ローコスト住宅を建てる際に、塗り壁を採用したいと考える人もいるでしょう。
この記事では、塗り壁の基本的なポイントや、塗り壁に使われる素材の特徴、ローコスト住宅で塗り壁を採用するメリットを解説します。
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塗り壁とは

塗り壁とは、下地の上に土などの自然素材を塗って仕上げた壁を指します。この技法は世界のさまざまな地域で用いられ、日本でも古くから採用されています。
独特な風合いや高い機能性から人気が高く、塗り壁を採用する建築物をさまざまな場所で見る場面も多いでしょう。
もともと、下地は竹を用いていましたが、現在では石こうボードやモルタルなどを使用することが主流となっています。
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塗り壁によって得られるメリット
実際に住宅を建てる際に、塗り壁を選択するメリットを把握しておくことも大事です。ここでは、塗り壁のメリットを大きく4つに分けて解説します。
防火性に優れている
塗り壁は、下地にセメントと砂、水を混ぜ合わせたモルタルを使用することが多く、燃えにくい素材といえます。上塗りの素材に土などの自然素材を選んでおけば、住宅の防火性を高められるでしょう。
日本の一戸建て住宅は木材を多く使用して建築されることが多いため、燃えにくい素材を用いることで木造住宅のデメリットを補えます。
体に優しい天然素材
住宅に用いられている建材のなかには、体に影響を与える化学物質が含まれていることがあります。化学物質の影響によって「シックハウス症候群」などが引き起こされ、体調を崩してしまう可能性もあるのです。
しかし、塗り壁に採用される素材は基本的に、天然素材を使ってつくられます。施工時に有害物質を出さず、解体する際にも有害な産業廃棄物をほとんど出しません。
自然から生まれ自然へと還っていく建材であるため、人体にとっても優しい素材だといえるでしょう。
オリジナリティーのあるデザインに仕上げられる
塗り壁が人気の理由のひとつに、オリジナル性の高いデザインを取り入れられる点が挙げられます。内壁に使えば、塗り壁は壁紙を貼るだけでは得られない、独特の風味を出すことが可能です。
仕上げ方によっては、質感がまったく違うものとなり、実用性とデザイン性を兼ね備えた壁にすることができます。
仕上げ材を塗るときのコテを使い、あえて跡を残す「コテ波」や、扇の形を描く「扇模様」、コテの後ろ部分を使い洋風の模様を残す「スパニッシュ」など、さまざまな塗り方があります。
ほかにも、乾く前の壁に石や貝を施す方法やハケを使って模様を描く方法もあるので、アイデア次第でこだわりの壁がつくれるのです。
また、天然素材を使用しているからこその温かみも感じられます。独特の質感や温かさは、壁紙ではなかなか出せないものなので、オリジナリティーにあふれた外観を演出できるでしょう。
日本の風土にマッチしている
塗り壁の特徴として、日本の風土にマッチした特性を備えている点が挙げられます。日本の気候は高温多湿で季節や天候などによって湿度が変化するので、屋内をいかに快適な湿度に保つかが重要です。
塗り壁は調湿性に優れており、屋内の湿度が高いときには湿気を吸収し、湿度が低いときには放出してくれます。細かな湿度変化にその都度対応するのは難しいですが、塗り壁であれば快適な空間を整えやすくなるでしょう。
また、塗り壁は断熱性が高いのも特徴です。夏場は外の熱気や日差しを防いで屋内に熱が伝わりづらく、冬場は屋内の暖かさを外に逃がさないように機能してくれます。
季節によって湿度の変化が大きい日本だからこそ、快適な住空間を得るために塗り壁はマッチしているといえるでしょう。
塗り壁の種類

塗り壁を採用する場合、どのような種類があるのかを事前にチェックしておくことが大事です。それぞれの特徴を押さえ、イメージに合ったものを選択しましょう。
一口に塗り壁といってもバリエーションは豊富で、さまざまな種類があります。
主な種類についてまとめると、次のとおりです。
壁の種類 | 特徴 |
|---|---|
土壁 | もっともポピュラーで仕上げにわらを混ぜる。年月がたつほどに壁の強度が増すのも特徴。蓄熱性や防音性にも優れる。 |
砂壁 | 砂をのりで練ったものを仕上げに使う壁。砂の種類によって質感が変化する。主に和室や茶室によく使われる。 |
漆喰壁 | 消石灰にのりや繊維を加えた壁。なめらかで光沢があり、独特の質感を持っている。室内の乾燥や湿気がこもるのを防ぐため、蔵に多用されてきた。 |
珪藻土壁 | 水中に存在するプランクトンの死骸が蓄積してできる珪藻土を使った壁。耐熱性と耐久性が高いため、七輪や耐火断熱レンガの素材にもなっている。珪藻土だけでなく混ぜる素材によって風合いが変化するのも特徴。 |
プラスター壁 | 鉱物質を水で練ったものを仕上げとして使用する。白くて光沢のある質感で西洋漆喰とも呼ばれる。洋風の建物との相性が良い。 |
モールテックス | モルタルに特殊な樹脂をミックスした素材。割れやすいが、伸縮性に富んでいるのが特徴。塗ったところは石のような質感になる。 |
ローコスト住宅で塗り壁を採用するときの注意点

ローコスト住宅において塗り壁を採用するのであれば、あらかじめ注意しておきたい点がいくつかあります。
メンテナンス方法を把握しよう
塗り壁を採用すると、どうしても表面の凹凸が出てきてしまうので、汚れやすくなります。外壁の場合、雨風にさらされるのでより汚れが目立つこともあるでしょう。
壁を長持ちさせるためには、きちんとメンテナンスを行うことが大事です。汚れが目立つのであれば、水洗いや専用の洗浄剤を使って掃除します。水圧の強さで壁が傷む恐れがあるため、高圧洗浄機を使用するのは避けましょう。
もしも、壁にヒビや傷があるのであれば、仕上げ材と同じものを選んで自分で補修することも必要です。ただし、建築から10年以上が経過している場合は大がかりな作業になる場合もあるため、プロに依頼をして塗り替えも検討してみましょう。
仕上がりのイメージを担当者にしっかりと伝えよう
塗り壁はオリジナル性が高いのが特徴ですが、自分の思い描くイメージをしっかりと施工会社の担当者に伝えることが大切です。
塗り壁は職人が完成させるまで、実際にどのような仕上がりになるのか把握することが難しい部分もあるため、認識のズレが起こらないように事前にコミュニケーションをしっかり取っておくことが肝心です。
予算がどのくらいかかるのかチェックしよう
塗り壁は内壁の場合、壁紙よりもコストがかかってしまう方法です。素材によっては費用が高額になるため、予算に合わせて検討してみましょう。
仮に、価格的に難しいと感じる場合は、塗り壁以外の工法も検討して、無理のない範囲で選びましょう。
塗り壁について詳しい会社を見つけてみよう

壁は、住まいの印象や住み心地を左右する大切なポイントです。慎重に検討する必要がありますが、初めて塗り壁の採用を考える場合、なかなかイメージが湧かない部分もあるでしょう。
イメージに合った塗り壁にするには、住まいについて何でも相談できる施工会社を見つけておくことが肝心です。
LIFULL HOME’Sのサービスでは、ローコスト住宅の施工を得意とする住宅メーカーや施工事例などのカタログを無料で請求できます。
ローコスト住宅について、さらに詳しく調べたい人は以下のリンクも参考にしてみてください。
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記事のおさらい
塗り壁とはどんなもの?
塗り壁とは下地の上に土などの自然素材を塗って仕上げる壁のことを指します。日本でも古くから伝統的に採用されているものなので、日本の風土に合った仕上がりが期待できます。
塗り壁のメリットは?
防火性に優れ、天然素材で化学物質を使っていない点が挙げられます。また、日本の高温多湿の気候に合った調湿性を備えており、快適な住空間を実現しやすくなります。
塗り壁を採用する際の注意点は?
壁のメンテナンス方法を事前に把握し、担当者との間できちんと意見を交換することが重要です。また、予算的に難しいのであれば、代替案を提案してもらうことも検討してみましょう。
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