ローコスト住宅を建てるときには、できるだけ費用を抑えるために、家の間取りや設備にばかりに意識が向いてしまいがちですが、土地の広さと家の広さの関係についても把握しておく必要があります。建ぺい率や容積率などの法規制により、敷地面積いっぱいに家を建てられるわけではないため、実際にどの程度の広さの土地ならどのくらいの広さの住まいが建てられるのか、理解しておきましょう。

この記事では、70坪の土地にローコスト住宅を建てたときの費用や間取りの事例などを解説します。

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  1. 70坪の土地は平均よりも広い？ それとも狭い？
    1. 平均的な住宅面積との比較
  2. 家を建てるときのチェックポイント
  3. 70坪の家を建てるときにかかる費用の目安
  4. ローコスト住宅に詳しい住宅メーカーに相談しよう
  5. 記事のおさらい

70坪の土地は平均よりも広い？ それとも狭い？

平均的な住宅面積との比較

70坪は、1坪＝約3.3平米なので約231平米の土地です。住宅金融支援機構が公表している「2022年度フラット35利用者調査」によれば、土地付注文住宅の平均的な住宅面積（延床面積）は約33.72坪（約111.5平米）とされています。

 

一般的な住宅地に多い、建ぺい率60％・容積率200％のケースで試算してみると、70坪の土地で建築面積は42坪（約139平米）、延床面積は140坪（約462平米）となります。建ぺい率・容積率についての詳細は後述します。

 

これらの数字は、注文住宅の平均的な延床面積を大きく上回っています。また、土地の広さにゆとりがあるので、平屋も検討できます。ただし、建物にかかる費用は、同じ延床面積であれば平屋よりも2階建ての方が割安になるケースがあるため、希望の暮らし方と合わせて十分な検討が必要です。

 

また、建ぺい率や容積率は地域によって異なるため、家づくりを検討する際にあらかじめ確認しておくことが大事です。

 

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家を建てるときのチェックポイント

土地によって建てられる建物の広さの上限は定められています。実際に建築できる家の広さを決めるルールとして、先ほども紹介した「建ぺい率」「容積率」そして「その他の建築制限」が挙げられます。

 

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合を示すもので、家を上から見たときの面積がそのまま建築面積となります。自治体によって基準が異なり、30～80％までと幅があります。

 

容積率とは敷地面積に対する延床面積の割合を意味するものです。たとえば、70坪の土地で建ぺい率60％・容積率200％の場合、建築面積は42坪（約139平米）、延床面積は140坪（約462平米）となりますが、各フロアの延床面積はそれぞれ42坪を超えられません。

 

つまり、3階建ての場合は126坪（約417平米）までの広さの家が建てられますが、平屋の場合は42坪（約139平米）を超えることができないのです。同じ広さの土地であっても、何階建ての住宅にするかで延床面積が異なる点を押さえておきましょう。

70坪の家を建てるときにかかる費用の目安

ローコスト住宅の一般的な坪単価は、30万～50万円と言われています。しかし、近年では建築資材の高騰や人件費の高まりによって、以前よりも建築費用がアップしている傾向が見られます。

 

坪単価の定義は住宅メーカーによって異なりますが、一般的には建物の本体工事費を表します。建物の本体工事費は建築費用全体の75％程度。他にも付帯工事費や諸経費といった費用が25％かかります。

 

そのため、トータルの建築費用は、延床面積が70坪の家で「2,800万～4,700万円」程度はかかると見込んでおいた方がよいでしょう。もちろん、同じ仕様の建物であっても、住宅メーカーによって金額は異なるため、複数の会社から見積もりを取って比較・検討することが重要です。

 

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ローコスト住宅に詳しい住宅メーカーに相談しよう

家づくりを本格的に進める際には、間取りの検討や資金計画を練るなど、さまざまなことに着手しなければなりません。スムーズに家づくりを進めるためには、信頼できる住宅メーカーを早めに見つけておくことが大事です。

 

LIFULL HOME’Sのサービスでは、ローコスト住宅の建築実績が豊富な住宅メーカーを手軽に検索できます。興味のある住宅メーカーがあれば、住宅カタログを請求できるので、手間をさほどかけずにやりとりを行えるでしょう。

 

さらに詳しく調べたい方は、以下のリンクも参考にしてみてください。

 

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記事のおさらい

最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

Q：70坪の土地にはどれくらいの広さの家が建てられる？

A：70坪の土地があれば、かなり広々とした家を建てられます。しかし、建ぺい率や容積率といった制限が影響してくるので、敷地面積いっぱいには家を建てられません。

建ぺい率60％、容積率200％で3階建ての場合は、126坪（約417平米）までの広さの家が建てられますが、平屋の場合は42坪（約139平米）を超えて建てられないので注意しましょう。

Q：ローコスト住宅で建てたときに、いくらぐらい費用はかかる？

A：建築費用は建物の本体工事費だけでなく、付帯工事費や諸経費も含めて考える必要があります。トータルの建築費用で見たときには約70坪の延床面積の家で「2,800万～4,700万円」程度はかかると見込んでおいた方がよいでしょう。

ローコスト住宅は、住宅メーカーごとに費用が大きく変わる可能性があるので、複数の会社から見積もりを取って比較・検討することが重要です。

 

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