家づくりを考えるとき、どのような工程で進んでいくものなのかを把握しておきましょう。家づくりに取り組み始めてから、実際に入居するまでの流れを押さえておくことで、イメージに合った住まいを手に入れることができます。また、資金計画や施工会社との打ち合わせについても十分に時間をかけて練っておく必要があります。今回は家づくりの基本的な流れと期間、施工会社とやりとりをする際に気をつけておくべきポイントを解説します。
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家づくり

 

家づくりをスタートしてから、入居するまでの流れと期間の目安については以下のようになります。

■準備期間(1~3ヶ月)

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■立地や施工会社を検討する(3~6ヶ月)

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■各種契約と家のプランニング(3~10ヶ月)

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■住宅ローン契約を結んで着工(3~6ヶ月)

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■引き渡し・入居(1~3ヶ月)

家づくりを考えるときは、まず予算の上限や必要な間取りを決めておくことが肝心です。住みたいエリアを考慮して、どれくらいの予算までなら用意できるかを考えてみましょう。

 

先に枠組みを決めておかなければ、あとから予算オーバーとなってしまって、計画そのものを見直さなければならないケースもあります。立地も含めて、予算と間取りについて家族でしっかりと話し合っておきましょう。

 

具体的な施工方法や家のプランニングについては、ゼロベースで考えるよりも専門家からアドバイスを受けるほうがスムーズです。専門家にアウトラインを提示してもらい、必要な部分を修正していく形で、間取りなどを決めていきましょう。

 

そして、住宅ローンを組む場合は金融機関とのやりとりも必要になります。注文住宅では建築中に数回の支払いが必要になるので、つなぎ融資などで資金を用意しておきましょう。つなぎ融資については後述します。

 

住宅が完成したら入居となるので、現在の住まいをどのタイミングで引き払うのかも決めておく必要があります。また、住宅ローンの返済もスタートするので無理のない資金計画を立てておくことが重要です。

はじめての家づくり講座 家計から住宅購入予算を試算する

家づくり

 

地盤調査から住宅が完成するまでの工事についても押さえておきましょう。必要となる工事を挙げていくと、以下のようになります。

  • 地盤調査
  • 基礎工事
  • 上棟
  • 屋根工事
  • 外壁工事
  • 断熱・設備工事
  • 完成工事・外構工事

家を建てる土地について、基礎工事を行う前に地盤調査をして問題がないかを調べます。地盤の強度などを専門家に調査してもらい、必要に応じて補強工事を行います。

 

基礎が完成したら、建物の建築が始まります。上棟の段階まで進むと、建物の形状が分かるようになります。

 

屋根や外壁の工事は、防水処理がきちんと行われているかを確認しましょう。断熱工事や設備工事では、施工会社との打ち合わせで決めた仕様になっているかを確認します。

 

そして、外装・内装・設備工事が完了して、必要な検査が終われば建物は完成です。あとは駐車場や庭などの外構工事が済めば、引き渡しとなります。

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つなぎ融資とは

 

注文住宅を購入する際には、住宅ローンの融資を受ける前に支払わなければならないものがあります。土地から見つける場合は土地代金が必要ですし、工事の着手金や上棟金なども必要です。

 

まとまった資金が必要になるため、住宅ローンとは別に「つなぎ融資」の利用を検討してみましょう。

つなぎ融資は注文住宅を建てるときに、建物が完成して住宅ローンが実行されるまでの間に一時的な資金を借り入れることです。住宅ローンを受けることが前提なので、つなぎ融資だけを単独で借りることはできません。

 

つなぎ融資の借入金は、土地の取得や建物の建築費用などに限定されており、ほかのことには使えないので注意しましょう。返済方法については、利息のみを毎月返済して元金を住宅ローンが実行されてから返済するパターンと、利息と元金を住宅ローンの実行時に一括で返済するパターンです。

つなぎ融資を利用する場合には、いくつかの注意点があります。まず一般的な住宅ローンの金利と比べて高い点であり、借入の際には返済シミュレーションを行っておきましょう。

 

また、登記費用や事務手数料なども発生します。住宅が完成してからは改めて登記が必要になるため、二重の費用がかかってしまう点に注意が必要です。

 

借入限度額については住宅ローンの借入額と同等などとしている金融機関が多いので、事前に確認しておくことが大切です。そして、つなぎ融資は住宅ローン控除の対象外となっていますが、条件を満たす場合には適用される場合もあるのでこちらも確認しておきましょう。

施工会社との打ち合わせ

 

イメージどおりの家づくりを行うためには、施工会社と綿密に打ち合わせを行うことが重要です。家を新築するときの打ち合わせ回数は、ケースによって異なりますが10~25回程度といわれています。

 

特に着工前は打ち合わせの回数が多くなる傾向が見られるので、忙しく感じてしまう場面もあるものです。着工前の打ち合わせで特に重要なのが予算の共有であり、正しく予算を伝えておかなければ、予想外の見積書を提示されてしまう場合があります。

 

そして、着工後についても設計どおりに工事が進んでいるかをチェックするために、打ち合わせを行いましょう。修正を加えてほしいポイントなどがあれば、早めに施工会社に伝えることが大切です。

 

建物が完成したら、最終的なチェックも兼ねて引き渡し前の打ち合わせを行います。依頼内容と仕上がりが異なっていたり、工事内容に何らかの不備が見られたりする場合には修正依頼をお願いすることになります。

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近所に挨拶をする

 

住宅の建築中は、何かとトラブルが起こってしまいがちなので事前に対策を立てておくことが肝心です。施工中のトラブルとしては、車両の出入りや騒音などで近隣住民からクレームが入ることがあります。

 

施工によって騒音などが発生することは事前に予測できるので、あらかじめ近隣にあいさつを行っておくとトラブル回避につながります。簡単なあいさつと工事日程などを伝えておきましょう。

 

また、住宅を建てるときには予定していた工期よりも延びてしまうことがあります。つなぎ融資を受けている場合は工事の遅延によって、利息が増えるので注意が必要です。

 

ただ、悪天候などやむを得ない事情があるにもかかわらず、施工会社に工事をせかしてしまってはいけません。欠陥工事を招く恐れもあるので、着工前の打ち合わせで工事が遅延してしまったときの対応についても十分に話し合っておきましょう。

 

家づくりをスムーズに進めるためには、資金計画や条件整理などをきちんと行う必要があります。ただ、決めなければならないことも多いため、何から手をつけていいか分からないといった場面もあるものです。

 

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家づくり

 

  • 家づくりの工程を理解しておくことで、いつ何をすべきかが分かる
  • 入居するタイミングが決まっているときは、逆算して計画を立てておこう
  • 注文住宅の場合は建築中に支払いが必要なため、資金計画も大事
  • 施工会社とのやりとりに十分な時間をかけよう
  • 家づくりで起こりやすいトラブルの注意点を押さえて、あらかじめ対策を立てておこう
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更新日: / 公開日:2021.06.10