ローコスト住宅の標準仕様

 

ローコスト住宅は一般的な注文住宅と比べて、建築資材や住宅設備を大量に仕入れてコストダウンに取り組んでおり、一般的な注文住宅よりも比較的安い価格で新築住宅を手に入れられる点に特徴があります。

 

間取りやデザインなどはあらかじめ決められているため、選択できる部分は限られていますが、初めて住宅を取得する人にとっては、完成までのイメージを持ちやすいでしょう。

 

ただし、会社によってどの部分をコストカットしているかは異なるため、複数の会社を比較・検討していく必要があります。近年では建築資材の高騰によって、以前よりも建築費用が高くなっている点にも注意が必要です。

 

また、追加でオプションを付ける部分が多くなると、さらに建築費用が膨らんでしまう恐れがあるので注意をしましょう。

 

最初から、イメージに合った仕様を多く取り入れている住宅メーカーを選ぶ方が、追加で変更を加える箇所が少なくて済むため、予算を抑えられます。

 

ローコスト住宅の標準仕様について、基本となるポイントを確認しておきましょう。

住宅の基本性能

 

快適な住まいを手に入れるには、住宅の基本性能をきちんとチェックすることが重要です。耐震性や断熱性、気密性などに不安があると長く住み続けることに不安を感じてしまうでしょう。

 

ローコスト住宅を手がける会社のなかには、高い耐震性や断熱性、気密性に力を入れているところもあります。

 

断熱性や気密性が高ければ冷暖房効率がよくなり、暮らしやすい住まいとなるので、住宅の基本性能を事前にチェックすることが大切です。

水回り設備

 

住宅設備のなかでも特に注目しておきたい点が水回り設備だといえます。キッチンや浴室、トイレなどの水回りは毎日使う場所なので、使いやすさを重視して選ぶことが大事です。

 

ローコスト住宅においては、キッチンや浴槽などの仕様が決められているケースが多いですが、なかには水回り設備に力を入れている住宅メーカーもあります。

 

システムキッチンの色やメーカーを選べたり、コーティング加工がなされたフルオートタイプのトイレが標準仕様だったりする住宅メーカーもあるので、気になる人はチェックしてみましょう。

内装部分

 

内装部分に力を入れている住宅メーカーの場合、施主の要望に応えるために豊富なバリエーションで選択に幅を持たせている会社があります。

 

好みのクロスや床材などを選べる会社もあり、イメージに合ったデザインに仕上げることが可能です。

外観部分

 

ローコスト住宅の外観はシンプルなデザインのものが一般的ですが、住宅メーカーのなかには外壁や屋根などにこだわっている会社もあります。

 

外壁においては汚れが落ちやすいコーティング付きの窯業系サイディングを標準仕様として採用していたり、おしゃれなタイル貼りを取り入れたりしています。

 

屋根の形や色を選べる場合もあるため、ほかと同じような見た目とならないローコスト住宅を建てたいときには、外観部分に力を入れている会社を選んでみましょう。

 

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標準仕様に含まれるもの

 

何を標準仕様とするかは住宅メーカーによって異なりますが、一般的な住宅の仕様についてまとめると次のとおりです。

仕様	内容
基礎部分	基礎の種類、立ち上がりの厚さや高さ、根入れの深さなど
構法	工法、柱や梁のサイズや素材、下地材の厚みなど
換気システム	換気口、スイッチの数など
外壁材	外壁材の種類やデザインなど
屋根材	屋根材の種類やデザインなど
断熱材	天井、外壁、床下などの断熱材の種類や厚みなど
内装部分	仕上げ材（クロスなど）や床材、手すり、廊下や入り口の幅など
住宅設備	水回り設備、洗面台、給湯器、インターホン、太陽光発電パネルなど
窓や建具	窓の数やガラスの種類、網戸、シャッターなど
その他	給排水管工事、点検口、屋外コンセント、火災報知器など

上記のものは生活に必要な最低限のものだといえますが、住宅の本体価格が高くなるほど標準仕様のグレードは高くなる傾向にあります。

 

しかし、あらゆる部分にこだわってしまっては予算が膨らんでしまうので、ローコスト住宅を希望する場合には、どの箇所にこだわりたいかを明確にしておくことが肝心です。

必要に応じてオプションも検討してみる

 

ローコスト住宅の仕様は変えられないわけではなく、気になる部分の変更を追加で依頼することが可能です。

 

オプションといってもさまざまなものがあり、たとえば以下のものが挙げられます。

人によって住まいへのこだわりはそれぞれ違うので、オプションを追加する場合はどれを優先させるかをよく検討してみましょう。

 

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オプションを付ける場合の注意点

 

標準仕様に追加してオプションを加えるなら、まずは契約前に施工会社の担当者に相談してみましょう。契約前であればオプションの一部がサービスとなる場合もあります。

 

また、無計画にオプションを追加しようとすると、あれもこれもとなってしまいがちなので、予算をあらかじめ設定しておくことも大切です。

 

特にキッチンのグレードアップや太陽光発電パネルの設置などは、費用が高額になる恐れがあるため、十分に検討しておきましょう。

 

一方、オプションを追加するだけでなく、標準仕様で不要なものを外してもらうといったことも可能です。たとえば、人によっては玄関の収納や浴室の暖房乾燥機などが不要という人もいるでしょう。

 

暮らしのなかであまり使うことが想定されないものは外してもらった方が、コストダウンにつながります。

 

また、照明器具などの取り付けは、住宅が完成してから自身で行えるので、どの範囲までの工事を依頼するのかも精査してみましょう。

標準仕様が希望に近い会社を選ぼう

 

家を建てる際は、標準仕様から変更するたびに費用がかかってしまうため、初めから標準仕様で備わっているものが自分の希望に近いかどうかをチェックすることが肝心です。

 

イメージに近い仕様を提案してくれる会社であれば、少しの変更だけで済むのでオプション費用が膨らむのを抑えられます。

 

LIFULL HOME’Sでは、ローコスト住宅に強みを持つ住宅メーカーを簡単に探せます。気になる会社のカタログを請求して、じっくりと比較・検討を行ってみましょう。

 

ローコスト住宅について、詳しく調べたい人は以下のリンクを参考にしてみてください。

 

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記事のおさらい

ローコスト住宅の標準仕様とは？

 

住宅の基本性能、内装や外観、住宅設備などは、あらかじめ住宅メーカーごとに決められている規格であり、会社によって内容が異なります。会社ごとに力を入れている部分が異なるので、比較・検討するときの判断材料になるでしょう。

不要な部分は外してもらうこともできる？

 

標準仕様のなかで生活ではあまり使わないと思われるものは、事前に外してもらうことも可能です。使わないものを外せば、コストダウンにつなげていくことができます。

 

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