家を建てるにあたり、外観にもこだわりたいと考える人もいるでしょう。しかし、外観にこだわると費用も膨らんでしまいそうで気になるものです。そうしたときには、エクステリアに注目してみましょう。

この記事では、エクステリアの基本的な捉え方やローコスト住宅でエクステリアにこだわるときの大事なポイントを解説します。

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エクステリアとはインテリアの反対語であり、屋外版のインテリアともいえます。建物周りの装飾や空間を指し、建物全体の雰囲気や環境を意味する言葉です。

 

一方、外構とはガレージやカーポート、門、アプローチ、堀、物置などの「家の外に設置するものの総称」を意味しています。

 

言葉の意味合いが近いので混同してしまいがちですが、あくまで外構部分の装飾などにこだわるのがエクステリアです。

 

エクステリアに意識を向ければ、住まいの印象は大きく変化します。ここでは、エクステリアをつくり上げるときに押さえたいポイントを3つに分けて解説します。

 

エクステリアを考えるうえで大切なのは、まず「使いやすさ」です。いくら見た目がおしゃれでも、暮らしに不便なものであればかえってマイナスとなるため、生活するうえで必要なものであるかを精査しておきましょう。

 

たとえば、外に物干し台を設置するのであれば、洗濯機から近い場所にすると生活動線がすっきりとします。もし、家庭菜園をするのであれば、勝手口やキッチンからの距離を短くした方が便利です。

 

玄関回りであれば、ポストの高さや門扉の開けやすさ、手すりやインターホンの位置など、来客に対してすぐに対応できる仕様に変えられれば利便性が向上します。

 

エクステリアをすてきな仕上がりだと感じさせるには、住宅とエクステリアのデザインをそろえることが重要です。

 

ただし、デザインだけを統一すればよいというものではなく、美しさを保つためには清掃やメンテナンスが欠かせません。庭があるのなら雑草をこまめに取り、塗装が劣化した場合には塗り直しましょう。

 

できるだけ手間をかけずにきれいな状態を保ちたい場合は、あまりメンテナンスの手間がかからない素材を選ぶなど、シンプルさを意識してみるといいでしょう。

 

エクステリアの安全性を重視することで、家族や近隣の人たちの安心にもつながります。たとえば、強風に飛ばされず地震に強いことや、凍結しにくく滑りにくいなど、日々の生活における安全面も考慮しておきましょう。

 

また、不審者が潜める死角をつくらないことや外部からの侵入を防ぐなど、防犯面についても併せて検討しておく必要があります。

 

防犯対策としてライトをつけるのならLEDライトを選択したり、音のする砂利を敷いてみたりするなど、コストも意識しながら取組んでみるといいでしょう。

 

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エクステリアに手を加える場合、それぞれの箇所で押さえておきたいポイントは異なります。基本的なポイントを把握したうえで、自分に合ったものを取り入れてみましょう。

 

門扉や門柱は、敷地の入り口や玄関の手前に設ける扉や柱のことであり、道と敷地を区切る役割があります。門柱には表札やポストが設置され、扉は開き戸や引き戸、折れ戸・伸縮タイプのものなどたくさんの種類があります。

 

そのため、設置にあたっては住宅とのバランスを考えつつデザインを統一しましょう。また、ポストやインターホンは来客や配達員の人が使うことが多いため、押しやすい位置を考えて設置することが大切です。

 

塀やフェンスは、道路や隣家との境界に設置し、不審者が敷地内に侵入するのを防いでくれる役割を果たします。

 

塀は鉄筋コンクリート造やコンクリートブロックなど、さまざまな種類があるので設置する目的と見た目のバランスを考慮しながら選んでみましょう。

 

ただし、高さや材質が地域の条例によって制限されるケースもあります。後からつくり直すことを防ぐために、あらかじめ施工会社に確認をしたり、自治体に問合せをしたりして問題がないかをチェックしておきましょう。

 

また、隣家とのトラブルを防ぐためにも、塀やフェンスを境界線のうえに設けるのであれば所有権を明確にすることが重要です。

 

人通りの多い道に面している土地であれば、プライバシーの確保のために外からの視線を遮るようなデザインがいいでしょう。

 

高さのポイントとして、不審者が隠れにくく、乗り越えられない程度を維持しましょう。敷地の広さによってフェンスを設置する範囲や価格も変動するので、事前に見積もりを出してもらうことが大切です。

 

敷地の入り口から門、玄関までの通路とその周辺をアプローチといいます。特に人が歩く場所は雨や雪の日なども考慮して、転倒防止を重視した仕様にしましょう。

 

滑りにくい建材で舗装すれば、安全性が高くなり、デザイン的に段差や階段をつくるのであれば、手すりを設置する方がいいといえます。

 

夜間など暗い時間に歩くことを考えて、足元や全体を照らせるような照明を設置しておけば、さらに安心感が高まります。

 

車庫のタイプはさまざまで、カーポートの屋根を設置するタイプや壁で囲うガレージ風のタイプ、屋根のないオープンなタイプなど、自分に合った形式を選択できます。

 

停車した車の乗り降りがスムーズにできるよう、スペースには余裕を持つことが大切です。広さの目安として、奥行きを「5m以上」、幅を「2.5m以上」は確保しておくと普通自動車の乗り降りに問題がないでしょう。

 

照明は手動タイプのものもありますが、暗くなると自動で光るセンサーライトや人感センサー付きの照明、タイマースイッチのついた照明を設置することも可能です。

 

設置場所は、アプローチや塀などの死角になるような部分を選んでみると、安全面や防犯面の対策に生かせます。

 

植栽を設置することで、住宅全体に温かみや華やかさを印象づけることができます。生け垣や大きなシンボルツリーを設置したり、花壇やツル系の植物で彩ったりするなどさまざまな方法があります。

 

場所によって適した品種の植物を選び、手入れのしやすさも考慮しておきましょう。特に、隣家との境界に植えた際には、きちんと手入れを行わないとトラブルの原因になる可能性もあります。

 

コストダウンを図るのであれば、たとえばシンボルツリーとして植えたい場合は専門家に依頼する費用が必要ですが、鉢植えの樹木であれば自分で作業を行うことで費用を抑えられます。

 

水栓は建物の外部に設置するもので、柱に蛇口がついた「立水栓」と地面に埋め込む「散水栓」があります。設置する場合は、配管がどうなるかも考えて場所を決めましょう。

 

自分で決めるよりも施工会社と相談して決めた方が、設置が必要な個数やスペースに無駄がなくなりスムーズに設置できるはずです。

 

デッキとは、1階から庭部分に出られるように設けられる縁台をいいます。デッキに使用する素材はさまざまで、用途も住む人によって変わってきます。

 

ただし、デッキを設置するのであれば、ある程度の広さが必要です。広めのデッキを設ける場合、どうしても費用が高くなってしまいます。

 

デッキの使い方を明確にすることや、実際に必要な広さがどのくらいなのかを検討したうえで設置するようにしましょう。

 

また、比較的安価な素材を使うことでコスト調整も行えるため、安全性やメンテナンス性などを考えながら適した素材を選んでみてください。

 

エクステリアをどのようにするかは、敷地の広さや家族のライフスタイルによってもさまざまな選択肢があります。自分の好みだけでなく、予算とのバランスを考えながら選んでみましょう。

 

また、こだわりを反映させたいと考えるのであれば、豊富な実績がある施工会社を見つけることが重要です。

 

LIFULL HOME’Sのサービスでは「ローコスト住宅の施工実績」で住宅メーカーを探すことができ、メーカーごとの得意な分野を見極めることもできます。

 

ローコスト住宅を得意とする住宅メーカーや施工事例に関して詳しく調べたいという人は、以下のリンクも参考にしてみてください。

 

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エクステリアはどんなものを指すの?

 

建物回りの装飾や空間を表し、建物全体の雰囲気や環境を指します。内装の装飾を意味するインテリアの反対語ともいえます。

エクステリアづくりに大切な点は?

 

安全性と使いやすさ、見た目の美しさが挙げられます。そのなかでも、特に安全性と使いやすさに意識を向けると、シンプルながらもおしゃれな住まいを演出できるでしょう。

外構のそれぞれでエクステリアを考えるときに大切なことは?

 

外構の種類によって注目するポイントは異なりますが、門扉なら門の開き方やポストの設置場所、来客に対しても対応しやすいかといった観点を重視してみましょう。

 

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