- 注文住宅の購入には基本的な流れがある
- 注文住宅の購入は、希望条件の整理から始まり、予算決め、土地・会社探し、契約、着工、そして引き渡しへと段階的に進みます。各ステップを着実に進めることが、理想の家づくりには不可欠です。
詳しくは、「注文住宅を購入する基本的な流れ」をご覧ください。 - 注文住宅の完成まで約1年が目安
- 注文住宅は、家づくりを決めてから引き渡しまで約1年かかります。内訳は、契約完了まで4ヶ月、着工まで2ヶ月、工事完了から引き渡しまで6ヶ月が目安です。ただし、土地探しや工事の進捗により変動する可能性があります。
詳しくは、「注文住宅が引き渡されるまでの期間の目安」をご覧ください。 - 家づくりを成功させるための重要ポイント
- 家づくりを成功させるには、早めに動き出してスケジュールに余裕を持つことや、契約書の内容を細かく確認することが重要です。また、追加費用の有無を事前に確認し、複数の会社を比較検討することで、後悔のない家づくりにつながります。
詳しくは、「家づくりを成功させるための4つのポイント」をご覧ください。
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注文を建てるには土地探しを含めると1年程度の時間がかかるため、全体的な流れを把握しておくことが重要です。入居予定日から逆算をして、できるだけ早めに動くことが肝心だといえるでしょう。
この記事では、注文住宅を購入するまでの流れや目安となる期間などを解説します。
注文住宅を購入する基本的な流れ

注文住宅はすでに完成した住宅を購入する建売住宅の場合とは異なり、一から家づくりを行っていくため、トータルでの時間はそれなりにかかります。
購入までの全体的な流れは、次のとおりです。
注文住宅を建てるまでの流れ
- 希望条件を整理しよう
- 土地と建物の予算を決めよう
- 土地と会社を探そう
- 見積もりを依頼する会社を決めよう
- 建築会社とプランを検討しよう
- 土地を購入し、建築会社と契約を結ぼう
- 着工から完了検査・引き渡しまで
上記のように、いくつもの手順を経る必要があるので、住宅の引き渡しを希望する日から逆算してプランを立てる必要があります。
土地探しに時間がかかったり、工期が延びたりすることもあるため、できるだけ早めに動いていく方がよいといえるでしょう。
各ステップのポイントについても解説します。
1.希望条件を整理しよう
家づくりで希望する条件を決める際は、「理想の住まいをイメージすること」と「優先順位を決めること」が大切です。
家づくりを始めるにあたって、まずは自分が理想とする住まいの条件を具体的に書き出して整理してみましょう。
立地や住宅性能、間取り、デザインなどの観点から現在の住まいに不満を感じている点や新居でかなえたい暮らしのイメージを膨らませていくことが必要です。10年後、20年後といった将来も含めて考えてみましょう。
次に、具体的に書き出した項目について優先順位をつけていきます。いくつも条件があると家づくりをなかなか進められないため、優先順位の高いものから順に3~5つ程度に絞り込んでいきます。
2.土地と建物の予算を決めよう
土地と建物にかけられる予算を決めるときは、予算の限度額を把握しておくことが重要です。
自己資金として準備できるお金に、住宅ローンで借りられるお金を足し合わせたものが、住宅を購入するときに実際に使えるお金となります。
住宅ローンを組む場合は、世帯収入に対する1年間の返済額(返済負担率)を基に計算してみると、無理のない資金計画を立てられるでしょう。
一般的に、返済負担率は世帯収入の25%以内が安心であるといわれています。
また、注文住宅の場合は土地の購入費用が膨らんでしまうと、建物にかけられる予算が少なくなってしまうので、予算配分のバランスも検討しておく必要があります。
3.土地と会社を探そう
土地探しを行うときは、自分で見つけようとするよりも、ハウスメーカー(住宅メーカー)と一緒に土地探しをする方が無難です。
なぜなら、せっかく土地を見つけても条件に合う建物を建てられるかは別の問題だからです。
土地の形状や規制などを踏まえたうえで、家づくりをサポートしてくれるハウスメーカーを探してみましょう。
初めからハウスメーカーを探しておく方が、土地の売買契約書や設計図、見積書などをそろえやすいので、住宅ローンを借りる手続きもスムーズに行えます。
4.見積もりを依頼する会社を決めよう
候補となるハウスメーカーを見つけたら、見積書を依頼して比較検討を行います。見積書を出してもらうことで、工事費用がどのような内訳であるかや、何がオプションに含まれるのかなどが分かります。
また、家づくりは長期間に及ぶため、担当者との相性などもチェックしておくことが大切です。細かな質問に答えてくれるか、レスポンスは早いかなどを確認しておきましょう。
5.建築会社とプランを検討しよう
依頼する会社が決まったら、担当者と建築プランについて内容を詰めていきます。プランが固まったら、依頼先から基本設計書が提出されるので、問題がないかを確認しましょう。
着工から引き渡しまでのスケジュールや費用を支払うタイミングなども、この段階でしっかりと確認しておきます。
また、具体的なプランが決まると詳細見積もりが作成されるので、予算オーバーとなってしまう場合は、あらかじめ決めた優先順位に沿って予算内に収まるように調整してみましょう。
6.土地を購入し、建築会社と契約を結ぼう
家を建てることを前提に土地を購入するのであれば、土地の購入費用も住宅ローンに含めることが可能です。
土地の購入費用と建物の建築費用の概算が出た段階で、住宅ローンの審査・申し込みを行いましょう。また、ハウスメーカーとは建築工事請負契約を締結します。
契約書には、工事のスケジュールや費用総額、支払いのタイミング、キャンセル時の取扱い、保証・アフターサービス、住宅ローンに関する取り決めなどが記載されているので一つずつチェックします。
不明点や疑問点はそのままにせず、担当者によく確認することが大切です。
7.着工から完了検査・引き渡しまで
住宅ローンや工事の契約が完了したら、いよいよ着工します。建築の途中工程を見学できるのは、注文住宅のよい点といえます。
後からトラブルが起こるのを防ぐために、できるだけ時間をつくって見学に訪れてみましょう。
また、契約から物件の引き渡しまでの間に、建築費用は数回に分けて支払うことになるため、支払いのタイミングに問題がないかも確認しておきます。
建物が完成したら、設計図や仕様書どおりに建物が仕上がっているか、竣工検査を実施します。不具合があれば手直しを行ってもらい、問題がなければ住宅の引き渡しが行われるのが基本的な流れです。
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注文住宅が引き渡されるまでの期間の目安

注文住宅の場合、家づくりを決めてから引き渡しが行われるまでに約1年かかります。
契約が完了するまで4ヶ月、着工までに2ヶ月、そして工事が完了して引き渡しが行われるまでに6ヶ月といった期間が目安となります。
ただし、これはあくまで目安で、土地探しに時間がかかったり、工事が思うように進まなかったりすればさらに時間がかかってしまうでしょう。
できるだけスケジュールどおりに家づくりを進めるには、希望する条件を整理したり、土地探しや建築を依頼するハウスメーカーの情報収集を入念に行ったりしておくことが肝心です。
家づくりを成功させるための4つのポイント

注文住宅で家づくりを成功させるには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、4つのポイントについて解説します。
早めに動くことが大切
家づくりの計画を立てたら、スケジュールに余裕を持たせるために、できるだけ早めに動くようにしましょう。
あらかじめ希望する条件を整理しておいたり、購入予算の上限額をきちんと決めておいたりすると、スムーズに進めやすくなります。
工事請負契約書の内容を細かくチェックする
ハウスメーカーと工事請負契約を結ぶときは、契約書の内容に問題がないかを細かくチェックする必要があります。
特に、工事の内容やスケジュール、本契約を締結した後のキャンセル条件などをチェックしておくことが大切です。
追加費用の発生などの確認を行う
建物の工事が始まってから追加費用が発生すれば予算オーバーになる恐れがあるので、注意が必要です。
また、時期によっては天候不順や資材の調達遅れなどの要因で、工事が延びる場合もあるでしょう。
そのようなときに、どういった対応を行ってもらえるのかも事前に担当者へ確認しておきましょう。
複数の会社を比較検討する
初めて家づくりを行うときは、住まいが完成するまでの手順や購入費用の相場などが分からない部分があるでしょう。
会社ごとの提案内容や費用の見積もりを把握するために、最初から1社に絞るのではなく、複数の会社を比較検討することが重要です。
同じようなプランであっても、ハウスメーカーごとに得意とする分野や実績などは異なるため、きちんと見比べていくことが大事だといえます。
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家づくりを考え始めたら、「住まいの窓口」に相談してみよう

家づくりはプランの策定や予算決めなど、さまざまなことに取り組む必要があるので、何から手をつければよいか分からないこともあるでしょう。
LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」には、資金計画なども含めて、一から家づくりを相談できる専任のハウジングアドバイザーがいます。
予算に見合ったハウスメーカーを紹介してもらうこともできるので、家づくりの第一歩として活用してみましょう。
住まいの窓口について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

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よくある質問
Q1 注文住宅を建てる基本的な流れは?
A1 希望条件を整理し、予算を決めて、土地探しと建物の建築を依頼する会社を見つけていきます。見積書を依頼して複数の会社を比較検討したうえで、最終的な依頼先を決めましょう。そして、工事請負契約を締結し、無事に工事が完了すれば物件の引き渡しとなります。工事請負契約を結ぶ会社の担当者と相談をしながら、スケジュールに問題がないかを確認していくことが大切です。
Q2 注文住宅を建てるのに、どれくらい時間がかかる?
A2 建てる家の大きさや工事を依頼するハウスメーカーにもよりますが、土地探しから物件の引き渡しまでには1年程度がかかります。スムーズに家づくりを進めるには、住宅の購入を決めた段階で早めに動くことが大切です。
Q3 注文住宅を建てたいのですが、何から始めればよいですか?
A3 まずは、ご自身の理想の住まいをイメージし、「希望条件を整理する」ことから始めましょう。立地や間取り、デザインなど、現在の住まいの不満や新しい家でかなえたい暮らしを書き出します。そのうえで、譲れない条件に優先順位をつけておくと、その後の家づくりがスムーズに進みます。
Q4 家づくりの予算は、どう考えればよいですか? 無理のない資金計画の立て方を教えてください。
A4 「自己資金」と「住宅ローンで借りられるお金」の合計が、家づくりにかけられる予算の総額です。無理のない住宅ローンを組むには、年収に対する年間返済額の割合(返済負担率)を25%以内にするのが一般的です。土地と建物の費用のバランスも考えておきましょう。
Q5 土地探しと建築会社探しは、どちらを先に行うべきですか?
A5 建築会社(ハウスメーカーなど)と一緒に土地探しを進めるのがおすすめです。土地によっては、法律上の制限で希望の家を建てられないケースがあるためです。初めから専門家である建築会社に相談することで、希望に合った土地が見つかりやすくなります。
Q6 建築会社を選ぶとき、どんな点に注意して比較すればよいですか?
A6 複数の会社から見積もりを取り、工事費用の内訳やオプションの範囲を比較しましょう。家づくりは担当者との相性も大切です。質問へのていねいさや対応の早さなど、信頼できるパートナーかどうかを見極めることも重要なポイントです。
Q7 住宅ローンは、どのタイミングで申し込むのが一般的ですか?
A7 土地の購入費と建物の建築費の概算が出た段階で、住宅ローンの審査を申し込むのが一般的です。具体的には、建築会社とプランを固めて工事請負契約を結ぶ前後が、そのタイミングです。
Q8 建築会社と工事請負契約を結ぶとき、特に確認すべきことは何ですか?
A8 契約書の中でも特に次の4点は、隅々まで確認しましょう。
- 工事スケジュール
- 総額と支払いのタイミング
- キャンセル条件
- 保証・アフターサービス
分からないことや疑問点はそのままにせず、必ず担当者に質問して、すべて納得してから契約することが大切です。
Q9 初めての家づくりで失敗しないためのコツはありますか?
A9 成功のポイントは次の4つです。
- 早めに動き、スケジュールに余裕を持つ
- 工事請負契約書を隅々まで確認する
- 追加費用などについて事前に確認する
- 複数の会社を比較検討する
これらを押さえることで、後悔のない家づくりができます。
Q10 工事が始まってから、追加で費用が発生することはありますか?
A10 発生する可能性があります。予算オーバーを避けるためにも、どのような場合に追加費用が発生するのか、工事が遅延した場合の対応はどうなるのかなど、契約前に担当者へしっかり確認しておきましょう。
更新日: / 公開日:2024.12.06










