この動画と記事は、注文住宅と建売住宅の違いや特徴について解説しています。注文住宅の流れと費用、建売住宅の流れと費用、また注文住宅と建売住宅を比較した時のメリットとデメリットをまとめていますので、これから家探し、家づくりを始めようという方は必見です。
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こんにちは。LIFULL HOME’S 住まいの学校、講師の高瀬です。

今回のテーマは、注文住宅 vs 建売住宅です。
中古よりは新築、マンションよりは一戸建てと、ここまでは絞り込めたものの、注文住宅と建売住宅はどちらにしようかで迷われている人はものすごく多いんですよね。
きちんと両方のメリットとデメリットを理解したうえで、後悔のない選択をするようにしましょう。
こちらの動画と記事では、注文住宅と建売住宅それぞれの流れ、費用、その他の特徴を比較して、皆さんが安心して方向性を決められるようにお手伝いをさせていただきます。
注文住宅と建売住宅の説明

注文住宅と建売住宅の説明
まずは注文住宅と建売住宅の説明からおさらいしましょう。
注文住宅
・間取りや素材を決められる
・建築地が別途必要
建売住宅
・建物と土地がセット
・まとめて建っていることが多い
注文住宅は、自分たちのこだわりに合わせて間取りを作成し、構造材や素材、設備も決めて、建築会社と請負契約をかわして建築する住宅のことです。土地を所持していない場合は、建築地の準備も必要です。
これに対して建売住宅は、土地と建物をセットで販売されている住宅を指します。一般的には、まとまった土地をいくつかの区画に分けて、同じ仕様の住宅を複数棟建てて販売されているものです。
注文住宅と建売住宅の流れ
それでは、それぞれの大まかな流れについて解説していきます。こちらをご覧ください。

スケジュール的には検討から入居まで、注文住宅は平均で1年ほどかかります。建売住宅は完成している物件に限定すると、大体3~4ヶ月後にはもう入居しているケースが多く見られます。
流れを比較すると、最初の探す工程で、すでに期間に差がありますよね。
建売住宅はほとんどの場合、すでに完成している物件を見学するので、具体的に見て触ったり、中に入って暮らしを感じたりすることができます。加えて不動産は一点ものなので、完成して販売している以上、早いもの勝ちとなります。
それに対して注文住宅は、各建築会社の家づくりの特徴や設計図だけで判断、決断をしなければなりません。しかも、建築会社を決めることにおいては特に期限がありません。
したがって、実際にモノがあって決断を迫られる建売住宅の方がスピード感は断然早くなります。
注文住宅は土地と建築会社が決まった後も、間取りや各部屋の面積を決めたり、キッチンはどんなものにするかであったり、壁紙やら照明まで詳細な打ち合わせが続きます。
そして何といっても工事期間が4~6ヶ月ほどかかりますので、合計すると1年くらいは見ておいた方がいいと思います。
どちらがいいかを選ぶ際は、住み替える時期をまずは明確にして、1年くらいの余裕があるかどうかで選んでみるとよいでしょう。
注文住宅と建売住宅の費用

注文住宅と建売住宅の費用
次は費用の比較です。
ポイント
- 注文住宅は当初の予算から上下しやすい
- 建売住宅は当初の予算から上下しにくい
高い、安いの前に押さえておくことは、注文住宅は選ぶ構造材や仕様によって価格が変わってくるという点と、土地によってはライフラインを整える付帯工事費も大きく変わってきます。
そのため、当初の予算から上下しやすいという特徴を持っています。むしろ、下がるよりも上がると思っていた方がよいでしょう。
ただ私の経験上、しないで済む選択もあったのに、こだわりが増えてきたことで納得したうえでの予算アップも数多く見てきました。ですので、予算が上がるということは必ずしも悔やまれる結果ではないと思っていてください。
建売住宅は構造材も仕様も付帯工事もすべて確定した状態の価格で販売されていますので、設定した予算内に収めようと思えばそれは実現しやすいかと思います。
具体的な費用感については一概には言い切れないのですが、たとえば政令指令都市で面積は同じ土地30坪、建物30坪だとすると、このようなプライスヒートマップになります。

建売住宅は4,500万~5,500万円がボリュームゾーンで、注文住宅だと土地と合わせて5,000万~6,000万円がボリュームゾーンになってきます。
やはり、オーダーメードや使っているモノによって注文住宅の方が少し費用感は上がってくる傾向です。
これらは、選択する土地の立地や、建築会社ごとに異なる建築コスト、設備の仕様やデザイン性、そして木造か鉄骨かといった構造材などによって費用が増減します。
最寄り駅は同じであっても、駅近くの建売住宅と、駅から離れた注文住宅だったら建売住宅の方が高くなることも十分あり得ます。
建売住宅は物件情報の中に価格も書いてありますが、注文住宅は価格が分からなくて不安だという人は、注文住宅のお金まわりのことがまとまった記事がありますので、ぜひそちらの関連動画からご覧ください。
注文住宅と建売住宅の特徴

注文住宅と建売住宅の特徴
続いては、まだお伝えできていないそれぞれの特徴について話していきたいと思います。
それは、「住宅性能」と「アフターサービス」です。
住宅性能
ポイント
- 注文住宅は水準が高く、+αでこだわれる
- 建売住宅は物件にもよるが、コストカットで削られやすい
住宅性能は簡単にいうと、地震が来ても耐えられる耐震性能や、エアコンに頼らなくても快適な温度を保てる断熱や気密性能のことです。
アフターサービスは、何かあったときに無償で直してくれる保証や、何かあったときでは遅いので未然に防ぐように努めてくれる定期メンテナンスなどのことです。
住宅性能においては前提として、高めれば高めるほど費用も上がります。
建築基準法で一定の住宅性能は定められていますので、それを下回る物件はないとしても、建売住宅の中にはコストダウンの一環で最低限の性能になっているものもあります。
結論、物件によってさまざまといえますので、同じ地域で見ているのに相場よりも高いと感じたらそれは性能が良いのかもしれませんし、安ければ性能を削っているのかもしれません。
注文住宅は性能に関してもこだわれますが、最低レベルの水準が近年どんどん上がっているように感じます。ゆえに、価格も高くなっている傾向です。
ちなみに、建物を取得して⾧い期間住み続けて最後処分するまでに掛かるトータルコストのことをライフサイクルコストといいます。

性能が良いとメンテナンス費用や光熱費が削減されますので、最初の契約時では少し割高に感じるかもしれませんが、⾧く住み続けることで、元が取れる以上の金銭的なメリットが得られます。
また、⾧期優良住宅などの認定住宅は住宅ローン減税のような税制面でも優遇されます。
つまり、安い物件が必ずしもお得とは限らないということですね。このあたりは、住む期間のことも考えて選択するようにしましょう。
アフターサービス
ポイント
- 注文住宅は期間が⾧く、内容も手厚い
- 建売住宅は期間と内容も最低限なものが多い
アフターサービスは注文住宅も建売住宅もモノやメーカーによって異なりますが、平均して注文住宅の方が保証の種類が多く、保証期間も⾧いといえます。
新築であれば原則として、どちらも10年間の瑕疵担保責任保険が付いていまして、建売住宅も物件によって保証やアフターサービスは異なりますが、多くはそれのみという物件が多いです。
注文住宅だとこの10年間が20年間、30年間と⾧期にわたって保証してくれたり、中には外壁や土地の地盤までを保証してくれたりする会社もあります。
しかし、いくら保証期間が⾧いといっても、その会社が倒産してしまったら保証の効力を受けられないということもあります。
また、こういったアフターサービスも最初の契約時の費用に含まれていますので、先ほどの住宅性能と合わせて相場よりも高い物件と安い物件の違いとして、検討材料に加えてみてください。
注文住宅 vs 建売住宅まとめ
最後にまとめます。
【注文住宅】
・住宅性能やデザインにこだわりたい
・ライフサイクルコストを抑えたい
【建売住宅】
・こだわりが少なく早く住み替えたい
・初期コストを抑えたい
簡単には割り切れないこの二者ですが、選ぶ基準としてはこのようになるかと思います。
住宅性能やデザインにこだわりたい人は注文住宅
こだわりが少なく早く住み替えたい人は建売住宅
費用だけに限定すると、
ライフサイクルコストを抑えたい人は注文住宅
初期コストを抑えたい人は建売住宅
この動画の中で説明しきれなかった内容は関連記事からご覧ください。
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更新日: / 公開日:2022.09.20










