に接しているのが特徴です。アイランドキッチンの開放感がありながら、省スペースで設置できるのがメリットです。
対面キッチンなので調理しながら家族とコミュニケーションが取りやすく、小さな子どもや高齢者、ペットがいる場合でも目が行き届いて安心です。
カウンタースクリーンを設置して手元を隠したり、カウンターを設置して食事スペースにしたり、暮らしに合わせたキッチンづくりができます。

キッチンを設置するときに意識したいポイント

平屋に合うキッチンを考える際に、あらかじめ意識しておきたいポイントがいくつかあります。
家事動線を意識する
平屋のキッチンで大切な点は、家事動線を意識して計画することです。
平屋は一つのフロアに生活空間がまとまっているので、キッチンなどの水回りやリビング、パントリーとの位置関係に配慮しないと、家事動線や生活動線が悪くなります。
水回り設備はまとめておく
キッチンの配置で重要なポイントは、水回りをまとめることです。
料理をしながら洗濯をしたり、浴槽を洗ったり、移動距離が短ければ同時進行でさまざまな家事を片付けられます。家事の負担を減らすためにも、水回りの配置は大事なポイントです。
におい対策を考える
対面式のキッチンを採用する場合、気をつけたいのが料理のにおいです。
オープンなつくりのキッチンは開放感がありますが、リビングへにおいが広がりやすいので、来客時に気になってしまうことがあります。高性能のレンジフードをつけるなど、対策をとりましょう。
家族とのコミュニケーションが取れるようにする
開放的な平屋の特徴を生かして、家族とコミュニケーションが取れるキッチンにしましょう。
四方に壁のないオープンなアイランド型や、対面式のペニンシュラ型のようなキッチンであれば、リビングで過ごす子どもの様子を見守りながら料理ができますし、家族との会話も自然と増えます。
独立型のキッチンを選ぶと、家族との距離が離れて孤立しやすいので、コミュニケーションを大切にするのであれば、できるだけオープンなキッチンづくりを基本に考えるとよいでしょう。
注文住宅について住まいの窓口に相談する キッチンの事例画像を探すキッチンのレイアウトを紹介
平屋に適したキッチンのレイアウトを考えるときは、実際の事例を参考にしてみると、間取りや空間の雰囲気をつかみやすくなります。
ここでは、3種類のレイアウトを紹介します。
オープン型キッチン

リビングとの間を壁で仕切らないオープン型キッチンは、広々と開放的な空間づくりができます。ダイニングやリビングで過ごす家族とコミュニケーションを取りやすくなるのもメリットです。
しかし、リビングとの間に壁がないため、どうしても料理のにおいや煙が広がってしまいます。また、リビングからキッチンが丸見えになるので、気になる場合はカウンタースクリーンを設けて手元を隠す、一部に壁を設けるなど、工夫しましょう。
セミオープン型キッチン

セミオープン型は、部分的に壁や吊戸棚が設けられているキッチンです。オープン型のような開放感と、クローズドキッチン(独立キッチン)のよい点を掛け合わせたキッチンといえます。
キッチン側からはリビングを見渡せて、リビング側からはキッチンの様子が見えにくいのがメリットです。来客時にキッチンが散らかっていても目立ちにくく、安心感があるでしょう。
デメリットを挙げるとすれば、リビングに料理のにおいや煙が広がりやすい点です。性能の高いレンジフードを設置したり、窓を設けたりすることを検討しましょう。
クローズドキッチン(独立型キッチン)

クローズドキッチンは独立型キッチンとも呼ばれ、一つの部屋のように壁に囲まれているキッチンを指します。
ほかの部屋と空間が分かれているので、キッチンに置いてある生活感が出やすいものが見えないのがメリットです。また、においや煙がリビングへ広がる心配もありません。
ただし、クローズドキッチンは独立した空間なので、リビングにいる子どもの様子を見ながら料理ができなくなります。小さな子どもがいる場合は、十分に検討して設置しましょう。
また、料理中に会話ができないので、人によっては孤独を感じてしまう場合もあります。
Webやショールームなどを参考にしてみよう

家づくりでは決めなければならないことが多く、キッチンの配置やタイプを選ぶときに悩む人は多いです。
あれこれと考え込んでしまう場合は、内覧会やショールームなどを訪問し、実例を参考にして間取りを決めるのもひとつの方法です。
LIFULL HOME’Sでは、平屋の施工事例を検索でき、平屋づくりが得意な住宅メーカーを探すこともできます。
平屋を検討していてどのようなキッチンがいいか迷ったときも、平屋の建築に豊富な実績を持つ住宅メーカーに相談をしてみると、詳しいアドバイスを受けられるでしょう。
注文住宅について住まいの窓口に相談する キッチンの事例画像を探す 平屋住宅の事例を探す記事のおさらい
平屋住宅にぴったりなキッチンの形は?
いくつかタイプがありますが、アイランド型やペニンシュラ型は開放感を得られるのが大きなメリットです。ライフスタイルや家の広さ、使い勝手、好みに合わせて適したものを選びましょう。
キッチンを設置するときに大切なポイントは?
家事動線や水回りとの位置関係、そして家族とのコミュニケーションを取りやすいかという点です。こだわりたい部分を優先して、キッチンのタイプや配置を考えましょう。
平屋に合うキッチンにおけるおすすめのレイアウトはどんなもの?
家族とのコミュニケーションを重視するのなら、オープン型やセミオープン型がおすすめです。生活感を隠したい、においや煙をリビングに広げたくない、という場合には、クローズドキッチンを選んでみましょう。
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更新日: / 公開日:2024.03.08










