- 部屋数の多い家の特徴と注意点
- 5つの居室とLDKで構成された間取りは部屋数が多く、4人以上の家族や二世帯での同居に向いています。大人数に対応でき、個々の空間を確保しやすい一方、将来使わない部屋が出たり、建築費が高くなりがちという側面もあります。
詳しくは、「5LDKの注文住宅の特徴は?」をご覧ください。 - 注文住宅の費用相場について
- 5LDKの注文住宅は、部屋数が多い分、建築費や土地代が高くなる傾向があります。一般的な注文住宅の相場は3,000万~4,000万円台ですが、土地の価格によって総額は大きく変動します。コストを抑えたい場合は坪単価の安いローコスト住宅も選択肢の一つです。
詳しくは、「5LDKの注文住宅の費用相場は?」をご覧ください。 - 暮らし方に合わせた間取りの工夫
- 間取りを考える際は、家族のライフスタイルや将来の変化を見据えることが大切です。例えば、リビングを通って各部屋へ移動する動線や、プライバシーを尊重して直接各部屋へ行ける動線などがあります。リフォームしやすいように部屋の配置を工夫するのも良いでしょう。
詳しくは、「5LDKの注文住宅の間取り例」をご覧ください。
これから注文住宅を建てる人の中には、大人数や二世帯での暮らしをふまえて、スペースに余裕のある5LDKの間取りを検討する人がいるかもしれません。
リビングダイニングのほかに5つの部屋があるので、各部屋の使い道についてはあらかじめ想定しておく必要があります。
今回は、そんな5LDKの注文住宅の特徴や費用相場、間取り例について紹介します。
5LDKの注文住宅の特徴は?

5LDKとは、5つの居室とLDKで構成された間取りです。一般住宅で5LDKというと、間取りの中でも部屋数が多いタイプといえます。
5LDKの広さがあれば、家族団らんできるスペースのほかに、個々のプライベート空間を確保できます。
1部屋は主寝室として使用し、残りの部屋は子ども部屋や客間、書斎などに使用するのが一般的です。子どもがいる4人以上の家族や、二世帯での同居に向いている間取りといえます。
5LDKの注文住宅のメリット・デメリット
5LDKのメリット
- 大人数に対応できる
- 趣味の部屋や書斎などが設けられる
- 住む人がプライベート空間を持つことができる
5LDKのデメリット
- 10年後、20年後に使わない部屋が出る可能性がある
- 建築費が高くなりがち
- 平屋の場合はかなり広い敷地が必要になる
- 部屋の配置によっては生活動線が悪くなる可能性がある
5LDKの最大のメリットは部屋数が多く使い分けがしやすいことですが、逆に使い道に困ってしまうというケースも少なくありません。
二世帯同居の場合は、住む人がお互いに気兼ねなく室内を移動できるように、動線に配慮する必要があるでしょう。
5LDKの注文住宅の広さは?

5LDKの一戸建てを建てるには、どれくらいの広さが必要になるのでしょうか。
LIFULL HOME’Sに掲載されている5LDKの新築一戸建てを見てみると、建物面積は35~50坪程度の範囲が多く見られました。(2022年11月時点)
また、敷地面積は50~100坪程度と幅があり、地価の高い都市部では3階建てなどで5部屋確保するケースが見られました。
仮に、建物面積が約40坪で5LDKの間取りというと、以下のようなイメージとなります。
LDK…20畳(約10坪)
5部屋…6畳×3室、7畳×1室、8.5畳×1室(約16坪)
その他(キッチン・トイレ・浴室などの水回り)…26畳(約13坪)
※1畳=1.62m2で計算
上記はあくまで目安ですが、居室の広さは用途によって広さを調整するケースがほとんどです。
主寝室のみ8畳以上などにし、ほかの部屋は少し小さめのサイズになるケースが多いです。使い勝手の良さを考えて水回りを広くする場合は、その分居室は狭くなります。
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5LDKの注文住宅の費用相場は?

国土交通省の2021年度「住宅市場動向調査」によると、注文住宅(土地の購入も含む)の購入資金の平均は5,112万円、建替え世帯の平均は3,299万円となっています。
この結果からも分かるとおり、一般的な注文住宅の相場は3,000万円台~4,000万円台が平均といえます。間取り5LDKの注文住宅は、建築費・土地代ともに高くなりがちです。
LIFULL HOME’Sに掲載されている新築一戸建ての5LDKの価格(関東圏)を見てみると、2,000万円台後半から高いところで8,000万円以上と土地によって差が大きいことが分かります。
東京都内では8,000万円台後半から1億円以上のものまであり、土地代が高い分、総額も高くなっています。
「部屋数は増やしたいけれど、コストは抑えたい」という人は、坪単価(1坪あたりの建築費用)が安いローコスト住宅を検討してみるのもいいでしょう。
大手ハウスメーカーは坪単価60万円以上がほとんどですが、ローコスト住宅の坪単価の目安は30万~50万円程度なので、建築費を安く抑えることが可能です。
5LDKの注文住宅の間取り例

それでは最後に、LIFULL HOME’Sの掲載物件の中から5LDKの間取り事例を紹介します。家づくりの際に参考にしてみてください。

上記は建物面積が約40坪、敷地面積が約70坪の2階建ての5LDKの間取りです。
約20畳の広いリビングが特徴で、1階には6畳の和室と6畳の居室が、2階には収納付きの3つの居室が配置されています。
各居室へはリビングを通してつながる動線になっていますが、二世帯が同居しても利用できる間取りといえます。

上記は建物面積が約43坪、敷地面積が約50坪の2階建て5LDKの間取りです。
玄関から各居室へはリビングを通らずに直接移動できる動線なので、ライフスタイルやプライバシーを尊重できる間取りといえます。
2階部分はバルコニーに面して3つの居室が並んでいますが、壁ではなく間仕切りタイプにすればひとつの大きな部屋にもなります。
5つの部屋の使い道を考えたときに、将来は部屋数を調整したいという場合は、リフォームしやすい部屋の配置を検討してみるといいでしょう。
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よくある質問
Q.1:5LDKはどのような間取りで、どんな家族構成におすすめですか?
A.1:5LDKは、5つの部屋とLDK(リビング・ダイニング・キッチン)がある間取りです。部屋が多いため、寝室や子ども部屋のほかに書斎や趣味の部屋もつくれます。4人以上の家族や、親世帯と子世帯が一緒に暮らす二世帯住宅におすすめです。
Q.2:部屋数が多い5LDKのメリットと、建てる際に注意すべきデメリットを教えてください。
A.2:メリットは、家族それぞれの個室や趣味の部屋を持てるなど、部屋を柔軟に使い分けられる点です。一方で、建築費用が高くなりがちなことや、将来使わない部屋が出てくる可能性がある点はデメリットといえます。暮らしやすい生活動線になるよう、設計の工夫も必要です。
Q.3:5LDKの家を建てるには、どれくらいの広さの土地が必要になりますか?
A.3:あくまで目安ですが、建物面積は35〜50坪(約115〜165平方メートル)、敷地面積は50〜100坪(約165〜330平方メートル)程度が必要になります。土地の価格が高い都市部などでは、3階建てにして部屋数を確保するケースも見られます。
Q.4:5LDKの注文住宅を建てるための費用は、大体どのくらいかかりますか?
A.4:一般的な注文住宅の相場は3,000万円台〜4,000万円台ですが、5LDKは部屋数が多い分、建築費も土地代も高くなる傾向があります。土地の価格によって総額は大きく変わり、関東圏では2,000万円台後半〜8,000万円以上、都内では1億円を超えることもあります。
Q.5:部屋数は欲しいけれど、建築費用はできるだけ抑えたいです。何か方法はありますか?
A.5:建築費用を抑えたい場合、「ローコスト住宅」を検討する方法があります。坪単価(1坪あたりの建築費用)の目安は30万〜50万円程度で、大手ハウスメーカー(坪単価60万円以上)に比べて費用を抑えられます。
Q.6:家族が多くても、それぞれのプライバシーを尊重できる間取りの工夫はありますか?
A.6:玄関からリビングを通らずに各部屋へ直接行ける動線を確保すると、家族のプライバシーを尊重しやすくなります。それぞれのライフスタイルに合わせて、暮らしやすい動線をハウスメーカーや設計士に相談してみましょう。
Q.7:将来、子どもの独立などで部屋が余ってしまう可能性が心配です。何か対策はありますか?
A.7:将来のライフスタイルの変化を見越して、リフォームしやすい設計にしておくのがおすすめです。例えば、可動式の間仕切りで部屋を区切っておけば、後で2部屋を1つの広い部屋にするなど、間取りを柔軟に変更できます。
Q.8:二世帯で快適に暮らすための間取りのポイントは何ですか?
A.8:二世帯住宅では、お互いが気兼ねなく暮らせる生活動線が重要です。1階と2階で居住空間を分けたり、共用部とプライベートな空間を明確に区切ったりするなどの工夫が効果的です。家族の関係性やライフスタイルに合った動線を考えましょう。
更新日: / 公開日:2022.12.08










