1LDKの一戸建ての魅力とは

1LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンが合体した8畳以上のスペースと、1つの居室が組み合わさった間取りです。LDKを食事や団らんの場として使い、居室は寝室として使うのが一般的で、夫婦で住む場合には寝室をともにすることが前提となります。

 

一戸建てのメリットは部屋数を多く確保しやすい点にもあるため、冒頭でも触れたように、コンパクトな1LDKは少数派の間取りです。

 

しかし、居住スペースをコンパクトにまとめることで「建築コストを最小限に抑えられる」だけでなく、「維持コストが安い」「掃除や管理がしやすい」といったメンテナンス上のメリットも生まれます。

 

また、必要な設備が集約されることで、生活動線も効率的になるのも魅力です。そのため、単身や夫婦のみで住むなら、過不足がなく住みやすいと感じられるケースもあります。

 

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マンションではなくあえて一戸建てを選ぶメリット

単に1LDKの間取りを求めるなら、マンションの方が選択肢は広く、一戸建てより利便性に優れたエリアで物件を見つけやすいといえます。

 

しかし、あえて一戸建てを選ぶことで、マンションにはない、さまざまなメリットが生まれるのも確かです。

 

ここでは、一戸建てに住むメリットについて見ていきましょう。

音によるトラブルを避けられる

一戸建てはマンションのような共同住宅と比べて、騒音トラブルのリスクを避けやすいのが特徴です。

 

隣家との距離が保たれていれば、階下や階上とのつながりはないため、足音を気にせずに生活できるのも大きな魅力といえます。

好みに応じたデザインを実現できる

注文住宅の場合は、好みに合わせたデザインや間取りを実現できるのが魅力です。

 

1LDKなら比較的建築コストは安く収まるため、その分、建材や塗装材などにこだわり、自由度の高いプランを実現することができます。

ペットの飼育や車の複数台所有などが可能

一戸建ての魅力は、居住スタイルの自由度が高い点にもあります。

 

注文住宅であれば、ペットの飼育に適したつくりや車の複数台所有を前提としたガレージ付き一戸建てなど、ライフスタイルや趣味に合わせた住環境が実現可能です。

庭があればガーデニングを楽しめる

マンションの場合は、たとえ専用庭があったとしても、共用部分となるため使い方には一定の制限が生まれてしまいます。

 

専用庭やバルコニーは、万が一の際には避難経路として、誰でも通れるようにしなければならない場合もあるのです。

 

一方、一戸建てであれば、庭を自由に利用できるため、ガーデニングや家庭菜園などを思い切り楽しむことができます。

 

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1～2人での生活に適した広さの目安を知っておこう

1LDKはあくまでも8畳以上のLDKと1つの居室という組み合わせを指す言葉であり、具体的な広さを示す基準はありません。一口に1LDKといっても、広さにはバラつきがあります。

 

そのため、実際に一戸建てのプランを立てる際には、最低限どのくらいの広さが必要になるのか、数字を知っておくことも大切です。

 

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」では、1人世帯と2人世帯に必要な面積が以下のように示されています。

	必要な面積（平米）
	1人世帯	2人世帯
最低居住面積水準	25	30
誘導居住面積水準（都市型）	40	55
誘導居住面積水準（一般型）	55	75

最低居住面積水準とは、健康で文化的な生活を送るうえで最低限必要とされる面積のことです。

 

誘導居住面積水準とは、多様なライフスタイルに合わせたゆとりのある広さの目安であり、都市型は都市部でのマンション・アパート生活、一般型は郊外での一戸建て生活を想定したものとなっています。

 

そのため、1LDKの一戸建てを建てるなら、誘導居住面積水準（一般型）がひとつの目安になると考えられるでしょう。具体的な広さで考えると、1人世帯なら55平米、2人世帯なら75平米が参考値となります。

1LDKの一戸建てなら平屋もおすすめ

1LDKの一戸建てを建てるなら、平屋もおすすめの選択肢となります。ここでは、平屋のメリットについて詳しく見ていきましょう。

ワンフロアのためバリアフリー性が高い

平屋は生活に必要な設備がワンフロアに集約されるため、バリアフリー性が高いのが魅力です。段差が少ない設計を心がければ、老後を迎えてからも暮らしやすいため、終の住処としても有力な選択肢となります。

生活動線が効率的

平屋での生活は上下階の行き来がないため、生活動線をまとめやすくなります。掃除やメンテナンスの負担が軽くなるため、その点においても老後安心して住みたい人におすすめといえます。

構造上の安定感がある

平屋は2階建てと比べて高さがない分、構造的に安定しやすく、耐震性に優れているのが特徴です。さらに、2階部分を支える壁や柱も不要であるため、広く開放的な空間づくりがしやすいのもメリットです。

天井高を確保しやすい

高さ制限のある土地の場合、2階建て以上の住宅を建てる際には基準以内の高さに抑える必要があるため、あまり天井を高くできないケースもあります。

 

一方、平屋であれば高さに関する基準を気にする必要はなくなるため、天井高を確保しやすくなります。

 

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【間取り例】1LDKの一戸建て

同じ1LDKの一戸建てであっても、各スペースをどのように配置するのかによって、住み心地には大きな違いが生まれます。ここでは、1LDKの一戸建ての間取りを実際にいくつか見ていきましょう。

一人暮らしにも適した2階建て1LDK

都心部などの地価の高いエリアでは、広い土地を取得するのは難しい面があります。予算内で駅近などの利便性を追求すれば、どうしても土地が狭くなってしまうこともあるでしょう。

 

しかし、土地の広さが限られていても、2階建てであれば十分に1LDKの一戸建てを実現することができます。上記の例では、土地の面積が約37平米（約11坪）で、宅地としてはかなり小さい方に分類されます。

 

しかし、一人暮らし向けの1LDKであれば、この広さでも十分に快適な住まいを実現できることが分かります。

 

1階には4畳半程度のコンパクトな居室とともに、バス・トイレ・洗面所といった水回りが集約しており、効率的な生活動線が実現されています。

 

2階部分は約9畳のLDKとなっており、一人暮らしであれば食事などの基本的な生活には十分な広さといえます。

 

クローゼットのほかにもちょっとした多目的スペースも付属しているため、2階部分の収納スペースとして丸ごと活用するのもひとつの方法です。

広々LDKとウッドデッキが魅力の平屋1LDK

 

この事例では、18畳もの広々としたLDKが特徴であり、夫婦2人世帯でも十分快適に暮らせるゆとりがあります。

 

LDKにはスタディーカウンターも設けられているので、普段の生活空間としてはもちろん、パソコンなどの作業スペースにも活用できます。

 

そして、この事例では、日当たりのよい南向きに広いウッドデッキが設けられている点も大きな特徴です。

 

各スペースに庭とのつながりを持たせやすいのが平屋の魅力でもあるため、ウッドデッキはその利点を存分に生かせるアイデアといえるでしょう。

まとめ

• 1LDKの一戸建ては一人暮らしや夫婦のみの世帯に適している
• 建築コストを抑えられ、メンテナンスや掃除の負担も軽いなど、コンパクトなつくりならではの魅力も多い
• 同じ1LDKの間取りでも、一戸建てにはマンションとは違った魅力がある
• 設計プランを考えるときには、世帯人数に応じた必要な広さを具体的に把握しておこう

 

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