ローコスト住宅を建てるときは、トータルでいくらかかるのかを把握しておく必要があります。後で予算オーバーになってしまうと、家づくりを思うように進められなくなってしまうので注意が必要です。

この記事では、ローコスト住宅を建てるときに総額でいくらくらい必要なのかという点や、費用の内訳などを解説します。

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家づくりを進める際に、ローコスト住宅がどのような家のことを指すのか、基本的な特徴を押さえておくことでイメージを持ちやすくなるでしょう。

 

まずはローコスト住宅の特徴から見ていきましょう。

 

ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅と比べて、安い金額で建てられる住宅を指します。「建物へのこだわりが少なく、コストを抑えたい人」や「住宅購入後の返済負担を少なくしたい人」におすすめです。

 

ローコスト住宅の価格が抑えられているのは、住宅メーカーが建材や住宅設備を大量に一括購入したり、デザインや間取りをシンプルなものにしたりすることで、コストダウンを図っているためです。

 

ローコスト住宅の目安となる坪単価は30万~50万円といわれており、一般的な注文住宅の坪単価が60万円程度であることを考えても、割安になるケースが多いでしょう。

 

ただし、坪単価については注意しておきたいポイントもあります。坪単価は建築費用のすべてを表すわけではないという点です。一般的に、坪単価で算出する費用は「本体工事費(建物工事費全体の約75%)」を指しています。

 

そのため、坪単価で算出した費用とは別に「付帯工事費(外構部分の工事費用など)」や「諸費用(登記費用や火災保険料など)」もかかるので、予算は余裕を持って決めることが大切です。

 

また、坪単価の算出方法について明確にルールが定められているわけではなく、住宅メーカーごとにどの範囲までの費用を坪単価に含めるかは違いがあります。

 

工事をお願いする住宅メーカーを決める際には、細かな内訳を見積書でしっかりと出してくれるところを選んでみましょう。最初から1社に絞り込むのではなく、複数の会社を比較・検討することが大事です。

 

さらに、近年は建築資材が高騰しており、ローコスト住宅も以前より建築費用がかかるケースがあります。見積もりの段階で、総額がいくらになるのかをしっかりと把握しておきましょう。

 

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ローコスト住宅を建てるときに、総額でどのくらいかかるのかが分かれば、資金計画を立てやすくなります。費用について考えるときのポイントを解説します。

 

一口にローコスト住宅と言っても、実際の価格には幅があります。ここでは、最低限のラインを見ていきましょう。

 

仮に、坪単価35万円で延床面積30坪の住宅の場合、建物の本体工事費が1,050万円となります。そこにオプション工事の費用や付帯工事費として500万円程度、さらに諸費用が200万円程度とすれば、総額では1,750万円程度となります。

 

上記の試算はほぼ標準仕様で、建物は長方形の総二階建てというシンプルな住宅のケースです。間取りや住宅設備、仕上げ材などにこだわる場合は追加で費用がかかります。

 

標準的なローコスト住宅にかかる費用の総額は、1,000万円台後半~2,000万円台前半が目安となるでしょう。

 

住宅を取得する際は、建築費用のほかにも土地代を考慮する必要があります。

 

すでに土地があれば考慮する必要はありませんが、新たに土地を取得する場合はエリアによって土地代に大きな幅があるので注意しておきましょう。

 

土地代も含めて資金計画に無理がないかという点や、土地の形状が間取りに影響を与えないかなどを十分に検討することが大事です。

 

また、土地探しも含めて何でも相談できる施工会社を選ぶことも重要だといえます。

 

ローコスト住宅を建てるときにかかる建築費用については、内訳を細かく見ていくことも必要であるといえます。費用項目について正しく理解しておけば、より厳密に資金計画を立てられるでしょう。

 

前述したように、住宅を建てる際、建物にかかる費用の内訳は大きく分けて3つあります。改めて、それぞれの費用項目についてまとめると以下のとおりです。

費用項目

内容

建物本体の工事費

壁や床、天井など建物本体を構成する部分の工事費用

付帯工事費

地盤改良工事や外構工事など、建物以外の部分の工事費用

諸費用

住宅ローンを組むときの事務手数料や登記費用、火災保険料など

住宅メーカーによって、費用をどの項目で計上するかは、会社ごとに異なります。そのため、見積書を確認するときはそれぞれの項目にどのような工事が含まれるのかをよく確認しておきましょう。

 

建物の本体価格に含まれる費用として、「管理費」や「諸経費」が盛り込まれるケースもあります。

 

また、付帯工事に含まれる「地盤改良工事」は、土地の地盤調査を行わないと正確な金額が分からないため、契約前の見積もり段階では計上されないこともあるでしょう。

 

ほかにも、細かなところでは諸費用に「地鎮祭・上棟式などの祭事代」「契約書に貼付する収入印紙代」などの項目が挙げられます。

 

見積書を出してもらった段階で不明な点があるときは、遠慮をせずに質問することが大切です。

 

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ローコスト住宅を建てるときには、いくつかの注意点があります。まず、ローコスト住宅は規格住宅であるため、住宅設備や間取りなどの仕様があらかじめ決められています。

 

また、一般的な注文住宅よりもローコスト住宅が価格を抑えられているのは、さまざまな部分でコストを削っているからだといえるでしょう。

 

コスト削減の工夫のひとつに、打ち合わせ回数が少ない点も挙げられるので、コミュニケーションをきちんと取れるように質問事項をまとめておくなど、事前の準備をしておきましょう。

 

そして、標準仕様以外の部分で追加の工事を希望する場合は、オプションとして工事費がかさんでしまう可能性があります。住宅設備のグレードをアップしたい場合など、どれくらいの工事が必要かを精査してみましょう。

 

ローコスト住宅を予算内で建てるには、信頼できる住宅メーカーを見つけることが大切です。しかし、初めて家づくりを行う場合などは、どの住宅メーカーに相談をすればよいか分からないこともあるでしょう。

 

LIFULL HOME’Sでは、ローコスト住宅に強みを持つ住宅メーカーを手軽に検索することが可能です。気になる会社の施工事例や住宅カタログも請求できるので、ぜひ活用してください。

 

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ローコスト住宅はなぜ安い?

 

住宅メーカーが建材や住宅設備を一括で大量に購入し、コストダウンを図っているからだといえます。また、間取りや外観のデザインをシンプルにした規格住宅であるため、完成までの工期が短くなり、コストを抑えられる仕組みとなっています。

家を建てるときの費用の内訳は?

 

建物の本体工事費のほかに、付帯工事費や諸費用がかかります。地盤改良工事費など、見積書にあらかじめ盛り込まれていない費用項目もあるので、施工会社によく確認しておくことが大事です。

 

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