90坪の土地はどれくらいの広さになる？

90坪の土地の広さは、平米数に換算すると約297平米となります。家族の人数にもよりますが、かなり余裕のある広さです。

平均的な住宅面積よりも広い

住宅金融支援機構が公表している「2022年度フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の平均的な住宅面積（延床面積）は約33.72坪（111.5平米）です。

 

住宅を建てるときは、建ぺい率や容積率などが関わってきます。ここでは、一般的な住宅地における建ぺい率60％・容積率200％のケースで試算してみましょう。

 

90坪の土地を想定した場合、建築面積は54坪（約178平米）、延床面積は180坪（約595平米）です。一般的な注文住宅の延床面積を大きく上回っており、平屋でも十分な広さを確保できる土地だと言えるでしょう。

 

国土交通省が公表している「住生活基本計画」における最低居住面積水準によれば、世帯人数が4人の場合に必要とされる住宅面積が約15坪（50平米）となっています。また、快適な暮らしができる広さの基準である誘導居住面積水準では、約38坪（125平米）です。

 

これらの数字と90坪の土地に建てられる家の広さを比べると、いずれの水準も大きく上回っていることが分かります。広いLDKを設けたり、家族の居室以外に趣味の部屋を設けたりもできるでしょう。

 

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家の広さを決めるポイントもチェック

ローコスト住宅を建てるときには、建築基準法によって定められている建ぺい率や容積率、その他の建築制限などをチェックしておく必要があります。ルールに沿って家を建てる必要があるため、敷地面積いっぱいに建物を建てられるわけではありません。

 

また、同じ広さの土地であっても、地域によって建てられる家の大きさは異なります。イメージに合った家を建てられるかは、工事を依頼する施工会社に確認しましょう。

建ぺい率

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合を示すものです。建ぺい率は用途地域や防火地域等の種別によって基準が異なり、30～80％までと幅があります。

 

建ぺい率が60％の場合、90坪の土地で建てられる建築面積は54坪（約178平米）となります。気をつけておきたいのは、建築面積は建物が土地に接している面積ではないということです。土地を真上から見たときの面積なので、2階部分が1階よりもはみ出している場合、その部分が建築面積としてカウントされるケースがあります。基本的には設計を担う住宅メーカーに任せておけば問題はありませんが、自分でも理解しておくと安心です。

容積率

容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合です。延床面積は各フロアの床面積を合計したものです。

 

たとえば、建ぺい率60％・容積率200％のケースの場合、90坪の土地であれば建築面積は54坪（約178平米）、延床面積は180坪（約595平米）となります。ただし、各フロアの床面積は54坪を超えることができません。

その他の建築制限

その他の建築制限として定められているものは、自治体によって異なります。主な制限として挙げられるのは、「高さ制限」「斜線制限」「日影規制」などです。制限が厳しい地域では、3階建て以上の建物が建てられなかったり、希望の形状でつくれなかったりするケースもあるので、建築を依頼する際に、どの程度のボリュームで家を建てられるのかを確認しておきましょう。

90坪の土地に家を建てるには、どれくらい費用がかかる？

90坪の土地があれば、建ぺい率や容積率などを考慮しても、二世帯住宅や三世帯住宅の建築が可能です。

 

ローコスト住宅の一般的な坪単価は、30万～50万円と言われています。しかし、近年は建築資材の高騰などによって、以前よりも建築費用が高くなっているケースも見受けられます。

 

また、各住宅メーカーが提示している坪単価は、会社によって定義が異なります。すべての建築費用を含んでいるわけではなく、多くの場合、建物の本体工事費を指しているので、念のため確認しておきましょう。

 

建物の本体工事費は、建築費用全体の約75％で、他に付帯工事費や諸経費といった費用が約25％です。たとえば、延床面積120坪程度の住宅を建てた場合、総額「4,800万～8,000万円」程度がかかるでしょう。

 

オプションとして追加する費用などがなければ、建築費用を抑えられる場合もあるので、複数の住宅メーカーから見積もりをとって、比較・検討することが大事です。

 

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ローコスト住宅について何でも相談できる住宅メーカーを選ぼう

イメージ通りのローコスト住宅を建てるには、理想の家に近い住宅の実績が豊富な住宅メーカーを選ぶことがとても重要です。住宅メーカーによって、得意・不得意な分野があるので、家づくりを行うときは、会社をよく比較してから選ぶようにしましょう。

 

LIFULL HOME’Sのサービスでは、ローコスト住宅の建築に強い住宅メーカーを手軽に調べられます。気になる会社が見つかったら、住宅カタログや施工事例などを請求できるので、手間や時間をかけずに家づくりを進められるでしょう。

 

さらに詳しく調べたい方は、以下のリンクを参考にしてみてください。

 

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記事のおさらい

最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

Q：90坪の土地には、どれくらいの広さの家が建てられる？

A：一般的な住宅地の建ぺい率と容積率を当てはめて計算をすると、建築面積は54坪（約178平米）、延床面積は180坪（約595平米）です。国土交通省が公表している家族4人で快適な暮らしができる広さの基準（約38坪＝約125平米）を大幅に上回っています。

Q：家を建てるときの注意点とは？

A：家づくりで注意したいのは、建ぺい率や容積率、その他の建築制限が用途地域などに応じて設けられていることです。希望の土地にどのくらいの広さの家が建てられるのかを事前によく確認しておきましょう。

 

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