初めての家づくりでは、住宅ローンの審査をきちんと通過できるのか不安を感じる人も多いでしょう。
この記事では、ローコスト住宅における住宅ローン審査のポイントや注意点、審査を通りやすくするためのコツなどを解説します。
ローコスト住宅の住宅カタログを探すローコスト住宅が得意な会社を探すローコスト住宅の事例を探す
ローコスト住宅でも住宅ローンは組める?

ローコスト住宅だからといって住宅ローンが組めないわけではありません。住宅ローンの審査においてもっとも重視されるのは「返済能力の有無」であり、収入に見合った借入額であれば、それほど心配をする必要はないといえます。
ローコスト住宅の場合は、物件の担保評価が低く見られるのではないかと気になる人もいるかもしれません。
しかし、あくまで借入額と物件の資産価値とのバランスで判断されるので、ローコスト住宅に限らず、収入に見合っていない物件であれば、どのような住宅でも審査のハードルは高くなります。
ローコスト住宅であれば建築費用を抑えられる場合が多いので、一般的な住宅と比べて借入額は少なくて済むともいえます。借入額が少なければ、それだけ審査を通過する可能性は高まるため、実際に返済が始まってからの負担軽減にもつながるでしょう。
注意点として、2024年からは省エネ住宅の認定を受けられなければ、たとえ住宅ローンを組んで家を建てたとしても、住宅ローン控除を受けられない可能性があります。
ローコスト住宅だからといってむやみに費用を削るのではなく、気密性や断熱性、耐震性など基本的な住宅性能にお金をかけたり、省エネ設備を導入したりするのは無駄ではありません。
むしろ、快適に暮らせて環境に配慮した住宅であれば、資産価値の面からも有利といえます。長く住み続けることを前提として、どのような家づくりを進めていくのかを検討してみてください。
ローコスト住宅の住宅カタログを探す ローコスト住宅が得意な会社を探す ローコスト住宅の事例を探す
住宅ローン審査の流れと期間の目安

住宅ローンの審査は、「事前審査」と「本審査」という2つの審査を通過する必要があります。
事前審査では申込者が申告した内容をもとに審査が行われ、本審査では申告内容に加えて提出した書類も細かくチェックされます。
審査基準は金融機関によって異なりますが、申込方法については金融機関の窓口に直接申し込むか、Webを通じて申し込むパターンに分けられます。
それぞれの申込方法としては次のとおりです。
金融機関の窓口で直接申し込むパターン
- 金融機関に来店予約を行う
- 窓口で必要書類を提出し、事前審査を受ける
- 本審査を受ける
- 住宅ローン契約を締結する
- 物件の引き渡しと同時に、借入を行う
Webから申し込むパターン
- Webから事前審査の申し込みを行う
- メールで事前審査の結果が伝えられる
- 正式な申し込みを行い、必要書類を提出する
- 本審査の結果が伝えられる
- 住宅ローン契約を締結する
- 物件の引き渡しと同時に、借入を行う
住宅ローンの審査にかかる時間として、事前審査の場合は一般的に3~4日、長くても1週間程度で結果が伝えられます。Webからの申し込みであれば、最短で翌営業日に伝えられるケースもあります。
また、本審査は事前審査よりも入念にチェックが行われるので、一般的には1週間程度、長くて2~3週間程度がかかります。
収入に対して借入希望額が大きかったり、複数のローンを組んでいたりする場合は審査に時間がかかってしまうケースがあるので、時間的な余裕を持って申し込むようにしましょう。

住宅ローンの審査時に必要となる書類

住宅ローンの審査を受けるためには、審査に必要な書類を提出しなければなりません。事前審査と本審査で求められる書類は異なりますが、一般的には次のものが挙げられます。
事前審査で必要な書類等
- 身分証明書(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
- 印鑑(認印でも可)
- 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書など)
- 購入を検討している住宅の見積書や間取り図 など
本審査で必要な書類等
- 実印
- 印鑑証明書
- 住民票
- 課税証明書
- 売買契約書 など
上記はあくまで一例であり、審査状況や金融機関によっては追加で書類の提出を求められることもあるため、担当者の指示に従って必要な書類を提出しましょう。
また、書類の有効期限が切れていたり、内容に不備があったりすると再提出を求められるので、提出前に書類に問題がないかをきちんとチェックしておくことも大事です。
ローコスト住宅の住宅カタログを探す ローコスト住宅が得意な会社を探す ローコスト住宅の事例を探す
住宅ローンの審査基準

住宅ローンの審査は、さまざまな角度からチェックされますが、審査基準は金融機関によって異なります。
一般的な審査項目として、次の点が挙げられます。
審査項目 | ポイント |
|---|---|
申込者の健康状態 | 金融機関によっては団体信用生命保険(団信)への加入が審査条件となっており、加入できない場合は審査が通りづらくなる |
個人信用情報 | クレジットカードの支払いなどを滞納した記録がある場合、審査が通りづらくなる |
年齢・勤続年数 | 年齢については、完済時年齢が70~80歳としているところが多い。勤続年数が多いことは収入が安定しているアピールポイントとなる |
担保評価 | 返済不能となったときに備え、金融機関が物件に対して抵当権(担保)を設定する。担保評価が低いと審査が通りづらくなる |
返済負担率 | 一般的に、無理のない返済負担率は収入の20~25%程度といわれている |
どの金融機関においても、上記の点はチェックされるので事前に問題がないかを自分でも確認しておきましょう。
また、次に紹介する住宅ローンの審査を通りやすくするポイントも参考にしてみてください。
住宅ローンの審査を通りやすくするポイント

住宅ローンの審査をできるだけ通過しやすくするためには、以下のポイントを重視する必要があります。
ポイント
- 頭金を用意する
- 返済期間や返済額に無理がないかをチェックする
- 申告内容や提出書類に誤りがないかをよく確認する
頭金を用意すれば、その分だけ住宅ローンの借入額を減らせるので、審査が通過しやすくなります。また、収入に見合った物件であるかも精査して、毎月の返済プランに問題がないかもチェックしてみましょう。

記事のおさらい
ローコスト住宅でも住宅ローンは受けられる?
ローコスト住宅にかぎらず、住宅ローンの審査は返済能力の有無がもっとも重視されるので、審査を受けること自体に問題はありません。また、2024年からは省エネ住宅の認定を受けなければ、住宅ローン控除が適用されない可能性があるので注意しておきましょう。
住宅ローンの審査にかかる時間はどれくらい?
審査を行う金融機関によって異なりますが、一般的には事前審査で3~7日程度、本審査で1~3週間程度がかかります。申告内容や提出する書類に不備があると審査に時間がかかってしまうので、提出前によく確認をしておきましょう。
住宅ローンの審査はどのような点がチェックされる?
申込者の返済能力に加えて、健康状態や個人信用情報、年齢、勤続年数、担保評価などがチェックされます。審査に不安があるときは借入額を少なくするなどして、できるだけ審査に通りやすくなる環境を整えてみましょう。
注文住宅を探す 無料で住まいの窓口に相談する
公開日:










