これから注文住宅を建てる場合、住宅メーカー選びに頭を悩ませる人もいるでしょう。住宅メーカーといってもたくさんの会社がありますが、どんな点を意識して選べばいいのでしょうか。
今回は、おすすめの住宅メーカーと比較する際のポイントについて紹介します。
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おすすめの住宅メーカー10選

住宅メーカー(ハウスメーカー)とは、住宅の建築を全国規模で展開している会社のことをいいます。
中には対応エリアを限定している会社もありますが、設計から施工までを一貫して行うことで建物の品質の安定化を実現しています。
それでは早速、LIFULL HOME’Sが独自に集計する「全国住宅メーカーランキング」(2022年11月時点)の上位にランクインした住宅メーカー10社を紹介します。
積水ハウス
積水ハウスは軽量鉄骨造や木造(シャーウッド)、重量鉄骨造など、構造の選択肢が豊富です。邸別自由設計をスローガンに掲げ、先進技術による高性能な住宅を提供しています。
全国各地の支店で住まいのプロが家づくりをサポートし、入居後はアフターメンテナンスなど、生涯サポートを実施しています。新しい暮らし方の提案も行っており、住む人の要望を叶えやすい住宅メーカーです。
一条工務店
業界トップクラスの木造注文住宅メーカーとして知られるのが一条工務店です。夏も冬も快適に暮らせる省エネ住宅を得意とし、気密・断熱性に優れた住宅を提供しています。
また、全館床暖房で部屋間の温度差が少ない設計を採用しており、小さな子どもからシニアまで、安心して過ごせる空間を実現しています。
耐震性については「耐震等級3」をクリアしているので、災害に備えたい人にもおすすめです。
タマホーム
坪単価目安が30万円~と、大手ハウスメーカーの中でも低価格で家を建てられるのがタマホームの最大の強みです。
高品質・低価格でありながら、多数のメーカーとの協賛により、住宅の選択肢も多い点が魅力となっています。
木造に特化した住宅を提供しており、提案力や設計力に定評があります。また、最長60年長期保証・点検制度など、アフターサービスも充実しています。
アキュラホーム
年間2,000棟以上の実績を誇り、「キリンと暮らす家」のCMでもおなじみの住宅メーカーがアキュラホームです。
家づくりは完全自由設計で、独自技術の耐力壁を採用することで、木造でありながら「高い天井のある家」「室内の壁がない広々空間」「風通しの良い家」など、快適な空間を実現しています。
メンテナンスやリフォームなどの相談にも対応しており、充実したサポート体制で安心感もあります。
三井ホーム
独自にツーバイフォーの木の家を進化させ、高耐久・高性能の「プレミアム・モノコック構法」を開発したのが三井ホームです。
先進テクノロジーが結集したこの構法をベースに、住む人の要望を叶えるオーダーメード住宅を提供しています。60年保証と24時間365日相談できる窓口など、フォロー体制が充実しているのが特徴です。
また、モダンでスタイリッシュなデザインが多く、平屋やZEH、高性能なデザイン住宅などを得意としています。
セキスイハイム
セキスイハイムは積水化学工業グループの住生活サービスブランドで、建物の80%を工場で仕上げるユニット工法を採用しています。
得意とする分野の幅が広く、定期点検やリフォームなどの購入後のサポートが手厚い点が魅力です。
短期間で高性能の住宅を建てることができ、無理なく地球貢献ができる「グリーンモデル」や、人生100年時代に対応した「レジリエンス100」など、さまざまな暮らし方に合った住まいを提案しています。
ヘーベルハウス
鉄骨系プレハブ工法と重量鉄骨造に特化し、さらに外壁や床にALC(軽量気泡コンクリート)を使用することで60年以上の耐久性を可能にしたのが、ヘーベルハウスの特徴です。
各部材の耐用年数を上げることで、メンテナンス費用を抑えられる点も魅力といえます。
シェルターのような素材が災害や老朽化から住む人を守り、24時間態勢で相談にものってくれます。また、建物の頑丈さだけでなく、環境にも配慮した設計を採用しています。
住友林業
住友林業は、「木のスペシャリスト集団」として、木材の魅力を最大限に生かして木造に特化した住宅を提供しているメーカーです。
木の家などの自然素材の家をはじめ、庭と一体化した平屋や3階建て住宅など、得意分野の幅が広い点が魅力です。
また、無料点検や定期メンテナンス、60年保証システムなど、フォローサービスが充実しており、安心・快適な住まいを実現しています。
パナソニックホームズ
パナソニックホームズは鉄骨系プレハブ工法や重量鉄骨造を強みとしているハウスメーカーです。耐震性に優れ、暮らしやすい設計の住宅を提供しており、優れた調湿性能や最新設備を採用しています。
得意とする分野も平屋や狭小住宅、デザイン住宅、バリアフリー住宅などと幅広く、長期保証やメンテナンスにも対応しています。
外観デザインはシンプルなスタイルが多く、住空間は飽きのこない機能的なデザインが特徴です。
ミサワホーム
ミサワホームは、木質パネル接着工法をはじめ、独自の発想と先進的な技術開発によって、南極の昭和基地建設やゼロエネルギー住宅の開発など、性能面での実績を積んできた住宅メーカーです。
グッドデザイン賞を30年以上連続で受賞するなど、デザイン性においても高い評価を得ており、多様なライフスタイルや価値観に対応した住まいを提供しています。
定期的な点検サービスや長期保証サービスなど、サポート体制も充実しています。
家を建てるならどこの住宅メーカーがいい?

住宅メーカーの多くは部材を大量に仕入れたり、自社工場で部材を加工したりして原価コストを抑えています。
そのため、家づくりの流れがシステム化され、ある程度パッケージ化された商品の中から選択していくことになります。
規格外の部分は追加でお金や時間がかかるため、予算オーバーにならないように項目ごとに費用を検討する必要があります。
工務店や設計事務所との違いは?
住宅メーカー以外にも、工務店や設計事務所に依頼して家を建てるという方法があります。
工務店は地域密着型であることが多いです。施工のみを担当したり、設計から施工まで自社で対応したりと、会社の規模によって対応はさまざまです。
工務店は住宅メーカーと違って規格に制限がないことが多く、「地域の事情に詳しく、こだわりの住まいを建てたい」という人に適しています。
ただし、会社によっては希望する間取りや工法に対応できない場合があるため、事前に確認することが大切です。
また、提案力が強い会社に依頼したいという場合は、設計事務所に依頼して建築士のアドバイスをもらうという方法があります。
設計料などは別途かかりますが、特殊な部材を使用したり、個性的な形状を採用したりするなど、こだわりの家を建てたい人におすすめです。
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住宅メーカーを比較する際のポイントとは?

住宅メーカーを選ぶ際は、これから紹介するポイントで比較してみるのがおすすめです。
建築コスト(坪単価)
坪単価とは、1坪当たりの建築費を示す数字です。坪単価に建てたい家の延べ床面積(坪)をかければ、工事に必要な概算費用を知ることができます。
一般的な注文住宅の坪単価は60万~70万円以上ですが、建物の構造によっても変わってきます。
大手住宅メーカーの中には、坪単価目安が30万~50万円程度からと相場よりも低い坪単価を設定しているケースもあります。
まずは住宅購入費にいくら予算をかけられるのかシミュレーションし、坪単価の目安を決めておけば住宅メーカーも絞りやすいでしょう。
住宅の構造・性能
住宅の構造には、木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造などがあります。住宅メーカーには、それぞれ得意とする構造があるため、希望する構造があればチェックするようにしましょう。
すべての構造から選べるというメーカーもありますが、木造に特化していたり、独自の構造を採用したりと、住宅メーカーによって対応可能な住宅の構造に違いがあります。
また、建物の性能についても断熱や気密、耐震など住宅メーカーによって異なります。
デザインや間取り
「洋風の家を建てたい」「木の家を建てたい」「高い天井が欲しい」など、デザインや間取りにこだわりがある場合は、住宅メーカーのカタログを取り寄せて比較検討するのがおすすめです。
デザインの種類や対応できる間取りについては、メーカーごとに特徴が異なります。
設備機器
キッチンや浴室などの設備機器も、住宅メーカーによってグレードや種類に違いがあります。全館空調や全館床暖房など、住宅メーカーによって強みを持つ設備機器が違うこともあります。
アフターサービス
住宅メーカーを選ぶ際に特に意識したいのが、入居後の不具合をカバーするアフターサービスです。アフターサービスは各メーカーによって保証期間や内容が異なるため、よく比較検討することが大切です。
24時間電話で相談できるメーカーもあれば、保証期間が限定的なメーカーなどもあります。また、家を建てる場所が対応エリアであるかどうかも、忘れずにチェックしましょう。
営業担当者
住宅メーカーを決めるときにポイントになるのが、営業担当者との相性です。特に注文住宅を建てる場合は、担当者と打ち合わせを何度も行います。
提案力や住宅に関する知識などが家づくりに影響を与えますので、話しやすく信頼できる担当者かどうか、よく見極めるようにしましょう。
まとめ

新しく家を建てる際、どの住宅メーカーがおすすめなのかは、住む人の価値観やライフスタイルによって異なります。
住宅メーカーはそれぞれ独自に築いてきた実績があるため、カタログなどの資料を取り寄せてよく検討することが大切です。
あらかじめ住まいに求める条件を整理し、住宅展示場にも足を運びながら比較してみましょう。
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更新日: / 公開日:2022.12.26










