ローコスト住宅の魅力は、その名の通り安い価格で家を建てられること。このような建築費が抑えられたローコスト住宅において、デザイン性にこだわった家を建てることは可能なのでしょうか。今回は、ローコスト住宅をデザイナーズ風に見せるためのポイントについて紹介します。
無料で住まいの窓口に相談する事例画像から探す
そもそも「デザイナーズ住宅」とは?

デザイナーズ住宅は、一般的な住宅とどのような違いがあるのでしょうか。主な特徴としては下記の2点が挙げられます。
建築家やデザイナーが監修・設計を手がけた住宅
デザイナーズ住宅は、建築家や専門事務所のデザイナーなどが、監修・設計を手がけた住宅です。趣味や日々のライフスタイル、動線などの機能性にも着目し、これらの視点を反映した住宅と言えるでしょう。設計時は、建築家や建築事務所の担当者と綿密に打ち合わせを行い、希望に沿った家をつくり上げていきます。また、狭い土地や変形地であってもその土地の特徴を生かした家を建てることができるのも、デザイナーズ住宅のメリットです。
個性的な外観であることが多い
デザイナーズ住宅の大きな特徴として挙げられるのが、個性的かつおしゃれなデザインの外観です。海外風のテイストや、日本家屋を思わせる雰囲気など、一般的な住宅とは一線を画したデザインにも対応することができます。「テーマ性のある家を建てたい」「細部までこだわりたい」という人にとっても、自分の理想やニーズを実現できる住宅です。
注文住宅について住まいの窓口に相談する ローコスト住宅講座 事例画像から探すデザイナーズ風のローコスト住宅を建てることは可能?

材料費や人件費などを抑えたローコスト住宅においても、デザイナーズ風の家を建てることは可能です。しかし、いくつかの条件をクリアする必要があります。ここではその条件について見てみましょう。
小規模な設計事務所に相談する
設計事務所に依頼するメリットは、ハウスメーカーや工務店のように、住宅の規格が決まっていないところです。そのため、ローコスト住宅であっても、デザイン性を重視した自由な設計を実現することが可能になります。ただし、依頼費用や手数料でコストがかからないよう、小規模な設計事務所に依頼するのがポイントです。またこだわりが強すぎると、建築費が予算をオーバーする可能性もあります。こだわりたい部分とそれ以外の妥協可能な部分を振り分けることも意識しましょう。
面積を小さくして建築費を抑え、浮かせたコストをデザインに回す
住宅を建築する場合、間取りや部屋数が多くなるほど材料費がかかり、建築費用が必要となります。そのため、前提となる住宅の面積を小さくすることで、部屋数を減らしたシンプルな間取りにできます。建築費用も抑えられるため、浮いた費用をデザインに回すことも可能です。コンパクトな空間にこだわりのポイントを集中させることで、デザインを重視したローコスト住宅を建てることができるでしょう。
注文住宅について住まいの窓口に相談する ローコスト住宅講座 事例画像から探すローコスト住宅でもデザイナーズ風にするコツは?

多くのローコスト住宅では、材料や設備などがあらかじめ決められています。しかし、外壁や屋根の選び方によって、デザイナーズ風の住宅にすることも可能です。ここでは、そのポイントを解説します。
外壁
多くの場合、ローコスト住宅の外壁は「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」と呼ばれる外壁材が使用されています。コストパフォーマンスが良く耐火性に優れているメリットがある一方、デザイン面では安っぽく見えやすいというデメリットがあります。ただし、窯業系サイディングは色や柄のバリエーションが多い点も特徴です。ハウスメーカーが用意したものをそのまま使うのではなく、色や柄、風合いなどにこだわることで、デザイナーズ風な外壁に近づけることが可能です。

屋根
ローコスト住宅で用いられている屋根は、主に片流れ屋根、切妻屋根、差しかけ屋根といったタイプが採用されています。これらの屋根は、施工費用が抑えやすい半面、シンプルなつくりが特徴です。屋根の施工費は家全体の価格にも大きく影響します。複雑な構造の屋根は、施工費やランニングコストもかかるため、ローコスト住宅で採用されるケースは多くありません。屋根を選ぶ際は、費用面を頭に入れたうえで、外壁との相性が良いものを検討するようにしましょう。
注文住宅について住まいの窓口に相談する ローコスト住宅講座 事例画像から探すデザイン性と暮らしやすさのバランスが大切

ローコスト住宅であっても、これまで述べてきたようなポイントを踏まえながら、デザイン性のある家を建てることも可能です。しかし、デザインにこだわりすぎて、予算オーバーしたり、暮らしやすさに目が行き届かなくなったりしては本末転倒です。見た目を重視するあまり、維持費や光熱費などの生活コストが余計にかかってしまうかもしれません。デザイン性にこだわりがある場合も、住宅性能や暮らしやすさにも配慮し、譲れない点と妥協点を整理しながら検討しましょう。
記事のおさらい
デザイナーズ住宅と一般住宅の違いとは?
デザイナーズ住宅とは、建築家やデザイナーが監修・設計を手がけた住宅で、デザイン性にこだわった個性的な外観が多く見られます。詳しくは「そもそも『デザイナーズ住宅』とは?」をご覧ください。
ローコスト住宅でこだわりのデザインは叶えられる?
デザイナーズ風のローコスト住宅を実現するには、小規模な設計事務所へ相談することや、面積を小さくして建築費を抑えることで実現可能です。詳しくは「デザイナーズ風のローコスト住宅を建てることは可能?」をご覧ください。
ローコスト住宅でもおしゃれな雰囲気を演出するポイントは?
規格が決まっているローコスト住宅でも、外壁や屋根の選び方によって、デザイナーズ風の外観を実現することができます。詳しくは「ローコスト住宅でもデザイナーズ風にするコツは?」をご覧ください。
ローコスト住宅でデザインにこだわる際の注意点は?
デザイナーズ風の住宅でも、デザイン性ばかりにこだわりすぎると、暮らしやすさや生活コストに影響を及ぼす可能性があります。住宅性能や暮らしやすさも視野に入れながら、優先事項と妥協点を整理して検討することが大切です。詳しくは、「デザイン性と暮らしやすさのバランスが大切」をご覧ください。
注文住宅について住まいの窓口に相談する ローコスト住宅講座 事例画像から探す
更新日: / 公開日:2024.01.12










