マイホームを購入する際には、将来的に発生する費用も踏まえて予算計画を立てることが大切です。

特に、予算を抑えて家を建てられるローコスト住宅では、建材や設備の寿命、メンテナンスのしやすさなども考慮することが重要となります。

今回はローコスト住宅の寿命やリフォーム費用、長持ちさせるためのコツについて見ていきましょう。

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ローコスト住宅は建築コストを安く抑えられることから、「一般的な住宅よりも寿命が短い」と誤解されるケースも多いです。

 

しかし、住宅の寿命はさまざまな要素が絡み合っているため、ローコスト住宅だからといって一概に建物の寿命が短いというわけではありません。

 

住宅の寿命に関連する用語としては、「法定耐用年数」が挙げられます。法定耐用年数は、建物の構造別に次のように設定されています。

建物の構造

法定耐用年数

木造住宅

22年

鉄骨造住宅

19~34年

鉄筋コンクリート造住宅

47年

しかし、耐用年数はあくまで税制上の基準であり、物理的に使えなくなってしまうタイミングを示しているわけではありません

 

同じ木造住宅であっても適切なメンテナンスによって100年近く住み続けられるケースもあれば、メンテナンスを怠ったために数十年で住めなくなってしまうケースもあるのです。

 

ローコスト住宅に限らず、必要なメンテナンスを怠ってしまうと住宅は劣化しやすくなるため、マイホームの購入計画は適切なメンテナンス計画とセットで考えておくことが大切です。

 

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ローコスト住宅を購入するときには、取得時の初期費用だけでなく、住み続けたときに発生するリフォーム費用についても考えておく必要があります。

 

ここでは、リフォームにどれくらいの費用がかかるのかについて、具体的な目安を紹介します。

 

フルリフォームとは、建物の構造部のみを残して丸ごと入れ替えを行う方法であり、建て替えに近い大規模な工事になります。

 

フルリフォームの場合、費用は新築する場合の70%程度が目安とされているので、たとえば建築費が1,500万円であれば1,050万円程度と計算できます。

 

部分リフォームの場合は、施工箇所や導入する設備のグレードによっても費用が異なりますが、目安は次のとおりです。

目安 広さ30坪の場合

  • 外壁塗装…100万~150万円
  • 屋根の塗装…40万~80万円
  • 給排水設備の工事…50万円
  • 水回りの修繕・交換…100万~150万円
  • フローリングの張り替え…15万~20万円(8畳)
  • 白アリ防除…20万円
  • 外構工事…50万~100万円

施工が必要なタイミングは箇所によっても異なるので、リフォーム費用は購入前から計画的に準備しておくことが大切です。

 

これまで見てきたように、住宅の寿命はメンテナンスによって大きく左右されます。そのため、ローコスト住宅を選ぶときは、どのような保証があるのかもチェックしておくことが重要です。

 

ここでは、ハウスメーカーの保証内容について、チェックしておきたいポイントを紹介します。

 

初期保証とは、ハウスメーカーが設けているベースの保証期間のことです。新築住宅の場合、どのハウスメーカーも「建物の主要な構造部分と雨漏り」に対しては、10年間の保証を行うことが法律で義務付けられています。

 

そのうえで、ハウスメーカー独自の取り組みとして、初期保証を10年以上に設定しているケースも多いです。ローコスト住宅を扱うハウスメーカーでも、20年や30年といった長期の初期保証を行っているところはあります。

 

ほとんどのハウスメーカーは、初期保証期間を越えても、一定の条件を満たすことで延長できる「延長保証」を用意しています。そして、延長保証の上限を「最長保証期間」として設定しています。

 

最長保証期間は、メーカーによって50年、60年といった長期間にわたって設定されることが多く、なかには建物が存続する限り、永年保証を行っているところもあります。

 

ただし、延長保証については、「ハウスメーカーが提案するメンテナンスを有償で実施」などの条件が設けられるのが一般的です。

 

基本的な保証に加えて、独自の保証やアフターサービスを用意しているハウスメーカーも多いです。

 

たとえば、シロアリの点検や駆除を行う「シロアリ保証」、設備や内装にも保証範囲を広げた「住宅内装・設備保証」、担当者による「定期点検」、災害時の迅速な対応など、安心して長く住み続けるための仕組みを各社が取りそろえています。

 

ハウスメーカー選びでは、保証・メンテナンスの内容も含めて比較検討することが大切です。

 

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一口にローコスト住宅といっても、施工時のどの部分へ費用を割くかによって、耐久性や寿命には違いが生まれます。ここでは、住宅を長持ちさせるための基本的なコツを紹介します。

 

外壁や屋根、基礎のような主要な構造部については、優先的にコストを割く必要があります。

 

たとえば、外壁・屋根は塗装材によっても耐久性に違いが生まれるので、費用だけでなくそれぞれの寿命も踏まえて検討することが大切です。

 

日本は湿度が高く、風雨の影響を受けやすい環境のため、断熱性・気密性は快適な生活を送るために欠かせない要素となります。

 

カビの発生や木材の劣化を防ぐためにも、基本的な住宅性能に関するコストは削らない方がいいです。

 

ローコスト住宅では、費用を抑えるために正方形や長方形、総二階建てといったシンプルな形状で建てるのが基本です。

 

構造がシンプルであれば、メンテナンスもしやすくなるので、特にこだわりがなければ複雑な形状やデザインのプランは避けた方がいいでしょう。

 

住宅設備については、不具合を感じたら早めに交換することが大切です。

 

特に水回りの設備やパーツは、水漏れなどによって建物本体にも被害が広がってしまう可能性があるので、日頃から定期的に点検しておきましょう。

 

ローコスト住宅の施工会社を選ぶときには、前述のようにメンテナンスなどのアフターサービスや、保証内容を確認したうえで比較検討することが大切です。

 

ローコスト住宅を扱うハウスメーカーのなかには、一般的な住宅と変わらないレベルの保証を行っているところもあるので、詳しく情報収集を行うといいでしょう。

 

LIFULL HOME’Sでは、以下のリンクからローコスト住宅を扱うハウスメーカーの情報をまとめてチェックすることができます。

 

建てたいエリアを設定すれば、該当する地域に対応しているハウスメーカーだけに絞って探せるので、効率的に情報収集が行えます。

 

気になるハウスメーカーについては、該当ページから直接、問合せができるほか、さらに詳しい情報が掲載されたカタログも無料で取り寄せられるため、ぜひ活用してみてください。

 

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ローコスト住宅の寿命は短い?

 

住宅の寿命は建て方やメンテナンスによって左右されるものであり、ローコスト住宅だからといって、一概に寿命が短いとはいえません。適切なメンテナンスを行えば、長く住み続けることも十分に可能です。

ローコスト住宅のリフォーム費用の目安は?

 

フルリフォームの場合は、新築の70%程度の費用が目安とされています。部分リフォームの場合は、対象箇所や使用する建材・設備のグレードによって費用は異なります。施工が必要なタイミングは箇所によっても異なるので、リフォーム費用は購入前から計画的に準備しておきましょう。

 

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