ローコスト住宅を建てる際には、ローコストでの家づくりを扱っているハウスメーカーに依頼するのが一般的です。

しかし、「デザインにこだわりたい」「個性を表現したい」という場合は、建築家に依頼するのもひとつの方法といえます。

今回は、建築家にローコスト住宅の設計を依頼するメリットや注意点について見ていきましょう。

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ローコスト住宅は、基本的に「画一的な設計」「建材・部材の大量一括購入」によって低コストが実現されるものです。

 

そのため、ある程度の規模や独自の仕入れルートを持ったハウスメーカーの方が、実現しやすいという前提があります。

 

そのうえで、こうした大手のハウスメーカーではなく、建築家にローコスト住宅を依頼することも可能です。

 

「費用を抑えながら個性的な家づくりを行いたい」というニーズもあるため、ローコスト住宅の設計やデザインを得意としている建築家も多いのです。

 

そのため、まずはさまざまな可能性を検討するという意味でも、建築家に相談をしてみるのも有効な方法のひとつといえるでしょう。

 

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ローコスト住宅は、低コストで一戸建てを手に入れられるのが魅力である一方、個性を表現しにくいのがデメリットとなります。

 

建築資材や住宅設備の大量発注で低コスト化を実現しているので、どの家も似たようなデザインや仕上げになりやすいのです。

 

また、ハウスメーカーでは人件費の節約のために、打ち合わせ期間を短く設定しているところも少なくありません。

 

こうした仕組みは、とにかく費用を安く抑えたいという人にとっては大きなメリットです。一方で、じっくりとプランを考えてこだわりを反映させたい人にとっては、物足りなく感じられる場合もあるでしょう。

 

それに対して、建築家に依頼すればコスト配分が自由になるため、こだわりたいポイントとそうでないポイントにメリハリをつけてプランを決めることが可能です。

 

たとえば、必要な機能のみに絞ったキッチンにしたり、内装をシンプルにしたりしてコストダウンを図り、その代わりにデザインや自分なりの使いやすさを追求するといった現実的かつ満足度の高い施工が行えます。

 

建築家はハウスメーカーと比べて合理化・効率化よりもこだわりの実現に重きを置くことから、比較的にコストが高くなりやすいというイメージがあります。しかし、プランを工夫すれば、コストを抑えつつ理想を実現することも可能です。

 

ここでは、こだわりの実現とローコストを両立するためのポイントを見ていきましょう。

 

まずは、こだわる部分とそうではない部分を明確にして、優先順位を決めることが大切です。

 

たとえば、オープンキッチンを実現する代わりに、そこまで重視していないビルトイン食洗器は取り除くといったイメージです。あるいは、設備の機能を制限して、価格を安く抑える方法もあります。

 

ローコスト住宅では、外観をシンプルにして表面積を減らし、その分の建材を節約してコストダウンするのが王道です。

 

一方、凹凸を減らした結果、正方形や長方形などの形状になりやすく、工夫がなければ特徴のない外観になってしまうのが難点です。しかし、デザイン力のある建築家であれば、シンプルながらスタイリッシュな外観を実現することができます。

 

また、建築家の工夫によっては、コストがかからないシンプルなプランでも、おしゃれな内装を実現することは可能です。色合いや形状、照明の配置などを工夫すれば、ローコストでも個性的な住環境を整えることができます。

 

現し仕上げとは、「躯体現し仕上げ」や「コンクリート現し仕上げ」とも言い、天井や壁を張らず、あえて骨組みをむき出しにしたまま仕上げる工法です。

 

一部の天井や壁をつくらないことで、材料費や施工費用を削減できるのがメリットであり、個性的な内装を実現することもできます。

 

ただし、現し仕上げは設計によって安っぽい見た目になってしまうリスクもあるため、デザイン力のある建築家でなければなかなか採用することはできません。

 

室内の仕切りを減らし、壁やドアなどを削減することもコストダウンにつながります。広々とした空間を設けやすくなるため、限られた面積で家づくりを行う場合は、採用の価値があるテクニックといえます。

 

一方で、単にこの方法を導入するだけでは、簡素で味気ないイメージを与える原因にもなってしまいます。デザイン力のある建築家であれば、通路の設計や建具のデザインなどで変化をつけ、広い空間にオリジナリティを持たせることが可能です。

 

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建築家に依頼する際には、大手ハウスメーカーにはないデメリットや注意点も理解しておくことが大切です。ここでは、注意点をいくつか確認しておきましょう。

 

設計や施工が効率化されているハウスメーカーとは違い、建築家は図面を作成するだけでも綿密に打ち合わせを行うため、どうしても時間や手間がかかってしまいます。

 

そのため、「じっくりと家づくりに向き合いたい」「時間的な制約が少ない」といった人に向いている選択肢といえます。

 

建築家は設計の専門家でもあるため、設計料がかかってしまう場合がある点に注意が必要です。

 

そのため、特にプランにこだわらないのであれば、ローコスト住宅を数多く手がける大手ハウスメーカーの方が、安いコストで一定水準の家づくりを実現しやすいといえます。

 

テレビや雑誌などの影響により、建築家は奇抜なデザインを重視し、住み心地や快適性を犠牲にしてしまうといったイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。

 

しかし、ほとんどの建築家は、構造や断熱性といった住まいとしての基本性能を重視したうえで設計を考えます。

 

そもそも、依頼者の了解なしに設計を実行することもありません。ただし、依頼先によって「意見を言いやすいかどうか」「疑問に分かりやすく答えてくれるかどうか」は異なるので、その点はじっくりと見極めることが重要です。

 

基本的には、家づくりの相談のみであれば無料なので、まずは気になる依頼先を絞り込んで、実際に相談してみるといいでしょう。そこでの対応やコミュニケーションの質で、依頼先を見極めてください。

 

 

家づくりには、予算設定からプラン決め、依頼先選びといったさまざまなステップがあります。

 

初めて家づくりを行うときには、何から取りかかっていいか分からなかったり、希望を予算内にまとめ切れなかったりする場合もあるでしょう。

 

そんなときに利用したいのが、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」です。住まいの窓口では、理想の家づくりについて、ハウジングアドバイザーに無料で何度でも相談することができます。

住まいの窓口でできること

  • 住まいの条件整理を手伝ってもらえる
  • 家づくりの進め方や注意点が分かる
  • 資金計画などのお金のことが分かる
  • 自分に合った施工会社を教えてもらえる

住まいの窓口は不動産会社ではないため、常に中立な第三者の立場からアドバイスをしてもらえるのがメリットです。家づくりについてお悩みの人は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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ローコスト住宅は建築家にも依頼できる?

 

ローコスト住宅は、システム化された規模の大きな会社の方が実現しやすい面もありますが、ローコスト住宅を得意とする建築家も数多くいて、依頼することが可能です。

ローコスト住宅を建築家に相談するメリットは?

 

コスト配分が比較的に自由であるため、こだわる部分とそうではない部分のメリハリをつけて、効率的に独自のデザインや内装を実現できるのがメリットです。また、高いデザイン力により、コストダウンとおしゃれな見た目を両立したプランを立ててもらえる可能性があります。

 

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